みんなで「森のオルゴールメーカー」を楽しもう!

「森のオルゴールメーカー」 楽しみ方の手引き

第二回 とにかく旋律を入れてみよう!

「楽譜が読めなくても大丈夫?」

Part 1 とにかく旋律を入れてみる

使う曲は、「チュウリップ」です。
そう、「咲いた 咲いた チュウリップの花が」という、あの曲。

それでは、早速始めましょう。

1 まず「タンタン」と歌ってみる。

「タンタン」とは、いったいなんぞや?
これは、リズムです。ほら、学校で習ったことがあるでしょ?
「タンタンタタンターンタン・・・」という、あれです。
この「タンタン」で、チュウリップを歌うと、次のようになりますね。
    チュー リッ
タン タン タン   タン タン タン   タン タン タン タン タン タン タン
なー らん   なー らん  
タン タン タン   タン タン タン   タン タン タン タン タン タン タン
 
タン タン タン タン タン タン タン   タン タン タン タン タン

・・・と、なります。

実は、この「たんたん」と歌うことは、曲のリズムを取る上で、とても大切なことです。ですから、できれば手をたたきながら、声に出して「タンタン」と歌ってみましょう。

・・・ただし、誰も見ていないところでやった方が、よろしいかと思います。

2 「タン」と一回いうごとに、一マスクリック!

下を見てください。今度は「ドレミ」で歌ってみましょう。
   
タン タン タン ウン タン タン タン ウン タン タン タン タン タン タン タン ウン
   
タン タン タン ウン タン タン タン ウン タン タン タン タン タン タン タン ウン
 
タン タン タン タン タン タン タン ウン タン タン タン タン タン
もう、おわかりですね。つまり・・・

ポイント
タンの「タ」の部分で、音階(ドレミのこと)にあわせて、一マスクリ ックするのです。
「ン」の部分は、一マスとばします。
タンとタンの間に、空白があるところがありますが、
その空白の部分では、「ウン」といいながら、二マスとばします。
なぜ二マスか、といいますと、「ウン」というカタカナが、二文字だからです。
(これは、冗談ではありません。)

以上説明したことを、図にします。下をご覧ください。



ここで、大切なことをいいます。少し難しいかもしれませんが、がんばって読んでみてください。
実は、オルゴールには次のような法則があります。
「どのような長さの音符も、その曲の中の一番短い長さの音符と同じ長さになる。」
(ここは、わかる人だけ読んでください)
たとえば、その曲の中で、一番長い音符が四分音符だとします。そして、一番短い音符が十六分音符だとすると、十六分音符の4倍の長さを持つ四分音符も、十六分音符と同じ長さでしか演奏できない、ということです。
ですから、その隙間を埋めるために、分散和音を用いたりして、音をつなげてゆくことになるのです。
(以上、中級者向け解説でした。)
ですから、とにかく「タンタンタン」と歌ってみて、「タ」と歌ったところで、
音階にあわせて一マスクリックしてゆけば、一応旋律はできあがることになるのです。
以上で、簡単な曲の旋律だけなら、一応入力することができるようになった、と思いますが、いかがですか・・・?
なお、リズムの取り方ですが、「たんたん」という、単純なリズムだけではありません。現実には、もっと複雑なリズムで構成されているのが、音楽です。
そこで、「リズムにはどのような種類があるのか」、「音符を見て、リズムをとる方法」などといったことは、また改めてお話しすることにいたします。

Part 2 楽譜を見ながら旋律を入れてみる

以上の方法がわかったら、今度は楽譜を見て、旋律を入力してみましょう。

1 まず、楽譜全体を見てみる。

何と言っても、楽譜全体を見てみることです。
ここで、「あ、三連符がある!」「あれ、32分音符があるぞ」「やたらと装飾音符が多いなあ」などということが発見できれば、しめたものです。
なぜかって?「この曲は、ちと無理のようだ。」ということが、早めにわかるからです。・・・いえいえ、からかっているのではありません。
上達すれば、どんな曲でも入力可能です。でもそれは、上達してから、の話。今はまだ、簡単な曲にとどめておきましょう。その方が、途中で挫折をしなくてすみます。
しかも、全体を見てみることで、次に書いてあることができるのです。

2 その曲の中で、一番短い音符を見つけだす。

この作業は、基本中の基本です。曲作りの中で、一番大切な部分です。
なぜか、といいますと、前にも書きましたように、「どのような長さの音符も、その曲の中の一番短い長さの音符と同じ長さになる。」からなのです。
言葉を換えて言いますと、たとえば、四分音符一つを、一マスと計算してしまいますと、その半分の長さしかない八分音符は、入力できないことになります。

3 それぞれの音符を入力するのに必要なマスを、割り出す。

どの長さの音符を、一マスとして計算するか、が決まったら、今度は、全ての音符の長さを割り出します。
・・・と書くと、いかにも面倒くさそうに思えるかもしれません。
そこで、次に「森のオルゴールメーカー」対応版、「音符の長さ早見表」を載せておきます。

○1マスを16分音符とする場合
8分音符=2マス 4分音符=4マス 2分音符=8マス

4分の4拍子の曲では、一小節=16マス
4分の3拍子の曲では、一小節=12マス
8分の6拍子の曲では、一小節=12マス

○1マスを8分音符とする場合

4分音符=2マス 2分音符=4マス
4分の4拍子の曲では、一小節= 8マス
4分の3拍子の曲では、一小節= 6マス
8分の6拍子の曲では、一小節= 6マス


これだけで、みなさんが入力しようと思われる曲のほとんどを、カバーできると思います。
三連符などを入力するためには、また違った計算方法になります。
その方法については、また改めて、ということで。

4 上の表に従って、主要な音符を数字に変換する。

できれば、全ての音符を数字に変換した方が、間違いがありません。
でも、それだとかなりめんどくさいので、楽譜の隅っこの方にでも、「この曲は、8分音符=1マス、4分音符=2マス」とでもメモしておくことを、おすすめします。

5 「タンタンタン・・・」と歌いながら、マスをクリック、クリック!!

「チュウリップ」編で使ったのは、四分音符だけでした。
では、8分音符は、一体どうすればよいのでしょうか。
答えは、簡単。
4分音符が「タン」なら、その半分の長さの8分音符は「タ」。これでいいのです。
たとえば、8分音符が4つつながっているような場合には、「タタタタ」となるのです。 そこで、「タタタタ」と言いながら、マスを4つ連続してクリックします。


・・・さて、以上のことを繰り返しながら旋律を入力しましょう。
できるでしょ?

次回は、ついに、「伴奏の付け方基本編」です。

index  back next