「っふ、12年ぶりに俺の出番だなじょーちゃん!」 ねず太郎は、オメガの幻獣でありながら普段は、大家族を支えるためにそばにいることは出来ない。 しかし、年明け元旦の今日、自分が干支の年を迎えたとあっては、そうは言って居られない。 「そこら辺の雑種じゃぁ、話にならねぇ! 俺が一肌脱いで、最高の干支写真にしてやんぜ!」 そう宣言したねず太郎と一緒に記念撮影をすることになったのだが……。 「はいっチーズ」 それは、カメラマンがカメラを構え、おきまりの文句でシャッターをきろうとした瞬間だった。 オメガの前に抱え裸れていたねず太郎が、 「やっぱり我慢ならねぇ! 漢だったらてっぺんじゃねぇと!」 言い出してオメガの頭の上へと目にもとまらぬ早さで移動した。 「あっ、ダメだよ、ねず太郎っ」 オメガはいそいで手で止めようとしたが、シャッターが止まることはなかった。 カシャッ ……年始めの一月一日、元旦。 満足げな顔のネズミと写った写真は、はたしてその年にどんな福を招くのやら。 あけましておめでとう御座います。 昨年度中は大変お世話になりました。今年もどうぞご贔屓に^^ |
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勇者屋一同 | |
(勇者屋キャラ辞典:「幻の」オメガ) | |
文:若菜綺目羅 | |
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