Last updated on Jul. 17,1999.

今年もレトロ?な夏がやってきました。
生まれてこのかたもう何十回目の夏でしょうか?
ま、それはともかくあの島でしばし過ごしてみませんか?
まずは軽く、可愛いらしく、爽やかに...Daytime編から

[ SUMMER COLLECTION '99 vol.1/Daytime]

Clementine/Couleur Cafe
クーラー・カフェ
1999年

 レトロと言っておきながら、いきなり反則技かもしれませんが、こんなのも一枚くらいないと日本の夏は乗り切れません...笑。
 ベン・シドランの息子レオ・シドランのプロデュース、アレンジは親子でというフレンチ・ブラジリアン・ミュージックです。
 フレンチ・ボサノヴァといえばアンテナなんて思い出してしまいますが、このアルバムはナチュラルな本物指向のブラジリアン・テイストが心地よい一枚と言えます。女の子だけに聞かせておくのももったいない...。

Linda Lewis/Lark
ラーク
1972年

 ジャマイカの血をひく英の女性シンガー/ソングライターの名作。
 キュートなヴォーカルとアコースティック・ギター中心のシンプルなアレンジ。こんなイノセントな音楽は、一日のうちでもまだイノセントな時間帯に聞くときっと素敵でしょう。夏の日の朝こんな音楽で目覚めてみるのもよろしいかも。
 スピリチュアルな「Reach For The Sky」は名曲です。

Brownsmith
ブラウンスミス
1975年

 目が覚めたところで続けて爽やか系の音を。
 アコースティックなサウンドとコーラスをバックにいかにも涼し気な声のデュオ、まるでどこか南の島の島唄のようにも聞こえてしまいます。メインランドだって島には違いないけど...。
 シンガー/ソングライター系がお好きなら夏のお供に重宝することでしょう。保証いたしします...。  

California Music/Complete Collection
コンプリート・コレクション
1992年

 ブルース・ジョンストン、テリー・メルチャー、カート・ベッチャー、ゲイリー・アッシャーらによる幻のユニットのシングルを集めたコンピレーションではありますが、唯一のアルバム(74〜78年頃の音源)。
 ビーチ・ボーイズのナンバーなどオールディーズのリメイクを中心としたトロピカルなソフト・ロックと言った感じで、プロデューサーのお遊びとも言えなくはないですが、コーラスアレンジなど興味深いアルバムと言えます。「Disney Girls」もさりげなく美しくリメイクされていて素晴らしい。

Haircut One Hundred/Pelican West
ペリカン・ウエスト
1982年

 この奇妙な名前のグループについてほとんど情報は持ち合わせていません。今となってはなぜ買ったのかもわからないのですが、きっとこの頃の流行りだったのでしょうね。
 いかにもイギリスらしい軽妙なサウンドは、ファンカラティーナっていうのかな?ラテンの味付けをしたダンサブルなファンクは実に爽快です。ギターの刻みが特徴的なシンプルで可愛い?冗談のようなサウンドはいかにも80年代的ですが、今聞いても悪くはないから不思議。It's COOL!

Little River Band/Greatest Hits
グレーテスト・ヒッツ
1982年

 オーストリア産のロック・グループのコンピレーションものです。オリジナル・アルバムで言えば『栄光のロングラン』が有名ですが、1曲あげるとなると「追憶の甘い日々(Reminiscing)」が何と言っても素晴らしい!ふわふわとしたエレピ、甘いコーラスなどいかにもAOR的ではありますが洗練されたメロディが何ともいえません。
 夏だから代表曲をこんなコンピレーションで楽しむのもいいでしょう。
 オージー・ウエスト・コースト・サウンド!

Southern Pacific
Southern Pacific
1985年

 リトル・リヴァー・バンドが出たところでホンマモンのウエスト・コースト・バンド...本国アメリカではカントリー・ロックって認識かもしれませんけどね。
 もとドゥービーズのジョン・マクフィーとキース・ヌードセンを中心に結成されたバンド。典型的ともいえる西海岸サウンドってわけです。ドゥービーズのような跳ねる感じではなく、もっとストレートなイーグルス的ともいえるエイトビートが夏のドライヴには気持ちよいでしょう。

Toby Beau/More Than A Love Song
More Than A Love Song
1979年

 もうひとつウエスト・コースト・バンドを...。テキサス出身ということですが、そんなにカントリーがかっているわけでもありません。むしろソフト・ロック、60年代ポップス、AORなどといった音楽を強く感じさせるメロディアスなウエスト・コースト・(ポップ)ロックといえます。
 今どきこの手の音楽誰が聞くの?って感もなきにしもあらずでしょうが、今年1stアルバムを中心にしたベストアルバムのCDも出たことだし、AORも根強い人気のようですので、まぁ夏だから聞いてあげてくださいな...。

Ned Doheny/Plone
プローン
1979年

 ついでにウエスト・コーストのAOR系のソウルフルなシンガー/ソングライター、ネッドさんを。
 なぜか、本国では発売されなかかった幻の3rdアルバム。前作同様、スティーヴ・クロッパーのプロデュースによるファンキーなサウンドになっています。いつもながらの頼りな気なヴォーカルが、コットンのように素朴な親しみやしさを醸し出しているといえるでしょう。
 ちなみにこのLPはWEBフレンドのaburaya氏に借りたものであります。

Sentimental City Romance/Sings はっぴいえんど
Sings はっぴいえんど
1983年

 もう一枚aburaya氏に借りたものから。
 日本を代表するウエスト・コースト・バンドが結成10年の区切りとして発表したはっぴいえんどのカヴァーアルバム。
 ライナーノーツには、Special Thnaks to:はっぴいえんど、BEATLES、BEACH BOYS、CSN&Y、BYRDS、HALL&OATES、POCO、EAGLES、JAMES TALOR、TOTO、DOOBIES とあり、これらのリスペクトがこのアルバムの本質かもしれません。

Eric Gale/In The Shade Of A Tree
イン・ザ・シェイド・オヴ・ア・トゥリー
1982年

 そうこうするうちに日が高くなってきましたね。ちょっと木陰で休みましょうか。
 というわけで突然エリック・ゲイルさんの登場なのですが、涼し気なイメージからはほど遠い人だとは思いますが、なかなかどうしてこのアルバムはジャケットのようにトロピカルなイメージで迫ってくれます...あくまでも全体としては。しかし、そこはやはりギター・ソロまでは爽やかとはいかないところがいいところで、例の独特の泣きのフレーズを聞かせてくれます。

てなわけで vol.1/Daytime からそろそろと SUMMER COLLECTION '99 始めました。いいかげんなセレクトで何のためにもならないでしょうが、いちおう続編なぞも用意しておりますので乞うご期待ってところかな?

SUMMER COLLECTION '99 vol.2/ALOHA! EDITION
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