Music:WALKING ON THE MOON/POLICE

[1979年の名盤]
1979年の出来事へ


Rickie Lee Jones/Rickie Lee Jones
1979年
浪漫
ローウェル・ジョージに見い出され、またトム・ウェイツの恋人でもあったというリッキーは、ちょっとハスキーで顔に似合わず甘えた声の美人シンガーです。プロデュースは、レニー・ワロンカーとラス・タイトルマンですが、バーバンクしているわけでもなくナチュラルにリッキーの持ち味であるブルースやジャズをベースとした物憂げなフィーリングを引き出しています。このアルバムからは、キャッチーな「恋するチャック」がヒットしました。セカンド・アルバム「パイレーツ」とペアで楽しむと良いでしょう。なおリッキーは、レニー・ワロンカーとラス・タイトルマンとは幼なじみらしいですね。


Restless Nights/Karla Bonoff
1979年
ささやく夜
再結成されたブリンドルのメンバーであり、リンダ・ロンシュタットに取り上げられたことで脚光を浴びたカーラのセカンド・アルバムです。ブリンドルのケニー・エドワーズがプロデュースにあたり、バックもラス・カンケル、ドン・グロニック、ワディ・ワクテル、ダニー・クーチ、ドン・ヘンリー、J.D.サウザーなどウエスト・コーストの面々をそろえて、フリー・フローなナチュラル・サウンドでカーラを盛り上げています。


Regatta De Blanc/The Police
1979年
白いレガッタ
パンク・ムーブメントの中でデヴューしたため、しばらく幸か不幸か誤解されていました。メンバーは、スティング、スチュワート・コープランド、アンディ・サマーズからなるトリオですが、個々の音楽性は高く、シンプルでありながら独創的なサウンドを聞かせます。レゲエなどを取り入れながら、80年代に向かって新しいロックを模索している様子が伺えます。


You're Only Lonely/J.D.Souther
1979年
ユア・オンリー・ロンリー
イーグルスにもっとも近いシンガー・ソング・ライターJ.D.サウザーのサード・アルバム。ノスタルジックなタイトル・ナンバーがシングル・ヒットし脚光をあびました。AORブームのなかで、洒落たジャケットで登場しましたが、音のほうはウエスト・コーストの土の香りのするアーシーなものです。リンダ・ロンシュタットに歌われた「ホワイト・リズム・アンド・ブルース」やサウザー・ヒルマン・フューレイ・バンド時代の曲を取り上げたりして、軽快なロックン・ロールからバラードまで佳曲が揃っています。


First Under The Fire/Little River Band
栄光のロング・ラン
オーストラリアのグループですが、音のほうはもろにウエスト・コースト・サウンド。しかもかなり洗練されていて、A.O.Rとしても十分楽しめます。


Hydra/Toto
ハイドラ
ボズ・スキャッグスの「シルク・ディグリーズ」でバックを努めたスタジオ・ミュージシャンが結成。A.O.R系のアーティストのアルバムなどに多く参加していますが、バンドではブリティシュ・ロック的なハードでドラマティックな音を目指しています。ヒットした名曲「99」を収録。

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