
おかげ様で何とか1年もちました、今後ともよろしくお願いしますね!
|
苦しみながらの選定です。ご察しください。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
70年代のロック・ミュージックの歴史は、大雑把に系統だてると以下の4つの流れになると勝手に思います。 |
Singer Song Writer
シンガー・ソング・ライター
|
★スウィート・ベイビー・ジェイムス★ 1970年
60年代が終り、70年代前半のロックの通奏低音としてのテーマがヒーリングとすれば、このアルバムはまさにその幕開けにふさわしいものでしょう。ブルースやカントリーを背景としたアコースティックなサウンドながらフォーク・ソングとは一線を画すポップな都会的センスが随所にちりばめられています。ダニー・クーチらの貢献が大きいのかな?名曲「ファイア・アンド・レイン」を収録。 |
|
★つづれおり★ 1971年
'60年代にコンポーザーとして名を馳せた彼女が'70年にソロ・デヴューし、このアルバムは2作目でありシンガー・ソング・ライターとしての名声を確立した名作。「イッツ・トゥー・レイト」、ジェイムス・テイラーなどが取り上げた「君の友達」、「つづれおり」、「ナチュラル・ウーマン」など名曲のオン・パレード。素晴らしい作品集です! |
|
|
★フィルモア・イースト・ライヴ★ 1971年
オールマンズの最強メンバーによる最高傑作ライヴ。デュアン・オールマンのスライド・ギターを中心とした豪快かつ緻密なサウンドは、ブルースをベースとしながらもサザン・ロックなどというジャンルを超越するものを感じさせます。やはりデッキー・ベッツ作の「エリザベス・リードの追憶」のツイン・リード・ギターがカッコイイ!92年にリイシューされ当時7曲入りだったのが12曲入りになりましたよ。 |
|
★キャプテン・アンド・ミー★ 1973年
LAのイーグルスとともにウエスト・コースト・ロックをリードしてきたサンフランシスコの人気バンドの名作。トム・ジョンストンがグループを引っぱっていた頃の最もドゥービーらしい豪快で爽やかな音です。ツイン・ギター、ツイン・ドラムのハードなサウンドを軸としながらも、パット・シモンズのアコースティックなセンスもなかなかいい味出していましたね。マイケル・マクドナルド加入後の洗練されたブルーアイドソウルなドゥービーズもいいけど、やっぱりこの頃の野生的でナチュラルなサウンドが最高ですね。 |
|
★呪われた夜★ 1975年
前作『オン・ザ・ボーダー』での変化が見事に結実し、事実上イーグルス・サウンドの完成と言えます。アレンジ・ハーモニー・楽曲・演奏どれをとっても申し分なく、多くの名曲を生みだしました。特にドン・フェルダーのギター・ソロが素晴らしいタイトル曲の出来は秀逸。次作『ホテル・カリフォルニア』がもちろん最高作なのですが、このアルバムのほうが気軽で、なによりイーグルスらしい。 |
|
|
★おせっかい★ 1971年
シンフォニックな『原子心母』、永遠のベストセラーの『狂気』、内省 的な『炎』など名作が多いピンク・フロイドですが、やはりデイヴ・ギルモアのドラマティックなギターが泣かせる超大作「エコーズ」を収録したこのアルバムが最もピンク・フロイドらしいと思います。アコースティックな曲からハードな曲までどれも幻想的かつセンチメンタルなフロイド・サウンドが堪能できます。そのアコースティックな曲が結構ブルージーだったりしていいんだな!これが。 |
|
★イエスソングス★ 1973年
ピンク・フロイドが感性のプログレとすれば、このイエスはテクニカルなアレンジで聞かせる理性のプログレといえます。前作『危機』でほぼ頂点を究め、次作『海洋地形学の物語』という大作でさらに高次元の音楽を作り上げたイエス絶頂期のベスト・アルバム的3枚組みライヴ。ライヴといっても音質も良く、主要な曲をほぼ網羅し、スタジオ録音と違わぬ高度な演奏テクニックによる完璧なステージ記録となっています。ロジャー・ディーンのアート・ワークもイエスの作品と同化していて素晴らしいですね。 |
|
|
★いとしのレイラ★ 1971年
前作『エリック・クラプトン・ソロ』から数カ月の間に、クラプトンは見事にアメリカ南部スタイルのロックを自分のスタイルとして身につけてしまいました。クラプトンの偉いところは、渋めの音楽でありながらも適度にポップで親しみやすいメロディを持っているところです。ギターはともかく、このソング・ライティングのセンスが、現在までトップ・アーティストの地位を保っている秘訣なのでしょうね。クリーム時代のエンジニア、トム・ダウドをプロデューサーとして、デラニー&ボニー&フレンズのボビー・ホイットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードンからなるバンドに、オールマンズのデュアン・オールマンが加わった布陣は、リハーサルたっぷりやったのかどうか知りませんが、すごく息のあったいい感じの演奏を聞かせてくれます。後にも先にもクラプトンがこれほど伸び伸びと気持ちよくギターを弾き、歌うことはなかったと思います。 聞き所は、たくさんありすぎてとても書ききれませんんが、私は出だしの2曲が好きです。軽快な8ビートに乗せて、クラプトンのギターが気持ちよく歌う「アイ・ルックト・アウェイ」、一転してスローな泣きのメロディとハーモニクス奏法が光る「ベルボトム・ブルース」、この2曲聞いただけでもう満足です。もちろんタイトル・ナンバーの「レイラ」は、素晴らしいですが、それすらこのアルバムの14分の1曲に過ぎないのですよね。そんな超ハイクオリティな2枚組アルバムです! カール・レイドル、ジム・ゴードンの強力なリズム・セクション、ソング・ライターとしてクラプトンを助けたのキーボードのボビー・ホイットロック、クラプトンのギターのポテンシャルを最高に高めてくれたスカイ・ドッグことデュアン・オールマン、この奇跡的ともいえるセッションは二度と聞くことはできませんでした。まさにロック界の一期一会といえます。クラプトンの傑作であり、今世紀ロックを代表するマスターピースお持ちでない方は是非座右の名盤に入れてあげてください! |
|
★スティッキー・フィンガーズ★ 1971年
ストーンズ・レーベルの第1弾アルバムであり、ストーンズの70年代の幕開けを飾る傑作です。アンディ・ウォーホールのコンセプトによるジャケットでも話題となりました。ミック・テイラーがフル参加して大ヒット・ナンバー「ブラウン・シュガー」にみられるように、よりパワー・アップしています。フライング・ブリトー・ブラザースのグラム・パーソンズに捧げられたというカントリー・バラードの「ワイルド・ホーセズ」やミック・テイラーのサンタナやピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアを彷佛させるギター・インプロヴィゼーションが素晴らしい「キャント・ユー・ヒア・ミー・ノッキング」などストーンズの奥の深いところを見せつけてくれますね。素晴らしいアルバムです。 |
|
★レッド・ツェッペリン・「★ 1971年
アコースティックに片寄りすぎとやや不評だった(私はそうは思いませんが)前作ですが、そういう意味では起死回生の4作目でした。特に1曲目「ブラック・ドック」のテープの逆回転のエフェクトからいきなりロバート・プラントのヴォーカルが始まりかぶさるようにジミー・ペイジのギター・リフが出てくるところなど、鳥肌ものでした。名曲「天国への階段」も収録してます。このアルバムでもアコースティックな曲をやっており、この後もツェッペリンのひとつのスタイルとして定着していきます。 |
|