●燗酒ルネッサンス/玉村豊男/世界文化社/00年
●古代日本と朝鮮・中国/直木孝次郎/講談社学術文庫/88年/12.22
●西欧の植民地喪失と日本/ルディ・カウス・ブルック/草草社/98年/12.18
著者は蘭領東インド(現在のインドネシア)で生まれ、1946年まで滞在したオランダ人評論家で、オランダ人が日本の戦争を非難するなら同じようにオランダ人も非難されなければならないという批判を体験に基づいて展開する。好著。
●変わる出版流通と図書館/尾下千秋/日本エディタースクール出版部/98年/12.15
出版と図書館の関係を識るための基礎文献の一つ(だろう)。
●凍りついた瞳/ささえななえ 原作・椎名篤子/集英社/96年/12.13
子ども虐待の実態を描いて話題になったドキュメンタリー・コミック。説明カットが多いのには閉口するが、やはり貴重な記録&作品だろう。
●日本の書籍出版[仕事と仕組み]/日本エディタースクール編/日本エディタースクール出版部/95年/12.11
●ダーティー・ユー/高嶋哲夫/NHK出版/00年/12.09
アメリカからの帰国中学生ユーが直面する日本の学校の理不尽さ(いじめ・管理教育)。教育制度や中学生の心情など丁寧に描いて力のある作家であることを認識。読みながら映像も浮かんでくるので映画化も期待できる。ほかの作品も読みたくなりました。
●国会議員/江田五月/講談社現代新書/85年/12.07
●フロン 結婚生活19の絶対法則/岡田斗司夫/海拓舎/01年/12.05
タイトルの「フロン」とは、婦論、夫論、父論を意味とか。恋愛、結婚、育児に幻想を次々に暴き、読者に現実を突きつけていく前半は爽快。が、「家庭から夫をリストラせよ!」からはやや筆者の体験に引き寄せすぎ?
●脱工業社会の到来(上)(下)/ダニエル・ベル/ダイヤモンド社/75年/11.29
●破綻国家の内幕/東京新聞取材班/角川書店/02年/11.27
公共事業、票とカネ、天下り利権構造を暴いて話題の本。が、どの章を読んでもどこか既視感があるのはワタシたちが慣れっこ(鈍感)になってしまったから?
●ケルトの薄明/W.B.イエイツ/ちくま文庫/1893年[93年]/11.20
●インタビュー術!/永江朗/講談社現代新書/02年/11.15
取材における「インタビュー」という手法についてさまざまな角度から分析・分解した好著。もっとも私(森口)や松原が編集した本も俎上にのせられていて、「たとえば森口秀志編『これがボランティアだ!』には七人のインタビューチームのスタッフ名がクレジットされている。(略)どうもインタビューイーにまかせた感が強く、インタビュアーの姿が見えてこない。(略)客観性と主観性、記名と匿名の混在した構成により、全体として視点が拡散している。インタビュースキルの差だけではなく、スタイル違いが、全体としての印象を散漫にさせているのかもしれない」と鋭い指摘。あいタ、タッ。
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●大森界隈職人往来/小関智弘/岩波書店/81年/11.11
●やさしい教師学入門[2002年教育改革を問う]/02年/11.04
教育改革がいかに現場感覚からズレたものか、さまざまな現場で働く教育労働者たちの声がぎっしりと詰まった一冊。
●北朝鮮難民/石丸次郎/講談社現代新書/02年/11.03
北朝鮮から中国や韓国に流入する「難民」問題を追ってきた著者によるタイムリーな出版。
●魔の国アンヌピウカ/久間十義/新潮社/96年/10.22
UFO、アイヌ文化、神秘主義、環境問題、まちおこしなどを背景に、導入部は面白いんだけどなんだから後半ね。
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●決定版 ルポライター事始/竹中労/ちくま文庫/99年/10.21
「ルポライターとは、何か? なぜ、この職業をえらび、この職業に固執するのか?」を突き付けたライター必読書。遅まきながら読ませていただきました。そして、シゲキ受けました。
●スロー・イズ・ビューティフル/辻信一/平凡社/01年/10.15
さまざまな実践や文献を引きながら「スローライフ」を提唱するが、元ネタを識っているだけにあまり新味は感じませんでした。
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●花のある遠景/西江雅之/福武文庫/75年/10.11
●精神科医はいらない/下田治美/01年/10.09
うつ病の下田サンが書いた、具体的かつ実証的な精神医療批判。町沢静夫氏批判などじつに的を得ている(と思う)。こーいう本がもっと出るべきでしょう。
●「邪馬台国」はなかった/古田武彦/朝日文庫/92年/10.08
70年代に刊行されて一躍、歴史学にその名を轟かせたせた古田氏の書。ほぉ〜、邪馬台国ではなく邪馬イチ国なのね(と一応、感心)。
●謎のサルタヒコ/鎌田東二/創元社/97年/10.05
●「坊ちゃん」の時代/関川夏央・川口ジロー/双葉社/87年/09.28
●日本の歴史を読みなおす/網野善彦/筑摩書房/91年/09.27
●デジタル情報の仕事術/山根一眞/日本経済新聞社/96年/09.22
発刊から6年。ここに書かれていることのほとんどが前世紀の事象に思われるほど、デジタル社会の進行が早かったことを実感。
●サヨナラ、学校化社会/上野千鶴子/太郎次郎社/02年/09.21
「オーバードクターまで、計24年間の超長期にわたる学校生活」を送り、「弱小私学から旧帝大系の国立大学まで、偏差値四流校から一流校まで」教える側ととして「落差の大きい」教育経験を積んできた上野サンの初めての教育本。随所に鋭い指摘あり。
●よい政治家の見分け方/本間正人/ディスカバー21/96年/09.20
●潜入 在日中国人の犯罪/富坂 聡/文芸春秋/01年/09.20
急増する在日中国人社会の暗部をえぐった力作ルポ。歌舞伎町にうごめく中国人、偽装中国残留孤児、不法入国など、丹念な取材ぶり。「日本には外国人、とりわけ中国人を受け入れる心の準備も体制も予備知識もなかったのではないか。そのことに気づかずに混乱を続けてきたのではないか」という著書の主張には傾聴の値あり。
●パレード/吉田修/幻冬社/02年/09.17
直木章の前作。「驚愕のラスト」に期待したが、なんだかなぁ〜。映像化に期待。
●ひきこもり脱出ガイド/武藤清栄・渡辺健/明石書店/02年/09.09
●僕は模造人間/島田雅彦/新潮文庫/86年/09.08
●現場主義の知的生産法/関 満博/ちくま新書/02年/09.07
経済学者による「現場」調査のノウハウとオピニオン。参考になること多し。
●インストール/綿矢りさ/河出書房新社/01年/09.04
文藝賞に輝いた高校生の話題作。不登校の女子高生がネット風俗にはまって…なんていかにも今風で、審査員受けしそう。文体も、「瑞々しい感性」ってやつですか。もっと長いやつ読みたいナ。今後に期待しましょう。
●吉原御免状/隆慶一郎/新潮文庫/86年/09.03
ヘェー、吉原ってお上も手を出せない自治区だったの? これも網野さんらが試みている歴史の問い直しの一つかも。傀儡、サンカら漂泊の民たちのお話も出てきて興味深かったです。
●CODE インターネット社会の合法・違法・プライバシー/ローレンス・レッシング/翔泳社/08.31
ネット時代のバイブル‥にしては訳文もせいか、ちょっと読みづらい。
●東アジアの日本大衆文化/石井健一編/蒼蒼社/01年/08.21
東アジアで人気を博す日本のマンガ、音楽、ドラマ、キャラクターなどがどのようにかの地で受け入れられているか分析・研究したもの。キャラクターやアニメ、ゲームなどは文化的背景の類似性はたいして重要ではないが、バエエティ番組やドラマのヒットにはそれが重要になってくるなどの指摘は興味深く読んだ。
●アイヌモシリの風/チカップ美恵子/NHK出版/01年/08.19
●ニュー・スタンダード[レコード・コレクターズ増刊]/ニューミュージックマガジン/02年/08.16
●オーラル・ヒストリー 現代史のための口述記録/御厨貴/岩書新書/02年/08.14
政治家・官僚など「公人」の聞き書きを研究・実践する著者による入門書。インタビューの手法など勉強になりました。
( ^ ^ ;
●新版 引きこもりと登校・就職拒否、いじめQ&A/富田富士也/ハート出版/96年/08.11
●AERA MOOK キリスト教がわかる。/朝日新聞社/02年/08.09
新宿の24時間教会ルポなどワタシも寄稿しているけど、やっぱ門外漢だわ。
( ^ ^ ; でも「映画でわかるキリスト教」は面白かった。『地獄の黙示録』でウィラード大尉(主人公ね)が泥沼から顔を出すシーンはキリスト教の「洗礼」による生まれ変わりのメタファーだったとは! なるほど民族問題と宗教は根が深い研究テーマだわ…。
●親と教師が少し楽になる本/佐々木賢/北斗出版/02年/08.08
●ギターは日本の歌をどう変えたか/北中正和/平凡新書/02年/08.03
ご近所に住む音楽評論家の北中さんが、これまたユニークな音楽書を上梓しました。副題に「ギターのポピュラー音楽史」とあるように、ギターという楽器にスポット当てた音楽史で、とりわけ日本のポピュラー音楽におけるこうした考察は今までなかったのでは? ロック世代としてはぜひ続編を期待したいところ。
●ひきこもり救出マニュアル/斉藤環/PHP研究所/02年/07.29
ひきこもりに関するさまざまな(ホントにさまざまな)疑問・質問に応えたQ&A集。ひきこもりに対する「治療」意識が後退し、援助なしに「自立」した事例も紹介するなど、『社会的ひきこもり』をさらに進化させた内容。
●サブカルチャー反戦論/大塚英志/角川書店/01年/07.28
9.11以降、日本のメディア界を襲った「プチ禁忌」に対する怒りをはじめ、9.11をめぐる気骨の入った「アジビラ」本。
●教育改革の幻想/苅谷剛彦/ちくま新書/02年/07.24
教育改革につきまとう「幻想」を振払って、教育の実相をとらえ直す−−のが本書の主旨。「中央や上からの教育改革はすでに限界点」「教育改革のやり方自体を分権化していく」といった論点には賛成だが‥。
●なんでやねん/辻元清美/第三書館/02年/07.19
議員辞職の顛末と会見等では伝えきれなかった「言い分」を本として出版するという気持ちはわからないではないが、すくなくとも本書のその部分はHPで公開すべきではないか。「釈明」を有権者に金を出させて買わせるというのは、いかがなものかと。
●「心の専門家」はいらない/小沢牧子/02年/07.18
やや堅めだが、世のカウンセリング、「心のケア」ブームに懐疑を投げかけた論考として貴重な一冊。
●ついてゆく父親/芹沢俊介/新潮社/00年/07.14
●引きこもりと向きあう その理解と実践的プロセス/蔵本信比古/01年/07.5
このところ「ひきこもり」関係の本を手当たり次第読んでおりますが、北海道精神福祉保健センターで支援活動を続ける著者による本書は、専門家向けの本と思いきや、とてもわかりやすく書かれていて当事者、家族、支援者いずれにも有用かと。数多くの類書のなかではオススメの一冊。
●ひきこもる心のカルテ/井上敏明/朱鷺書房/02年/06.30
●ひきこもる心理 とじこもる心理/高塚雄介/02年/06.28
●NHKにようこそ!/滝本竜彦/角川書店/02年/06.25
●ひきこもる、おとなたち/仲村啓著・長縄献監修/ヴォイス/02年/06.22
●ひきこもり メンタルヘルス・ライブラリー7/高木俊介編/批評社/02年/06.21
齋藤鐶氏をはじめとする「ひきこもり」を「治療」の対象としようとする精神医療、ならびにその背景にある社会に批判的な人々による論考、座談会などを編んだもの。専門的でわかりにくい部分もあるが、傾聴に値する意見も多し。
●稲の旋律/旭爪あかね/新日本出版社/02年/06.20
「しんぶん赤旗」に連載されていたというひきこもりをテーマをした小説。これ、結構Eです(\_\)
。偶然出会った農家とひきこもり当事者(女性)の往復書翰という体裁をとりながら、農業問題や戦争、夫婦のあり方など、さまざまな問題を浮かびあがらせながら登場人物の内面をえぐり、(無理なく)ひきこもり問題とリンクさせて読ませます。実際、そこそこ売れているすみたいです(3刷)。
●青年のひきこもり 心理社会的背景・病理・治療援助/狩野力八郎・近藤直司/岩崎学術出版社/00年/06.13
●本音でぶつかれ! 不登校、ひきこもり、非行で悩む家族へ/長田百合子/中日新聞社/99年/06.12
●「人を好きになってはいけない」といわれて/大沼安正/講談社/02年/06.08
両親が統一教会という家庭に育った著者が、不登校、ひきこもり、新宿2丁目でのウリ専生活などのジェットコースターのような半生(まだ若いけど)を赤裸々(死語?)に綴ったもの。文章はやたら上手いけど、幻冬社ならともかく講談社はどうやってこの著者を見つけたのだろう?
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●YOSAKOIソーラン祭り 街づくりNPOの経営学/坪井善明・長谷川岳/02年/06.07
わずか10年で参加者4万人、観客動員数200万人の“北半球最大の祭り”を学生時代に仕掛けた長谷川氏のノウハウが詰まった一册。インタビューさせていただいので、一層興味深く読みました。本書にもあるが、長谷川氏が参考にしたのがP・F・ドラッガーの『非営利組織の経営』だったとは!
●引きこもるという情熱/芹沢俊介/雲母書房/02年/06.02
「引き出し」の論調が主流を占めるひきこもり論議に、「引き出し」を批判し、あえて「正しいひきこもり」論を提示した芹沢サン。さすがです! 本書を勇気を得る当事者や家族も多いでしょう。ただ、ほかのひきこもり論と同じように、すべてこの定義にあてはめてひきこもり語ってしまうのは、無理があるような‥。
●引きこもりの理解と援助/近藤直司、長谷川俊雄、蔵本信比古、川上正己/萌文社/99年/06.02
●なんとしてもひきこもる子供を救いたい/伴茂樹/リヨン社/99年/05.30
●親子療法 引きこもりを救う/北西憲二/講談社/01年/05.28
●「ケータイ・ネット人間」の精神分析 少年も大人も引きこもりの時代/小此木啓吾/飛鳥新社/00年/05.26
●閉じこもるフクロウ−情報社会の精神病理/町澤静夫/99年/05.22
●新・引きこもりからの旅立ち[増補改訂版]/富田富士也/ハート出版/00年/05.22
●日本の山を殺すな!/石川徹也/宝島新書/99年/05.19
山岳道路、砂防ダム、流域開発、高山植物の盗掘など、さまざまな角度から山の危機を告発。ただし、雑誌に発表したルポをまとめたものなので、写真が少ないのが残念。
●子供なんかにナメられたらアカン!/長田百合子/毎日新聞社/00年/05.17
●若者たちの社会的ひきこもり−そのとき親や家族はどうすればよいか−/山田博監修・家庭問題情報センター編/
日本加除出版/01年/05.14
ひきこもりへのQ&A集はいくつか出版されているが、これは回答者を同センターのカウンセラーをはじめ、家裁調査官、精神科医など現場の多彩な人たちで構成。相談先を精神保健福祉センターなど公的機関に限っているなど不満はあるが、バランスのとれたつくりは評価できるのでは?
●常識不信−子どもたちの心の叫びと編む私たちの変遷/21世紀教育研究所C&C編/本の泉社/01年/05.13
●飛べないトンボの心理療法 「引きこもり」「ひらだつ若者」たちへ/町沢静夫/PHP研究所/96年/05.10
●7人の母、国会を行く−ひきこもり、障害児者とともに/黒岩秩子/築地書館/02年/05.08
●親がかわれば、子どももかわる/長田百合子/講談社/01年/05.06
不登校やひきこもりをわずか「2時間でなおす」ことで、賛否(否の方が強いか)渦巻く長田サンの本。とはいえ、「2時間」というのは準備期間も含めて、いろいろな条件が揃ってのこと。もちろん上手くいかなかったケースもあるでしょうけど、そんなこと書けまへんわな。
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●思春期の子どもと向き合うために/文部科学省編/ぎょうせい/01年/05.05
斉藤環氏など編集に加わっているためか、文科省編集のわりにはよくまとまった思春期の親向けのガイド。ただし、「相談先」として巻末に紹介している各地の童相談所や精神保健福祉センターがどこまで「相談」にのってくれるかは、はなはだ疑問。
●共生虫ドットコム/村上龍+Kyouseichu.com制作班/講談社/00年/05.04
ひきこもりの青年がネットを契機に暴走をはじめ、殺人に走るという小説はそれほど面白くなっかたが、小説をネタに読者も巻き込んでネットで展開するというやり方は一つの方法論として面白い、と思った。もしかすると小説よりもこっちの方が読まれている、とか?
( ^ ^ ;
●共生虫/村上龍/講談社/00年/05.01
ひきこもりというよりネット社会がテーマですねぇ。とっても通俗(いい意味で)なんだけど、なんかアザとくなぁい?
●戦争を演じた神々たち/大原まり子/ハヤカワ文庫/00年/04.29
日本SF大賞をとった作品集だけど、どうもこの人の作風は肌に合わないというか‥。
●だれが「本」を殺すのか PRAT-2 延長戦/佐野眞一/02年/04.28
『本コロ』第2弾は意表をついた女子高での講演記録から始まるが、「状況をつくった」第1弾に比べテーマはやや散漫になったか。
●読者は踊る/斉藤美奈子/01年/文春文庫/04.27
出版界“最強の書評家!”美奈子嬢の痛快丸かじり(古い)書評集。いやはや、ここまでポイントを突いた快刀乱麻な切りっぷりを見せつけられてしまうと‥。
( ^ ^ ;
●リーダーのあなたに贈る 実戦! NPOマネジメント/田中尚輝/02年/04.16
●編集者の学校/講談社Web現代編/講談社/01年/04.15
40名余りの編集者・作家らが語り、書いた「編集」の極意本。勉強になりました。けど、面白かったのは人によってまったく反対のことを言ったりしていること
( ^ ^ ; 。だって、江川紹子サンが「人物インタビューをするなら、その人が書いた物をなるべく複数册読んでいく。あるいは関連する新聞や雑誌に目を通すことです」が言えば、吉岡忍サンなんて「ぼくが取材するときは、事前の準備を何もしません」(ガハハ)だもん。吉田司サンなんて「事実も現場もなく、あるのは情報だけなのです。遠足じゃないんだから『足で歩け』なんていっている場合じゃない」だもん(ブハハ)。
●ひきこもり[現代のエスプリ403]/武藤清栄・渡辺健編/至文堂/01年/04.07
●不登校・引きこもりからの奇跡の大逆転/池上公介/角川書店北海道/02年/03.31
●樹木葬ガイド 花の木の下で眠りたい/エンディングセンター編集委員会+樹木葬墓地委員会
/エンディングセンター/01年/03.30
散骨は知っていたが、樹木葬になるものがあることは知らなかった。土に還ることができ、また自然を守ることにもつながるこの葬送のあり方はもっと注目されていいはず。
●デンマークに学ぶ豊かな老後/岡本祐三/朝日文庫/93年/03.29
●学校不適応とひきこもり[こころの科学97]/鍋田恭孝編/日本評論社/99年/03.28
●仕事のなかの曖昧な不安−−揺れる若年の現在/玄田有史/01年/03.25
「フリーターが増えるのは就業意識が薄いからではなく、中高年の雇用を維持する代償として若年の就業機会が減っているという社会構造的な問題がある」とする著者が、さまざまなデータをもとにその主張を裏づける。高校生に向けたメッセージが付されているのも好感が持てマス。
●旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三/佐野眞一/96年/03.20
膨大なデータをもとに書き下ろしたわりには(佐野さんにしては珍しく)アレレ、頁数がないですねぇ
( ^ ^ ; 。なんかもうちょっと読みたいような‥。
●宮崎駿の<世界>/切通理作/ちくま新書/01年/03.09
膨大な資料(もちろん映像も)をひも解きながら、宮崎マジックを解明しようと試みた力作。
●個室−引きこもりの時代/島田裕己/97年/03.05
●踊れ!「YOSAKOIソーラン祭り」/軍司貞則/96年/03.02
高知の「よさこい祭り」に感動した一人の北大学生が、行政や企業を動かしとうとう一大イベントに仕立ててしまった記録。その後、YOSAKOIソーランは全国に飛び火し、日本じゅうの祭りをSHOW
からDO に変えていった。その原点がここにある。感動して一気に読んでしまいました。
( ^ ^ ;
●出版流通とシステム/村上信明/新文化通信社/84年/02.24
●日系南米人の子どもの母語教育/KOBE外国人支援ネットワーク/01年/02.23
●おやじの腕まくり/村上信夫/JULA出版/01年/02.22
NHKアナウンサーの村上サン自身が主宰される父親の会「おやじの腕まくり」の奮戦記と子育て体験を楽しくレポート。ワタシが保育園の「オヤジの会」をやっている頃、村上サンが司会をやっていた『育児カレンダー』に出演したことがある。影響与えちゃったかも。
( ^ ^ ;
●少年犯罪と向きあう/石井小夜子/岩波新書/01年/02.21
長らく少年事件の弁護にあたってきた著者による少年犯罪・法の現在(いま)。被害者と加害者の共生への途をさぐる提言が新鮮。
●都市はよみがえるか−地域商業とまちづくり/矢作 弘/岩波書店/87年/02.19
●経済再生は日本流でいこう/東谷暁/洋泉社/00年/02.17
●スーパーおやじの痛快まちづくり/安井潤一郎/講談社/99年/02.14
これ、本当にこの人が書いたの? 要点よくまとまっているし、リズムはあるし、この人ホントに文章ウマイ! 一気に読んでしまいました。まちづくりの楽しさが伝わってくる一冊。
●ひきこもる小さな哲学者たちへ/小柳晴生/日本放送出版協会/02年/02.12
現代の子どもたちが直面する「豊かさを生きる難しさ」をさまざまな面から検証。「『豊かさ』は決して、想像していたような生きていくのが楽な世界ではなく、物と情報がうっそうと立ちはだかるジャングルであり、これまで持っていた知恵や適応の方法が通用しない世界だった」という著者の論調にはうなづくことしきり。
●「引きこもり」を考える/吉川武彦/日本放送出版協会/02年/02.09
●読書欲・編集欲/津野海太郎/晶文社/01年/02.07
「編集者というのはいくつかの基本的な知識さえあれば、どんな人間でもこなせるアマチュアの仕事なのだ」「グーテンベルグ以降550年の印刷の歴史などとよくいう。ときおり自分でもそう書いてしまうのだが、なんとなく落ちつかない。赤毛のカツラをつけて西洋人ごっこをしているみたいな気分とでもいったらいいか」「活版印刷だけが印刷だけではない。そのように考えることでヨーロッパ世界の一元化された印刷史のこわばりをときほぐしたい」etc.相変わらずの津野節、サエえてます。
●俺たち「ひきこもり」なのかな?みんな、どうなん?/川口漕人/ビイング・ネット・プレス/01年/02.06
ひきこもり気味の人たちのインタビュー集。ネット世代の落とし子たちの新しいライフスタイル?
●「ひきこもり」だった僕から/上山和樹/01年/02.01
ひきこもり当事者による手記で、前半は「これまで」とひきこもりに至るまで、そして現在までを日記風に綴り、後半は「今から」としてひきこもりの当事者や家族に向けた具体的なアドバイス、メッセージ。当事者だけに説得力があります。
●書籍再版と流通寡占/木下修/アルメディア/97年/01.22
●世界がもし100人の村だったら/池田香代子(再訳)ダグラス・ラミス(邦訳)/マガジンハウス/01年/01.15
話題のネットロア(インターネット上の民話)本。うまくつくってあるけど…簡単な図やグラフがあってもよかったかも。
●日本のゴミ/佐野眞一/ちくま文庫/93年/01.15
圧倒されるゴミ、ゴミ、ゴミの実態。佐野サンはきっと想像しろ!というのだけどやっぱり写真を付けて欲しかった。
●ブックオフと出版業界/小田光雄/ぱる出版/00年/01.12
たしかにブックオフに本における流通革命なんていう高尚な思想はないと思うけど…。
●出版社と書店はいかにして消えていくか/小田光雄/ぱる出版/99年/01.07
現況のみならず取次、書店も含めた出版史からひも解く出版不況の背景解説はさすが専門家ならではですね。