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■ <0日目> 試される大地
ギャルゲーマーYU-SHOWが萌え野郎としての人生を歩み始めて、早10数年。
出立はコミケ前日の8月8日。飛行機で当地に赴くことに。
思わず顔を覆いたくなるも、その袋の中には、
「荷物は……衣類と、あと……」問題のブツをも気にせず、荷物を個々にチェックする検査員。 ――知られた気がする。俺が、どういう目的で東京へ赴くのか。
その検査員を良く見ると、密かに「いかにも夏コミ会場で見かけそうな」風体の人である。
「では、良い旅を」検査員の方が荷物チェックを終えた。
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■ <0日目> 男爵とマヨイガと白濁液
羽田空港に到着。さすがに暑い。
しばらくして、関口氏がやってくるのを発見。
「こちらの方は?」
なぜか言いよどむ関口氏。どういうことだろう。
まあ――実のところこの時点で、この男爵が誰なのかなんとなく分かってはいたのだが、
空港を後にし、男爵(仮称)と関口氏とともに、秋葉原へ出発。 「この国(マヨイガ)では犬耳など知らぬ、通じぬ」
きっと、遠まわしにそう言われている気がするのだろう。 「犬耳マンセー」 ぽつりとつぶやいた彼の一言が、大都会の喧騒にかき消されていった。
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■ <0日目> 秋葉原で昼食を
――生まれて初めて、秋葉原の地を踏みしめた。
しかしまあ、エロゲ系ショップの多いこと多いこと。 「今、ものすごい目をしていましたよ」
後ろから関口氏に声をかけられる。 「ボークスへ行きましょう。そこには――」
そう言う男爵(仮称)に誘われるまま、フィギュア店がいくつも入っているビルに入ってみることに。
「まさか!」
エロ茜! あのエロ茜が俺のすぐそばに!
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