参照
メディアワークス『Baby Princess』(公式サイトトップ)
『WHOLE SWEET LIFE』2月14日分
14日のBaby Princess日記、公式側がおよそ1時間ごとにリアルタイムで更新していました。
(注) この14日分の日記は、上から下へ、という時系列順に並んでいます。
メディアワークス『Baby Princess』(公式サイトトップ)
『WHOLE SWEET LIFE』2月14日分
14日のBaby Princess日記、公式側がおよそ1時間ごとにリアルタイムで更新していました。
(注) この14日分の日記は、上から下へ、という時系列順に並んでいます。
2008年2月14日。早朝――
目が覚めて、食事して身支度整えて、とりあえず――本当にとりあえず、ネットをチェックしてみようと思い、なんとなくいつものページを開いてみたらうわああああああああああああああああああああああ!!!
そうか――そうか。
そうなのか。
ゴッドは――公野先生は、本気……なんだな。
本気で、現実世界を、《トゥルー》の力で、侵食しようと……
あのね、ホタお願いがあるの。
あのね。
あの――
――この瞬間、俺は悟る。
恐らくはこの日、この日本、この地球上で、今――この日記こそが最も熱いということを。
――ちょっと、ちょっと待ってください。
……俺の視力に異常がなければ、一時間ごとに更新されているように見えるのですが。
そうか……そうか。これが、トゥルー世界のバレンタインというものか……。知らなかった。バレンタインデーって、こんなにも心が躍る日だったとは……それも、24時間体勢で。
自分が今、リアルタイムで、伝説を体験している――そんな感動に打ち震えております。
全く……。
平日の昼間だというのに、一企業の一企画が、全く、なんという……。
全く――なんという本気度!!!!
今だからこそ言えることですが、俺はこの企画を知った当初、比較的冷淡な受け止め方をしておりました。もちろん、他ならぬシスプリの系譜に連なる企画ですから、当然ながら好意的には見ていたのですが、しかし、いくらかつての「お兄ちゃん」だったとはいえ、それとこれとが別物の企画であることには変わりなく、新しい続編的な企画が始まったからといって、早速フルスロットルで盛り上がるというのは、節度的にも、年齢的にもどうかと――そう思ってもいたのです。
その考えを改めたのは――このブログの更新が、あまりにも本気度高すぎたから。
ガチです。彼女らは、俺が呆れるほどにガチでした。
「トゥルー家族」なんてセンスの単語が公式で出てくるあたりからもうかがい知れますが、これほど鋭い視点で徹底的に、企画の趣旨であるところの、「あなたの本当の家族」を魅力的に、そして何よりも、リアルタイム的に表現してくるとは……これはもう、狂気とさえ言える代物です。そう、本気という名前の狂気。ましてこの人数を、極めて真正面から、真っ当に描こうとしてるのですから。
俺は嬉しくなってしまいましたよ。成る程成る程。そうかいそっちが本気なら――俺も「本気」で楽しむしかないじゃあないか、と。
昨年末の時点でそう思い始め、そして今年、元日からフルスロットルでリアルタイム感を演出するその馬鹿馬鹿しいまでの本気を見せつけられて、俺のテンションも否応なく昂ぶらざるを得なくなったという次第です。
とまあ、自分語りはこのぐらいで。いちいち恥ずかしいというのもありますし、それに何より――今日はもう、そんなことを語っている暇なんてないわけですよまず。
まだ半分ちょっと! まだまだバレンタインの日は動き続けているんですよ今! まさに!
いやもう、このバレンタイン、とんでもないことになるだろうとは思っていましたが、その十九倍ぐらい上を行く内容でした。何も知らず今日を過ごしていたトゥルーお兄ちゃんなんて、今頃日記を読んで卒倒しているかもしれませんよ。ちょうど、今朝の俺がそうだったように。
しかし、だからといって、圧倒されるばかりではダメですよ。目には目を、歯に歯を、本気(トゥルー)には本気(トゥルー)を。
まだ今日という日は終わっていません。ならば――今からでも応対するのみ。俺たちのトゥルーバレンタインはこれからだ!
伝説の一日はここから幕を開けた……! その先陣を切ったのは、姉妹の中でも早起きが似合いそうな、トゥルー家族の小さなお母さん的存在・ホタさんでした。
あのね、ホタお願いがあるの。
あのね。
あの――
朝にも引用した箇所ですが、このホタの、なんという王道的にして理想的な妹ぶり……! 妹の面倒をしっかり見るお姉ちゃんの顔と、お兄ちゃんに控えめながら素直に甘える妹の顔、両方の側面を持ち合わせるホタこそ、19人もいるトゥルー姉妹のスタンダードに相応しいと言えるのかも知れません。
本当はこのままずっとお兄ちゃんと一緒にいたいけど――
朝一番の更新を見て、俺もどれほどそう思ったか――! そしてその後、1時間置きにガチで更新が来るという非常事態を知ったことで、その思いは爆発的にエスカレート。バレンタインに焦燥感……そんな思いを味わったのは、小学生のとき以来でありますよリアル話で。
まあとにかく、ホタのストレートかつ控えめなアプローチに、メロメロになりながら、この長い一日は始まったわけであります。濃厚で、激しい一日が。
ちょwwwww立夏さん、女の子があろうことか「ゲッ!」はないでしょうにwwwwwwww むしろ、一日に全員1時間ごとのペースで更新があると理解した俺たちのほうがよっぽど「ゲッ!」なわけですが(むしろ「ゲゲェーッ!」ぐらい)。でも、こんな話し言葉のセンスも大好きですよ。
いやーん、
うわぁお――、
どうしよぉ――!
ああもう、この子の言語センス大好きすぎる。公野先生という創造主でなければこんな子生み出せないだろうなあという驚嘆含め、このチャオチャオっぷりを愛さずにはいられません。
でも、リカ、こんなことで負けない!
リッカの辞書には後悔の文字はないのだ!!
もうねー。どうしましょうこのチャオっぷり。そのふとましい脚にチャオチャオしたくなるじゃないですかチクショウめ。
きゃ――、もう想像しただけで、なんかヤバいっ!!
俺も危険(ヤバ)いッ!(社会的側面も含め) ほんとねー。想像しただけでもう色々と。
あと立夏さん、更新時間的に遅刻確定です。兄としてはお仕置きを考えねばですが、ふとももチャオチャオの刑でよろしいですか?(説明しよう! ふとももチャオチャオとは……まあ、その場のノリで、本能任せに)
リアル時間でもトゥルー時間でも、この時間帯に更新できる子は限られるわけで、そうなると活きて来るのが、学校を休みがちという病弱設定。ここはやはりというべきか、綿雪さんの出番でありました。あーでも、特にひどい病状というわけではなくて大安心です。
未就学の子も多いトゥルー家は、平日昼間もそれなりに賑やかそうではあるのですが、やはり19人いる状態が基準となると、寂しくも感じられるでしょうね。「おうちの中には静かな時間が流れています」とあるとおり。
それに、綿雪は病弱ながら、性格的にはむしろ、わりと活発な傾向があるんですよね。
学校を休むのは悲しいしつまらないけれど――
今日は、なんだかわくわくした気持ちです!
こんな感じに。だからこそ、体調を崩すことも多いともいえるわけですが……。
あっ。
いけない。
これって内緒なんでした!
うふふ――
このうふふ――を聞けただけで、もう嬉しいやらときめくやら。この喜びぶりを見られるだけでも、バレンタインという日に価値がありますね。
だってこれからとっても素敵なことが起こるから。
正確には、もうすでに起きてますよ綿雪さん! まあ、これからますます素敵なことが連続で起きるという意味ではその通りですが。なんて長い一日だろう……!
NHK教育でえいごリアンあたりが始まるこの時間ということで、未就学組の虹子参上。いや、あのおませなおしゃまさんぶりから未就学の子とはとても思えませんが、まー二歳児ですから設定的には。
にじこは、
お絵かきとってもじょうずなの!
……確かにこの絵とか、むしろ俺より上手っぽいです。に、二歳児ですよね虹子さん? そうは思えない話の内容とか、絵とか、色気とか……(俺が堕ちてはいけないところへ堕ちていこうとしている!?)
それはさておき、それ以上にちょっと見逃すわけにはいかない部分が。
フレディがいっしょにお絵かきするときもあるのよ。
フレディもね、お絵かきじょうずなんだから!
おはなを使って上手にかくの。
フwwwwwwレwwwwwwwディwwwwwwwwwwwwww いや、動物園の象に筆を持たせてキャンバスにこすり付けさせて、無理やり絵を描いていると言うようなものなのかと考えるのが普通ですが……しかしここはトゥルー世界であり、フレディ氏(もう氏付けしたくなってきた)はトゥルー象なわけですよ。この虹子の描いた絵と同等のクオリティの描画力がある可能性を俺は全く排除できません。
フレディの好きな色はきいろよ (はぁと)
しかも――色まで使う!(泣き虫サクラのお絵かきを目の当たりにしたウォーケンの心境を忠実に理解)
ま、まあ、今の時点でフレディについて深く考えるのはよしましょう。ただでさえ頭がオーバーヒートな日なわけですから。とりあえず今日は、「お兄ちゃんの好きな色は――なんですか?」と、唐突に敬語でレディっぽさを見せる虹子の可愛らしさに浸ることだけに集中しましょう。
ね?
ね?
ね??
……と思ったらこの緩急! ああもう、虹子可愛いよ虹子!
青空ああああああ!!! お昼ご飯できたぞい!(←幕張の板垣総理っぽく)
トゥルー世界といえども腹は減る、というわけで、もうそろそろ離乳食も完了したであろう、青空のお出番でありまする。
きょうのおひるごはんは
ちゅるちゅるなの。
いきなりトゥルーレベル高ッ! 「ちゅるちゅる」と来ましたか。この擬音で思いつくところといえば、実はドクター中松が発明したという家庭で使う灯油注ぎのポンプの正式名称「醤油チュルチュル」なわけですが、まあそれはどうでもよろしくて、
そらのだいすきなちゅるちゅる!
きのこのちゅるちゅるだよ!
おにくもはいってる。
……ええ。試されてますね。俺たちが。この文面から何を想像するかで、その後のトゥルー人生は大きく左右されます。……とりあえず、ここに関して深くは言及しない方向で(←後ろめたい「何か」があるようです)
おにいちゃんにそらのちょこ1つあげるんだ!
きのうからずーっとおててにもってるよ (はぁと)
なんという……青空が優しい子で大変嬉しいのですが、そのチョコがお口で溶けて手に溶けないアレでない限り、そのチョコを食べるとなるとお兄ちゃんは客観的に通報される可能性が高くなります(握り締めてたチョコを食べる=一歳児の手についたドロドロをちゅぱちゅぱ)。
なにげに海晴姉さんに次いで久方ぶりとなる観月がご降臨! この子はもしかすると幼稚園に通っていないのかもですね。明らかに浮きそうですし、その必要もなさそうですが――なんか、それはそれで寂しいものが。観月はあまり姉妹とも絡む機会が少ないので(日記では14日現在で絶無)、兄としてはもうちょっと、なんとかしてあげたいところです。次の日記か、もしくはこのバレンタインの中で、何かないものかと、密かながら切に願っている次第です。
まあそれはさておき、観月はその霊力から、バレンタインという日の性質を、その人の欲望そのままの形で見てしまえる様子。確かにリアルバレンタインは、恋愛資本主義の賜物とも言える日ですからね。穢れと感じるのも無理はありませぬ。
ああ――六根清浄。
単語は知っていても意味を熟知してるわけでもないので、ぐぐる先生に聞いてみましたら「六根とは、眼・耳・鼻・舌・身・意の働きのことで」とあり、ああ、舌とか身とかって……と色々想像してしまったYU-SHOWさん(2X歳)、ちょっとどきどきです。観月って、男女のナニ関係とか、もう十分過ぎるほど知ってそうだしなあ。巫女姿というのは、清純であるか、もしくはその全く逆の……もとい。六根清浄六根清浄。
……それはさておき。
ほれ、このように――
キュウビも形相が変わっておる。
こんな時にはとって食われぬように気をつけなくてはならぬ。
それって……オメガやばいのではもしかして。いや、今はこんなキレイでかわいいクリーチャー然としてますが、こやつの本性ってほら、白面……あまり考えないようにしましょう。ええ。
しかしながら、「とって食われぬよう」というのが、飛び交う生霊になのか、それとも……なのかと言われれば、やはり後者としか思えぬわけで。ああ、六根清浄六根清浄(がくがくぶるぶる)。
我が眷属とはいえ、そこは丈夫なようじゃの。
鈍くて良かったな(はぁと)
いやもう、ほんとにね。
今夜は――
わらわの分のチョコはすべてそちにやる。
食うてくれるか?
わらわから愛の贈り物じゃ――ふふ(はぁと)
もーここんちの子は、どうしてこうも高貴な魅力漂わせまくりなんでしょうか。どこぞの麦の神さまにだって負けてませんよ。
さくらお帰りいいいいいいいいいいい!(←そろそろトゥルー時系列すら超越した気分になってきましたが無害です) そろそろ幼稚園組が帰ってきた模様です。トゥルーリアルタイムが、着実にリアルリアルタイム(リアルリアリティとかありましたね昔。そのノリで)を侵食してきておりますが、バレンタインだから大丈夫(トゥルー)。
うわーん、今日はおそとがとっても寒かったです――
これを聞いた瞬間、小さなその手をさすりさすりしている自分のビジョンを鮮明に描き出せるようになった俺は、そろそろトゥルー序二段ぐらい獲得できそうでしょうか。(別に基本という気もしますが、その認識こそがアレという気も少々)
とってもとっても恥ずかしくて、ドキドキしたけど――
なんとかがんばりました!
ギュウニュウもちゃーんとこぼさないで運べたよ!
……さくらさんはどうしてこうも、成人男子の父性をくすぐる言動がハマりすぎるのでしょうか。ギュウニュウ。ぎゅうにゅうではなくギュウニュウ。この発音の違いに思いをはせるだけで、可愛さを数倍に増せるのだからほんとにもう。
とかほほえましく思ってたら、
さくらがいい子にしてたら、
お兄ちゃん、またさくらと一緒におふろに入ってくれるかな?
――すでに事後認定! さ、さくらさん、なんという天然策士……いやまあ、G'sイラストで、他の子+海晴姉さんと一緒に入ってはいましたけど覚えていますけど! さくらさんぐらいならまあ、反応しないでいられる自信もありますが、海晴姉さんまで一緒だと、お風呂の中で大変なことになり、あまつさえそのアレを、穢れのないさくらに見せ付けることになりそうでガクブル。まあ、家族だからどんな姿だって大丈夫――で、ですよね? トゥルーに警察は必要ないですよね?
そしたら、あちこちチョコだらけになっちゃって――
うわーん――
まだおからだからチョコのにおいがするよぅ……
……け、警察の人は、見てないですよね? においがするかクンクン確認しても大丈夫ですよねトゥルー的にも!?
真璃もお帰りいいいいい! ……なんか、専業主夫してる男が子供の帰りを迎えてる気分が分かるようになってきました。トゥルーの影響すさまじいです。
たっだいま――!
あーあ、今日は疲れちゃった!
幼稚園が――ホントにそうぞうしかったんだもの。
はつらつとおてんばな側面を見せる真璃さん。この子も、最初のイメージからずいぶん実像が違うと分かってきましたよね。お姫様的な高慢気質もあることはありますが、基本的に子供らしさがベースなのが真璃さんで、その可愛らしさポテンシャルはそのイメージと化学反応を起こしてとんでもない領域にという感も最近では。
……もっとも、今日に限っては、まさに当初のマリーアントワネットイメージがこのうえなく発揮された日のようで……
マリーにチョコくれ――なんて言ってくる男の子もいるし。
ねぇ、フェルゼンたら知ってる?
そ、う、い、う、の、を――
みのほどしらず――
って言うのよね?
……俺が、このチューリップ組の男子だったら、こんなことを直接言われてしまったら、その場で確実に嬉ション大噴射ですよ! いや、このチューリップ組にも確実にいるはずですよ。単なる子供というだけではない、生まれながらにしてのM資質エリートとも言うべき逸材が。過去に嬉ションした子がそれでしょう。マリーこの歳にして王女の威厳放ちまくりですよマリー。
春風お姉ちゃんが言ってたもの。
私たちの愛はこのお家の中いっぱいにあふれてて――
家族よりも大切なものなんてこの世にないのよ(はぁと)
あ……。
この言葉……ちょっと、ガチで来ました。心にガツーンと響きまくり。うるっと思わず。春風さん……すげえ言いこと言うじゃないですか……! なんだかんだ言って、さすがはここんちのお姉ちゃんですよね(その感慨が、これから6時間後、いろいろな意味でかき消されるのですが、それはまた少しだけ後の話)。
家族の絆に心を暖かくしつつ、最後の「おしおきよ?」発言にちょっと興奮した俺でありました。
ジャーンジャーン! げえっ、星花! ……という反応をしたトゥルー家族が全国に百人単位でいるだろうなと思いつつ、小学校組先鋒・星花さんが一番槍をつけられました。
あっ――これって秘密なんだった――
けど――。
もう、いいよね?
秘密を秘密なままにしておけない気質を覗かせる星花。うーむ、確かにこの子は張飛チックなところがありますよね。それらは全て萌えポイントなわけですが。
それはそうと、なんだか星花、口調がいつもより楽しそうというか、敬語口調が少なくなって、より親しい感じになってきたような気が。これ、なにげにちょっと嬉しかったりします。
えへへへ――楽しみだなぁ!
……って部分なんて、以前なら、「楽しみです!」って風に言っていたでしょうし。これも、時間が経って、次第にトゥルー姉妹との距離が少なくなってきたことを表現してるんでしょうね。ほんと、細かいところまで気が配られてる日記ですよこれは。
本当は星花のかっこいいお兄ちゃんに似合うような、
うーんとかっこいい名馬の形のチョコを作ろうと思ったんだけど――
あんまりうまくいかなくて――へへ(はぁと)
俺が密かに提唱していた、星花さんお料理上手だよ説はやんわりと否定されたわけですが、むしろドジッ子ぶりが可愛らしいので良し! というか、名馬チョコて。今日の内容はあまり三国志が関係なさげで普通な感じですけど、こういうところでのエッセンスづけは欠かしませんね。四川省とかも。
それと、蛍のフォローもまた良し。本当に蛍は、妹たちから頼りにされてますよね。蛍株留まるところを知らず。
多くのトゥルー家族がそうであるように、YU-SHOWさんも今現在限界ギリギリにテンパっている真っ最中なわけですが、それとはどうやら全く関係なく、眩暈少女吹雪さんの繰り出す専門用語でありました。……テンパリングの単語が分からないので、毎度お馴染みぐぐる先生の御用に。トゥルー日記はいろんな単語を覚えられるからいいですね。
それはさておき吹雪です。相変わらずのクール態度で、実はこちらやみんなの動向に興味津々という美味しく可愛らしいキャラのこの子は、やはりチョコ作りにも一枚噛んでおられたようです。
チョコレートは融けますから。
温度変化に弱いものを見ているのは総じて苦手です。
とくに――
温めると融けるものは。
何か熱を感じさせるので。
このへんの感性は相変わらず面白いなあ、と思いつつ眺めているわけですが、実際のところ吹雪は、本音で熱いのが嫌というよりも、自分を保てなくなるというイメージで、そういうものを遠ざけようとしているような気がしますね。眩暈をおこすからというのもあるんでしょうけど、それ以上にこの子の性格的に、理性で自分を律せられない状態になるのが不安なんでしょう。つまり――恋の熱にクラクラする準備は十分、と先走り的な想像も。
どうやら――
私の体は、
チョコレートに含まれるカカオバターのβ型結晶の融点である
34〜36度に到達した物体に触れると――
めまいを起こすらしいのです。
眩暈体質の分析完了! というか、やっぱりこの反応というか思考が、異様に分析的なながらも、どこか、そういうことを考えること自体が子供っぽい感じがして、すごく好感が持てます俺的にも。
おかげでとても楽しい1日になりました。
私の作品を――
ぜひ賞味してみてください。
いいですとも!(吹雪の頭をなでなでして、その熱で眩暈をおこさせつつ)
えへへ――今日はねー
おにいちゃんを、
ま・ち・ぶ・せ
攻撃〜!
ちょ、夕凪さん、その可愛らしさの待ち伏せはマジ効果的! ……と、先日の更新より、可愛いとの評価がうなぎのぼりの夕凪さんのターンです。
いやもう、夕凪さんの好き好き攻撃は、子供らしさでストレートに来るから恐ろしい。何の恐怖もなく、素直に受け入れてしまうしかないじゃないですか。
おでこにちゅ!
くるくるまわって、おしりをピョンッ!
「おしり」!?(部分的に鋭敏な反応)
ゆうなのちっちゃなすぱいだー
おにいちゃんのはーとをひとりじめ〜!
……ちょ、夕凪さんスパイダーですか! いや、ここんちの姉妹には、もっと他にスパイダー的なイメージが似合いそうな人が一人二人いるのですが……ん、ということは、夕凪さんも将来的には……フフフそれはそれで(ある境地を乗り越えたようです)。ひとりじめ、ってあたりも、ねぇ?
うっわぁーい、
おにーちゃーん
待ってたよぉ―――!!
今日は、夕凪が1番乗りだ〜(はぁと)(はぁと)(はぁと)
出たーーっ!! 無呼吸のうちに繰り出される、ハートマークの三連打!!! もともとハートの連打には前回の日記で定評を得ていた夕凪ですが、とうとう出し惜しみが無くなってきました。さすがはバレンタイン、女の子の最終兵器とはいえ、出し惜しみする日ではないということでしょう。そりゃあねえ、今日使わないでいつ使うのか。他の姉妹にも期待が持たれます――(と、ここである特定の姉の顔が思い浮かべられるのですが、それもまたもう少し後のお話)
うわああああああ更新時間に乱れが来たああああああ!!! とうとう公式が俺たちに追い込みをかけに来た! ましてその回が、よりにもよって――ヒカル! 瞬間最大破壊力では姉妹随一とも思われるヒカルを投入とは! よーし上等だ、萌え殺されてやろうじゃないか家族諸君!
あぁ――
ビックリした…
学校から帰ってきたら、いきなり夕凪が飛びついてきて――
し・か・も――夕凪さんからの続き物入ってるー!? そうか、ここから本格的にプレデタータイムなわけですね。ようし早速、姉妹同士で抱き合って困惑している姿を思い浮かべてニヤニヤしてやろう! どうだ! この顔のニヤけぶりは!(鏡を見て絶望)
危うく――
“ハートを独り占め”にされるところだったよ――
……どうも、ここんちの姉妹は、「うまいこと言う」のが好きみたいですね皆。「頭に春風」とか。そして、夕凪を可愛いというヒカル自体が可愛すぎる件。ほら、ここぞというときのハートマーク一発の破壊力!
このウチには今まで――男がいなかったから。
初めての“お兄ちゃん”だもんな。
……。
もう、ねえ……相変わらずヒカルは、この「間」で、すごく女の子らしさを表現するから困る。本気でときめくじゃあないですか。
そして、お約束どおりというか案の定というか、女の子からはチョコを貰いまくるとのこと。で、そんな自分を認識しつつ、本当は……という思いを懐くのもまた、本当は乙女なヒカルらしく……
……うん。
でも――
今年は――な。
もー。どうしましょう。乙女すぎですよヒカルさん。
だから――これ、オマエにやるよ。
私も――昨日チョコ作って、少し楽しかったから――
だから――そのお礼。
鼻血出すなよ?
ブバッ(大量出血)
トントントン――
あ、あの、お兄ちゃん――
いいですか?
待ちわびたよ小雨! ……いや、なんでこんなにテンション高いかというと、こういう日にこういう形で日記を書くとなると、普段は地味目な小雨が、不意打ち的にその恋する乙女っぷりを発揮するまたとない機会ではないかと期待していたからなのでありますよ。
そう、自分から言ってしまうぐらい、普段の小雨は地味子さんなわけですが、実はその秘めたポテンシャルは、いろいろな意味で姉妹トップクラスだと思うわけですよ。
マスコットのミミちゃんの匂いクンクンの件もありますが、それ以上に印象的だったのが、G's3月号の自己紹介で、なにげなくこの子が、ガチ告白気味に好き好きアタックを仕掛けてきていたこと。
それでもなお埋もれ気味だったのがやや悲しいですが、しかしこのYU-SHOWはバッチリと認識しておりますですよ! 小雨さんのその乙女ぶり!
つまり、この決定的な日であれば、小雨さんももしかすると一気に……?
あの――
みんなでお兄ちゃんをお祝いっていうか――
歓迎っていうか――(はぁと)
告白っていうか――(はぁと)(はぁと)
あの――(はぁと)(はぁと)(はぁと)
ホラ来た! 怒涛のハートマーク乱れ打ち×3!! これで小雨さん勝つる!
……って、あれ?
――きゃっ!
うわっ、だ、誰かぶつか――
あ!
麗ちゃん!?
ズコー!! いいとこ全部、ツンデレ兵器こと麗さんに持ってかれたー!? よよよ、なんという……。しかし、次の機会にこそ期待しておりますよ。
……ってか、次、麗!?
5分! 5分で更新とかどんだけ! 小雨さんの噛ませ犬っぷりに梶原すら霞む勢いですが、それに関しては後日のリベンジを待つとして(それこそ、来年のバレンタインだって)、ここに来て、このパーティー開始という最高のタイミングで、麗ショック再びであります。
相変わらずツンツンしてるイメージが強いですが、この姉妹の中では比較的集団行動が苦手って感じも漂ってますね。まあ、ちゃんとやること自体はあわせているあたり、いいこいいこしてあげたくもなるわけですが。
リッカは太すぎるって大笑いしてたけど、あれはちゃんと線路のマクラギの形の――
……もう、いいもん。
私――家庭科は苦手なの!
フヒヒ! 可愛い!(←興奮と喜びのあまり、本気でキモい声が出ました) 不器用属性! そして照れ隠し! これで喜ばずにはいられないでしょう。どれだけキモがられようと素直に喜ぶのがトゥルーの誓い。あと、立夏相手だと、歳も近いしフランクな性格で、リッカ呼びになることが判明。それだけに、「海晴姉さま」の特異性が際立ちますね。
しかしこの分だと、ガレージとか作るのも苦手っぽいですね。あ、だから乗り鉄なのかも。ともあれ、手作りチョコにマクラギの形を選ぶあたりに、純粋さと情熱を感じたり。
……。
ねぇ。
あなたよ、あなた!
今、私の正面にいる、あ・な・た!
おや? 麗の様子が……。
今日買ってきたの。
電車マーブルチョコ。
私、昔から好きだったの。
あなたに――あげる。
あ……。
うれしい……です。えらく素直に、嬉しいです……マジで。
単に、チョコをくれたこととか、手作り苦手なので、わざわざ買ってきてくれたことも嬉しいのですが――
自分も大好きで、それを食べてもらいたい――その思いが、嬉しい。
麗に、認めてもらえたのかな……と思えた、嬉しい瞬間でありました。
さあ、ここからはもうノンストップ! これほどまでに昂ぶったテンション! そこで迎えるは――氷柱! 氷柱来た! このパーティ開始こそがバレンタインの本番と考えれば、予想的中といえなくもないのですが――まあ、今日に限っては、おおむねみんな本番ということで(幼児組や小雨さんは少し逸れるとしても)、野暮ったいことはいいっこなしですが。
さあさあ、さっそくお約束どおりの照れリアクションを見せてくれておりますが――
そういうのはユキとかもっと普段引っ込んでる子が――
うわっ、あっ、ちょっ――泣かないで、ユキ――
横のつかみも忘れない! 流石! 流石はトゥルー日記! ……ところでこの綿雪、本当に泣きべそだったのか、氷柱を促すために嘘泣きしたのか、ちょっと考慮の余地ありだと思うのです。勝手な予想ではありますが、後者だとすると、最高にときめきますよね。
それはさておき、さあ乾杯――と見せかけて「下僕に」発言。またここんちの子はうまいこと言おうとするー。
わかってる、ちょっと言ってみただけじゃない!
ジョーダンよ。
そんな目で見ないでよ、ホタってば――
…… ホタ>氷柱 ?(ヒラエルキー的な意味で) やっぱ蛍さん、姉妹の中でも実質的に頂点に近そうです。まあ、あれだけ頼りになる子なら、ねえ? そもそも氷柱相手には姉でもあるわけで。
私たちの、お―――
お―――
オニイチャンと初めてのバレンタインデーと――
楽しいパーティーに――
かんぱーい!
……ニヤニヤ。
そして、パーティーは始まり、「みんなが」作ったというチョコを俺たちに――
私は――ともかくとして、
みんなの愛が詰まってるんだから、心して食べてよね!
……ニヤニヤニヤニヤ。
まあ、そのあたりにはなんとなく、いい予感というか確信みたいなものを感じるわけですが、それは気づかぬフリをして、姉妹みんなの愛情を心から感謝しつつ味わうとしましょう。
ふふふ――泣いちゃってもいいわよ(はぁと)
見苦しいから今日は特別に拭いてあげる。
ッ!! ハートマークッ! こ、これは……内面的にこっちが優位と感じていたところで、絶妙のカウンターが……これはッ……効いた……! M心と兄としてのいとおしい気持ちとがない交ぜになった、不思議な幸せ感覚です。
うーむ、やっぱり氷柱、かわいいなあ……。
あああっ!!!
私の作ったチョコがない―――
――あー、そういう……。
うんば――
うんばー。
……さしものYU-SHOWさんも、さすがに疲労で、あさひといっしょに幼児退行風味です。
と、そこに現れたのが――姉妹のいろいろな意味で最終兵器、恐らくはこのバレンタインに最もハッスルしたであろう――春風さん。春風さんが待ち受けておりました――
あら――
あさひちゃん、とうとう寝ちゃったのね (はぁと)
きっと今日はいつもと雰囲気が違うから、あさひちゃんも興奮しちゃったのかな?
うふふ――かわいい、この寝顔(はぁと)
普通の会話――きょうだい同士で話し合うには、なんの不自然もない、年上同士の、妹をいつくしむ微笑ましい会話――なのに。なぜか……「何か」を感じます。
特に、不自然なまでに用いられるハートマークに、たとえようもない、ある方向性の「意図」を感じ……
はやく春風もこんな赤ちゃんがほしいな――
きゃっ(はぁと)
言っちゃった―― (はぁと)(はぁと)(はぁと)
……来た。
「赤ちゃん」!
……いや……この発言自体だって、女の子からしてみれば、なんてことはない普通の発言……です……よね……?
(馬鹿、目を逸らすな!)(春風さんのあの視線――)(あの顔の赤さ――)(不自然なまでに近い、お互いの体の距離――)(それら全てが)(ある結論を導き――)
――大丈夫、ですよ。だって今日は……バレンタインデー、ですからね。
女の子の言葉は、なんでも許される、とっても素敵な一日なんですから……!
(キレイにまとめたことで、迫り来る具体的誘惑から目を逸らそうと必死です。……いや、だって、思わず乗ってしまいそうな力というか魅力というか誘惑が……って、春風さん……胸……でかいかも……)
……あーあーあーあー! 俺はなにも! 何も考えていない!
ほ、ほら、春風さんだって、普通に姉妹のことを話してるじゃないですか! お姉さんですよやっぱ!
ちっちゃい子たちにチョコをつけてあげてるあなたを見て――
素敵なお父さんになる人だなって思って――
春風は胸が――
きゅん―――――――
ってしちゃいました(はぁと)
「お父さん」――ああ、その、認識は――
大好きです (はぁと)
……その夜。乱舞されるハートマークの中、YU-SHOWは、自分の中の何かが「突破」されたことを自覚したのですが、それを語るのは、また別のお話ということで。
今日は――疲れたな。
オマエも大変だったろう?
お疲れ様。
あ……霙姉さん。
うん、まあ、疲れました。本当に。
一つ付け加えるなら、姉妹と同じかそれ以上に俺も興奮していたということですが――心地よい疲労です。こんな疲れて――楽しいバレンタインは、生まれて初めてだったと断言できます。
……っていうか、そんなパイ投げ大会みたいな様相になってたんですかあの後。つまるところ、「ひょうちゅうちゃんハッスル祭り」だったと理解してOKでしょうか。
それにしても――
さくらが昨日の夜につまみぐいしてたなんて――
気がつかなかったな。
意外に――チョコ好きなんだな。
そりゃあ、霙姉さんの妹であるからして――い、いやまあ、マザーグースの詩を持ち出すまでもなく、みんな女の子である以上は、ねえ?
にしても、氷柱がそんなにまで……いや、俺も長年鍛えたセブンセンシズを発揮して、心の中ではずっとニヤニヤしてましたけど。姉さんは……やっぱ、みんなの姉さんというか……あったかい目で、みんなのこと、見てるんですね。
フフ――いじらしいな。
あー……姉さん、年上。すごい年上っぽい。
うん、いやいや、チョコのことは気にしないでだいじょうぶ――って、
えっ?
ほら、首筋にまで点々と――
チョコレートのしずくが飛んでいる。
なんだったら、私が一緒に行って――洗ってやろうか?
…………。
フフ――。
気にするな。
私たちは同じ宇宙の塵になる姉弟なのだから。
あ…………。
……………………じゃあ。
……霙姉さん、マジアダルティ……。
knock knock――
うわ、そんな英語チックに海晴姉さん。
いや、日数的に久しぶりなはずなのに、あまりそういう感じはしないのは、やっぱ海晴姉さんの存在感は強いですよね。
良かった(はぁと)
ちょっと入ってもいいかしら?
うふふ――
――きゅん。(←男の子的な意味で)
いや、むろん海晴姉さんの用事は、そんな桃色的なことではなく(――と、言い切れる……のか?)、もっと大事なことで……。
ただ――
ありがとうって。
言いに来ただけよ
今日は、私たちと一緒にバレンタインしてくれて
本当に本当に――
ありがとう――って――
そう伝えたかっただけ。
……前に。前にね。
ママにも……そういうことを、言われたことがあるんです。
いてくれて、嬉しいって。
ただ、いてくれるだけで。
幸せだって――
……俺の好きな歌に、『Agape』って曲があるんです。
agape、すなわち――無償の愛。
しばらく聞いていなかったけど――今日、この日を味わった今、もう一度聞いてみたら、もしかしたら――もっと。もっと、ずっと素敵に聞こえるかも――って、そんな風に……思ってみたり。
あなたがまだ小さいウチに出会えていたら――
私たち、一緒に育っていたら――
きっと、もっとこんな風に――
ぎゅう――って、
いっぱい手を握りあって育ったかもしれないね。
……かも、知れません。
ただ、もっと確かなのは……これから先、手なら、もっといくらでも、繋げられるということ。
「私はあなたのお姉ちゃんなんだから――もっともっと甘えていいんだからね?」って言ってくれた通り……思う存分、これからも、甘えさせてください。
どうか――
――最後に。
「おやすみなさい」と、「ありがとう」を。
これからも続いていく、日々のために――