そして明日は――
春風達の住んでいる
この街では、
いよいよ
今年初めての――
雪の予報です♥
なにやらしっとりとした口調で季節のことを語りつつも、最後はやっぱり♥で〆るのが春風さん!
個人的には春風さんって、個人的にはそれほど冬に向いてなさそうってイメージがあったんですが、どうもそんなことはないみたいですね。いやもちろん、寒い季節だから、暖かい飲み物でトゥルー俺を暖めてあげたり、もっと別の直接的なことで暖めてあげたりとか、そういうピンク色の思いを考慮するとむしろベストマッチなシーズンという気もするのですが、それを言い出すと別に冬に限らず四季の全てに猛烈な春風が吹き荒れることになるのでやめておきましょう。
とはいえ、どうも今俺がぱっと想像してみたイメージなのですが。どうもあながち的外れということでもないらしく……
雪の予報の前の日は――
なんだか不思議な気持ちになります。
ちょっぴりドキドキ――
ちょっぴりフワフワ――
そしてそして、
ちょっぴりウキウキ――
きゅぅうんっ♥♥♥
……なんだか、えらい勢いで春風が吹き荒れております。今日本を覆っているという非常に寒冷な低気圧など、ひと吹きで飛ばしてしまいそうなぐらいの勢いすら感じる、強い春風です!
ええ、好きというかどうも、いろいろと想像がめぐってしまうので、ドキドキしてしまうというのが正しいところのようですね。まあ、春風さんは本質的に寒いのとか得意そうではなさそうなんですが、そこに一度乙女としての思いが盛り上がってしまうと、そんな物理的なことなど些事になってしまうのかもしれませんね。
なにせ――
いつもと違うお天気に
なにか――
春風達にも特別なことが
起こる予感♥♥♥
ウフフッ――
白銀の街を王子様と2人で、
きっと初めてのキ・ス――
とか♥
真っ白な雪に降り込められて
山小屋から出られなくなった
2人はついに――
とか♥
きゅううううううんっ♥♥♥
――無呼吸連「きゅうううん!」撃!!!
……い、いやあ。これは本当に、低気圧どころか冬そのものを吹き飛ばしてしまいかねない超大型ハリケーンクラスの猛春風……! しかもこの妄想のひろがりっぷりたるや、乙女を通り越して、ちょっと面白い人の領域まで到達していると言わざるを得ますまい! ……いやまあ、この手の妄想は、春風さんにはわりといつものことって気もしますけど、しかし単に「雪が降りそう」という情報だけから、ここまでの気持ちの盛り上がりを引き出してしまえる春風さんの想像力は、ある意味範馬刃牙クラスの独特(ユニーク)に到達してしまいかねません。いずれはトゥルー俺をリアルシャドーで創り出すぐらいのことはしてしまうかもしれません。
そう思わせるほどに今日の春風さんはちょっとすごすぎるわけですが――
どうしましょう――
なんだか胸が痛くなってきました。
春風――病気かしら?
…………あ、い、いや。その。
などと、思わず口走ってしまいそうなのを抑えようとしたところに――
大変!
こんな時はやっぱり、
王子様に診てもらわなくちゃ――
うふふふふっ♥
王子様、大好き!
……よりにもよってそう来るか! いや本当、春風さんのトゥルー俺に対する思いと妄想力は、圧倒的なまでの独特さと力強さ(=力押し)が迸っているかのようです。この一息ついたかと思わせたところに、このすさまじいまでの力業的話題転換!
今夜は温まる豚キムチでも
いかがですか?
精がつきますよ♥
そして駄目押し。
いや、もう、なんというか……春風さんのこの今のテンションで「精が付きますよ」とか、なんという……! そもそも春風さんって普段なら、男の子に「精がつく」って組み合わせを聞いただけで赤面してやあやあしてしまいそうなイメージがあるわけですが、トゥルー俺を前にしては圧倒的猛春風でそんな羞恥などはるか彼方へと吹き飛ばしてしまうとかそういうことなのでしょう。……ああ、春風さんに精を……とか思うトゥルー俺を誰が責めることが出来るので?
都心の雪は――
儚くて。
あっという間に――
消えてしまうの。
マリーのアンニュイモードから漂うこのなんともいえない女性的オーラ……! いや、大人びているようで子供らしく、子供らしいようでやたら大人なところがやっぱりあるというのが真璃って子なわけですが、こういうふと物憂げモードになったときの雰囲気には、本当にドキリとさせられるものがあります。
さて、今日のマリー日記がなぜこんなムードで始まったかというと、一連の雪のお話に絡んでいるわけでして。今回の低気圧による降雪は、どうも全国的に、天気予報で脅されてたほどでもなかった感じですが、例によってトゥルー内でもそうだったようで。
昨日の天気予報で
海晴お姉ちゃまが
にっこり笑いながら――
「夜からふりはじめます♥」
って――言ったから。
眠い目をこすりながら
みんなで待ってたのに。
天気予報を読み上げるにも♥マークが飛び出す海晴姉さん! こりゃ間違いなくお天気お姉さん目当てのファンが悶絶していますよこのときに限らず海晴姉さんの一挙一動で! ……とまあそれはさておき、いやあ、本当ここんちの子たちは雪が大好きです。自分がナチュラルボーン道民なので、子供が雪を楽しみにする感覚というのがそこまで実感できないってのもあるのかも知れませんね。まあ、中には春風さんのような事情で楽しみにする人もいるわけですが、それはそれとして、多くの子たちがこんなにもピュアな願いを――
今日だけは特別にお願い!
だってだって雪が降るんだから――
って。
いっしょうけんめいお願いして――
せっかく8時を過ぎても
起きていていいって許可をもらったのに。
……ああ。改めて思いますが、トゥルー家は間違いなく天使の集いし家。まあ苗字からそうだっていうのはさて置いて。こんな可愛いお願いのされかたしたら、そりゃなんでも聞いてあげたくなりますよね。もっとも、普段のしつけとしてはきちんとしていても、こういう融通はちゃんと利くのがここんちの良さでもあります。
とはいえ結局、振ってくるまで起き残れたのは――
結局、中学生のお姉ちゃんたちより下で
雪を見られたのは――
星花お姉ちゃまに夕凪お姉ちゃま、
温かいお茶を入れてくれた小雨お姉ちゃまに
寒いのが大好きな吹雪ちゃん――
あとは、このマリーだけ。
さすがに幼稚園以前の子は眠くなっちゃいますよね。小学生高学年ぐらいなら起きていられそうなものですが、麗が入ってないのは、もともと見る気があまりなかったからでしょうか。綿雪は体調のことがありますしね。
さて、起きてられるかどうかのボーダーである幼稚園児組で生き残ったのは、やはりというかマリーのみ。「このマリーだけ」って言い方にも、なにやら誇らしさがにじみ出てきている感じです。
とはいえ、そんなどこか子供らしさのある言い方の直後だというのに――
空いっぱいに広がる雪を従えて
天を見上げながら、
くるくるくるくる――
ネグリジェのすそを
広がらせながら回ると――
まるで雪の女王になったような気分。
ね、フェルゼン――
あなたと作った愛の雪ダルマは――
今日幼稚園から帰ってきたら
もうほとんどなくなっちゃってた。
愛って――儚いものね?
まるで触れた瞬間に消えていく
重さのない雪のかけらみたい――
……ああ、やっぱり今日のマリーは、あまりにもアンニュイそしてあまりにも淑女ムードを漂わせすぎです。この雰囲気というのは、狙って出せるようなものではありませんよね。マリーって、子供らしく遊ぶところが年相応なんですけど、やはり本質的に、際立って大人びているって感じです。むしろ、子供らしくすべきところは無理に背伸びせず子供として遊んだり感じたりするってところが、なお大人らしさとして感じられます。そう、この子には「背伸び」って感覚があまりないんですよね。どこまでも自然体に、子供らしかったり大人びていたり。そういうナチュラルさが真璃の魅力だと思う次第。
……
今日のマリーはユウウツなの。
消えてしまった雪のせい?
それとも――
明日が鬼の日だからかしら、やっぱり――
そして、そんなドキドキさせられる雰囲気を保ちつつ、明日へと話題をつなげることも忘れないマリーでありました。ええ、先日はさくらが登園拒否なども引き起こしたりしましたが(もう立ち直ったかな?)、はたして今年はどうなることか。本誌で氷柱に楽しみにしてろとか言われてましたしね。
生物の基本は
シンメトリーであること。
なぜなら――それが
構造として、機能として――
あらゆる意味で強いからです。
節分の翌日を担当するのは、この寒波で非常にコンディションも良さそうな吹雪! いつものように、ちょっとむずかしめなことを説明する書き出しから始まる、吹雪特有の日記であります。
シンメトリー、すなわち左右対称については、いちおう吹雪に教えられるまでもなく知っていることではあります。ついでに言えば、人間の体は同じ体の手足でも左右で細かい部分のサイズが違ったり、厳密には左右対称じゃないってことも知識としては知っていますが、わざわざ吹雪に指摘するほどのことではありませんね。厳密な数値や形のことではなくて、あくまで概念として言ってることですし。
そう、吹雪がこのシンメトリー話で言いたかったことはすなわち。
だから――
……
角のある動物も、
圧倒的に偶数の角を
持つ物が多い。
ですが――
さくらを襲ったのは
どうやら一本角の
青鬼だったそうです。
こういうつながりになっていたようで。
ええ、節分の日。さくらが登園拒否を起こしたりも、マリーもちょっぴりアンニュイな気分になっておりましたのは、この節分の鬼イベントが原因だったわけで。……っていうか、さくらたちの幼稚園って、そこまで本格的にやるんですね、節分。この分だと、単に先生がお面をかぶったどころの話ではなく、本格的な着ぐるみか、あるいはサンレッドに出てきたガチの青鬼さんあたりに仕事として依頼した可能性すらありそうです。
とまあ、そんな本格的すぎる節分のせいで――
予想はしていましたが――
今日は号泣しながら帰ってきました。
泣いて泣いて泣いて――
おもらしまでしてしまって。
今日はもうとっくに泣き寝入りです。
>おもらしまでしてしまって。
>おもらしまでしてしまって。
>おもらしまでしてしまって。
………………はっ。失礼しました。……い、い、いいいいいや、別にそんなついこの前幼稚園にあがったばかりの子のおもらしなど、成人を迎えたリアル俺が、まさか、そんなことで動揺はおろか、興奮などという場違いかつ致命的な感情など発生させたりするはずがはずがはずが――って、動揺している場合ではありません!(←珍しく理性が勝ちました)
明日にでも――なぐさめてやると
よいでしょう。
きっとさくらはキミが好きですから。
ええ、俺に理性を取り戻させてくれたのが、この吹雪の一言だったことは言うまでもありません。クールでカッコイイじゃないですか吹雪!
……と、きれいに締めくくりたいところだったのですが……
あ。
思いつきました。
シンメトリーという意味では――
やはり雄と雌も構造的には
対をなす物、シンメトリーと
言うべきなのでしょうか?
……この、ロジカルなようで本質的に実に子供らしい吹雪のピュアな意見によって、一気にリアル俺の脳内の妄想回路が刺激されまくってしまいました。お、雄と雌……! そういえば、一本しか角のない鬼って、それはつまり、雄シムボル(←野望の王国的表現)のメタファー的な……? そう考えると、今日の日記がやたらと奥深い話に思えてきました。雄のシムボルの恐ろしさに、泣いておもらしまでしてしまうさくら……あわわわわわ。これ以上つっこんだ妄想をすると危険が危ないのでほどほどにしておきたいところ。
難しい問題です。
1度きちんと構造を確かめてみたい――
……ほどほどにしておきたいところなのに! このピュアすぎる駄目押し! そこで親切心を出すという行為が何を意味するかを考えるのは怖すぎなので、トゥルー俺につきましては、なるべく笑って聞き流してくれることを願うばかりです。
鬼はもうとっくに――
山に帰ったわよ。
みんなが一生懸命に
豆をぶつけて――
あんなに力一杯――
追い払ったんだから!
豆で逃げてく弱々しい――
“お兄ちゃん”鬼。
クスクスクス――♥
――今年の節分が、こんなにもご褒美的な状況だったなんて! ……いや、なんというか、鬼役になるというのは前々から言われてましたし、氷柱の本誌の台詞を聞くまでもなく、予想も覚悟も(そして期待も)していたわけですが、麗の口からこのように言われるその当時の状況を想像してみるだけで――あっ、あっ、あっ。
……とはいえ、これほどまでに力強く甘美な節分になった理由というのも、改めて説明を聞くまでもなく予想はつくわけですよ。ええ、今年の節分は、さくらがずっと大変なことになってましたから。そういう意味において、最後の「クスクスクス♥」は、M的な悦びとはまた別の、実に心温かくなるようなニュアンスでの笑いなわけですが(ましてあまり笑わない麗の笑みなのだから)……
――って。
いくら言っても。
いまだに怖がって
思い出し泣きしている
さくらちゃん。
ううむ。ここまで来ると、単純に怖がっているという以上に、気持ちの本質にある頑固さの部分が影響しているって気がしますよね。大抵怖がりな子って、「怖いったら怖い!」と強く思い込んで、決してそれを曲げようとしないってところがありますから。
しかしこういう頑なさって、ちょっと誰かを連想するところがありますよね。ええ、ずばり、この日記を書いている当人なわけですが……
氷柱姉様が――
麗も小さい頃はあのくらい
鬼を怖がっていたって、
笑いながら言ってたけれど――
……うん。なるほど納得。まあ、そう言ってる氷柱自身が、小さい頃にはホタの背中に隠れてばかりの臆病っ子だったわけなので、過去の自分を笑ってるようなところもあるかもしれません。氷柱がそれを自覚してないのは、ある意味今の麗と同じようなものというのがまた。
さっきも言った、臆病さ=頑固さということを考慮すると、このあたり非常に納得できる話なのですよ。
本当かしら?
私が――
鬼を怖がるなんて。
そんなの全然記憶にないし――
ありそうもないことだと思うんだけど。
……ほら。このへんの、恐らくは麗の過去を身近で知ってるお姉ちゃんたちが聞こうものなら苦笑してしまいそうな雰囲気が非常に濃厚なこの断定っぷり。とりあえず、「私、クールな方だから」という部分を聞いて、リアル俺のみならずトゥルー俺まで軽く吹き出してしまいそうな気がするのですが、せっかく上機嫌っぽい麗の気分を損ねたくないので必死に我慢をば。
さて、そんなさくらをあやすために、鉄道ネタを絡めて安心していいと説明する麗。……たぶん、俺たちと同じようにさくらも話についていけないとは思うのですが、それはそれで逆に、けむに巻かれて怖さを忘れてしまうという効果が期待できそうです。ええ、それでもなるべく鬼のお話に絡めようとしているあたりはなかなかに立派ですけれど。麗ならではのお姉さんっぷりですね。麗の子供らしさが滲み出つつも、そのまっすぐな愛情はしっかりと伝わってきます。
……まあ、結論が「あ――うらやまし! 鬼」になってしまうのはさすがにアレですが。
ともかく、そんなお姉さんぶりを発揮できたことも影響しているのでしょう。今日の麗はご機嫌です。……この子の傾向として、ご機嫌なとき、気持ちに余裕があるときには、「なにげに」素直に甘えてきていると取れる言動が目立つんですよね。今日もそんな御多分に漏れず――
その時は――隣の席が
鬼でも私は全然かまわないわよ。
私は鬼なんて――
全然怖くないんだから――
ね?
“お兄ちゃん”鬼。
……ええ。一瞬で陥落余裕でした。素直じゃない言い方でも、とっても素直な麗……可愛さで言うなら、この状態の麗は軽く世界を狙えるレベルです。麗とみちのく!
ぶっぶー!
ぶっぶぶぶー!!
……にゃっ!?
むー、うんにゃにゃにゃー!
にゃーにゃ、あおうっぱ♥
ぼっぼぼぼ――!!
翻訳前ゆえ意味は分からなくとも、YASEI味溢れる内容だということだけは初見でビンッビンに伝わってくるのが最近のあさひさん日記!
……ええ、そりゃあまあ、赤ちゃんというのはそもそも、あさひさんに限らずまだある意味ではケモノみたいなものですから、この翻訳の部分にしたって、そういう本能的な部分をあえてYASEI度の高い表現をしているだけとも言えなくはないわけですが……そういうことを考慮してもなお、あさひさん=ワイルドという印象の図式はここ最近でやたら強固になってきている感があります。
なんというか、この一年ぐらいで、あさひさんのYASEI度が非常に顕著になってきた気がするんですよ。TRANSLATION先生の翻訳味付けがそういう傾向を帯びてきたというのもありますが、それを抜きにしても行動そのものが大変ワイルドな方向へ。
まあ、あさひさんは赤さんという時点で可愛さ的には問答無用のものを持っておられるので、かえってそのぐらいの力強さを持ち合わせてくれていたほうが、家族としては頼もしいやら戦慄するやらで、とにかく良い感じなのではないかなーと思った次第であることを、今日の日記の内容に触れる前の前書きとして明示しておきたく。
……さて。今日のあさひさん日記ですが。「ぶっぶー」的な表現を多用するのは、赤ちゃん語としてはいつものことなのですが。……なんというか、何か今日の日記には、何か得体の知れないもの……というか、危険なニオイが漂ってくるというか……そんなトゥルー的な感覚に襲われてしまいます。
まあ、そんな予感も、翻訳を読んでしまえば、納得の一言なわけで。
ぶっぶー!
ぶっぶぶぶー!!
……さてはオマエ、いまの聞いてたな!?
……はい! すっ、すすすすいません!
……あ、い、いや。反射的につい。
それにしても、なんということでしょう。「ぶっぶー」がそのまんま直訳的な言葉であったこともさることながら、オマエ呼ばわり……いや、赤ちゃんという存在は、自分が世界における唯一無二の絶対者であることが当然であると認識することが許された生命体なわけで、それはそれでむしろ喜ばしいぐらいなのですが……しかし、ますますワイルドさに拍車がかかってしまっていることも事実。まさに事実。
それはさておくとして、あさひさん、それって……ええ、放屁であらせられますか。いや、それこそ赤ちゃんである以上、出物腫れ物所嫌わずなのは当然ですが、これはまたワイルドな……。
ただ、「どうもきのうからおなかの調子がヘンなのだ!」とか言われると、少々心配ではありますよね。まあこの力強さなので、体調不良というのとは程遠そうですが。
っていうか――
お兄ちゃんも嗅いでみるか♥
おしり、ど――んっ!!
…………(勝てない!)(この生き物には!)(絶対に――!)
……とまあ、言葉だけを受け止めれば、まさに絶対的生物の貫禄を見せ付けられてるかのようですが、実際の姿を想像してみると、あさひさんが可愛いお尻を向けてくれていてたいそう可愛らしい、というごくごく心温まる光景であるという事実もしっかりと認識しておくのがわれわれトゥルーを生きるリアル俺としての使命ではないかと。
ウーフフッ♪
ウーフフッ♪
ウフフフフッ♥
のっけからやたらとご機嫌すぎる虹子さん! ……この笑い方そのものは、まごうことなく、「小さい子供が無邪気にはしゃいでいる」系のものなんですけど、こと虹子が放つウフフ笑いにはどこか、そういう無邪気さに加えて、どこか男の心をくすぐるものを感じずにはいられません。……それこそ、このトゥルー家族と出会って以来、ずっと感じていますし主張し続けてきていることなのですけれども。
さて、何に喜んでいるのかというと、時期的におおむね想像もつきましたが、お誕生日のプレゼントについて。……2歳という設定に準拠すると、虹子が誕生日プレゼントを貰うのって、まだ二回目なんですよね。まあ具体的な回数については触れないとしても、まだまだ自分の誕生日というものが新鮮に感じられる時期でしょう。……というか、日々に触れたり感じたりすること全てにまだ新鮮さが感じられるとも言えるでしょうけど。
まあ、そんなことは――
見て♥
見てみてみて――!
おにいちゃん♥
にじこのドレス――♥♥♥
この喜び方の天使っぷりを見ていれば、もはやどうでもよく思えてしまえそうです。ああ、苗字を抜きにしてもここんちの子はみんな天使度高いですけど、やはり霙姉さんいわく「命の根源に近い存在」であるところの小さい子たちは、ひときわ濃厚な天使度を振りまいてくれますよね。
しかしながら、このプレゼントに「ドレス」というのが、これまた実に虹子的というか。趣味思考が明らかに、女の子度の高い方向へ向かってきているのがワカります。青空やさくらも可愛いものは大好きでしょうけど、ドレスを誕生日プレゼントに選ぶかというと(あるいは、それをプレゼントしようとお姉ちゃんたちが発想するかというと)、ちょっと微妙なところという気がします。まあ、ここんちにはホタという超家事技能&コスプレ趣味な子がいるので、服飾系のプレゼントは相対的に多くなるのかもしれません。自作・購入問わず。
さて、そんな虹子ですが、この誕生日プレゼントという存在について、ちょっぴり疑問に思うところがあるようです。いい子にしてるからもらえるプレゼント――とはいえ、何でと考えるとそれはやはり「ふしぎ、ふしぎ」と。……首をかしげる虹子の姿を想像するとそれはまた頬の筋肉が無制限に緩んできてしまいますが、それはさておき、プレゼントといえばサンタ、っていうのがまずあるんでしょうね。
とはいえ、そんな疑問も、単純に嬉しい気持ちの前では結局、「エヘヘヘヘヘヘ――♥」の一言で幸せなまま棚に置いておけるというのが、小さい天使ならではの特権ですね。
おにわい?
しし♥
……と、これまたピンポイントで無垢で幼い天使っぷりが発揮され、トゥルー俺も思わず天に帰りかけてしまうわけですが。ええもう、ドレスを着たら、もうすっかりお姫様ですね……とこちらが思うまでもなく、
おにいちゃんに――
あげるっ!
ド――ンッ♪
ほらね、おにいちゃんに
にじちゃんのことプレゼント!
もうぎゅーぎゅ。
くっついてはなれなくなっちゃった♥
くすくすくすくす――♪
……知っていますか。天使って存在は、いつだって悪魔と表裏一体の存在なのだということを。この虹子の行動も、根源的には間違いなく天使ながら、それを受け止めるトゥルー俺の心に作用する力としては、まさしく――小悪魔の片鱗どころではない何かが感じられること請け合いです。……っていうか、この抱きつき方をそのまんま覚えているだけで、将来どんな男の子でも軽く陥落(おと)せる女の子になれますよ間違いなく――!
――っていうか、今の時点でも十二分に陥落させられますね。少なくともその犠牲者がここに約一名。
今日は、あったかかったネ〜♥
お鼻もお尻もナーンカむずむずスルし。
もうすぐ春がくるのカナ?
いきなりのお尻むずむず発言にトゥルー俺錯乱! ……お、落ち着きなさい俺。これはあくまでYASEI度の高い立夏ならではの表現方法の一つであり、わりと引き締まりつつも食べすぎのせいで大層良い肉付きの(ただしまだ大人の女の肉付きではない)立夏尻をぷりんぷりんと揺らしつつ、あろうことかそこをポリポリとなんてする姿を想像したりなどということは決してトゥルー兄として全く!(←動揺が抑えきれません)
とりあえず、がんばってお尻という単語から喃を切り離します。……それを踏まえても、立夏の感覚はやはりどこか動物的というか。もうすぐ雨が降ってくるとか、そういうのが分かりそうな感じですよね。
しかし、立夏のYASEI的なところは、こういう動物的感覚が秀でていそうなところももちろんですが、やはりもっと顕著なのは――そう、食欲という名前の生物的本能。
2月9日が肉の日だなんて、普通の人はまず意識していないと思うのですが、立夏にとってはきちんと覚えておくに値する事柄のようです。
さらには、そんな日にちなんで肉トークになるのかと思いきゃ、いきなりアイスを愛す的な話題が怒涛のように押し寄せ、いつもの立夏的メタボタイムが始まってございます。……なんというか、「ししししし♥」って笑い方が、昨日の虹子を少し思わせるぐらいに無邪気で可愛いわけですよ。「エヘヘ――♥」なんて笑顔を見せられた日には、そりゃあメタボがどうのと無粋なことを言う気すら起きなくなってしまいますね。
……さて。そんなテンションのままに甘味愛を語っているうち、立夏さん、なにやら言ってはいけないことまで口からこぼれてしまったようで。……ふむ、チョコとな? ええ、それはもう、今年はむしろ、その方面の話題が今まで出てこないことのほうが不思議なくらいだったわけで、嬉しくとも驚くってことはありませんが――
ヤバイ、
マジ、ヤバイ――
ツララおネーちゃんに
コロされる!
……なんという恐れっぷり。いやまあ、どっちかというと、からかい気分が混じってそうな表現という気もしますが、それにしてもなにやらこれは……今年のバレンタインに、氷柱がそれほど気合を入れた何かをしているってことでしょうか。だとしたらこれは……あわわ、顔の筋肉が不随意に歪むっ……!
とりあえず立夏の手前、聞かなかったことにする分には一向に構わないわけですが、この日記に書いてしまっている時点でなんというか筒抜け的な……?
まあ、この日記、ときに時空間を超越した行為が行われる場としても機能するので、そのあたりは厳密に気にしても仕方ないわけですけどね。――って!?
モッチロン、
リカがこうやって
日記を書きながら――
ハートのピーナツチョコを
1枚パクッてたことも――
ナイショにしてネ!?
ハイッ、ヒミツのしるし――
ほっぺにチョコのチュウ♥♥♥
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれは立夏の書いた日記を読んでいたと
思ったらいつのまにかほっぺにチュウされていた』
な… 何を言(以下略)
いやまあ、トゥルー日記においては以前にも見受けられた超現象ではありますし、むしろほっぺに受けたチョコチュウのほうがより深刻に俺の脳とか精神を急激にピンク色に犯してくれる深刻なものなわけですけれども、とりあえずこの日記が「読んでる最中、具体的に何か行動が進行しうる」という類のものだということを改めて認識した次第であります。
……それはそれとして、ここんちの子たちは、この「交換」日記に書いたことをしばしば兄とだけのヒミツにしたがりますよね。理屈としてはさておき、大変可愛らしく嬉しい行為なので特に何も言いませんが!
――クン、
――クン。
ふむ。
やはり何やら――
遠く山から吹いてくる
風の奥の方に――
かすかに冷たい匂いがする。
ああっ、観月がなにやらクンカクンカ的な行為を!? ……と、同じ鼻でニオイをかぐ行為とはいえ、己の基準で観月のをそう表現するのはきわめて不適切であったことをここにお詫び申し上げます。いやもう、トゥルー俺の立場でいえば、それこそもう改めてクンカクンカするまでもないほど姉妹たちの匂いに包まれて生活しているわけなのですけれど! ましてヒカル相手にプロレスしたりした日にはそれはもう!
……すいません。匂いネタになるとついつい興奮してしまうリアル俺は大いに反省。
しかし、それというのも、日記ののっけからクンクン行為を行ってくれた観月にこそ、原因とまではいいませんが、そのきっかけはあったわけで。ええ、リアル俺のそれは除外するとしても、それでも鼻でクンクン匂いをかぐ行為なんて、それこそトゥルー家では立夏のお家芸ってぐらいで、他ではなかなかにレアな行為ではないかと。
さて、観月がクンクンしてるのは、立夏のようにYASEI的な本能からではなく……いや、もしかしたらそういう表現の中にも含まれたりするのかもしれませんが、ともあれこれは、ある意味比喩的な表現とも言うべきか……ええ、いわゆる霊的な類のことがらのようです。
「薄墨色の冬の匂い」と表現するその匂いは、なにやら雪雲の兆しのようで、それ自体はたとえば、空気が重いから雨が降りそう的な感覚とも言えそうですね。ただ、それはあくまで、天気だけのことを指しているなら、の話でして。
しかし、観月の話はやはり、もっとトゥルー怪談的な方向へと――
兄じゃは――
知っておるかの?
雪女というものは――
大変――
嫉妬深い。
雪女! ……ええ、ユキといっても、我がトゥルー家のユキユキコンビは、こうした観月が語る雪女のイメージとは程遠い存在です。
ただ、その範囲を、雪から、氷の類にまで広げてみると……ええ、心当たりが一件ほど。
っていうか先日から、このバレンタインを控えて、氷柱について色々と前フリとしか思えない情報がちらりほらりと出てきていますからね。
……氷柱が嫉妬深いか、と言われれば、それはきっと、そうなんじゃないかと思うわけですよ。姉妹の中でも特に、強い感情をうちにうちに溜め込みつつ、その気持ちの持って行き場に困ってしまっていることがままあって、そのくせ本質的には寂しがりやという。……雪女のイメージに、やはりかぶってしまうところは大いに。
兄じゃよ――
気をつけるがよい。
なにやら不穏な気配が――
到来している。
……なんというか。こういう情念をいやでも感じてしまうので、観月はあまりバレンタインは好きな日ではないと語っていましたよね。とはいえ、キュウビの反応を面白がっているあたり(こちらとしては少々おっかないことですが)、そこまで深刻なことでもないようですが。
さて。別にまだ、氷柱のことを言っていると決まったわけでもないのですが。それはさておき、以前までのバレンタインを振り返ってみると――ええ、氷柱が毎回、どれだけこの日に、強い情念を渦巻いていたかというのがワカりますよね。去年と、そして二年前のことを振り返りつつ。……ええ、二年前などは、ホワイトデーまで話を引っ張りましたからね。
そんな去年までの記憶がある以上、今年のバレンタインデーを迎える氷柱の心境たるや、相応に激しいことになっているであろうと、いかにトゥルー俺が朴念仁であろうと想像はできてしまいますよね。
まあ、バレンタイン当日、そんな彼女がどういう行動に出るのかは、その日の楽しみにしておくとして――
どうも――
兄じゃは雪女のような
キツイおなごに――
好かれそうな顔をしておるからの。
雪の到来とともに――
雪女にさらわれぬように。
雪山で永遠に暮らすのは――
寒いぞ?
いやあ、寒いかどうかははたして。痛かったり、M的悦びがあったりする可能性は大いにありそうですが、それはそれで胸が熱くなりそうですし。ただ……
それにわらわたちの兄じゃを――
雪女などに取られてなるものか!!
のう、兄じゃ?
……という言い方を見る限り、観月はあくまで無自覚なんでしょうけれど、氷柱=雪女と見ているのではなく、バレンタインに際して氷柱の中にくすぶっている負の感情そのものを、雪女という概念として感じ取っているってフシがありますね。すなわち、この「わらわたち」には、本当は優しく暖かい心を持っている氷柱自身がちゃんと含まれていると思うのです。
そういう解釈でいうと、バレンタイン当日は、氷柱の中にある素直な気持ちと、雪女のような気持ちとが激しくぶつかり合う日、って理解もできそうですね。
……
あり得なくないか?
私達は――
きょうだいだ。
……
――一応。
――っていうか――
一応じゃなくても、
家族だ。
同じ家に住んでるんだし。
それなのに――
なんでわざわざ?
意味がわからない。
もちろん俺もこの時点では全く意味が分かりませんよヒカルさん!
……というわけで、このバレンタイン直前というタイミングに、なにやら不穏な日記が飛び込んできてしまいました。というかタイトルの時点で、なんというか……むしろ駆け落ちとかそんなノリの妄想を掻き立てられてしまうわけで、ヒカルもけっこう、こういう類の言い回しが多いんですよね。トゥルー俺を悩乱せしめんとばかりの際どい発言が。まあ、ヒカルに限らずここんちの子は全員そうなのですが。
とりあえず、バレンタイン前ってことで、そういう催しには向かないタイプであるヒカルですから、そこまでノリノリに当日を迎えたりしないだろうとは思っていましたが、どうやら事態はそういうレベルのことではないようです。
まあ、この時点で色々妄想は行えますが、ここは早々にヒカルの口から語ってもらうということで。
そもそも――
強制参加っていうのも
おかしな話なんじゃないのか?
愛情――
……
表現って。
……なるほど。この、学校で迎えなくてもいいという、ヒカルにとっては比較的安寧なバレンタインに何故と思いきゃ、どうやら昨日までのバレンタイン情報は、そういうイベントが計画されたいたからだったようです。愛情表現というのは、まあチョコをあげる事自体がそれに含まれるとして……強制とな?
やっぱりなんていうか、
こう――
自発的にするもんじゃ――
ないんだろうか?
それもたぶん――
あんまりみんなの前でとか
そういうんじゃなくて――
……
ふ、古いか?
私――
……などという疑問に首を傾げてるところに、不意打ち的にえらい可愛いところをダイレクトに見せてくれたヒカルに悶えざるを得ません! ふ、古いって言うか……ああああああ、ヒカルの内面には超純度の乙女が潜んでいることを、ここのところ失念しておりましたですよ! 最近わりと頼れるお兄さんチックなイメージが強かったですからね。
ともあれ、具体的なことについては良く分かりませんが、ダイレクトな桃色イベントは実に苦手であろうヒカルですから、これはよほどの恥かしいピンク色な催しが待ち構えているわけで。……しかしながら、そういう理由で「一緒に逃げよう」というのを実際に行うとなったら、より純度の高い桃色イベントになってしまうであろうことを、気持ちに余裕がなさげなヒカルが気付くはずもなく。……まあ、平常時でもあまり気付かなそうな気はしますが……。
とりあえず、逃げるという選択肢はひとまず頭の片隅にのみとどめておくとして。
…………さて。ヒカルが一体、なぜこんなに嫌がっているのかと言うと――
まったく、考えられないよ!
いくらイベント好きだからって、
「プロポーズコンテスト」
だなんて――
……さあ、リアル的に三年目のバレンタインを前にして、とんでもないことになってきました。いや、これは……さすがにちょっと想像もつかないわけですが……
ともあれ! バレンタイン当日は、全トゥルー兄にとって、戦場と同意義! 万難を廃し、全力で挑む次第であります!
昨日は、お疲れ様でした!
――お兄ちゃんっ♥
いやいやなあに、このぐらいの疲労感はハハハ、と強がりつつも、目とタイピングする手の疲労はけっこうなものがありましたトゥルー恒例の一日耐久バレンタイン。気力的にはむしろ更新されるたびに燃えて溢れてくるぐらいなのですが、体のほうは別ですからね。
しかしながら、去年や今年のように、あくまでお休みの日に行ってくれれば、なんとか普通に追い続けることが出来るので、大変というほどではないかな、と。……最初のトゥルーバレンタインはさすがに地獄を見たといっても過言ではありませんが……平日だったうえ、そんなことをやるなんて以前に知る由もありませんでしたからね。いや、大掛かりなことは何か仕掛けてくるとは思っていましたが、まさかあんな狂気的な勢いで更新してくるだなんて。……というか、いざ冷静に考えてみると、この普通の日々の日記が毎日更新されていること自体、ある意味すごいことなんですが。すっかり日常になってしまったなあと今改めて思った次第です。
さすがに19人も女の子のいる家のバレンタインしかも日曜日ということで、いまだに室内にはチョコの香りが残っているとのこと。きっと主にチョコレートファウンテンでしょうね。霙姉さんがだいぶ消費してくれたのでしょうが。
……さて、当日すごかったのは、勢いやチョコのみならず、例のプロポーズコンテストも含めてのことなのですが……今思い返しても、悶絶してしまうような発言ばかりが飛び出してきてくれました。いやもう、あの日のことを思い出すだけで、あと一年以上はニヤニヤしつづけられる自身というか確信がありますよ。
しかしそれだけに、そんな思い切ったプロポーズをしてくれた姉妹たちとは、こうして改めて顔をあわせるのがひどく恥ずかしいという気持ちも少々。それは彼女たちにしても同じことなのでしょうが……
でも――普段はあんまり言えないような
星花の気持ちをちゃんと――
言葉にすることができて。
なんだかとっても心が温かくなる
素敵な1日だったな♥
って思います。
……星花のプロポーズ……といっても、それは決して言葉どおりのものではありませんでしたけれども。ああいう風に、星花にとっての、もっとも自然で本音を赤裸々に語ってくれた言葉。それがもう、可愛くって、心に響いて、この年頃ならではの揺らぎや、星花という子の真面目さなんかも堪能できたりと、本当にあらゆる意味で素晴らしい言葉を贈ってくれましたなあと思います。
そんなわけで、当日のピンク色な気分の余韻もまだまだ色濃く残ってはいますが……とりあえずは、普通どおりの日々の生活が戻ってきている以上、そこはこちらも普段どおりを取り戻さねばと。……まだ、一番気になるあの子の答えが残っているわけですが――ひとまずそれはそれとして。
どうやら今日はトゥルー内でもえらく寒いようで……なにやら星花から、えらく具体的な症例を出されて体を気遣われております。
というのも――
実はヒカルお姉ちゃんが――
今朝から急に背中がひどく
ゾクゾクするって言って――
熱を出して寝込んでしまったんです!!
………………あー。
いや、それは、その……心当たりがありすぎるほどにありすぎまして、とりあえずトゥルー俺の脳内にも真っ先に、考えすぎたら出るという「知恵熱」という単語が浮かんできた次第。俗説らしいですけどねby部長。
しかし……。ええ、バレンタインが終わっての翌日。このことがそれこそ、夜も眠れないぐらいに気になっていたわけなんですよ。……とか言いつつ、すぴょすぴょ寝ている間に、「誰か」に「何か」を奪われてしまったのですが、あくまで意識がなかったという前提のことである以上、それはそれとして。
もちろんそれに加えて、星花が言ってるように夜遅くまで外にいたのもあるのでしょうけど、それにしても結局は全て、バレンタインのプロポーズがその全ての原因と言ってしまって良いでしょうね。寒いぐらいじゃヒカルはそうそう風邪なんてひかないでしょうし。……い、いや、おバカといってるわけじゃないですよ!?
……とはいえ。あのぐらいの年頃になって、さすがに普段から、色恋というか、そういう方向のことについて、あまりにも無防備というか、抗体が出来ていなさすぎ、というのはあるでしょうね。いや、トゥルー俺の立場でそんな他人事なことは口が裂けても言えませんけど。客観的には。
やっぱり――行き先を聞いて、
早くお迎えに行けば良かったな。
あとで、お姉ちゃんに
しょうがミルク持って行って
あげなくちゃ――
……などと、実に心優しく気配りも行き届いた星花は、頼りになる妹であり、頼られるお姉ちゃんになる資質も十分すぎるほどに垣間見られますね。「お兄ちゃんは――ヒカルお姉ちゃんが
どこに行ってたか知ってますか?」という尋ねに、ちょっとびくっとしてしまったのは、ヒカルにあそこまでの思いを(自分からの要因ではないとはいえ)トゥルー俺がさせてしまったという思いがあるからでして。
…………とりあえず。ヒカルのことについては、体調を取り戻してもらうまで、ひとまず待つしかないとして。
バレンタインの日、この星花みたいな「恋とかはまだ……」という思いを、成長しても持ち続けたのがヒカル、って言い方を自分はしました。ただ、星花の場合は、そういう色恋という「揺らぎ」に対して、まだ幼い身ながらも、きちんとはっきりした答えを出しているんですよね。それはまだ星花が小学生だから、という言い方もできるんですけど、でもきっと星花の場合、そういうことに対し、ちゃんと向き合って、きちんと自分の中で答えを出せるって部分は間違いなくあると思うんですよ。
そして、ヒカルには、その自分の中にある「揺らぎ」に対して、向き合うことを回避してしまうようなところが本質的にあるんじゃないかなあ……と、俺は思っております。ヒカルって子は、普段はとても強くて便りになって、家族の中でも「お兄さん」として育ってきた分、その反動で、「女の子」としての部分をなかなか育ててこられなかったんじゃ……って気がするんですよね。星花の場合は、ヒカルと同じくボーイッシュな属性はありますが、姉妹の真ん中の子ということで、バランスよく感受性を育めているように思えます。だから、バレンタインのとき、あれほどきちんとした言葉を贈ってくれることができたんじゃないかなあと。
もちろんそれは、ヒカルがだらしないとかそういうことを言ってるわけでは決してありません。それこそ、個性の問題ってだけの話でもありますからね。
ただ、そういう意味においても、この今年のプロポーズバレンタインというのは、ヒカルという女の子にとって、どういう答えを出すにせよ、きちんと乗り越えるべき試練である……と。そういう風に思う次第です。きっと海晴姉さんもそう思っているんでしょうね。
もっとも、いかに試練とはいえ、具合まで悪くしてしまうというのは――うむむ。ただ、ヒカルは普段、他の子を守ってあげる意識ばかりが強そうなので、こういうときに、「守ってもらう」という立場に置かれてみるというのは、その試練に向き合う上で、良い影響をもたらしてくんじゃないかとも思ったり。
っくしゅん!
……
くしゅんっ
くしゅんっ
くしゅんっ――
お、おにいちゃあ――
――ぅぁっくしゅん!!
うぬおおおおあああああああっ!? 青空がなにやら風邪っぽい!!!
……うむむ、昨日星花に言われたとたんに――というか、この発生源はやっぱヒカル? インフルということでなければいいのですが、まあ、この前家族に広まったこともあるので、医学的見地からはさておき、トゥルー的にはまったく同じ類の災厄イベントはそうそう起こらないだろうとメタなことも思ってしまうわけですが、しかしそれにしても、いかに超越気味とはいえ、一歳児である青空の体調が悪いとなると、これはそれだけで緊急事態。
ともあれ、ヒカルにつづき、なんてことだ……。いつもはあれだけ元気が有り余っている青空が、こんなにも――
でへへへへ――
そら、おはなむずむず。
くしゃみさん♥
いつもどおりに可愛らしい。
……って、そこで喜んでいる場合じゃありませんよ! そりゃあ、小さい子なんですから、鼻水とかで喜んだりもするでしょうけれど、その分気力とか体力とかは奪われているわけで――
みてみて――
そらのはなみじゅ。
すごいよ。
ほら、こんなながいの!
ドロ〜ン♪
きゃははははははは♥
のびる〜♥
……って、このように表向きには、いつも以上にはしゃいでいるようにも見えますけれど!
ええ、小さい子って、風邪になっても、大人ほどには自覚症状は強くありませんからね。本当は相当な熱が出ていても、けっこう普段に近い元気を見せることがあるわけですよ。ましてこの子は青空なわけですから。この表向きの元気を鵜呑みにしてはいけません。いけませんが……しかし、心配は心配として、この年頃の子は、こういうのが大好きですよね。青空なんて、その傾向の具現者とばかりな勢いです。とまあ、こんな風に鼻水で遊んでいる姿も可愛らしく、思わず心配を忘れてほのぼのしてしまいそうですが……
――あ。
おにいちゃんに
くっついちゃった!
ししししし――
ばっちい♥
そらって、ばっちぃねぇ?
しししし――♥
ばっちぃどころかむしろご褒――いえなんでもありません。
まあぶっちゃけ、ここんちの小さい子たちの排泄物であれば、汚いなんて思うことはまずないと思いますけどね。小さい子はそういうのを垂れ流してしまうのが当たり前ですし。もしどうしても鼻がつまって、息が苦しそうなのだとしたら、それこそ鼻から口で吸い取ってあげるぐらいのことは。……ええ、リアル親戚の赤ちゃんが、お母さんにそうされているのを見たことがありまして。
……
――っくしょん!
う――
そら、おはな、
ちんできない〜
……って、早くもその実践の機会が!?
まあ、きっと症状が鼻水だけということはないと思うので、青空は至急、あったかく安静にさせるとして。なにやらヒカルの出す回答をただ待っているわけにはいかない状況になってきてしまいました。まさか他の家族にも……? と心配でなりません。
今日は――
め、めめ、め――
夕凪さんの様子がなにやら……!? いや、昨日の日記を読んでしまったら、他の家族のことまで含めて気になって仕方なかったわけですが、とりあえず夕凪さんも風邪ってことではないようです。……まあ、夕凪にも負けないぐらい風邪とかひかないイメージのあるヒカルがああなっている以上、夕凪さんだって絶対大丈夫というわけではないでしょうけど、今回のヒカルに関しては、事情が事情という部分が大きいですからね。
とまあ、ひとまず体調に関しては安心なのですが、しかしこの様子は一体何なのかというと――
め、ん、か、い、
しゃぜつぅ♪♪
って。
春風お姉ちゃんが
ちょーニコニコ
しながら言って――
うわぁ――ん!
……はたしてこの春風さんの台詞とか、そうたしなめた状況とか、夕凪さんはどのぐらいの再現度で語っているのでしょうか。これをそのまんま受け取ると、その「ニコニコ」してるのが超テリブルなわけですが……。特に春風さんの場合、バレンタインの最終攻撃を途中妨害されてしまった形なわけで、そのことをどう思っているのか、それこそヒカルのことと同じぐらい気になっている次第なのです。
まあ、この様子からして、春風さんがヒカルの面倒はきちんと見てあげるのでしょうから、風邪のことはもとより、バレンタイン当日の一件についても、何か話していたりするのかもしれませんね。普段はヒカルのほうがむしろ年上っぽいという印象すらありますが、ことこういう方面のこととなれば、やはり春風さんが本来のお姉さんっぷりを発揮して、ヒカルのことを元気付けてくれているんじゃないかなーと期待しております。
とまあ、この夕凪さんをビビらす笑顔のプレッシャーも、そんなお姉さんオーラが発揮され中であるがゆえなんじゃないかな、と。……でも、この状況でなくとも、たぶん夕凪さん的には、ゲンコツが飛んでくる氷柱よりも、春風さんのほうにより強いプレッシャーを感じるのではないかな、とも思います。お姉さんオーラというのはそれだけ偉大なのです。
……そんなわけで、そんなプレッシャーによってヒカルの部屋にお見舞い――という名目の侵入が果たせず、「うわぁ――ん!」してしまっている夕凪さんなのですが……
くぅ〜っ、ムネンですっ!!
……って。
えへへへへ――♥
星花ちゃんのマ・ネ!
似てたぁ、お兄ちゃん?
クスクスクス――♥
……はい。まるで心配はいりませんね。というか、別に星花も気にしたりはしないだろうけど、このノリはなんというか、ハートキャッチのえりかに迫る勢いですよウザカワ属性的に! 今年の魔法少女のトレンドとして、この手のノリを押さえておこうというのが無意識のうちに働いているのかも知れません。夕凪さんの体に流れるマホウ使いの遺伝子がそうさせていたり。
それはともかくとしても、夕凪さんは夕凪さんなりに、ヒカルのことを心配しているんですよね。ただ、その心配のベクトルが、自然と自分の遊びたい欲求を満たす方向とミックスされてしまっているだけで。とりあえず、病人相手にボードゲームはいかがなものかな、とたしなめたいところではありますが……。
ヒカルお姉ちゃんは
鬼なんかじゃないし。
だいたい――
こないだ節分でちゃーんと
「鬼は〜外!」
したばっかりなんだから、
鬼がお家にいるわけないのに――
ねぇ ♥
……この言い回しが、なんだかやたらと可愛く思えてしまいまして。ああもう、夕凪さんは本当にピュア可愛いなあ。このとことん地雷を踏まずにはいられない突撃っぷりも、この純粋さがあるがゆえですから。
そういえば、夕凪さんのこういう純粋さについて、かつてヒカルがフォローを入れてくれていたことを思い出しました。はい、夕凪さんのマホウで三日間拉致監禁されたときの。
そんなわけで、夕凪さんが今、ヒカルのことを気にしてなんとかしようとしている様子は、なんとなく心に響くわけなのですトゥルー俺的には。
しかしながら――夕凪さんの突撃癖は、今回も発揮されてしまいまして。
ね。
お兄ちゃん!
明日は――一緒に
お見舞い行ってみよ?
お兄ちゃんが一緒なら
入れてくれるかも知れないもんね!
……む、む、む。この展開は――
夕凪さんにしてみれば、単純にヒカルのところの赴きたいがゆえの発想なのでしょうが……ちょっとここでリアル俺、ヒカルの今の体調不良というのは、もしかすると、単純な風邪という以上に、トゥルー俺と顔を合わせられないがゆえの逃避的なものなのではないかと思ってしまいました。
いや、これはなにも仮病というのではなくて、実際にトゥルー俺にあって、バレンタインのときの結論を出さなきゃいけないと思うと、本当に熱が出てきてしまうみたいな。
もし、ヒカルがそういう状態ならば、トゥルー俺としては、そこに突貫するのは当然ためらわずにはいられない局面です。春風さんが面会謝絶といっているのも、そんなヒカルの様子をよく知っていて、そんな思いに苦しむ妹を守ってあげようとしているのかも知れません。
ですが――たとえそうであっても、ヒカルが今直面しているのは、どうあれ、何らかの答えを出さなければならない事柄。今回の夕凪さんの蛮勇が……もしかしたら、良い方向に物事を運んでくれるかも、と。ちょっぴり期待してしまいます。
お兄ちゃんは――
お体冷えていませんか?
明け方にこんな風に
冷え込んだりすると――
なんだかお兄ちゃんのことが
気になってしまいます。
たとえ寒かろうと冷えていようと、小雨のこの言葉だけで一気にぬくもりMAXですよ!
というわけで今日の日記は小雨であります。ここのところの冷え込んだ天気はもちろんのこと、ヒカルの体調不良の余波がまだまだ影響しているのでしょう。こうしてまっさきに体を気遣ってくれていますからね。
さて。優しいといえば、トゥルー姉妹のみんなは、それぞれ表への現れ方こそ差はかなりありますが、みんな優しいってことには間違いないですよね。
そんな中で、小雨の優しさというのは、少しばかり控えめなところもありますが、それだけに細やかで、いざ触れてみればひたすら温くて心地よいという感じの、一番安心して受け入れられる類の優しさって気がします。
トゥルー俺の寝相がちゃんとしてるのかを気にするのも――
今頃おふとんはねのけちゃって、
ないかしら――とか。
うっかり薄い方のパジャマで
寝ちゃったりしてないかしら――とか。
エヘヘ――小雨って
本当、バカみたいに――
心配性ですね。
……この暖かさ。このほどよいこそばゆさ。満点イモウトだね、へへ、って感じです本当に。
さて、そんな風にこちらの心をあったかくしてくれつつ、ヒカルの症状について、具体的なことを教えてくれました。「おなかの風邪」、と言えば聞こえはいいのですが――ノロウイルスだったとは。リアル俺は以前、これが原因と思しき体調不良に思い切り苦しんだ記憶があるので、その怖さや辛さは身をもって知っておりますよ。インフルエンザみたいな感染はしないとはいえ、面会謝絶なのも納得です。……ところで昨日、夕凪さんはあの後、進入に成功したのでしょうか。大変気になりますがとりあえずは小雨のお話を。
……というか、いかに流行っているとはいえ、どうして突然ノロウイルスが、という疑問もあるわけですが……
なにか――ヘンな物でも
食べたのでしょうか?
………………バレンタインと、まさか関係が?
もちろん、無根拠に関連付けるのもどうかとは思うのですが――ちょうどこの家では以前にも、バレンタインが原因と思しき被害が発生した事例がありまして。ええ、身をもって。
いや、ヒカルが当日もって来てくれたのは、本人もお気に入りのチロルチョコだったわけですが、それとは別に、もしかしたら、手作りチョコなんかに挑んでいた可能性もあったわけで。それを試食してみて……という可能性もちょっぴり頭を掠めます。試食してみてヘンな味がして、それで取りやめたのだと考えると、つじつまも合いますしね。
まあ、そのあたりはいずれにせよ推測ですし、とりあずは今ヒカルが絶食状態で苦しんでいるのが心苦しいなと思うばかりです。
そんなヒカルの様子を知ってしまった以上、やはり小雨としては、兄のことも心配になってしまうのでしょう。
お腹が冷えたときには
温めるのが1番効くんですよ?
昔から――“手当て”って
いうくらいですものね♥
でも、小雨は結構冷え性なので――
残念♥
……なにげにけっこう大胆なスキンシップについても言及したりと、小雨は相変わらずさりげなく侮れません。アタック的な意味で。そういえば先日のバレンタインも、小雨のプロポーズは相当な破壊力でした。
その代わりに――
お兄ちゃんのためにいつでも
携帯カイロを準備しています♥♥♥
そして、いかにも小雨らしい、控えめだけどあったかな気遣いも忘れません。やっぱこの子は安心させてくれるなあ。
何年かぶりの風邪は――
もう治った。
ヒカル復ッ復ッ! ヒカル復ッ復ッ! 何年かぶりという表現からして、別にまったく風邪とは無縁というわけではないということもアピールしているようにも思えますがまずはめでたい! なにより!
……と。ハイテンションに喜びを表現しつつも。……やはり、改めてこうしてヒカルと顔を付き合わせる場面になってしまうと、時間が空いたせいかなおさら……気恥ずかしさが沸いてきてしまいますね。うおおおお、なんという甘酸っぱいオーラ……ッ!
――もちろん。トゥルー俺が感じている気恥ずかしさなど、当のヒカル本人に比べれば、小さなものでしょう。そりゃあ、間接的にとはいえ、これだけ体調を崩してしまったこと自体、その気恥ずかしさによるものだったわけですから。
とはいえ、今回こうして風邪を引いてしまったことは、ヒカル本人も言ってる通り、そういうことについてじっくり考え込める時間が作れたという意味において、無駄なことではなかったとも思えますよね。そういう意味においては、ヒカルの肉体が、心に考えさせる時間を与えるため、あえて風邪にかかることを選んだのかも……といったら流石に都合が良すぎですね。でもまあ、そんな風に考えてしまうぐらい、ヒカルって子は、不器用で……そして、奥手な女の子だってことは、よく分かっているつもりです。
あの日、もし一緒に
外に出かけていたら
オマエにもきっと――
うつしてしまっていた
だろうから。
私が誘ったからって――
来なくて――
正解だったんだ。
……これは、言葉どおりの意味もあるといえばあるのでしょうが……やはりそれ以上に、あの日、もし本当にヒカルと駆け落ち……なノリで逃げてしまっていたら。きっと、ヒカル自身が、耐え切れなかったんじゃないかと。そういうことを自分で感じていて、それゆえの「正解だったんだ」って意味がこもってるようにも思えますね。
ヒカルのいうように、風邪を鼻でかぎ分けるなんて無理ですけど、そういう意味においてならば、いくらか察せられる……ぐらいのトゥルー俺でありたいところです。ヒカルの……「同い年」の、家族としては。
……………………………………さて。
この5日間――
――ずっと。
考えてた。
……バレンタイン当日から、ずっと先送りになっていた言葉。
あの日はもう、姉妹全員からのプロポーズ攻撃で、それこそふやけてしまうぐらいでしたが、こうしてちょっと間を置かれて、改めて告げられるというシチュエーションは、その……ああああ、やはりヒカル本人に負けないぐらい気恥ずかしい! 甘酸っぱい! 「寝てる間も――
オマエが――
夢に出てきたりして」とかもう!
その身もだえにまかせてその場から転げ逃げてしまいたい感覚すら覚えてしまいそうですが、ヒカルがこうして覚悟を固めてくれた以上、それを受け取れなかったら、トゥルー俺としても男の子としても失格ですよね。
ヒカルみたいな、これだけ奥手で、男と女というのを意識しなかった女の子が、一生懸命考えた、プロポーズ……的な言葉。しっかりと受け止めさせていただこうかと。
その、大事な大事な言葉も。いかにもヒカルらしく――
今の私に言えることは
たった1つだけだ。
未来永劫。
私の――
家族である男は、
ただお前1人だけだって――。
……
ば、ばか――!
そんな――
こっち見るなよ――
………………。
なんというか、もう。
見るなと言われるまでもなく、しばらくマトモに、ヒカルの顔が見られそうにありません。
一見、家族の絆としてのみの言葉ように思えつつ。……「男」。この言葉が、ずしりと。心地よく。トゥルー俺の心にのしかかってきてくれました。
ヒカルに、「男」って見てもらえることって……なんでこんなにも、心躍る気分になるんでしょうね。ヒカル自身が、そんじょそこらの男じゃ適わないほど、立派でカッコいいからっていうのもありますし、それに、「同い年の家族」っていうところがまた特別っていうか。「お姉ちゃん」でも「妹」でもない、だけど「家族」である異性に、こうして「男」として受け入れられる。……一言ではとても語りつくせない、複雑な嬉しさと気恥ずかしさで、胸がいっぱいです。
今日は――
本当は私の出番のはずでは
なかったのだが――
……
まあ、仕方がない。
なにやらしぶしぶといった風情で霙姉さん登場! というか、前にも何度か言われてますけど、このトゥルー日記を書く順番って、それなりにちゃんと決まってるみたいなんですよね。時にこうした予定外の人が出てくる場合にそのことに触れられるわけですが、いったいどういう基準で順番を決めているのか、気なるところです。
とりあえず、決まった順番みたいなのはなくて、それでも一人の子がそんなに長く間を置かないように、だいたい一ヶ月ぐらいで順番が回ってくるというパターンだというのが今までの経験則です。最初の頃は、麗の二回連続更新とか、いろいろありましたよね。
まあともあれ、今日は本来、霙姉さんの出番ではなかったのに、とある事情で急遽回ってきたとのこと。
まあ、仕方がない。
これはすごい偶然だ、
めったにないことだ、
せっかくだから――
私がやるべきだ!!
――と。
あまりに――
立夏達が騒ぐので。
最初、一瞬何のことかなーって思ったんですが、これはあれですよね。22222的な。なにやら『にににに』さんを個人的には思い出しますが、とにかく無粋ながらもあえて説明してしまうと、次女、すなわち2いっぱいなこの日、ってことで。
……この理屈だと、二歳児であり名前に「に」のつく虹子でもいいんじゃないかとかむしろ本人的にも喜ぶんじゃないかとか思ったりするわけですが、それはそれで、霙姉さんが密かに心のうちで(……次女……)とか思ってしまう可能性もあるわけでして、なかなかに難しいところ。
とはいえ、さすがに霙姉さん。性格的にも精神年齢的にも、そうしたことにはしゃいだりするわけではないですよね。「それにだいたい――
偶然と言うよりは
必然と言うべきだろう。
いつかは必ずやってくる
はずのものだったのだから」と、実にもっともなことも言っておられます。
……それでも。霙姉さん自身に特別なことではなくとも、家族のみんなが喜んでいるのなら、それは良いことだという認識は、この人にとっての基本でもありますからね。食いしん坊的な部分がどんどん膨らんできてもいますが、そういう本質的なところは、最初からまったくブレてはおられません。安定感すら感じるほどに。
でも――
私も。
このきれいに並んだ数字の
フォルムは嫌いじゃない。
いつも虹子達が歌っている
絵描き数え歌だって――
ヨットの4より――もちろん。
アヒルの方がかわいらしいものな♥
フフ。
そんなわけで、霙姉さんも霙姉さんなりに、この必然の一致について楽しみを見出しておられるわけですよ。あくまでも小さい子たちのため、小さい子たちにあわせて、ってスタンスではありますが、本人自身もそれなりに楽しんでいそうっていうのが、霙姉さんの味というかツボというか。
もっとも、「私はあまり絵が上手くないせいか、
チビ達にはモテないが」という言葉に、マリーが以前、霙お姉ちゃまに髪をセットしてもらうのは――と言葉を濁したことを思い出しました。霙姉さんのこういうキャラ、本当に味があるというかなんというか。
霙姉さんには本来、何に対しても確たるスタイルがあって、その本質そのものはまったくブレないわけですが、逆にその、ブレない芯があることで、その範囲内において色んな味というか面白みを発揮してくれる人でもあるんですよね。たとえば、こんな――
さあ、オマエも――一緒に歌うか?
♪みんなで数える数字の家族
♪数字の2〜は、あひるの――
フフフ――。
――らしくないことをするのが、らしくないなりに見事にハマる。そんな風に思ってみると、霙姉さんの魅力を改めて味わえたって感じがします。
さて、そんなこんなで、この「22222」搦みの話にノリノリになってきた霙姉さん。とりあえず、質問の答えはすぐに分かるとして、
今日が過ぎたら、来年は春風の番だな。
……
と思ったら。
春風――
かわいそうなヤツ――
……まあ、「33333」は無理っていうのはさておくとして。霙姉さん、本当にノリノリです。こういうところ、面白くって可愛くって、霙姉さんの持つ味ですよね。
今日はね――
にじこのところに――
おひなさまがきてくれたの!
おひろまから――
プーンって。
虹子のためならば空も飛べるはず! ……と思わず⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン してしまいたくなりましたが、これはすなわち、虹子のあまりの可愛らしさと魅力のために、おひなさまもブーンせずにはいられなかったと解釈すべきでありましょう。
というわけで、今日の日記は虹子であります。ちょうど先日、22222という珍しい日だったわけで、二歳であり「に」が名前にも付く虹子の出番でも良かったのではと思った矢先ですが、そんな俺の思いが虹子を呼び出したという解釈で喜ぼうと思います。
さて――おひなさまといえばひな祭り。ここんちのひな祭りは、毎年けっこう盛大に行われることはすでに俺たち内部では御馴染みなわけですが、まあ女の子が19人もいればそれも当然の話。
中でも、特にそういう女の子らしいイベントを喜びそうなのがこの虹子なわけでして――
ウフフフフフッ♥
おひなさまって――
ステキ♥♥
……この喜び方。小さな子供らしい無邪気さと同じぐらい、「女の子」としてのオーラが滲み出てきているかのようです。本当、いつも思うのですが、この虹子のまとったオーラは、ほかに類を見ない独特なものですよね。まあ、そもそも二歳児でここまで女の子らしさを身に着けているという時点で、それも当然と言えるかも知れません。
お花のいい匂いや、きれいなお飾り、ひな祭りを彩るものの数々は、まさに女の子を喜ばせるべく揃えられているものなわけで、そんなアイテムに囲まれた虹子は――
にじこ、じーってみてると――
うれしくなるよ!
うーれし、うれし♪
にじことみんなと――
おんなの子の――
お・ま・つ・りっ♪
くるの!
……ああもう。そうやって花のように喜ぶ虹子こそ、その様子を見ている俺たちを嬉しく喜ばしくさせてくれるかけがえのないものであります! 単におしゃまなだけじゃなくって、「うーれし、うれし♪」とか「お・ま・つ・りっ♪ くるの!」とか、そういう年相応な喜び方が年相応に可愛らしすぎるのも、虹子の持つ魅力なのですから。
……さて。このひな祭りを前に、ひとつ気になることがあるわけでして。
家族唯一の男子ということで、お内裏様は自動的にトゥルー俺となるわけですが――
おにいちゃんは――
おだいりさまのやくね。
にじちゃんは――
ぜったいぜったい、
おひなさま!!
……このように、ほとんどの女の子たちは、おひなさまになりたいということですね。もちろん、ここんちの子たちですから、それをめぐって争いになったりはしないと思いますが。
そういえば、去年のひな祭りには、お雛様などのコスプレは行わなかったんですよね。すでに準備は始まっているみたいですが、はたして今年はどんなひな祭りになることでしょう。
でも、にじこ、
高いところはちょっぴり、
こわーい……
だから――
おにいちゃんのおひざに
だっこのおひなさまに
してもーらうっ♪
……などと物思いにふけっているスキに、虹子が実に虹子らしい攻撃を繰り出してきておりました! ああもう、このナチュラルボーン女の子は本当にもう! ガバァ!
今日も――
とってもあたたかな
1日でしたね♥
ウフフッ――
ユキのウフフッ笑いでこちらのハートは外の陽気どころではないほどにあったかあったかです!
いや、それはさておき、ここのところ実にあったかくて、リアルHOKKAIDOは路面の雪がぐちゃぐちゃ状態であり、嬉しいのやら大変なのやらって感じではありますが、しかしひとたびこのユキの存在を思い返せば、やはりこの暖かさは全面的に喜ぶべき事象であると認識を新たにいたしました。
ええ、ここのところ、その天使のような喜びっぷりで、いつもトゥルー俺たちの胸を熱くさせてくれる綿雪ですが、その根源はやはり、体調が良く不安も抱かずに済んでいるというところから来ていることは間違いないわけで。
その安心要素の中には当然、お天気のよさも含まれるわけでして、すなわち春の到来ばんじゃーい、なわけです。なにしろ……
昨日はまだ
許してくれなかった
海晴お姉ちゃんも――
今日は許してくれました。
ユキが――
コートを――
脱ぐのを♥
フフフフッ――
ユキが――
コートを――
脱ぐのを――
……その。なんといいましょうか。綿雪って、この表現に限った話ではありませんが……ひたすらに純真無垢で、けなげで、はかないという、表面的な印象の奥に、どこか俺たちの邪な心を刺激するところがあるんですよね。ええ、言うなれば――こんな尊くはかない存在に、こんなことを言われたり、あんなことを感じてしまうだなんて――的な。一番有名なのは、ユキがサド属性を帯びたらどうしよう的願望。
それらはもちろん、ユキの持つ本質ではなく、むしろ俺たちがそういう願望をユキに照らしてしまうことから生じた印象なわけです。「ユキがSに見えたか? だったら俺たちがMなんだ……ッ!」ってな理論ですね。
しかし、そういう理論が分かったからといって、思ってしまうこと事態はどうにもとめようがありません。ですから、今日のこのユキの発言にも、俺たちとしては、なにやら――いけない色香、みたいなものを感じて、身悶えせずにはいられないという次第であります。ああ、あんなにも清らかなユキに、こんな性的なときめきを抱いてしまうだなんて……ビクビク!
とはいえ、そこまで顕著なものではなくとも、ユキにもわりと、ごく普通の女の子レベルで、ちょっとした小悪魔的なところがないわけでもないんですよね。たとえば――
お天気予報で笑顔で
言っていたのは
海晴お姉ちゃん
本人だったのに――
変なの♥
……このように。この「変なの♥」って言い方に、こちらの悶絶はまさにクライマックスを迎えんばかりに昂ぶってしまうわけです。
もちろんこちらが突っ込むまでも無く、海晴姉さんが言ってたことは純粋にユキのことを心配したがゆえに、ときちんと自分で言ってるあたり、良い子としてのスキも微塵も見当たりません。
とはいえ、生まれてからつい最近まで、常に切実な心配を家族から受け続けていたユキが――
ああ見えて。
意外と慎重派な――
お姉ちゃんなんです♥
こんな風に言ってくれるのを見ると、身悶えと同時に、こみあげてくるものも感じてしまいますね。
体の具合が良くなってから、綿雪の心境というのはそれこそ、ここ最近の陽気のような心地が続いているのでしょう。単に心地よいというだけでなく、これからどんどん良くなってくるという希望に溢れているという意味においても。
そんなわけで、この春の心地を心から堪能する姿を見て、トゥルー俺たちもさらにあったかあったかになれる次第であります。
こうしてリビングでお日さまに当たっていると
ユキもふんわりいい気持ちになって――
なんだか溶けてしまいそうです――♥
……あったかあったかどころか、部分的に熱くなりすぎてしまいそうな、ユキのこの風情!
綿雪に「溶ける」って表現は、最初の頃の印象だと、そのまま消えてしまうという恐怖が拭えなかったのですが、最近のユキや、特に今日みたいな日記を見た後では、そんなネガティブな印象は薄れてきましたね。それどころかむしろ、トロトロになっちゃったユキというのを想像して、口からなにかよだれ的なものを零してしまいそうな自分が。
「雪が溶けたら、春になる」っていうのは、フルバの名台詞ですが、ユキにそれをあてはめたら、どういう表現が相応しいでしょうね。「ユキが溶けたら――」……さっきの妄想もあって、ちょっとドキドキする方向に進みそうです。
今朝は――
びっくりでしたね。
珍しく霧が出たせいで
街の全部がぼーっと
うっすら白くなって――
トゥルー濃霧警報! いや、テレビのニュースでも見ましたが、なにやらリアル関東などもすごいことになっていたようで。リアル気象現象すなわちトゥルー気象現象ということで、こちらでも発生していたようです。
さて、そんな感じの当たり障りの無い日々のお話のことが多い気がする星花が今日の日記の担当でありますよ。
星花の魅力って、いわゆる「子供」と「女の子」の間の時期に抱く心の揺れ動きだって先日のバレンタインで熱弁したわけですけれど、そのあたりを突き詰めていくと、「感受性が豊かで繊細」ってことにも通じると思うんですよね。それはもう、三国志の物語への思い入れっぷりを見れば、改めて言うまでも無いことかもしれませんが、
まるでおとぎばなしの物語が
始まるときみたいに――
ある日突然、
街が雲の中に
うかんでしまったみたいな
不思議な気分――
エヘヘヘヘッ♥
こういう発言からも、その感受性の豊かさは伝わってきますよね。この年頃の、まして女の子であれば、誰しもそういう部分はあるのでしょうけれど、星花のそれは、非常に率直かつ素直に表に表れるので、大変分かりやすいというか、その率直さもまた星花ならではの感受性の一つというか。ともあれ、この「エヘヘ」ってはにかみが、相変わらず俺の脳に幸福物質を分泌させてくださいます。何度聞いても飽きないなあ、幸せだなあこれ。
それはさておき。「これからなにか――
星花にも不思議なコトが
起きるのでしょうか?」と思ったりするところが、ホントに女の子らしくって可愛らしくて仕方ありません。オズの魔法使いとか不思議の国を思ったりもしますが、そこはやはり星花、
それとも、もしかして――
……
「十万本の矢」が始まる、とか?
テ、テヘヘヘヘヘ――♥♥♥
――この、ちょっと気恥ずかしげに三国志ネタを嬉しそうに絡めてくる星花があまりにも可愛すぎて俺の脳のリミッターを破壊しました! 全力で愛してよろしいでしょうか!
いや、もう。星花のこのはにかみは、トゥルー姉妹が繰り出してくる攻撃の中でも、さりげなく最強クラスの破壊力を持っていますよ。派手ではない分、確実に即死させてくれる必殺技って印象すらあります。ああもう、さっきはにかんだばかりで、またって部分が、星花本人にも聞くトゥルー俺にもすっごい威力ですよ。
なにやら緊張気味に霧の予報をしていた海晴姉さんというのがすごく気になるので是非見てみたいなと思うわけですが、赤壁と絡めつつ、さらに感受性を発揮する星花。……いや、本当、感性豊かだよなあ。この子がさらに、「女の子」としての気持ちまで身につけられるようになったら、いったいどんな感性の持ち主になってくれるんでしょう。近い将来間違いなくそうなってくれるわけで、ドキドキさせられます。
そんなこんなで、「霧って意外とキレイ」って思いに至ったところ――
いつか本物の綺麗な霧の中を――
お兄ちゃんと一緒に歩いてみたいな。
周りが全然見えなくてまっ白で
ちょっぴり怖いかも知れないけど、
でもきっとすごく――
不思議で。
2人っきりになる気がする――
星花――変でしょうか?
エヘヘヘヘ――♥
――ああん! もう! またもこのはにかみ!
それのみならず、「二人っきり」という単語の威力が、トゥルー俺のハートを蛇矛で直撃とばかりに打ち抜いてくれます。星花ぐらいの、さっきも言ってるいわゆる「境目」の女の子に、こうしてひたすらに好かれて二人きりになったりとか言われるのって、恋人同士でのドキドキとはまた違う意味での嬉しさがあって、もうもうもうってそこらへんの地面を転げまわりたくなる次第です。
そんな興奮にもだえる俺を落ち着かせてくれるかのように振ってくれた話題。
そう言えば私達姉妹はみんな――
お天気や季節に関係した名前が
つけられているのに――
“霧”はまだいないですね。
もしいたら、綺麗な名前だと思うんだけどな。
「桐」ならば、期間限定でいてくれたことがありますけどね。トゥルー家の姉妹に、「霧」って名前の子がいたとしたら……名前の印象的にも、ちょっと不思議系の属性を強くした小雨、みたいな?
気がついたら――
今日でもう2月も
おしまいです!
……うわ、もう二月終わりですか、とトゥルー家族の日記でリアル世界に衝撃を受けてしまうという体験をしつつ、ホタ登場に胸をときめかす次第! いや、2月だから短いのは当然なんですが、今年は特に27、28が土日なので、締め日がズレ込む分えらい短さに感じられるわけですがリアル話はトゥルーにそぐわないのでこのへんで。まあ、そんな思いに沈んでいても、
お正月からまだそんなに
経ってない気がするのに――
早いものですね♥
ホタに言ってもらうと、それだけで気持ちが和むので、やはりトゥルーから活力を得てリアルを生きるというライフスタイルこそが最上だなあと思う次第であります。
しかしながら、早くもお年玉を使い果たした――この文字列を見た瞬間に立夏と夕凪さんの名前が頭に思い浮かびました。ええ、期待通りというべきか。
その他には、はやく雛祭りが来て欲しい小さい子たちも、そのような意見のようですね。
さて――ホタの口から雛祭りという言葉が出ればまず、初年度におけるホタの大活躍が思い出されますね。当日のイラストは今見ても実に素晴らしいなと感動するわけですが、それ以上に「ホタね、がんばったの! えへへへ――♥」を思い出すたび脳溢血になりそうな勢いで脳が快楽物質を放ちまくる次第です。
そんなわけで、今年はどんな風になるのかなと、ひそやかに期待しております。さしあたって楽しみにしているのは、カルピスとあられのようですが……カルピス……い、いやなんでも。
とにかく、雛祭りのことも気になるのですが、
お兄ちゃんは――
どうでしたか?
早かった2月?
それとも――
やっと来た3月、かしら?
……と、冒頭で語ったようなことを言ってくれるホタ。ああ、ここでさらにリアル俺が癒されモードに。現実で「うわ、もう3月とか」と殺伐とした気分になっても、「ホタはなんだかすごくびっくりしちゃうんです!」の一言を聞くだけで、柔らかな気持ちを取り戻せるかのような。
「だから今から準備、準備――♥」の一言で、お、今年も雛祭りに何かしてくれるのかな、って期待感が膨らむわけですが、それとはまた別に、
でも――
今からカレンダーを
めくってしまったら、
やっぱりまた麗ちゃんが――
怒るかしら?
3月は年度末で行事も多いから、
忘れないように早く書いて
おいたほうがいいと思うんだけどな――
これはどういうことなのかというと、鉄道写真のカレンダーなのかな、と。2月に写っている子(鉄道車両)は、ただでさえ短い時間しか見てもらえないんだから、早くにめくってしまうなんてかわいそう、みたいな。
ただ、3月末に行事が多いって言葉が、麗の好きな鉄道関係のことを言っているのかも知れませんね。ともかくホタの立派なお母さんっぷりが滲み出るかのようなやり取りです。
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