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西表島は、その非日常性において、冬山にも匹敵するくらいの異世界かもしれない。
社会に出て、教員や会社員といった一般的な職業に就くと、ほとんどの場合、自然界とは対極の、
人間界で生きていくことになる。
その手前で一歩立ち止まり、個人の知恵と体力で、何ができるかを見定めておくのも悪くはない。 |
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二十歳前後の男女4名が、外界から隔絶した世界に
探検に出るということで、通りすがりのオバサンにまで
余計なことを言われもしたが、
なかなかどうして、そこそこ難易度の高い計画を
全行程にわたって成し遂げたのである。 |
西表島PW1980のメンバー |
海に没する夕日はもの哀しい |
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熱帯性雨林の真っただ中 |
頼もしい一年生 |
大活躍したボート |
ボートがヤバイ |
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島の中央部を突き抜ける縦走路。
一部は観光化されているが、無防備に立ち入って良い範囲は限られている。 |
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巨大なヤシの木のたもとで |
縦走路の道標 |
豊かな淡水 |
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ゴムボートと荷物用ビニボート |
昨年は到達できなかった外離島・・・かつては強制労働を強いられた炭鉱があったとか |
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地図とコンパスと西方変位情報を頼りに
西表島の最西端にたどり着く。
人跡は乏しい。
西の海には漁船こそ浮かんでいたが、
陸路でここまで来るモノ好きは、
さほどは多くないだろう。 |
ベースキャンプとした舟浮 |
目指すべき西方を背に |
西表島最西端のパイミ崎 |
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福井を出発して2.5日後に西表島に辿りつき、
4日目に大富から活動を開始できる。
西表島は交通的にも遠い。
PWの序盤は内陸中心で、縦走路を抜け
白浜に至る。
中盤は海洋部中心で、ゴムボートの機動性を
最大限に活かし、内離島、外離島からパイミ崎
までボート無しには不可能な行程。 |
マリュウドの滝で |
軍艦岩にて SL&PL |
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終盤もゴムボートが、その機動性を如何なく発揮する。
舟浮からクイラ川を遡行し、鹿川湾に最も接近した
鞍部から南海岸に抜けるコースは、海岸への下りを
別とすれば、想定よりはるかに楽だった。
しかしゴムボートは重たいので、常に歩荷力が要求
され、それでも南海岸の砂浜では厳しかった。
活動では、サバニや商店での荷物預かりも活用し、
無理に自力のみでの活動にこだわらなかったのも
結果として正解だった。 |
探検の終盤で人里へ |
文明社会のバスターミナル |
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