広島から宮島に行くのに乗った電車はお懐かしや103系。何とも微妙なカラーリングになっていたのが複雑な気分でしたが、うれしくなって一枚撮ってしまいました。
 JRの宮島フェリーは何とも可愛らしい船。もっとでかい船を想像していたのですが、本数も多いし、値段も値段ですからね。こんなミニな航路なのに、JRと広電の両者が別個に運行しているとは思いませんでした(あまり意味のない過当競争のような気もしますが)。

 大鳥居を海からと神殿から。JRのフェリーは広電よりも神殿に接近することを売りにしています。僕はもっと陸地に近いところに建っているのかと思っていたのですが、本当に海の中にぽつんと立っているのにビックリしました。

 上手いこと潮が満ちている時間帯に訪れることが出来たので、海上に浮かぶ神殿を見ることができました。僕は神様だの仏様だのは全く信じていませんが、聖域に立ち入ればやはり神妙な心持ちになります。逆に言えば、不信心な物をもそうした気持ちにするからこその聖域ということになるでしょう。海の上の木造の建造物を建てるというのはまず日本人以外持ち得ない発想だと思いますが、こういうものこそが、「美しい国日本」の発露だと思います。訳の分からんことを教えるより先に、こういう卓越した日本人の感性と技術を子供たちに伝えるべきだと思います。
 神殿では結婚式が挙げられていました。以前出雲大社を訪れたときにも結婚式に遭遇したので、運が良いのだと思います。僕はフラッシュをたかないように静かに一枚だけ撮らせてもらったのですが、傍若無人に撮りまくる白人の団体がいて、イラッとしました。かつてはカメラを首からぶら下げて世界各地を跋扈する日本人が揶揄されたものですが、今は外国人の方がはるかにカメラマナーは悪いです。かつて嘲笑してたのはテメエらだろ、と思ってしまいます。

 寡聞にして宮島に鹿がいるとは知らず、フェリーから下りるなり鹿がウロウロしているのでびっくりしてしまいました。かなり人に馴れていますし、犬やら猫みたいに良く動いて可愛らしい仕種を見せてくれるので、見ていて飽きませんでした。
 鹿が猫みたいに丸くなって寝るとは知りませんでした。

 参道の売店のあちらこちらで焼牡蠣を売っています。お約束なので僕も食べてみました。今シーズン初の牡蠣でしたが、なかなかジューシーで美味しかったです。

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