NEW!!・・・011221 新設 代案策定業務 


■実例掲載
 建築・都市よろず問題相談所が都市計画コンサルタント・建築士の連携により策定した代案の実例を掲載する。まれに手書きの、いわばラフスケッチ程度のもので代案の提案は行われるが、事業者の立場に立てば当然に受け入れにくい。代案の提示にはある程度「すぐに使えそうな雰囲気」が求められるのではないだろうか。
 また代案を丁寧に検討することで地元の承認も得られやすくなる。

Ⅰ 問題の概要と経過
 ここに紹介する地区は第一種住居地域、低層住宅を主体とする土地利用の中に5階建ての集合住宅が混入して発生した問題である。この設計案を具体的に提示したことで地元では大多数の住民が賛同の意向にまとまった。

Ⅱ 代案
1.事業者案と住民案の比較
 事業者の案は立面計画として総5階というだけでなく、平面的にも提供公園を南側に配し、駐車場の出入り口も細街路側にとるという近隣の先住民に対しては配慮に欠けたものであった。
 建築・都市よろず問題相談所の提案は、①近隣の低層住宅との接合部は2・3階とし、②駐車場の出入り口は広幅員道路側へ、③西側への開放通路を作って遊歩道への動線整備、提供公園は(賛否はあるが)もっとも日照被害が深刻と考えられる北側住戸との緩衝帯として敷地北側に整備、④この緩衝空地に地域で整備が遅れている集会施設を立地、行政予算の獲得を目指す、というものであった。

    


2.動線計画
 以上の設計条件を動線計画図にすれば以下のようになる。


3.日影の検証
 最後になるが、事業者案と住民案の日影の影響について掲載する。
 西方向での「紫色」の面積、北東方向での「茶色・緑色」の幅及び面積が明らかに住民案の方が小さい(影響が少ない)ことが分かる。

 
 

 

■連絡先と費用負担
 相談は建築・都市よろず問題相談所まで。当初のEメールによる相談は無料(メールはトップ頁からお願いします)。

相談所の業務実例の頁へもどる

TOP頁へもどる