■実例掲載
　建築・都市よろず問題相談所が都市計画コンサルタントによって支援した街づくり活動の実例を掲載する。

Ⅰ　問題の概要
　ここに紹介する地域は工業地域に位置し、大多数の所有者が工場を経営している。中には以前に立地していた地区で住民の追い出し運動にあい、転居を余儀なくされた者もいる。
　今回、この地域に割り込む形でマンション事業者が事業を強行、行政すらも非公式にはあきれているらしいが、法律的には手が打てない（事業計画自体は合法）。
　そこで地元住民・経営者団体は、街づくりのルールによって①二次的な開発を防止、②近隣町会も連携し（新住民の苦情の窓口は町会）、地域一帯のルールづくりが始まった（総数1,000世帯以上）。
　以下は、これまでの策定経過である。
　ちなみに既に発行済みの「街づくり憲章」には大多数の所有者が同意している。

Ⅱ　経過
010607　メールによる専門的問い合わせ・・・以後6回に渡るやりとり。
010704　発起人会(1)　規制誘導方策の整理
010712　下打ち合わせ(2)　協定策定手順（前半）、全体集会について
　　〜この間都市マス、各種要項、類似協定区域調査（工業地域の協定）
010731　全体集会①(3)　協定の必要性、「○○地区」に関する自由討論
　　◇××地区地区計画区域見学
　　◇△△商店街見学
010808　世話人会①(4)　憲章策定、□□区都市マス学習、アンケートシート
＜憲章を各方面へ交付＞
010820〜23　試験アンケートシート実施（世話人のみ）
010824　世話人会②(5)　アンケートシート精査
010827　アンケートシート最終更正、挨拶文作成
010829　世話人が●●市を訪問（憲章提示）、アンケートシート修正（実施案）
010903　アンケートシート配布
010907　アンケートシート配布
010909　街づくりに関するホームペイジ立ち上げ　→　全国に情報発信
010911　世話人会③(6)　アンケートの集計分担：台風により延期
010918　世話人会③(6)　アンケートの集計分担
010919〜　アンケート集計
010925　事業者に協定の進行経緯を打診、計画変更を要請、重説虚偽箇所発見
010926　事業者に重説訂正要求、行政見解確認
011004　世話人会④(7)　協定項目選定、事業者対応協議
011026　世話人会⑤(8)　アンケートとりまとめ、全体集会打ち合わせ
011106　世話人会⑥(9)　会の継続（活動資金）、協定案、ルール、業種分類、迷惑施設ＭＡＰ
011120　全体集会②(10)　協定項目選定、今後の進め方、自由討議

■連絡先と費用負担
　相談は建築・都市よろず問題相談所まで。当初のＥメールによる相談は無料(メールはトップ頁からお願いします)。