林光・カンタータ「脱出」を公募合唱団で歌うコンサート

林光・カンタータ「脱出」を公募合唱団で歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」のスマホなどモバイル向けのホームページです。   
PCご利用の方はこちらからどうぞ。

メイン画像

合唱団公募のご案内

案内文
 大阪音楽教育の会などで構成する「十二の月のおくりもの」実行委員会は、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会との共催で、2016年7月28日にザ・シンフォニーホールで、林光作曲のカンタータ「脱出」を歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」を開催します。
 カンタータ「脱出」は、日本に強制連行された中国人農夫・劉連仁氏の体験をもとにした木島始の戦争叙事詩による林光さんのオーケストラ曲です。大阪では初の演奏です。指揮を寺嶋陸也さんにお願いしました。合唱指導は、豊中混声合唱団をはじめ数多くの合唱団を指導されている西岡茂樹さんにお願いしています。
 さらに、寺嶋陸也さんに大阪音楽教育の会からオーケストラ作品の作曲を委嘱、初演する予定です。
 ぜひカンタータ「脱出」の合唱団にご参加いただければと思います。お問い合わせいただければ、合唱練習などのご案内を差し上げます。
                        2015年7月30日 正式公募開始
                        2016年1月24日 公募締切
  公募締切を12月31日から約ひと月、2016年1月24日(日)まで延長し、120名以上に応募いただきました。ありがとうございました。

募集概要
 林光・カンタータ「脱出」を公募合唱団で歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」
楽譜
 日時  2016年7月28日(木)午後7時開演(6時開場)
 会場  ザ・シンフォニーホール
 曲目  林光 カンタータ「脱出」(詩・木島始)
     ※楽譜は一ツ橋書房から刊行されています。定価2600円+消費税
 出演  寺嶋陸也指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
      ソプラノ・中嶋康子、テノール・松原友、ナレーター・新井純
      合唱・カンタータ「脱出」2016合唱団
 合唱練習 2016年1月から大阪市内で月2回程度金曜夜に西岡茂樹さんの合唱指導で。
      練習ピアノの方も西岡茂樹さんのご紹介で毎回来ていただきます。
      定期練習の他に、遠方の方を交えた休日練習も何回か行ないます。

  第1回練習は休日練習1回目を兼ねて2016年1月24日(日)午後1時から大阪市西成区の大阪フィルハーモニー会館・ホールで行いました。

 主催  「十二の月のおくりもの」実行委員会
     公益社団法人大阪フィルハーモニー協会 http://www.osaka-phil.com/
 助成  大阪市 (平成28年度芸術活動振興事業助成・一般助成)
主催者情報
「十二の月のおくりもの」実行委員会
                 (大阪音楽教育の会や有志などで構成)
   事務局長 鶴賀 茂

 事務局 〒596-0827 大阪府岸和田市上松町358-154
 電話 072-428-7762  Fax 072-428-1722
 鶴賀茂E-mail  xz4s-trg@asahi-net.or.jp
 Twitter公式アカウント 十二の月のおくりもの @12notsuki
 公式ブログ http://www.c-sqr.net/c/12tsuki/
 公式Facebookページ  https://www.facebook.com/12tsuki/
 公式ホームページ http://www.ne.jp/asahi/yomogi/piano/
 モバイル版ホームページ http://www.ne.jp/asahi/yomogi/piano/mobile/
合唱団・お問い合わせフォーム
PC版の申込フォームの末尾の通信欄を使って、なんでもお問合せください。
 

「十二の月のおくりもの2」公演ニュースNo.10

「十二の月のおくりもの」実行委員会  発行日 2016年8月28日
 大阪音楽教育の会などで構成する「十二の月のおくりもの」実行委員会は、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会との共催で、2016年7月28日にザ・シンフォニーホールで、林光作曲のカンタータ「脱出」を歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」を開催しました。カンタータ「脱出」は、日本に強制連行された中国人農夫・劉連仁(りゅうりぇんれん)氏の体験をもとにした木島始の戦争叙事詩による林光さんのオーケストラ曲です。西日本で初の演奏でした。指揮を寺嶋陸也さんにお願いしました。合唱指揮は、豊中混声合唱団をはじめ数多くの合唱団を指導されている西岡茂樹さんにお願いしました。さらに、寺嶋陸也さんに大阪音楽教育の会からオーケストラ作品(「森は生きている」の自由なパラフレーズ)の作曲を委嘱、初演しました。曲名は、「《森を歩きながら》管弦楽のための」。
 カンタータ「脱出」の合唱団に多くの方が参加いただこうと、昨年10月から月1回の予定でこの公演ニュースを発行開始し、合唱団参加の方以外の関係者にも公演情報をお届けしてきました。
 また、このニュースを活用してコンサート自体の広報やチケットの販売にも役立てました。
来聴者1,127名 大盛況のホールに歌声響き渡る

 合唱団147名が出演 力強い演奏 聴衆の感動を呼ぶ

 2016年7月28日、大阪のザ・シンフォニーホールにカンタータ「脱出」2016合唱団の力強い歌声が響き渡り、来聴者に大きな感動を呼び起こしました。大阪練習は今年1月から、東京練習は昨夏から練習を重ねてきた成果を見事に発揮。時には戦後70年経た今こそ語り継ぐべき歴史の伝道者として、時には物語の主人公劉連仁氏の代弁者として、72分を超す大曲を力強くかつ明瞭に歌い切りました。出演は最終的に147名でした。

 オケもソリスト・ナレーターも オペラのような熱演で共演

 大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏も時にはダイナミックに、時には情緒豊かにメリハリのある演奏で合唱と共演。ソプラノの中嶋康子さん、テノールの松原友さんのソロは、あたかもオペラ・ガラコンサートのような熱演ぶり。ナレーターの新井純さんも舌鋒鋭く、作品全体像の理解を助けつつ作品の熱い思いを伝えました。このような合唱、オケ、ソリスト、ナレーターの熱い共演を実現したのは寺嶋陸也さんの卓越した作品理解による指揮に他なりません。終演後、ステージに合唱指揮の西岡茂樹さんを呼び寄せられ、二人は固く握手されました。

 委嘱初演「森を歩きながら」堪能

 寺嶋陸也氏作曲の「《森を歩きながら》管弦楽のための」は、カンタータ「脱出」大阪初演に合わせて大阪音楽教育の会が委嘱。多くの方が堪能されたと思います。「森は生きている」変奏曲と呼んでもいいほど、美しいメロディとその変奏が次々と奏でられる21分の作品でした。とくに終曲は、「脱出」の終曲とも重なり、示唆に富んだ作品でもありました。

 チケット販売数1,100枚超に

 来聴者は1,127名。チケットもほぼ同数が売れました。合唱団参加者が多数勧誘したことや、音楽教育の会第61回全国大会前夜コンサートとして約200名が同時申込いただいたことなどが盛況の原因です。チケットセンターのチケット取り扱いや当日券もかなりあり、最終的には2階席後方を除き1階から3階までほぼ満席となりました。BC席が2ヵ月前にほぼ売り切れとなり、価格設定や席区分で工夫していればという悔いは残りますが、近年のクラシック自主公演としては大成功だと自負できます。

 協賛金も予想以上に

 協賛金が当初見込みよりも多く寄せられた結果、共催いただいた公益社団法人大阪フィルハーモニー協会に大きな経費負担をかけずに済む見通しです。この場を借りてお礼申し上げます。
ライブCD 9月17日頒布開始に向け予約受付継続中
  頒布開始後は送料200円、着金確認後郵送に
 「十二の月のおくりもの2」 ライブ録音CD(全2曲2枚組)は、9月17日の頒布開始予定で現在製作中です。すでにカンタータ「脱出」2016合唱団関係で84枚、音楽教育の会関係で27枚、来聴者アンケートで48枚、合計159枚の予約をいただいています。ありがとうございました。
 同CDは税込定価2,000円で引き続き頒布開始日まで予約を受付します。合唱団関係の予約者には送料を無料にし、完成後、すぐに郵便振替用紙を同封してCDを郵送しますので、折り返しご送金下さい。
 その他の方は郵送手数料を200円とし、予約者にまず振替用紙を郵送し、着金確認後にCDを郵送します。2枚以上の予約なら郵送手数料は無料です。
 ご予約は9月17日までに下の表に送り先をご記入の上、 Fax 072-428-1722へ申込みください。
 頒布開始後のご注文の場合は、合唱団関係の方も含めて郵送手数料200円(2枚以上なら無料)、着金確認後の郵送となります。
来聴者アンケート集計結果
 「林光オーケストラ作品」 「寺嶋陸也ピアノ演奏」をもっと聴きたい
 公演プログラム挟み込みの来聴者アンケートに60通の回答がありました。そのうち43通は感想・意見付きでした。皆さん、ありがとうございました。

 全体的な印象 大半が「大変良かった」

 「大変良かった」が60名中46名、回答ありの49名では94%でした。着目すべきはむしろ、「良くなかった」が2名おられたこと。途中退席された方からの回答でした。最終章まで聴いていただけなかったのが残念ですが、アンケートでその理由を書き残されていたことはありがたいことでした。

 「今回初めて」 「脱出」77%、「寺嶋作品」58%

 カンタータ「脱出」を「今までに聴いたことがある」は17%、寺嶋作品については40%。どちらも、「今回が初めて」が多く、新しい出会いを生んだことがわかります。

今後への期待  「脱出」再演希望 43% 「歌いたい」との回答も

 「今後に期待すること」の質問(複数回答)では、次のグラフのとおりでした。「歌いたい」との回答も少なからずありました。

 感想・意見から (中略あり)

 ・無調的な進行の中に非人道のそら恐ろしさが表れていた。合唱のレヴェルの高さにおどろいた。この作品にかける気迫が感じられた。腹立たしいニュースが多い中、ここに人類の良心が確実に存在していることに勇気づけられた。
・「森を歩きながら」の後半 #ドシ#ファミ~レドシド~ラドレド~ の 美しいメロディーに聴きほれ忘れられない。演奏会への皆さまの道のり想い胸いっぱいです。心より拍手!! 言葉も明快で素晴らしい合唱でした。ナレーターも絶品でした。
・初めて交響楽団のコンサートを聴きました。初めからその透き通る演奏にすいこまれて神秘的でした。合唱団の人たちの歌声も本当に魂が入っていて、願いというか強いものを感じ感動しました。とてもすてきな時間をすばらしい演奏をありがとうございました。
訃報 一ツ橋書房・福本司郎氏
 カンタータ「脱出」「森は生きている」等の林光作品楽譜などを多数出版されてきた福本司郎氏が8月24日お亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。
 

「十二の月のおくりもの2」公演ニュースNo.9

「十二の月のおくりもの」実行委員会  発行日 2016年7月12日
 大阪音楽教育の会などで構成する「十二の月のおくりもの」実行委員会は、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会との共催で、2016年7月28日にザ・シンフォニーホールで、林光作曲のカンタータ「脱出」を歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」を開催します。カンタータ「脱出」は、日本に強制連行された中国人農夫・劉連仁(りゅうりぇんれん)氏の体験をもとにした木島始の戦争叙事詩による林光さんのオーケストラ曲です。大阪では初の演奏です。指揮を寺嶋陸也さんにお願いしました。合唱指揮は、豊中混声合唱団をはじめ数多くの合唱団を指導されている西岡茂樹さんにお願いしています。さらに、寺嶋陸也さんに大阪音楽教育の会からオーケストラ作品(「森は生きている」の自由なパラフレーズ)の作曲を委嘱、初演します。曲名は、「《森を歩きながら》管弦楽のための」です。
 カンタータ「脱出」の合唱団に多くの方が参加いただくこうと、昨年10月から月1回の予定でこの公演ニュースを発行開始しました。合唱団参加の方以外の関係者にも公演情報をお届けします。
 また、このニュースを活用してコンサート自体の広報やチケットの販売にも役立てていきます。
合唱団出演者150名近くに 東京練習約30名含め

 公演まであと2週間 ソリスト・オケ合わせに大集合を

 2016年7月28日の本番まで2週間。合唱定期練習もあと2回、ソリスト・ナレーターとの合わせ、オーケストラとの合わせ(リハーサル)を経て、いよいよゲネプロ・本番に臨みます。公演ニュース前号での出演アンケートなどで意思確認したところ出演辞退者は僅かしかおられず、7月13日現在、大阪練習からは118名、東京練習からは31名。合計最大で149名の出演が予想されます。150名を目標にしていましたので、ほぼ達成される見通しです。

 ソリストは7/9に独自練習

 ソリストの練習も行われました。ソプラノの中嶋康子さん、テノールの松原友さんのお二人が揃い、7月9日、指揮者寺嶋陸也氏による練習が合唱練習ピアニストの前田裕佳さんの特別参加を得て行われました。お二人には7月17日に合唱団との合わせをしていただきます。中嶋さんはこれまでにも合唱練習に何度か参加されていましたが、松原さんはこの日が合唱団との初顔合わせになります。ナレーターの新井純さんも同様に初顔合わせで、ソロや語りが加わることで合唱がどう化学変化を起こすか、楽しみです。

 チケット販売・委託 1000枚超に C席は売切、B席残り僅かに

チケットの状況  7月14日現在のチケットの状況はグラフのとおりです。音楽教育の会第61回全国大会参加との同時申込が約180枚と予想以上に多く、委託分も含めると約1050枚が出て、残るは470枚ほど。C席は売切れ、B席も残り僅かになりましたが、A席はまだまだ売れ残っている状態です。合唱団ノルマチケット未購入の方は至急購入下さい。少なくともA席は当日券を用意することになりそうですが、皆であとひと頑張りして、ホールを満席にして本番を迎えましょう。

「歌はひかり 歌はちから 十二の月のおくりもの」
ライブCD 9月中旬に発売へ
  本番前日までに予約申込を!
 「十二の月のおくりもの」 ライブ録音のCDを3年前のいずみホールでのコンサートに続き今回も製作し限定頒布することが決まりました。録音・製作は今回もコジマ録音にお願いしています。ゲネプロと本番を録音し、寺嶋氏はじめご出演者の皆様の許諾を得て2枚組CDにし、9月中旬に頒布開始する予定です。合唱団員の皆様にもぜひ許諾いただき、頒布にご協力いただきますようにお願いします。税込定価2,000円。送料は180円(2枚以上なら送料無料)。
 ついては、この公演ニュースで購入予約を受け付け、発行枚数決定の参考にしたいと思います。
 下の購入予約申込欄に、氏名と予約枚数、送り先をご記入の上、 7月27日までにFax 072-428-1722へご回答ください。合唱団員の皆様には1枚の場合も送料なしで郵送し、同封の郵便振替用紙で送金いただく方法を取らせていただきます。合唱練習の受付でも申込可能です。
大阪練習レポート その6   ⑪6/17 ⑫6/24 ⑬7/1 ⑭7/8 より
 西岡氏 「指揮見て歌ったら別の合唱団のようだ」 「やればできるはず」
西岡茂樹氏  大阪練習は6月12日に寺嶋氏指揮による休日練習4回目の後、西岡氏により練習の仕上げに入りました。定期練習は5月までは参加者が全体の半数に満たない回も目立ったのですが、事務局が「本番ステージに立っていただくには、6-7月の定期練習7回のうち4回以上参加を」と呼びかけたこともあり、6月からは参加者が増え、平均70名以上の参加で熱の入った練習が続けられてきました。7月17日のソリスト・ナレーター合わせを焦点にして、7月15日には全曲通して歌えるようにしたいとの思いからでした。
 ⑪~⑭で毎回、西岡氏が強調されたことは、暗譜の必要性でした。本番では楽譜を使用するかどうかは本人に任せられていますが、問題はその使い方。ある時、「次はできるだけ楽譜を見ないで歌うことにしよう」と指示されて歌った後、「指揮を見て歌うとまるで別の合唱団のようです。やればできるはずです」と励まされました。
 もう一つは、歌を客席にどう伝えるか。西岡氏は⑭の最後の方で、「自分が精いっぱいやっているときには伝わらない。余裕をもって歌えるようになって初めて客席に伝わっていく」と指摘されました。つまり、自分の歌をもう一人の自分が冷静に聴くことができるようになるまで、仕上げていこうという意味でしょう。熱い思いと冷静な頭。これは、「脱出」という作品を歌う側にも聴く側にも求められるものなのだと思えます。
パートリーダー・サブリーダーを選任 演奏指示の徹底や立ち位置検討中
 合唱練習も終盤を迎え、定期練習の参加者が増えてきました。7月15日の第15回定期練習では、本番の立ち位置を想定した並び方で練習する予定です。また、本番指揮の寺嶋氏による演奏指示を西岡茂樹さんが毎回の練習で再確認を促しておられますが、これにはパートごとの合唱団員の意思疎通が不可欠です。
 そこで、遅ればせながらパートリーダーとサブリーダーを選任しました。パートリーダーは豊中混声合唱団からの参加者が務め、サブリーダーは大阪音楽教育の会メンバーが務めます。7月1日の練習日に皆様にメンバー紹介されました。パートリーダーたちにより、現在合唱団立ち位置を検討中です。
最後の東京練習に46名 広島など各地でも 一ツ橋書房 楽譜重刷を決定!
昨年夏から月1回のペースで続けられてきた東京練習。その最終回として7月3日、寺嶋陸也氏の指揮、五味貴秋氏のピアノで行われました。出演されない方々も含め46名が参加しました。
 また、広島や京都など各地で、合唱団メンバーや音楽教育の会などが呼びかけて、「脱出」が歌われて始めています。音楽教育の会第61回全国大会大阪大会(7/29-30堺市立初芝体育館)でも3曲が歌われる予定です。これを受けて、楽譜出版元の一ツ橋書房はこのほど初の重刷を決定されました。
打上パーティーのご案内 終演後、JR福島駅前のホテル阪神で
 本番後に打ち上げをすることになりました。寺嶋氏や楽団員など主な出演者に参加いただき、感謝の気持ちを伝えるとともに、半年以上練習を重ねてきた合唱団の皆様がお互いを慰労する場になればと思います。
 21:00頃の終演後、JR大阪環状線・福島駅前のホテル阪神まで徒歩で移動し、2階のマルシェダイニング“ネン”で23:00までの予定で開催します。ドリンクフリーのホテルバイキングです。短時間で慌ただしいスケジュールですが、ぜひご参加ください。
 参加費4.500円。練習受付で道案内付きの参加券を販売中です。
今後の練習予定  日程表はホームページにも掲載
定期練習あと2回 そして、ソリスト ・ ナレーター合わせ、リハーサル、ゲネプロへ
○定期練習
第15回練習 7月15日(金) 18:30~21:00 大フィル会館・メインホール (大阪市西成区岸里1-1-44)
第16回練習 7月22日(金)  同

○リハーサル・ゲネプロ(寺嶋陸也指揮)

①ソリスト・ナレーターとの合わせ 7月17日(日) 13:00~17:00 大フィル会館・メインホール

②リハーサル(オケ合わせ)1日目・7/26(火)
15:30~20:30 大フィル会館・メインホール
 15:30~17:30 オケのみ(間に休憩10分)
 17:30~18:30 食事休憩
 18:30~20:30 ソリスト、合唱のオケ合わせ(間に休憩10分) 
 合唱団は18:00にはスタンバイしてください。

③リハーサル(オケ合わせ)2日目・7/27(水)
15:30~20:30 大フィル会館・メインホール
 15:30~17:30 オケのみ(間に休憩10分)
 17:30~18:30 食事休憩
 18:30~20:30 ソリスト、ナレーター、合唱のオケ合わせ(間に休憩10分)
 合唱団は18:00にはスタンバイしてください。ゲネプロ 7/28(木) 15:30~17:30 ザ・シンフォニーホール(JR福島駅北へ徒歩8分)
合唱団のゲネプロは16:00頃からです。15:00にスタンバイした後、15:30からのオーケストラのゲネプロでは、寺嶋氏作曲「《森を歩きながら》管弦楽のための」を客席でお聴きいただけます。
本番19:00~打上21:30~(ホテル阪神2Fネン)
打上参加券4,500円を練習会場で発売中。
 

「十二の月のおくりもの2」公演ニュースNo.8

「十二の月のおくりもの」実行委員会  発行日 2016年6月10日
 大阪音楽教育の会などで構成する「十二の月のおくりもの」実行委員会は、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会との共催で、2016年7月28日にザ・シンフォニーホールで、林光作曲のカンタータ「脱出」を歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」を開催します。カンタータ「脱出」は、日本に強制連行された中国人農夫・劉連仁(りゅうりぇんれん)氏の体験をもとにした木島始の戦争叙事詩による林光さんのオーケストラ曲です。大阪では初の演奏です。指揮を寺嶋陸也さんにお願いしました。合唱指揮は、豊中混声合唱団をはじめ数多くの合唱団を指導されている西岡茂樹さんにお願いしています。さらに、寺嶋陸也さんに大阪音楽教育の会からオーケストラ作品(「森は生きている」の自由なパラフレーズ)の作曲を委嘱、初演します。曲名は、「《森を歩きながら》管弦楽のための」です。
 カンタータ「脱出」の合唱団に多くの方が参加いただくこうと、昨年10月から月1回の予定でこの公演ニュースを発行開始しました。合唱団参加の方以外の関係者にも公演情報をお届けします。
 また、このニュースを活用してコンサート自体の広報やチケットの販売にも役立てていきます。
大阪市の助成決定! 6月12日最後の寺嶋練習

 平成28年度大阪市芸術活動振興事業助成 最高20万円決定

 2016年4月28日付けで大阪市から平成28年度大阪市芸術活動振興事業助成金の交付決定が通知されました。一般部門の最高助成額20万円が公演開催後に交付されます。「芸術・文化の振興と発展を図るため、市民等への芸術に触れる機会提供を目的として芸術活動を行う団体及び個人に対して、経費の一部を助成」するもの。初めての助成申請にもかかわらず交付が決定。助成はこのところ演劇公演が大半を占めていましたが、とくに大阪市内で20回以上全国各地から集まって合唱練習することが認められたものと思います。募集や審査に当たられた関係者にこの紙面を借りてお礼申し上げます。

 6/12は休日練習4回目 あとは定期練習6回のみに

 大阪練習は、これまで定期練習と休日練習と合わせて12回開催し、4月の寺嶋練習を含めて1度でも参加された方は約130名。6月初めに、「本番ステージに立っていただくには、6-7月の定期練習7回のうち4回以上参加を」と呼びかけたところ、6/3には久しぶりに70名の参加がありました。いよいよ仕上げの時期にさしかかっています。定期練習は残すところ6回のみになりました。自信をもって本番に臨むためにも、残る定期練習はできる限り、ソロ合わせ、オケ合わせは必ずご参加ください。

 チケット販売・委託 800枚超に BC席は残り僅かになりました

チケットの状況  6月10日現在のチケットの状況はグラフのとおりです。音楽教育の会第61回全国大会参加申込が始まり、その前夜コンサートへの申込が予想以上に多く、BC席は売り切れに近い状態です。全体としては販売・委託済みは販売可能席の6割弱の状況ですが、合唱団ノルマチケットの未購入の方が約40名あり、今月がチケット販売の山場になりそうです。皆でホールを満席にして本番を迎えましょう。

「歌はひかり 歌はちから 十二の月のおくりもの」
公演プログラム合唱団出演者名・パート
  6月末までにアンケートにご回答を!
 事務局では現在、コンサート来聴者に配布する公演プログラムを刊行準備中です。内容は演目や出演者のプロフィール、プログラム紹介を兼ねてカンタータ「脱出」については池田逸子氏に、「《森を歩きながら》」については作曲者ご自身に寄稿いただくほか、木島始氏による歌詞全文を掲載する予定です。
 合唱団プロフィールの欄には、合唱団出演者の氏名をパート別および氏名ふりがな50音順に掲載します。ついては、氏名の文字や読み、パートの移動の有無の確認のために、お手数ですが、下記にご記入の上、 6月中にFax 072-428-1722へご回答いただきますようにお願いいたします。勤務の都合などでまだ出演が確定していない方も、現時点で出演ご意思のある方は記入ください。出演取りやめになった場合は、7月中旬の最終校正で対応します。
 なお、氏名はご本名でなくても結構ですし、匿名希望の方がいらっしゃれば末尾にその人数を示します。ご出演および記入協力、よろしくお願いします。メールで回答いただいても結構です。
大阪練習レポート その5        ⑧5/6 休日③5/15 ⑨5/20 ⑩6/3  より
 そろそろ暗譜していこう 歌を客席に届かせるために大切なこと
西岡茂樹氏  歌い出しをまず暗譜して指揮を見よう 練習ごとに暗譜箇所を増やしていこう も

  ⑧は寺嶋練習③に変更して開催しました。西岡氏は前半は合唱団席の側から、後半は寺嶋氏の指揮を後ろから見学され、本番指揮者の指示内容を実際に確認されました。定期練習の練習時間は実質2時間ほどですので、この日も全曲の練習はできませんでしたが、指揮のお二人が揃うという貴重かつ贅沢な時間となりました。
 ⑨あたりから西岡氏が何度も強調されるようになったのは、「そろそろ暗譜していきましょう」。楽譜を手にしながらもずっと指揮を見て歌う方が少しずつ増えてきています。西岡氏は、まずは各曲の歌い出しの部分を暗譜し、指揮者を見るようにするといいと指摘されています。
 アマチュアが歌を客席に届くようする それには届けたいと強く思うことから

 もう一つ最近強調されているのは、歌を客席に届くように歌うこと。アマチュアの合唱団には、技術ではなく気持ちを伝えることが大切と西岡氏は指摘。「まず自分が客席にこの気持ちを伝えたいと強く思うこと」。歌を客席に伝えるにはどうすればいいのか。練習ごとに参考文献を借りて帰る方が増えた気がしています。
 ⑩では、ソプラノに、「他のパートより何メートルか後ろに下がって歌っている感じがします」と注文がつけられました。人数はソプラノが最多ですが、指揮者との距離が感じられる、つまり、客席との距離はもっとあることになります。本番は合唱団の前には大勢のオーケストラが座り、演奏します。
 暗譜と客席との距離、この二つがこれからの合唱練習の課題なのかもしれません。
寺嶋氏による演奏指示 別途プリントに
 定期練習⑩で西岡茂樹さんから事務局に、過去3回の寺嶋練習で示された演奏指示を公演ニュースで参加者に徹底してほしいと要望されました。事務局では、さっそく別刷りプリントを作り、6/12の寺嶋練習④以降、練習日ごとに配布します。
 この中には、テノールも加わり男声全員で演奏をするように指摘された箇所についても記載されています。合唱団の大阪練習にこれまで一度でも参加された方は約130名ですが、男声はその3割弱。こうした現実に照らした対応策でしょう。
東京自主練習 次回は6/12に
 東京練習は、東京音楽教育の会などカンタータ「脱出」を歌った経験のある方々を中心に、昨年夏から主として月1回の「うたの学校」に合わせて開催されています。7月3日は寺嶋さんの指導による練習(2回目)の予定です。
 東京練習の今後の予定は次のとおりです。
 6/12 午前11時から
 午後1時からの「うたの学校」では志村泉さんがピアノ
 7/3 午前10時半から 寺嶋陸也さんの指揮・指導で 
カンタータ「脱出」を改めて歌うことをきっかけに 林光さんらが始めた 「うたの学校」 とは
うたの学校  「うたの学校」とカンタータ「脱出」の関係について林光さんが語られた言葉は、公演ニュースNo.2で紹介しましたが、4月10日、実際に見学してきました。
 「うたの学校」はカンタータ「脱出」という作品がきっかけになって始まったそうです。カンタータ「脱出」再演の際、練習が十分できず、「今度は少しゆっくり歌う会を作ろうということになったのが始まり」とか。月一回主として日曜日の午後、都内の小学校のグランドピアノが常設されたランチルームを借りて行なわれています。
 その日のゲストはピアニストの吉村安見子さん。いきなりバッハのアリアを弾きだすと参加者も自由にリズム表現を始める。あとは、司会者3氏や吉村さんのピアノで、うた、うた、うた。谷川俊太郎、宮澤賢治らの詩による林光さんの歌を次々と。「脱出」は「デマかデマでないかの歌」など3曲。この日は指揮なし、参加者のピアノでしたが、さすが「脱出」のルーツの参加者たち、よどみなく歌われていました。休憩後に賢治作「賢かった三人」より「なめくじのへらへら歌」を一堂楽しんで歌っておられたのが一番印象的でした。
今後の練習予定  日程表はホームページにも掲載
ソリスト ・ ナレーター合わせ、リハーサル、ゲネプロの時程が確定しました
 赤字はNo.7発行後の変更・確定部分です。

○定期練習
第11回練習 6月17日(金) 18:30~21:00 大フィル会館・メインホール (大阪市西成区岸里1-1-44)
⑫6/24⑬7/1⑭7/8⑮7/15⑯7/22 いずれも金曜日18:30~21:00大フィル会館・メインホール

○リハーサル・ゲネプロ(寺嶋陸也指揮)

①ソリスト・ナレーターとの合わせ 7月17日(日) 13:00~17:00 大フィル会館・メインホール

②リハーサル(オケ合わせ)1日目・7/26(火)
15:30~20:30 大フィル会館・メインホール
 15:30~17:30 オケのみ(間に休憩10分)
 17:30~18:30 食事休憩
 18:30~20:30 ソリスト、合唱のオケ合わせ(間に休憩10分)
 合唱団は18:00にはスタンバイしてください。
③リハーサル(オケ合わせ)2日目・7/27(水)
15:30~20:30 大フィル会館・メインホール
 15:30~17:30 オケのみ(間に休憩10分)
 17:30~18:30 食事休憩
 18:40~20:30 ソリスト、ナレーター、合唱のオケ合わせ(間に休憩10分)
 合唱団は18:00にはスタンバイしてください。
ゲネプロ 7/28(木) 15:30~17:30 ザ・シンフォニーホール(JR福島駅北へ徒歩8分)
合唱団のゲネプロは16:00頃からです。15:00にスタンバイした後、15:30からのオーケストラのゲネプロで、寺嶋氏作曲「《森を歩きながら》管弦楽のための」を客席でお聴きいただけるようにします。

リハーサル日の宿泊希望の方へ

 遠方から7/26・27のリハーサルに参加し宿泊希望の方には、音楽教育の会全国大会用の堺市内のホテルのご利用をお勧めしています。大フィル会館最寄りの天下茶屋駅は南海電鉄を利用するとホテルへの移動にも便利です。7/28の本番の日の宿泊も申込できます。
 希望者は別途配布中の「全国大会ご案内」でホテルを選択し、「参加申込書」で近畿日本ツーリストに6月30日までに申し込みください。
 7/26の宿泊のご希望は「備考欄」に記入ください。全国大会参加をすでに申込済みの方も追加で申込いただくと、7/26が満室である場合を除き、7/26からの連泊も可能にできます。
 

「十二の月のおくりもの2」公演ニュースNo.7

「十二の月のおくりもの」実行委員会  発行日 2016年4月30日
 大阪音楽教育の会などで構成する「十二の月のおくりもの」実行委員会は、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会との共催で、2016年7月28日にザ・シンフォニーホールで、林光作曲のカンタータ「脱出」を歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」を開催します。カンタータ「脱出」は、日本に強制連行された中国人農夫・劉連仁(りゅうりぇんれん)氏の体験をもとにした木島始の戦争叙事詩による林光さんのオーケストラ曲です。大阪では初の演奏です。指揮を寺嶋陸也さんにお願いしました。合唱指揮は、豊中混声合唱団をはじめ数多くの合唱団を指導されている西岡茂樹さんにお願いしています。さらに、寺嶋陸也さんに大阪音楽教育の会からオーケストラ作品(「森は生きている」の自由なパラフレーズ)の作曲を委嘱、初演します。曲名は、「《森を歩きながら》管弦楽のための」です。
 カンタータ「脱出」の合唱団に多くの方が参加いただくこうと、昨年10月から月1回の予定でこの公演ニュースを発行開始しました。合唱団参加の方以外の関係者にも公演情報をお届けします。
 また、このニュースを活用してコンサート自体の広報やチケットの販売にも役立てていきます。
寺嶋練習に延200人!  4月16,17日 都島区民センター他

 音楽教育の会全国委員会・東京練習参加者・豊混と合同練習

寺嶋練習  寺嶋陸也氏の指導によるカンタータ「脱出」2016合唱団の初練習が4月16日、大阪市・都島区民センターで行われました。まずは夕方、音楽教育の会全国委員会・東京練習参加者・豊中混声合唱団との特別合同練習。寺嶋氏の指示で男声が中央に配置され、力強い。混声合唱の魅力・迫力を初めて実感した方も多かったはず。その夜と翌日午後の練習には豊混メンバーが本番出演で欠席となったにもかかわらず、ともに約100名とこれまで最多の参加者数。二日間で合唱のある全曲を歌いました。寺嶋氏は5月6日の定期練習にも参加される予定です。

チケットの状況  チケット販売・委託 まだ200枚 5月から販売本格化を

 5月1日現在のチケットの状況はグラフのとおりです。まだ2割程度しか売れていませんが、このところ練習時にノルマチケットを引き取る方が多くなってきました。5月からチケット販売を本格化させましょう。

「歌はひかり 歌はちから 十二の月のおくりもの」
指揮者寺嶋陸也氏が綴った演奏への思い
  「五線紙のパンセ」その3 冬の時代 (後半)
寺嶋陸也
 反動的な世の中にあっても、芸術は力を持つ、ということを、私達は音楽の歴史から学んでいる。もちろん、ここでの力というのは、社会を変革する力という意味ではなく、ひとりひとりの心の支えになることができる、というくらいのことである。支えられたひとりひとりの心が集まれば、ときには、それが社会を変革する力になることもあるかも知れない。現代の日本に即して言うならば、社会の変革とまではいわずとも、「戦争前夜」の流れは、なんとかくい止めたい。
 幸い、音楽活動が制限されるようにはまだなっていない。スポンサーがつくとか、商業的な公演の場合はともかく、そうでない場合には自由に曲目を選び演奏することもできるし、作品も自由に発表することができる。しかし、マスコミが次第に萎縮しているように、自主規制のような形で「これこれの内容の演奏会にはホールを貸せません」などといわれるようになる日も遠くは無いかも知れない。
 《新しい耳》と題された演奏会シリーズに選んだ曲目は、いずれも「冬の時代」に関わるものである。林光の《希望》(2010)というピアノ曲のタイトルは、エルンスト・ブロッホの「希望は裏切られることがあるだろうか。希望は裏切られる、何度でも。裏切られることによって、希望は確かなものになって行く。」という言葉からとられている。《原爆小景》や《とこしへの川》といった、原爆をテーマとした合唱曲のモチーフを中心に組み立てられたその響きは、苦渋に満ちている。
 春を待ちながら、しかし、ただ待つだけではなく、じっくりと力を蓄えて春に備える、いや、むしろ春を呼びこむ力を持つ音楽。そういう音楽を、作り、演奏していきたいと思う。

★公演情報
◎新しい耳 テッセラの春・第18回音楽祭
第3夜~エレジー~寺嶋陸也の耳vol.2 ピアノ・ソロ
2016年5月22日(日)16:00開演 サロン・テッセラ(世田谷線「三軒茶屋」駅前)03-3421-0541 ¥5,000(ドリンクつき)
ショパン:幻想ポロネーズ Op.61
寺嶋陸也:エレジー(2004)
林 光:希望(2010)
ラヴェル:クープランの墓
チケット・問合せ:アレグロミュージック 03-5216-7131

◎林光・カンタータ「脱出」を公募合唱団で歌うコンサート
2016年7月28日(木)19:00開演 ザ・シンフォニーホール 06-6543-1010
全席指定 A席¥6,000 B席¥5,000 C席¥3,000 (後略)

音楽批評ウェブマガジン『Mercure des Arts』(http://mercuredesarts.com/)Vol.5(2016/2/15)より転載
大阪練習レポート その4           ⑥4/8 ⑦4/22  より
 全曲ひと通り練習終わる   さあ、練習は後半へ
西岡茂樹氏  メインホールに会場変更し戸惑いも

 ⑥は大フィル会館のご配慮により、練習会場を市民スタジオからメインホールに急遽変更して行われました。メインホールでの練習は1/24の初練習以来でした。しかし、階段状の客席を使っての練習は初めて。慣れないせいか戸惑いも見られましたが、第16~18章を初めて練習し、次の寺嶋練習までに全曲を練習しておく計画はなんとか達成されました。7月下旬にはこのメインホールでリハーサル(オケ合わせ)が行われます。
 最初に前回の復習で歌った第14章「十四年目の日本語のひびきの歌」では西岡氏は、「リタルダンドなどテンポが変化する時には必ず指揮者を見ること」を繰り返し指摘。次に初めて歌った第16章「デマかデマでないかの歌」もテンポとりに苦労。最初はゆっくりめでじっくり時間をかけて練習し、通しで歌えるまでにされました。でも西岡氏いわく、「この曲はちょっと厄介」。第17章「裁きがつづき時効は無効の歌」もテンポどりが難しく、練習は難航。
 それに比べて第18章「果しない波を渡るための歌」は比較的スムーズに進み、最後には第14章から18章までの4曲を復習しました。練習録音からも西岡氏の指導による習得ぶりが分かります。

 後半の4曲を再び通しで歌う

 ⑦は4/17の寺嶋練習②からわずか5日後、慣れた市民スタジオでの練習でした。寺嶋氏の指示された男声の中央配置が続けられました。
 まずは、後半の第14章から18章までの4曲を再び通しで歌いました。寺嶋練習では両日とも全曲をほぼ通して歌いましたが、定期練習でも通しで歌うことができるようになりつつあるようです。しかし、曲の途中での指導はまだまだ入ります。
 第14章では、前々回の練習では歌詞を皆で朗読し、歌詞の意味を改めて理解することが求められましたが、今回は意味の理解に加えて、各パートの音程についても注意がありました。第16章以降でも音程の指摘が続く。寺嶋練習は5/6にも追加され、西岡氏による次の段階の練習は5/15の休日練習から開始されるものとみられます。合唱団の歌声がどう仕上がるのか、今から大変楽しみです。

震災復興支援5×5NEXTコンサート 新井純さんが福井公演からご出演
新井純  オペラシアターこんにゃく座の主演奏者であるクラリネットの橋爪恵一さんらが出演の東北復興支援「5×5NEXTコンサートツアー」が5月26日大阪・山西福祉記念会館を皮切りに6月中旬まで全国11ヵで開催されます。東北震災の津波で被災した着物をコンサート用の衣装にリメイク。その端切れも捨てずに50cm四方のタペストリーにして会場を彩ります。福井公演からは、カンタータ「脱出」ナレーターの新井純さんが出演。関西では6月4日(土)17:00~京都・堀川音楽高校で。京都公演には通崎睦美さんも参加。出演は他に、25弦箏の中川果林さんら。企画・主催は「できることをできるだけプロジェクト」(代表・しおみえりこ)。5/6、15の練習会場で大阪・京都公演のチラシ配布の予定。
東京自主練習 次回は5/15に 寺嶋氏が指導
うたの学校  東京練習は、東京音楽教育の会などカンタータ「脱出」を歌った経験のある方々を中心に、昨年夏から主として月1回の「うたの学校」に合わせて開催されています。次回の5月15日と7月3日には寺嶋さんの指導で練習の予定です。
 さる4月10日の「うたの学校」を見学してきました。林光・カンタータ「脱出」を歌い継ぐことがきっかけとして始まった「うたの学校」とはどんなものか知りたくて参加しました。詳しくは次号にレポートします。
 東京練習の今後の予定は次のとおりです。
 5/15 午前11時から 寺嶋陸也さんの指揮・指導で
 6/12 午前11時から
 午後1時からの「うたの学校」では志村泉さんがピアノ
 7/3 午前11時から 寺嶋陸也さんの指揮・指導で 
今後の練習予定  日程表はホームページにも掲載
5月15日の休日練習からは すべて大フィル会館のメインホールで
 大阪での合唱団の練習は、2016年1月から月2回程度、金曜日夜に行う定期練習と、日曜日午後に数回行う休日練習とがあります。
 さらに、寺嶋陸也さんの指導による練習や、本番近くにはソリスト、ナレーターとの合わせやオーケストラとの合わせも予定しています。
 赤字はNo.6発行後の変更・確定部分です。

○定期練習
第8回練習 5月6日(金) 18:30~21:00 大フィル会館・3階市民スタジオ1 (大阪市西成区岸里1-1-44)
⑨5/20⑩6/3⑪6/17⑫6/24⑬7/1⑭7/8⑮7/15⑯7/22 いずれも金曜日18:30~21:00大フィル会館・メインホール

○休日練習
③3回目 5/15(日) 13:00~16:00
④4回目 6/12(日) 13:00~16:00
どちらも大フィル会館・メインホール

○寺嶋練習
③5/6(金)の第8回定期練習にも参加して指導いただくことになりました。
④6/12の休日練習4回目には練習ピアノで参加いただく予定でしたが、ピアノは渡里拓也さんに弾いていただき、寺嶋さんには指揮指導いただくことになりました。


○リハーサル・ゲネプロ(寺嶋陸也指揮)
①ソリスト・ナレーターとの合わせ 7月17日(日) 13:00~17:00 大フィル会館・メインホール
②リハーサル(オケ合わせ)1日目・7/26(火)
③リハーサル(オケ合わせ)2日目・7/27(水)
 リハーサルは、いずれも大フィル会館・メインホール。合唱団のリハーサルはいずれも18:30頃~18:00にはスタンバイを
ゲネプロ・7/28 16:00頃~17:30 ザ・シンフォニーホール(JR福島駅徒歩8分)
合唱団のゲネプロ開始時刻は未定です。合唱団参加の方は15:00にスタンバイした後、15:30からのオーケストラのゲネプロで、寺嶋氏作曲「《森を歩きながら》管弦楽のための」を客席でお聴きいただけるようにします。
 

「十二の月のおくりもの2」公演ニュースNo.6

「十二の月のおくりもの」実行委員会  発行日 2016年3月31日
 大阪音楽教育の会などで構成する「十二の月のおくりもの」実行委員会は、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会との共催で、2016年7月28日にザ・シンフォニーホールで、林光作曲のカンタータ「脱出」を歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」を開催します。カンタータ「脱出」は、日本に強制連行された中国人農夫・劉連仁(りゅうりぇんれん)氏の体験をもとにした木島始の戦争叙事詩による林光さんのオーケストラ曲です。大阪では初の演奏です。指揮を寺嶋陸也さんにお願いしました。合唱指揮は、豊中混声合唱団をはじめ数多くの合唱団を指導されている西岡茂樹さんにお願いしています。さらに、寺嶋陸也さんに大阪音楽教育の会からオーケストラ作品(「森は生きている」の自由なパラフレーズ)の作曲を委嘱、初演します。曲名は、「《森を歩きながら》管弦楽のための」です。
 カンタータ「脱出」の合唱団に多くの方が参加いただくこうと、昨年10月から月1回の予定でこの公演ニュースを発行開始しました。合唱団参加の方以外の関係者にも公演情報をお届けします。
 また、このニュースを活用してコンサート自体の広報やチケットの販売にも役立てていきます。
パート別練習CD
パート別練習CD収録! 3月4日62名、20日63名参加

 3月まで月2回だったのが 4-5月は月3回のペースで

 カンタータ「脱出」2016合唱団の大阪練習は3月までに6回行われました。3月までは月2回のペースでの練習でした。6回のうち定期練習4回、休日練習を兼ねた定期練習と休日練習各1回。参加者数は延べ384、平均64。エントリー数は出演断念者を除き現在128ですので、平均でちょうど半数という参加状況です。年度末の多忙な時期が終わり、月3回ペースの4、5月や、ほぼ毎週の6、7月の練習には多くの参加があり、全員がオンステージされますよう期待しています。
 3月4日の第5回定期練習は、練習主会場にしている大フィル会館市民スタジオでの3回目の練習でした。参加者は62名。20日の休日練習2回目は初参加6名を含む63名。これまでの練習は、合唱パートが始まる第2章から順番に進められ、第5回定期練習を終わり、残るは16,17,18章の3曲になりました。合唱指揮の西岡茂樹氏は、残りは4月8日の定期練習で歌うことにされ、3月20日の休日練習2回目では第2~11章の復習をされました。

 豊混有志の演奏で パート練習用CDを収録

  3月20日の練習の前後の時間に、西岡茂樹氏の指揮、前田裕佳氏のピアノで、豊中混声合唱団から参加の七名の方々にパート別練習CDの収録をしていただきました。皆さんご協力ありがとうございました。収録はユニゾン部分を除き、パートに分かれている部分を、高声部、低声部、女声2、男声4に分けて行いましたが、CDはソプラノ、アルト、テノール、バスの4声で製作し、希望者に実費で頒布開始しています。

「歌はひかり 歌はちから 十二の月のおくりもの」
寺嶋陸也
指揮者寺嶋陸也氏が綴った演奏への思い
  「五線紙のパンセ」その3 冬の時代 (前半)
 長い冬の時代にいる、と感じることがますます増えてきた。5年前の東日本大震災のころからだろうか。いや、もっと前、ブッシュが引き起こしたイラク戦争に協力すべく、ときの小泉政権が自衛隊を海外派兵した頃からすでに冬の時代は始まっていたような気もする。
 1930年頃から太平洋戦争突入までの年月を経験した人たちが、今はその時代と酷似していると繰り返し警告し、戦争を経験した世代は、あのようなことは2度とあってほしくない、と強く訴えている。
 戦争が起きて欲しいと思っている人はいない、と普通の人ならそう考えるだろう。しかし、この長い冬の間に私はこう考えるようになった。現在世の中を動かしている人たち、政治家であれ官僚であれ、権力をもっている人たちの多くは、実は、戦争が無いほうがいい、などとは考えていないのではないか。戦争の準備には(もちろん遂行にも)金がかかる。金がかかることをすれば潤う人たちが確実に存在し、そういう人たちはいつの時代も常に権力者とは親和性が高い。もちろん、権力者としては、戦争がしたい、とか、戦争に協力したいなどとおおっぴらに言うことはできないから、表向きは平和を大切にするフリはするかもしれない。と思っていたが、最近はそうでもなくなってきた。(念のため言うなら、権力者、というのは、民主主義の世の中にあっては国民イコール権力者、であることが建前だが、今の日本ではもちろんそうなってはいない)
 安倍政権は、特定秘密保護法や集団的自衛権を認める安全保障関連法案をろくな議論もせずに無理やり成立させ、自衛隊の文民統制を大きく逸脱、はたまた兵器など軍事産業への国をあげての積極的関与をすすめるなど、衣の下にちらつかせていた鎧を、もはや隠そうともしなくなった。なりふり構わず、というやつである。原発を再稼働させることだって、儲けたい人に金を儲けさせてやれる上に、自前で核兵器を持つ道筋も確保しておきたい、そのためには事故が起きようが構うものか、というのが現政権の本音なのではないか。
 こんなとき、音楽家に何ができるだろうか。(次号に続く) 音楽批評ウェブマガジン『Mercure des Arts』(http://mercuredesarts.com/)Vol.5(2016/2/15)より転載
大阪練習レポート その3           ⑤3/4 & 休日②3/20 の練習 より
 寺嶋練習までにひと通り歌う 残り3曲  西岡氏「濃い練習ができた」
 西岡恵子氏による発声練習

カンタータ「脱出」2016合唱団練習風景  ⑤では最初に短く「歌に向かう体づくり」をしましたが、休日練習②では最初に豊中混声合唱団でボイストレーナーを務めておられる西岡恵子さんが代行して発声練習が行われました。  まず、いい匂いがすると思って一杯息を吸う。「お腹も背中も一杯になって頭蓋骨もぱっかりと開く感じ」 。
 次いで、大あくび。「喉の奥を一杯広げて。頭の上まで広げる。おへその下を緩めず、しっかり支える」。
 そして、あくびをするつもりで、一つの音をのばす。「途中で別の音を入れないように」。
 さらに、音程をつけて、あくびを5回繰り返すつもりで発声する。ほっぺたに両手の指を添えて、その指の邪魔をしないように発声する。
 耳の後ろに手のひらを象の耳のように立てて発声し、その音を聴く。次は小さく歌う。「遠くでも同じように聞こえるイメージで歌うと、とってもきれいな歌声になると思います」

西岡茂樹氏  雪、風、海の恐ろしさを歌声に

 ⑤では、第9章「雪と風と海との歌」と第14章「十四年目の日本語のひびきの歌」に取り組みました。
 第9章で指摘されたのは、歌詞にあった歌い方。酷寒の北海道の雪、風、海の恐ろしさを歌声から感じられるように歌うこと。度々注意されてきた「音色」の課題です。音色はどうすれば出せるのか。「一人ひとり骨格が違うのでこれが正解というものはない。教室や保育園で子どもたちに恐ろしい話をするときのように、歌詞に合った音色で歌ってほしい」
 第14章では、「前半はゆったりだが、歌詞の言葉が重い」と、途中で巻末の歌詞を皆で朗読し、歌詞の意味を改めて理解することが求められました。「後半は、雪の中で“あなた”が発見されるあたりからテンポが上がり、その後もテンポがたびたび変わる。14年目に発見された事実を正しく伝える歌い方を」など、劇的な展開があるこの章を歌うための注意点をいくつか指摘されました。

 西岡氏「なかなか濃い練習ができた」

 休日練習②では、第14章まで復習し時間があれば新しい曲に取り組む予定でした。結局第11章までしか復習できませんでしたが、西岡氏からは「全体的に声が充実していて、なかなか濃い練習ができました」との感想が練習後に寄せられました。これは歌った皆さんも実感されたことかと思います。
東京自主練習 次回は4/10に
 東京練習は、東京音楽教育の会などカンタータ「脱出」を歌った経験のある方々を中心に、昨年夏から主として月1回の「うたの学校」に合わせて開催されています。
 4月16日と17日にある寺嶋練習には、東京練習参加者のうち10名以上が来阪され、練習に合流されます。大阪練習と東京練習の参加者が初めて顔と声を合わせることになります。
 とくに、16日の練習の前半は音楽教育の会全国委員会参加者と豊中混声合唱団の十数名が加わった特別合同練習であり、後半の練習からの参加を予定されている方もぜひ前半から参加いただけたらと思います。

 東京練習の今後の予定は次のとおりです。
 4/10 午後1時からの「うたの学校」内で
 5/15 午前11時から 寺嶋陸也さんの指揮・指導で
 6/12 午前11時から
 午後1時からの「うたの学校」では志村泉さんがピアノ
 7/3 午前11時から 寺嶋陸也さんの指揮・指導で
 なお、東京練習の会場や参加のしかたについてはお問い合わせください。
今後の練習予定  日程表はホームページにも掲載
寺嶋練習①は都島区民センター  音楽教育全国委・豊混有志との特別合同練習も
 大阪での合唱団の練習は、2016年1月から月2回程度、金曜日夜に行う定期練習と、日曜日午後に数回行う休日練習とがあります。
 さらに、寺嶋陸也さんの指導による練習や、本番近くにはソリスト、ナレーターとの合わせやオーケストラとの合わせも予定しています。
 赤字はNo.5発行後の変更・確定部分です。

○定期練習
第6回練習 4月8日(金) 18:30~21:00 大フィル会館・3階市民スタジオ1 (大阪市西成区岸里1-1-44)
⑦4/22⑧5/6⑨5/20⑩6/3⑪6/17⑫6/24⑬7/1⑭7/8⑮7/15⑯7/22 いずれも金曜日18:30~21:00大フィル会館・3階市民スタジオ1

○休日練習
③3回目 5/15(日) 13:00~16:00
④4回目 6/12(日) 13:00~16:00
 どちらも大フィル会館・メインホール ④のみ寺嶋陸也さんにピアノを弾いていただきます。7月の休日練習はなし(7/17ソリスト・ナレーター合わせのみ)

○寺嶋練習
①4/16(土) 都島区民センター・1階ホール
①-1 17:30~18:30 音楽教育の会全国委員会参加者・豊中混声合唱団との特別合同練習
①-2
 18:30~21:00 本来予定の練習
②4/17(日) 大阪市内(会場は別途案内)
   13:00~16:00 開始時刻変更可能性あり
※4/17午前は大阪音楽教育の会4月例会。カンタータ「脱出」合唱練習の方も参加可能です。参加資料代が別途必要です。
 4/16に宿泊して参加される方のために、事務局で手ごろな料金のホテルを確保しています。希望者は事務局まで早めに連絡ください。

○リハーサル・ゲネプロ(寺嶋陸也指揮)
①ソリスト・ナレーターとの合わせ 7月17日(日) 13:00~16:00 大フィル会館・メインホール
②リハーサル(オケ合わせ)1日目・7/26(火)
③リハーサル(オケ合わせ)2日目・7/27(水)
 リハーサルは、いずれも大フィル会館・メインホール。合唱団のリハーサルはいずれも18:30頃~ (詳細時刻は未定)
ゲネプロ・7/28 16:00頃~17:30 ザ・シンフォニーホール(JR福島駅徒歩8分) 詳細時刻未定

※合唱団参加の方は15:00頃から予定のオーケストラのゲネプロを客席でお聴きいただけるようにしますので、事前にお申し込みください。
 

「十二の月のおくりもの2」公演ニュースNo.5

「十二の月のおくりもの」実行委員会  発行日 2016年2月29日
 大阪音楽教育の会などで構成する「十二の月のおくりもの」実行委員会は、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会との共催で、2016年7月28日にザ・シンフォニーホールで、林光作曲のカンタータ「脱出」を歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」を開催します。カンタータ「脱出」は、日本に強制連行された中国人農夫・劉連仁(りゅうりぇんれん)氏の体験をもとにした木島始の戦争叙事詩による林光さんのオーケストラ曲です。大阪では初の演奏です。指揮を寺嶋陸也さんにお願いしました。合唱指揮は、豊中混声合唱団をはじめ数多くの合唱団を指導されている西岡茂樹さんにお願いしています。さらに、寺嶋陸也さんに大阪音楽教育の会からオーケストラ作品(「森は生きている」の自由なパラフレーズ)の作曲を委嘱、初演します。曲名は、「《森を歩きながら》管弦楽のための」です。
 カンタータ「脱出」の合唱団に多くの方の参加をいただくために、10月から月1回の予定でこの公演ニュースを発行開始しました。合唱団参加の方以外の関係者にも公演情報をお届けします。また、このニュースを活用してコンサート自体の広報やチケットの販売にも役立てていきます。
カンタータ「脱出」2016合唱団練習風景
大阪練習順調! 2月5日は52名、19日は61名が参加

 エントリー数は136に

 カンタータ「脱出」2016合唱団の大阪練習は2月までに4回行われました。公募は正式には締め切りましたが、参加者によるお誘いなどでエントリーは前号発行時より10増えて136になりました。
 2月5日の第3回定期練習は、練習主会場にしている大フィル会館市民スタジオでの2回目の練習でしたが、参加者は52名と少なめでした。初めて良い天候になったのですが、卒園式などの年度末行事で多忙な保育関係者の参加が少なく、残念でした。
 続いて29日に第4回定期練習を開催し、初参加7名を含む61名が参加しました。この会場は意外と広く、皆さん集中して練習されていたように思います。
 練習曲は、合唱パートが始まる第2章から順番に進められています。時折、復習曲を挟みながら、第4回までに合唱パートのある13曲のうち第9章「脱出行の歌」までの8曲をおさらいし、残るは5曲。合唱指揮の西岡茂樹さんは、4月16、17日に予定されている指揮者寺嶋陸也さんの指導による練習までに全曲を練習しておきたいと計画されています。それまで定期練習があと2回と3月20日の休日練習がありますので、多分その計画は達成されるでしょう。多くの方の参加をお待ちしています。

 音楽教育全国大会も準備着々

 コンサートはその翌日から堺市で開催される音楽教育の会全国大会の前夜コンサートとして開かれます。近く案内パンフができるなど準備は進んでいます。寺嶋さんは大会に3日間、ゲスト参加されます。

「歌はひかり 歌はちから 十二の月のおくりもの」
遠藤比呂通弁護士が第16章追加解説(1/17)レポート④
  カンタータ「脱出」の歌詞から歴史や意味を考える
 大阪音楽教育の会の例会や勉強会でカンタータ「脱出」を解説いただいている弁護士の遠藤比呂通さん(西成法律事務所)に、1月17日の大阪音楽教育の会新春音楽会で第16章を追加解説いただきました。遠藤さんは東北大学を辞職して大阪に移り住み、西成区に事務所を開設して釜ヶ崎地区の日雇い労働者らの法律相談を続けている憲法学者。これまで同様、参加者が歌ったあと第16章の歌詞の意味と歴史的背景を解説いただきました。

 第16章 デマかデマでないかの歌 「日本は変った? 変えるのは誰?」

 歌詞の前半は次のとおりです。中国人と日本人の関わりをテーマにしてきたこの曲の中で、朝鮮などアジア各国との関わりを歌詞にした章は唐突に思えます。

デマか デマでないか/後から 誰にもわかる
地震だ 地震だ 地震だってったって
地面が ゆれなけりゃ/そりゃ デマだったのさ
デマか デマでないか/後から 誰にもわかる
ニッポン敗け ニッポン敗けって言ったてんで
ぶちこまれたって/そりゃ ほんとだったのさ

 遠藤さんは、この歌詞はその前のナレーターだけによる第15章「日本は変ったかの歌」と呼応していると指摘されました。その後半は次のとおり。

あなたは/日本人が変ったと/信じられなかった
十四年まえあなたを あなたたちを
奴隷狩りするのを決めたとき/内閣にいたキレモノが
そのころまた 上役の上役の上役
総理になっていたのだから
このくにの/どこが変ったのか
どこがほんとうに変ったのか
あなたは/いや あなたでなくても
アジアでいったい だれが信じたものだろうか
どこをほんとに変えたらいいのだ
どこをほんとに どう変えたらいいのだ/だれがだ?

 この曲には、「あなた」「あいつ」「誰」といった人称代名詞がたびたび出てきます。遠藤さんは第16章は意味なく挟まれているのではなく、そこに作者の思想が示されていると指摘。「だれがだ?」との問いへの答えは?と聴講者に質問されました。特定秘密保護法など言論統制が復活しつつあり、「日本は変わっていない」「変えるのは“日本人“など不特定多数や複数人称の”私たち”などではなく“私“だと私は思う。“私“以外の答えを作者は許さないでしょう」と話されました。「しかし、これは私の考え。答えは聴いた人が出す。それが音楽」だとも。

大阪練習レポート その2     ③2/5 ④2/19 の練習 より
 歌い出だしが大事 「いつも明るく元気」ではなく音色に注意
西岡茂樹氏
 歌う前の体づくりは自分で欠かさずに 合唱100のコツ

 ③と④も、前号で紹介した歌う前の体づくりの準備運動が行われましたが、西岡茂樹さんはその時間をだんだん短くされてきています。練習の際や日常で習慣化してほしいとの思いからでしょう。
 ①の練習の際に、西岡さんが指揮を学んだ田中信昭さんが「野口体操」をアレンジされたことが紹介されていましたが、後日、事務局に『絶対!うまくなる 合唱100のコツ』で田中さんがいろいろな準備運動を解説さているとお知らせいただき、早速購入しました。この場で紹介します。
ヤマハミュージックメディア2014年7月発行、A5判144ページ、1,728円。


 聴衆に歌詞を誤解させない 曲に応じた音色で歌おう

 ③は、いきなり初めて歌う第5章「引き裂かれた愛の歌(1)」に取り組みました。そこで注意されたのは、歌の出だしと音色の大切さ。日本語の歌は、出だしの音が曖昧で「だらっと歌い出す」ことがよくあるが、頭の音をはっきり出そう。また、歌詞の内容にあった音色で歌おう、と。
  「歌詞に合った音色で歌いましょう。悲惨な出来事の歌詞を明るい音色で歌うと聴衆は一瞬で誤解してしまう。それは演奏者の責任です」
 また、音量についても注意がありました。「ユニゾンから4声に分かれる時には大きく、逆にユニゾンに戻るときには小さく歌う。これは合唱の基本です」
 ④は、第9章まで練習を進めました。ここでも、音色の大切さについての注意がされました。①の練習時から、母音、とくに「あ」母音に注意するようにと指摘されていました。
 保育園や小中学校で「いつも明るく元気で」を基本にして歌を歌ったり教えたりしている参加者が多いせいか、この注意は毎回の練習で繰り返されています。身についたものを変えていくのはなかなかできないことなのかもしれませんが、少しずつ歌声が変ってきているのも事実です。

 合唱練習を楽しくする西岡ユーモア

 こうして紹介すると、西岡さんは合唱団に注意ばかりしているように映るかもしれませんが、時折というよりも絶えず駄(?)洒落を挟んで、合唱団の皆さんから笑いを誘いながら、楽しく練習を進められています。練習時は受付にいて録音をもとにレポートを書いている私には、西岡ユーモアは完全には伝わっていないのかもしれませんが、録音を聴いていても時々ふきだしてしまいます。ぜひ練習に参加して会場で直に聴いてください。私もいいレポートを早く書けるように、ぜひそうしたいと思います。
東京自主練習 次回は3/13に
 東京練習は、東京音楽教育の会などカンタータ「脱出」を歌った経験のある方々を中心に、昨年夏から主として月1回の「うたの学校」に合わせて開催されています。寺嶋陸也さんから直接指導していただく回も複数あるのは、地の利でしょう。
 4月16日と17日にある寺嶋練習には、東京練習参加者のうち10名以上が来阪され、練習に合流されます。西岡茂樹さんの合唱指導を受ける機会は次の機会になりますが、4月の合同練習が大阪練習の方々にどう作用するかも楽しみです。

 練習予定は次のとおりです。
 3/13 午後1時からの「うたの学校」内で
 3/26-27 東京音楽教育の会春合宿 ゲスト・寺嶋陸也さん
 4/10 午後1時からの「うたの学校」内で
 5/15 午前11時から 寺嶋陸也さんの指揮・指導で
 6/12 午前11時から
 午後1時からの「うたの学校」では志村泉さんがピアノ
 7/3 午前11時から 寺嶋陸也さんの指揮・指導で
 なお、東京練習の会場や参加のしかたについてはお問い合わせください。
今後の練習予定  日程表はホームページにも掲載
寺嶋練習①の会場を都島区民センターに変更  豊混との特別合同練習を追加
 大阪での合唱団の練習は、2016年1月から月2回程度、金曜日夜に行う定期練習と、日曜日午後に数回行う休日練習とがあります。
 さらに、寺嶋陸也さんの指導による練習や、本番近くにはソリスト、ナレーターとの合わせやオーケストラとの合わせも予定しています。
 赤字はNo.4発行後の変更・確定部分です。

○定期練習
第5回練習 3月4日(金) 18:30~21:00 大フィル会館・3階市民スタジオ1 (大阪市西成区岸里1-1-44)
⑥4/8⑦4/22 大フィル会館・3階市民スタジオ1 いずれも金曜日18:30~21:00
⑧5/6⑨5/20⑩6/3⑪6/17⑫6/24⑬7/1⑭7/8⑮7/15⑯7/22の予定で合計16回の定期練習を予定しています。 6-7月は、ほぼ毎週です。

○休日練習
②2回目 3/20(日) 13:00~16:00 大阪市内(会場は後日案内)
③3回目 5/15(日) 13:00~16:00
④4回目 6/12(日) 13:00~16:00 どちらも大フィル会館・メインホール ④のみ寺嶋陸也さんにピアノを弾いていただきます。7月の休日練習はなし(7/17ソリスト・ナレーター合わせのみ)

○寺嶋練習
①4/16(土) 都島区民センター・1階ホール
①-1 17:30~18:30 音楽教育の会全国委員会参加者・豊中混声合唱団との特別合同練習
①-2
 18:30~21:00 本来予定の練習
②4/17(日) 大阪市内(会場は別途案内)
   13:00~16:00 開始時刻変更可能性あり
※4/17午前は大阪音楽教育の会4月例会。カンタータ「脱出」合唱練習の方も参加可能です。4/16に宿泊して参加される方のために、事務局でホテルを確保しています。希望者は事務局まで事前に連絡ください。

○リハーサル・ゲネプロ(寺嶋陸也指揮)
①ソリスト・ナレーターとの合わせ 7月17日(日) 13:00~16:00 大フィル会館・メインホール
②リハーサル1日目・7/26(火)
③リハーサル2日目・7/27(水)
 リハーサルは、いずれも大フィル会館・メインホール。合唱団のリハーサルはいずれも18:30頃~ (詳細時刻は未定)
ゲネプロ・7/28 16:00頃~17:30 ザ・シンフォニーホール(JR福島駅徒歩8分) 詳細時刻未定

練習日時や会場は変更になる可能性あり。
 

「十二の月のおくりもの2」公演ニュースNo.4

「十二の月のおくりもの」実行委員会  発行日 2016年1月31日
 大阪音楽教育の会などで構成する「十二の月のおくりもの」実行委員会は、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会との共催で、2016年7月28日にザ・シンフォニーホールで、林光作曲のカンタータ「脱出」を歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」を開催します。カンタータ「脱出」は、日本に強制連行された中国人農夫・劉連仁(りゅうりぇんれん)氏の体験をもとにした木島始の戦争叙事詩による林光さんのオーケストラ曲です。大阪では初の演奏です。指揮を寺嶋陸也さんにお願いしました。合唱指揮は、豊中混声合唱団をはじめ数多くの合唱団を指導されている西岡茂樹さんにお願いしています。さらに、寺嶋陸也さんに大阪音楽教育の会からオーケストラ作品(「森は生きている」の自由なパラフレーズ)の作曲を委嘱、初演します。曲名は、「《森を歩きながら》管弦楽のための」です。
 カンタータ「脱出」の合唱団に多くの方の参加をいただくために、10月から月1回の予定でこの公演ニュースを発行開始しました。合唱団参加の方以外の関係者にも公演情報をお届けします。また、このニュースを活用してコンサート自体の広報やチケットの販売にも役立てていきます。
大阪フィルハーモニー会館・市民スタジオ1
大阪練習開始! 1月24日は78名、29日は68名が参加

 エントリー数は126に

 カンタータ「脱出」2016合唱団の大阪練習が始まりました。参加者は練習開始前に急増し、1月24日の休日練習を兼ねた第1回定期練習には大阪フィルハーモニー会館のメインホールに78名が集まり、記念すべき初練習を行いました。終了後には結団セレモニーに代えて交流会を開催しました。あいにくの大雪予報発令で遠方から参加予定の数名がこの日は参加を見送られましたが、この段階でのエントリー117の2/3の方が参加されました。
 続いて、29日に第2回定期練習を開催し、この段階でのエントリー124のうち半数以上が参加。当日受付2名を含め68名にもなりました。大フィル会館のご厚意で定員50名の会場に予備椅子を多数運び入れていただき、満員状態で、時折換気をしながらも平日練習の初日を無事終えることができました。

 コンサートと全国大会を両輪に

 両方参加は44名、どちらか参加は102名。エントリー126の8割の方が練習に参加されています。参加者が増えたのは、①大阪音楽教育の会のメンバーが職場などで仲間を増やした②保育職員の参加が30名を超えた③大阪以外の音楽教育の会(京都、滋賀、広島、兵庫、福井)から参加があった④豊中混声合唱団など関西の少なくとも6つの合唱団から約30名の参加があった、などが理由と考えられます。大阪音楽教育の会がめざしているコンサートと音楽教育の会全国大会の両方の成功に向けて、まずは合唱団参加者数目標がほぼ達成できました。

「歌はひかり 歌はちから 十二の月のおくりもの」
遠藤比呂通弁護士を迎え勉強会(11/15) レポート③
  カンタータ「脱出」3曲の歌詞から歴史や意味を考える
 大阪音楽教育の会では2015年11月15日、弁護士の遠藤比呂通さん(西成法律事務所)を招いてカンタータ「脱出」の歴史的背景や現代から見た意味について考える勉強会を開催しました。遠藤さんは東北大学を辞職して大阪に移り住み、西成区に法律事務所を開設して釜ヶ崎地区などの日雇い労働者らの法律相談を続けてこられている憲法学者。18章で構成されるカンタータ「脱出」のうち第3,7,18章の3曲を、遠藤さんがナレーターとなり、参加者が歌ったあと、その歌詞の意味と歴史的背景を解説いただきました。今回はレポートの3回目。

 第18章 果しない波を渡るための歌 「敗訴の絶望感を吹き飛ばす歌の力」

 3曲目に歌ったのは、終曲。歌詞の最初の一節は次のとおりです。

 雪どけの谷間 水の流れは美しい
 だが どうして水は流れてゆくか
 流れる水のしたに岩があり
 流れる思いを動かす出来事がある
 
 溶けた雪のした 泥のなか
 たしかにあなたの足は踏みしめたのだ
 その岩を あの出来事で

 遠藤さんは、「果しない波をわたりつくして兄弟がある」という歌詞が繰り返されるこの歌について、「歌詞のとおりであり、ほとんど解説の必要はない」とし、ここでも林光さんや木島始さんによるカンタータ「脱出」の今日性に敬意を表されました。
 劉連仁さんの裁判は本人と遺族により最高裁まで争われましたが、最終的には原告敗訴に終わりました。遠藤さんは勉強会での講演を次のように締めくくられました。
 「この歌は、結果的に敗訴となってしまったことによる絶望感を吹き飛ばします。所詮は裁判であり、裁判で勝つことは大事だが、諦めないで13年間歩み続けた劉さんの足元を歌のひかりで映し、歌のちからでその思いを憶えていくことがより大事だと歌います。憶え続けること、考え続けることの大切さは、強制連行でも従軍慰安婦や沖縄の問題でも共通して言えることです。これが、カンタータ「脱出」のメッセージであり、歌のちからであると思います」
 なお、遠藤さんには1月17日の大阪音楽教育の会例会(新春音楽会)でも、第16章「デマかデマでないかの歌」についても解説いただきました。次号で続けて紹介します。また、原稿化して冊子にしたものも製作して頒布しています。 (次号に続く)
大阪練習レポート その1 ①1/24 ②1/29 練習 (第2,3,4章)
 寺嶋さんからは「内容が伝わる演奏に」  まずは「歌詞を徹底的に読む」
西岡茂樹氏
 歌に向かう体づくり

 ①と②とも、歌う前に行われた「歌に向かう体づくり」は次のとおりです。(録音から事務局で文字化)
 ・ 立って足の10本の指を順番に意識する。1本ずつ地球をトントンする。座った時も同様。海藻のように海の底からぶらぶらと「ぶら上がる」。でんでん太鼓のように体を左右に振る。
 ・ 首をリラックスさせて糸の切れた操り人形のように前後、斜めに垂らす。肩の上で転がす。
 ・ 頭蓋骨を開いて脳に澱んでいるものを外に開放し、かわりに宇宙から新鮮なものを取り入れることを意識する。
 ・ 「お粥さん体操」 体をお米の少ないお粥さんにしてしまう。イメージしやすいように、まずは右手親指から一本ずつ。指の中にお粥を入れていき、お粥の中で小骨がぷらぷら浮いているのをイメージする。左手親指、右手人差し指、・・・。指をお粥と入れ替えていく。目は開けておく。次は手のひら、手の甲、手首も。暗譜で歌うならこの状態が望ましい。上腕部、腕のつけ根、胸、首、顔、鼻、目、耳の奥もお粥が生きいきと巡っているのをイメージすると、緊張が解れる。
 ・ 「野口体操」 西岡さんが指揮を学んだ田中信昭氏がアレンジした頸椎や胸椎の継ぎ目をマッサージする方法。まずは、目。顔の前15cm位に壁を感じて目を壁にスリスリする。次は目の後ろ。そして、鼻、口、顎、喉、喉と乳の間、乳、みぞおち、胃、臍、尻と続ける。最後には夜店で売っている蛇の玩具のように下から蹴り上げるよう体を伸ばす。
 ・ 薄手の紙を三角形になるようにして持ち、鼻の前に当て、息で紙がヒラヒラするのを確かめる。紙の動き方が一定になるようにすることで横隔膜のコントロールのしかたを意識できる。

 楽譜の巻末の歌詞を「読む」こと

  ①では、西岡さんは「寺嶋さんから内容が伝わる演奏にしたい」と言われており、そのためには歌詞を徹底的に「読む」ことが大切と指摘。歌詞は普段使っている言葉で書かれ誰でも簡単に読めるが、それはむしろ危険。何度も読み、どうすれば内容が伝わるか考える。それには楽譜巻末に掲載されている漢字交じりの歌詞が役立つ。歌詞の朗読は、歌につながる朗読が必要。詩の修辞や言葉の繋がりも考えてほしいと。朗読では伝えられても歌うと変わりがち。母音とくに「あ」母音に注意して、聴く人に歌詞の意味を誤解させないようにしてほしいと。

 歌の方向を合わせていこう

 ②では西岡さんは第3章について、「うさぎ狩りの情景が聴く人の脳裏に浮かぶかどうか、それを音楽で表現する。とても重要な章です。どうすれば伝わるか考えていきましょう」と述べられました。また「皆さん伝えたいという思いをお持ちです。今は声を合わせるよりも、歌の方向を合わせていきましょう」とも。
東京自主練習 次回は2/28に
 東京練習のまとめ役の方からコメントをいただきました。

 東京では、1月からうたの学校前の自主練習を1時間に拡大して歌っています。前に歌ったことがある人も、歌うたび新しい発見があり、改めて楽譜を見て「そうか、この言葉を強調するため同じ言葉でも音程を変えてあるんだ。」などと気付くことも多々あります。林さんの詩の読みを明確に合唱で表現できるよう練習を積み重ねて行きたいと思っています。

 練習予定は次のとおりです。
 2/28 午前11時から
 3/13 午後1時からの「うたの学校」内で
 3/26-27 東京音楽教育の会春合宿 ゲスト・寺嶋陸也さん
 5/15 午前11時から 寺嶋陸也さんの指揮・指導で
 6/12 午前11時から
 午後1時からの「うたの学校」では志村泉さんがピアノ
 7/3 午前11時から 寺嶋陸也さんの指揮・指導で
 なお、東京練習の会場や参加のしかたについてはお問い合わせください。2/20の東京音楽教育の会2月例会でも、何曲か練習する予定だそうです。
今後の練習予定  日程表はホームページにも掲載
練習全日程を決定 2/19、3/20、4/17以外は大フィル会館で
 いろいろ変更されましたので、省略しました。ニュースNo.5を参照ください。
 

「十二の月のおくりもの2」公演ニュースNo.3

「十二の月のおくりもの」実行委員会 新年号 発行日 2016年1月1日
 大阪音楽教育の会などで構成する「十二の月のおくりもの」実行委員会は、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会との共催で、2016年7月28日にザ・シンフォニーホールで、林光作曲のカンタータ「脱出」を歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」を開催します。カンタータ「脱出」は、日本に強制連行された中国人農夫・劉連仁(りゅうりぇんれん)氏の体験をもとにした木島始の戦争叙事詩による林光さんのオーケストラ曲です。大阪では初の演奏です。指揮を寺嶋陸也さんにお願いしました。合唱指揮は、豊中混声合唱団をはじめ数多くの合唱団を指導されている西岡茂樹さんにお願いしています。さらに、寺嶋陸也さんに大阪音楽教育の会からオーケストラ作品(「森は生きている」の自由なパラフレーズ)の作曲を委嘱、初演します。曲名は、「《森を歩きながら》管弦楽のための」です。
 カンタータ「脱出」の合唱団に多くの方の参加をいただくために、10月から月1回の予定でこの公演ニュースを発行開始しました。合唱団参加の方以外の関係者にも公演情報をお届けします。また、このニュースを活用してコンサート自体の広報やチケットの販売にも役立てていきます。
大阪フィルハーモニー会館
いよいよ開催の年! 今月24日に大阪練習スタート!

 林光・カンタータ「脱出」を大阪初演する2016年がやってきました。7月28日、ザ・シンフォニーホールでのコンサートまで、あと7ヵ月足らずとなりました。1月24日には西岡茂樹さんによる合唱団初回練習が行われます。練習会場が大阪フィルハーモニー会館に変更になっていますので、お間違いなく来場ください。地下鉄四つ橋線岸里(きしのさと)駅から東へ徒歩2分と大変便利な会場です。大阪フィルが「にしなりクラシック」などの一般公演にも使用するメインホール。310席の固定席もあります。合唱練習の参加者が増えて来て、当初予定の会場では手狭になってきたことも会場変更の一因です。
 大フィル会館は1月29日等の定期練習、4月からの休日練習や寺嶋さんによる練習でも使用予定。

 大阪練習は85名に 公募締切を1/17まで延長

 合唱団には12月27日現在、大阪練習に85名が参加の見込みです。合唱指揮の西岡茂樹さんが日ごろ指導されている豊中混声合唱団から10数名が加わっていただいたほか、他の合唱団や経験者の参加もあります。教育・保育関係者が主体ですが、職種・年代とも幅広い合唱団になりました。
 また、東京での自主練習にも約30名が参加されており、合計すると115人程度になります。東京、埼玉、千葉、静岡、名古屋、三重、滋賀、京都、徳島、広島などの各地から参加されます。
 目標は150名です。公募締切を大阪初回練習の1週間前の1月17日まで延長しました。一人でも多くの方に参加いただけるようにお声掛けください。

「歌はひかり 歌はちから 十二の月のおくりもの」
遠藤比呂通弁護士を迎え勉強会(11/15) レポート②
  カンタータ「脱出」3曲の歌詞から歴史や意味を考える
 大阪音楽教育の会では2015年11月15日、弁護士の遠藤比呂通さん(西成法律事務所)を招いてカンタータ「脱出」の歴史的背景や現代から見た意味について考える勉強会を開催しました。遠藤さんは東北大学を辞職して大阪に移り住み、西成区に法律事務所を開設して釜ヶ崎地区などの日雇い労働者らの法律相談を続けてこられている憲法学者。18章で構成されるカンタータ「脱出」のうち第3,7,18章の3曲を、遠藤さんがナレーターとなり、参加者が歌ったあと、その歌詞の意味と歴史的背景を解説いただきました。今回はレポートの2回目。

 第7章 むりじいしごとと侵略思想のよりどころの歌 「幻の外務省報告書」

 2曲目に歌ったのは、劉連仁さんら強制連行してきた中国人に強いた過酷な労働と侵略思想についての歌。ナレーターは次のように語ります。

 食べものがないなかで、取りしまりの規則ばかりは、いっぱいあった。
 ひとつ、日本語は数字・作業用語いがい教えてはいけない。
 ひとつ、新聞・雑誌・ラジオなどは利用させてはならない。
 ひとつ、外出は一切みとめられない。
 ひとつ、入浴の設備はその必要がない。

 遠藤さんはまず、強制労働のような都合の悪い事実は隠し、証拠がないことにすればいいと今も政府が考えていると指摘。従軍慰安婦問題しかり、テレビ局への圧力しかり。
 続いて遠藤さんは、強制連行のよりどころとなってきた侵略思想を今なおもっている政治家が日本にいると指摘。強制連行したことが明らかな中国人に「賠償も謝罪もしない」のは、「中国人は犬以下だ」という思想を実践することと同じことだと思うと話されました。裁判で判決をめぐって争うのがお仕事である弁護士ならではの言葉だと感じました。
 遠藤さんは最後に、中国人強制労働についての外務省報告書がなぜ戦後すぐにまとめられたのか解説されました。同報告書が出された1946年3月1日とほぼ同じ時期に、日本国憲法政府案が発表されています。その半月前にGHQが改正草案を示し、戦争放棄した憲法を制定することが独立の条件であり、それが嫌なら天皇の戦争犯罪を追及すると迫っていました。外務省報告書は日本の独立や天皇に戦犯追及がされないよう、中国人強制連行についてきちんと調べて、行き過ぎもあったことを認めておく弁明の書としてまとめられたのに、今では自白書になっているとお話しされました。    (次号に続く)
コンサート&チケット情報
 オンラインチケット 大フィル1/12~ ザ・シンフォニー1/13~ 取扱開始
公演チラシ表面
 コンサートチラシの初回刷りができあがり、早速、12月16-17日フェスティバルホールでの大阪フィル定期公演から配布開始しました。今後、大阪フィルの公演やザ・シンフォニーでの主な公演で配布するとともに、各方面の広報窓口におかせていただく予定です。広報協力いただける方は、ぜひ、必要枚数を事務局までお知らせください。郵送します。また、配布したらいいと思われるイベントなどをご紹介ください。
 さて、チケットは全席座席指定で、A席6,000円、B席(2階席前方)5,000円、C席(3階席)3,000円。大阪フィルとザ・シンフォニーのオンラインチケットサービスで取り扱っていただきます。発売は大阪フィルは1月12日(火)から、ザ・シンフォニーは火曜日が休みのため翌13日(水)からです。 公演チラシ裏面

 実行委員会のホームページでも1/6~

 「十二の月のおくりもの」実行委員会のホームページでも1月6日から申込フォームによる受付を開始します。音楽教育の会や公募合唱団参加者には2015年夏から先行発売をしてきましたが、販売数はまだごく僅か。チケットを実行委員会や音楽教育の会を通じて購入すると、A、B席に限り500円割引になります。
ザ・シンフォニーホール  Web申込でも同様ですが、オンラインチケットサービスとは異なり、ご自分で座席を指定しての申込はできません。申込フォームからABC席ごとの枚数を申し込んだ後、郵便振替でチケット代に郵送手数料500円を加えた金額を送金いただき、入金確認後に簡易書留でチケットを郵送します。郵便口座は表面下欄のとおりです。
 この手順は実行委員会宛に電話や口頭、Fax、郵送、メールで申し込んでいただく場合でも同じです。販売チケット数は1,500枚。皆さんのご協力で、2013年6月の「林光さんの音楽をオーケストラで聴く会“十二の月のおくりもの”」と同様に、会場を満席にしましょう。

東京自主練習 次回は1/24に 大阪初回と同じ日に 寺嶋陸也さん指導で
 東京での自主練習は、毎月の「うたの学校」にあわせて行われています。次回は、大阪初回練習と同じ1/24午前11時より練習します。この日午後からの「うたの学校」には寺嶋陸也さんが参加してピアノを担当され、カンタータ「脱出」も何曲か歌う予定ですので、1/24はほぼ同じ時間に東西でカンタータ「脱出」の練習がされるこになります。
 東京練習の予定は現在のところ次のとおりです。
 1/24 午前11時から
 2/28 午前11時から
 3/13 午後1時からの「うたの学校」内で
 3/26-27 東京音楽教育の会春合宿 ゲスト・寺嶋陸也さん
 4/10 午前11時から
 5/15 午前11時から 寺嶋陸也さんの指揮・指導で
 6/12 午前11時から
 午後1時からの「うたの学校」では志村泉さんがピアノ
 7/3 午前11時から 寺嶋陸也さんの指揮・指導で
 なお、東京練習の会場や参加のしかたについてはお問い合わせください。
今後の練習予定 初回練習(1/24)を大フィル会館・ホールに変更
 いろいろ変更されましたので、省略しました。ニュースNo.5を参照ください。
 

「十二の月のおくりもの2」公演ニュースNo.2

「十二の月のおくりもの」実行委員会 発行日 2015年11月28日
 大阪音楽教育の会などで構成する「十二の月のおくりもの」実行委員会は、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会との共催で、2016年7月28日にザ・シンフォニーホールで、林光作曲のカンタータ「脱出」を歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」を開催します。カンタータ「脱出」は、日本に強制連行された中国人農夫・劉連仁(りゅうりぇんれん)氏の体験をもとにした木島始の戦争叙事詩による林光さんのオーケストラ曲です。大阪では初の演奏です。指揮を寺嶋陸也さんにお願いしました。合唱指揮は、豊中混声合唱団をはじめ数多くの合唱団を指導されている西岡茂樹さんにお願いしています。さらに、寺嶋陸也さんに大阪音楽教育の会からオーケストラ作品(「森は生きている」の自由なパラフレーズ)の作曲を委嘱、初演します。曲名は、「《森を歩きながら》管弦楽のための」です。
 カンタータ「脱出」の合唱団に多くの方の参加をいただくために、10月から月1回の予定でこの公演ニュースを発行開始しました。合唱団参加の方以外の関係者にも公演情報をお届けします。また、このニュースを活用してコンサート自体の広報やチケットの販売にも役立てていきます。
カンタータ「脱出」勉強会
遠藤比呂通弁護士を迎え勉強会(11/15) レポート①

 カンタータ「脱出」3曲の歌詞から歴史や意味を考える

 大阪音楽教育の会では11月15日、弁護士の遠藤比呂通さん(西成法律事務所)を招いてカンタータ「脱出」の歴史的背景や現代から見た意味について考える勉強会を開催しました。遠藤さんは東京大学法学部で法律を学び、東北大学助教授(憲法学)を辞職して大阪に移り住み、西成区に法律事務所を開設。釜ヶ崎地区などの日雇い労働者らの法律相談を続けてこられています。以前にも大阪音楽教育の会の例会で劉連仁裁判のことを解説いただきましたが、さらに判決文などを詳しく調べていただき、改めてお話しいただきました。
 今回は、18章で構成されるカンタータ「脱出」のうち第3,7,18章の3曲を、遠藤さんがナレーターとなり、参加者の歌とピアノで実際に歌ったあと、その歌詞の意味と歴史的背景を解説する方法をとられました。このため、参加者からは、歌詞の意味がよく分かるようになったと大変好評でした。この公演ニュースで何回かに分けてレポートします。
 別の章も取り上げてほしいとの要望も出ていますので、また機会を設けてお話しいただく予定です。

 第3章 <うさぎ狩り>とその表向きの呼び名の歌 「あいつ」とは誰?

 中国人強制連行は1942年の閣議決定により始まりました。「あいつは言った」とは、この閣議決定のことであり、「あいつ」とは当時の商工大臣であり、1958年に劉さんが発見された時の総理大臣岸信介(安倍晋三現総理の祖父)であると、遠藤さんが話されると、「やっぱりそうなんや」とうなづく人があちこちに。中国人が強制連行されたのは、日本人や朝鮮人を動員してもなお不足する人手を対戦国からも調達しようとしたため。戦後まとめられた外務省報告書にはその人数や働かせた事業所が明記されていましたが、政府はずっと紛失したと隠し続けたことや、華僑協会で保管されていたその報告書をもとに1993年にNHKが報道し、劉さんたちはようやく賠償裁判を起こすことができるようになったことなどを解説されました。
 また一億総懺悔という言葉で戦争責任が日本人全体にあるような考え方は危険な思想と指摘し、詩が「あいつは言った」で始められていることはたまたまとは思えない、とお話しされました。(次号に続く)

「歌はひかり 歌はちから 十二の月のおくりもの」
大阪での練習参加見込み 67名に
  「多くの人びとに聴かせてほしい。聴いてくれた人びとは、できれば歌ってほしい。」(林光)
 カンタータ「脱出」2016合唱団(仮称)は7月末の公募開始から4ヵ月、大阪での練習への参加見込みが11月23日現在67名になりました。そのうち男声が14名とまだ少ないのが現状です。目標は東京での自主練習参加者と合わせて150名です。
 林光さんは初演の録音をもとに作られたLPに次のように寄せられました。
 「この曲を歌うためにあつまった200人ちかい合唱団員は、そのほとんどが、合唱経験のない、若い労働者だったが、6月7日から11月28日まで、オーケストラとの合わせを含めて33回の練習で、全曲を暗譜し、そのうえ、印刷された台本はもちろん、荒筋が書かれた解説書なしに、聴衆に叙事詩の内容を、耳から、ほぼ完全に伝えることができた。 (中略) このレコードは、《脱出》の初演に参加した人たちの記念としてつくられ、大部分は、その人たちとその友人たちの手に、記念品として手渡されるだろう。
 だが、作者たちはおねがいする。このレコードを、個人のもちものとしてしまい込まないで、多くの人びとに聴かせてほしい。聴いてくれた人びとは、できれば歌ってほしい。オーケストラがだめなら、ピアノででも歌ってほしい。それから・・・。」
 合唱団参加者をできるだけ多く集めようとしているのは、同じ思いからです。募集締切まであとひと月。練習開始まであとふた月。ご友人をもう一人お誘いください。大阪での大合唱で林光さんたちの思いに応え、私たちも「伝え人」になりましょう。
コンサート&チケット情報
 ソプラノ中嶋康子さん テノール松原友さん お二人とも大阪出身
 カンタータ「脱出」に出演のソリストはお二人とも大阪のご出身です。
 中嶋康子さんは大阪市平野区生まれで大阪音楽大学大学院卒業後、ドイツで研鑽。びわ湖ホール声楽アンサンブルに所属し、オペラ、コンサートに多数出演され、「森は生きている」の娘も演じられています。その後ソロメンバーになり、寺嶋陸也さんとの共演も多い。最近では11月14日にびわ湖ホールでの“劇場の歌たち”と銘打ったコンサートで、寺嶋さんのピアノによりブレヒト「三文オペラ」、林光「セチュアンの善人」「森は生きている」などの歌を透き通る歌声で聴かせていただきました。
 松原友さんは大阪府立夕陽丘高校音楽科から東京芸術大学に進み、同大学院を卒業。日本音楽コンクール3位に二度輝くなど日本のテノールのホープのお一人です。5月31日のマグノリアホールでのシューベルト「白鳥の歌」で初めて歌声を聴いたとき、力強いテノールとの印象でしたが、プロ活動の途中にバリトンから転向されたと知り、納得。
 お二人と合唱団との合わせは来年7月17日の予定です。本ニュースではご出演の皆さんの、それまでの出演予定を随時紹介していきます。

 カンタータ「脱出」出演者 関西近辺での主な公演予定

寺嶋陸也さん
大垣市室内管弦楽団 第39回演奏会(指揮・ピアノ) 12月6日(日)15:00 大垣市スイトピアセンター音楽堂 ワーグナー:ジークフリート牧歌、バッハ: ピアノ協奏曲第1番、.ベートーヴェン:交響曲第1番 全自由席1000円 問合せkammer-or-ogaki@gol.com

中嶋康子 中嶋康子さん
ソプラノ・リサイタル~鳥のように歌い 鳥のように羽ばたく~ 2016年2月14日(日)14:00 びわ湖ホール小ホール モーツァルト:モテットK.165"踊れ、喜べ、幸いなる魂よ"  木下牧子:C.ロセッティの4つの歌 グノー:『ロミオとジュリエット』より 私は夢に生きたい 他 全席自由 一般3,000円 問合せ ムジカキラリ TEL. 090-5051-4330

松原友さん
松原友 大阪アカデミー合唱団 オラトリオ定期シリーズ Vol.14 12月3日(木) 19:00 ザ・シンフォニーホール [指揮]藤岡幸夫 [独唱]並河寿美・橘知加子・松原 友 [管弦楽]関西フィルハーモニー管弦楽団 メンデルスゾーン:「フィンガルの洞窟」、交響曲第2番「讃歌」 S 5,000円 問合せ ㈲大阪音楽事務所 TEL. 06-6361-4401

大阪フィルハーモニー交響楽団
第494回定期演奏会 12月16日(水)、17日(木) 19:00 フェスティバルホール <指揮>アレクサンダー・リープライヒ <独奏>ゲルハルト・オピッツ(ピアノ) シュトラウス:バレエ組曲「ホイップ・クリーム」より“ワルツ”、シュトラウス:交響詩「死と変容」、ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 A席6,000円など 大阪フィル・チケットセンター TEL. 06-6656-4890
東京自主練習 次回は12/13に
 東京での自主練習は、毎月の「うたの学校」にあわせて行われています。次回は12/13午後1時より浅草小学校での「うたの学校」の中で練習する予定。
 林光さんは「うたの学校」とカンタータ「脱出」の関係について小学館「林光の音楽」の中で次のように語っておられます。
 「きっかけは、一九七八年に《脱出》というのを書いた。その後八〇年に再演があって。初演は東京労音の会員が集まって歌った。再演は日本教職員組合が主催して、武道館で教育を守ろうみたいな会があった。急遽それに参加する人を集めたんだけど、練習は六回しかやれなかった。それで本番を迎えたんだけど、その慰労パーティーみたいなのがあって、そのとき今度は少しゆっくり歌う会を作ろうということになったのが始まり。」
 「はじめは《脱出》のどこかの章を几帳面にやっていたわけだけど、そのうち面倒になって、歌いたい歌を歌おうということになって、ずっと続けているんですよ。それで毎月一回やろうということになっちゃったの。」
今後の練習予定

 いろいろ変更されましたので、省略しました。ニュースNo.5を参照ください。
 

「十二の月のおくりもの2」公演ニュースNo.1

「十二の月のおくりもの」実行委員会 発行日 2015年10月28日
 大阪音楽教育の会などで構成する「十二の月のおくりもの」実行委員会は、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会との共催で、2016年7月28日にザ・シンフォニーホールで、林光作曲のカンタータ「脱出」を歌うコンサート「十二の月のおくりもの2」を開催します。 カンタータ「脱出」は、日本に強制連行された中国人農夫・劉連仁(りゅうりぇんれん)氏の体験をもとにした木島始の戦争叙事詩による林光さんのオーケストラ曲です。大阪では初の演奏です。指揮を寺嶋陸也さんにお願いしました。合唱指揮は、豊中混声合唱団をはじめ数多くの合唱団を指導されている西岡茂樹さんにお願いしています。 さらに、寺嶋陸也さんに大阪音楽教育の会からオーケストラ作品(「森は生きている」の自由なパラフレーズ)の作曲を委嘱、初演する予定です。
 カンタータ「脱出」の合唱団へ多くの方に参加をいただくために、今月から月1回、この公演ニュースを発行し、関心を持っていただいた方に公演情報お届けすることにしました。このニュースを活用して合唱団への参加や、コンサートの広報、チケットの販売に役立てていきます。
コンサートが始動! 指揮者らが揃い、決起食事会 10/16

大阪音楽教育の会10月例会
 作曲・指揮、合唱指揮、楽団事務局、練習ピアノ 四氏勢ぞろい

 「十二の月のおくりもの2」の主要スタッフが10月16日の夜、大阪市内に勢ぞろいしました。委嘱作品の作曲と指揮の寺嶋陸也、合唱指揮の西岡茂樹、練習ピアノの前田裕佳、そして大阪フィルハーモニー交響楽団演奏事業部の福山修の四氏に、「十二の月のおくりもの」実行委員会を構成する大阪音楽教育の会のメンバーら二十数名で、カンタータ「脱出」コンサートの「決起食事会」を開催しました。  大阪音楽教育の会はこの日に寺嶋氏を迎えて午前に茨木市内で公開保育、午後に大阪市内で公開授業を開催。その保育・授業の担任らと寺嶋氏との懇親会も兼ねて、来年7月28日の「十二の月のおくりもの2」本番まであと9ヵ月の時点で、主要スタッフの顔合わせを行ったものです。コンサートはこの時から実質的に始動したといえます。
 寺嶋氏は、林光さんと長く仕事をともにしてきた音楽家。ピアニストとしてはもちろん作曲家、指揮者としても今、大活躍されています。カンタータ「脱出」は初演などはオーケストラで演奏されていましたが、後にはむしろピアノにより演奏されることが多く、寺嶋氏も全曲ないしは抜粋での公演のピアノを何度も務めてきました。今回は、大阪フィルハーモニー交響楽団とカンタータ「脱出」2016合唱団(仮称)などによる演奏の指揮を務めていただきます。
 西岡氏は、豊中混声合唱団など多くの合唱団を長く指導されている合唱指揮者。練習ピアノを引き受けていただいた前田氏とともに、来年1月から十数回にわたる合唱練習を担当いただきます。
 福山氏は、コンサートの主催者の一つである公益社団法人大阪フィルハーモニー協会の事務局次長(演奏事業部長兼務)。大フィルは2013年6月の、林光さんの音楽をオーケストラで聴く会「十二の月のおくりもの」での感動的な演奏が忘れられない方も多いでしょう。

 音楽教育の会全国大会にも大きな弾みに

 このコンサートは、大阪府堺市での音楽教育の会第61回全国大会の前夜祭的イベントとして開催されます。大会づくりに向け、これまで大阪音楽教育の会では少なかった保育関係者の若手の参加者も目立ってきており、コンサート開催は大会成功への大きな弾みにもなっています。大阪音楽教育の会の例会参加者数も回を追うごとに増えています。

「歌はひかり 歌はちから 十二の月のおくりもの」
大阪での練習参加見込み 早くも約60名に
  もう一人、友人を誘いましょう。一人でも多くの人とこの曲を!
 カンタータ「脱出」2016合唱団(仮称)の公募は今年7月に群馬県前橋市で開かれた音楽教育の会第60回全国大会を節目に、その翌日から正式に開始しました。まだ、3ヵ月足らずですが、事務局が参加意向をお聞きしている方も含め、大阪での練習への参加見込みが早くも約60名に達しました。そのうち男声が14名と、今のところ予想されていた通り少ないのですが、目標は東京での自主練習参加者も合わせて150名。合唱指揮の西岡氏からは男声はできれば4割、少なくとも3割は集めてほしいと言われています。会場のザ・シンフォニーホールは、パイプオルガンがある正面側にも座席があり、ここに合唱団が立つと200名は出演できる見込みです。大阪での練習開始まであと3ヵ月。すでに参加意向をいただいた方にもお知り合いを誘っていただいていますが、実行委員会としても音楽教育の会や関西の合唱団などに働きかけをしていくつもりです。公募には下記のホームページやFacebookページも活用しています。
 歌の輪を広げる取組にどうかご協力を!
コンサート&チケット情報
 委嘱初演作品の題名 「《森を歩きながら》管弦楽のための」と決定 など
寺嶋陸也
 委嘱曲は寺嶋氏による「森は生きている」の自由なパラフレーズ

 「十二の月のおくりもの2」は、第二部で大曲であるカンタータ「脱出」を演奏しますが、第一部では寺嶋氏に大阪音楽教育の会から委嘱し、初演するオーケストラ作品を作曲者自身の指揮により演奏します。その曲名がこのほど、「《森を歩きながら》管弦楽のための」と決まりました。林光氏の数多くの作品のうち、音楽教育の会関係者はもちろんのこと多くの人に最もよく知られている作品の一つである「森は生きている」を、自由にパラフレーズした作品になるとのことです。
 「森は生きている」では、主人公の娘が真冬の森の中を、春にしか咲かないマツユキ草をさがして歩きます。林光氏は、「十二の月」の精の力で真冬にマツユキ草の花を手にすることができた娘にその喜びを、♪ マツユキ草が咲いた 十二の月の贈りもの と 歌わせます。
 カンタータ「脱出」では、北海道での強制労働から逃れた「あなた」が祖国中国に帰ろうと森の中を彷徨い、冬は雪の穴に潜って13年もの歳月を過ごします。
 「《森を歩きながら》管弦楽のための」は、森の中から音楽が私たちにどのように聞こえてくるのか、今から大変楽しみです。
 なお、音楽でのパラフレーズとは、「ある楽曲を、他の楽器のために変形・編曲すること。また、その曲。敷衍(ふえん)曲」(コトバンク)です。
 オペラシアターこんにゃく座のオペラなどで知られている「森は生きている」が寺嶋氏によってフルオーケストラの曲に生まれ変わることになります。

 チケットはすでに先行発売中。大フィルとザ・シンフォニーの各チケットセンターは1月に発売。

 「十二の月のおくりもの2」のチケットは、実行委員会ではすでに先行発売しています。実行委員会扱いならA席6000円とB席5000円は500円割引になります。C席は3000円。座席指定もオンライン注文できるチケットセンターの扱いは来年に入ってからの予定です。実行委員会ホームページの申込フォームでも同時期から受付開始しますが、こちらは座席は実行委員会が先着順で決める形です。
東京自主練習始まる !
 大阪での西岡茂樹氏の指導による合唱練習とは別に、東京音楽教育の会メンバーで、かつてカンタータ「脱出」の合唱に加わった方たちが中心になり、東京での自主練習が今秋から始まっています。実行委員会のホームページに申し込まれた東京在住の方の何人かも参加予定です。
 この自主練習は、月一回、都内で開催されている「うたの学校」の開催日の、主に午前中の時間を使って、毎回、カンタータ「脱出」の一曲か二曲ずつ練習するものです。次回は11/15午前11時半から、12/13午後の「うたの学校」の中で練習の予定。会場は都内の小学校。
 「うたの学校」は、そもそもカンタータ「脱出」がきっかけとなって生まれ、林光さんと東京音楽教育の会の皆さんや、合唱団としてカンタータ「脱出」を歌った皆さんによって続けられてきた集まりです。世話役の方々の見込みでは、約40人程度が自主練習に参加し、休日練習やリハーサルで大阪練習に合流することになります。
今後の練習予定
 いろいろ変更されましたので、省略しました。ニュースNo.5を参照ください。
ページのトップへ戻る