ロンドン・アイ

London Eye

 ミレニアムの夏、スコットランドの帰りにロンドンに立ち寄り、ロンドン・アイに出かけた。できれば乗ってみたいなー、と思っていたのだが、夏休みだったこともあり、長蛇の列。これではダメだとあきらめた。
 そして、2002年春。最初はヴァージンを使おうと思ったら、BAがキャンペーン期間中で、今ならロンドン・アイの乗車券がついてくるという。やったー! これで、2年前の旅のいちばんの心残りが解決!、と喜び勇んでBAをで行くことにした。
 ウォーター・ルー駅下車。アイマックス・シネマ(右)の脇を通って、テムズ河をめざすと、ロンドン・アイが見えてくる。
 20〜30人乗りのカプセルに乗り込んで、30分、空の上からロンドンを見下ろす。
 対岸にはビッグベン(1段目)が見える。そして、ウォーター・ルー駅(2段目右)
 1台前のカプセルがちょうどてっぺんに到達したのが見える(3段目左)。「見てご覧・・」。たぶん、同じようなことを言いながら、ロンドンの町を見下ろしているのだろう。
 真下に見えるのは、どうやら、ジュビリー・ガーデンズの一画(3段目中央)らしい。扇のように、見事なカーブを描いている建物は、旧市庁舎(3段目右)のようだ。
 しばし時を忘れての空間旅行。
 あっという間の半時間だった・・。

 

 私たちは、テムズ河沿いにセント・ポール寺院をめざした。途中、オクソ・タワーとテートモダンを通り、二度目のグローブ座見物。今年、グローブ座は、数年に一度の修理の年に当たっており、外壁修理のため、外側には覆いがかけられていた。グローブ座見学ツアーに参加して、グッズショップを物色し、紅茶を一杯飲んで、さぁ、セント・ポールをめざそうか、と、外へ出てみると、残念、雨が降り出していた。それでも、やっと開通したミレニアム・ブリッジを渡って、久々にセント・ポール寺院に行きたい、と考えていた私は、まぁ、なんとかなるさ、と、友と橋を渡りだしたのだが・・。雨脚がだんだん強くなり、やっとの思いで、なんとかセント・ポールにたどり着いたときには、すっかり濡れ鼠になってしまっていた。
 うーん。ちょっとついてないなぁ・・。橋の上で写真を撮りたかったのになーっ!

1段目:テムズ河沿いにあったクィーンズ・ウォーク(左)にちなんで、歩いている私たちの足をとろう!、と友(中央)。テムズ河を散策するのはとっても気持ちがよかった(photo by Akiko)。
2段目:セント・ポール寺院が見える(左);セント・ポールとオクソ・タワ−(右)
3段目右:テートモダン
 

 あれから2年。今度は父と母とイギリスを旅することになった。父と母の年を考えると、ハードなスケジュールは禁物だ。ロンドンのホテルとフライトがパックになったツアーを使うことにしたので、ロンドンをメインに観光したほうがよさそうだ。が、父と母は、かつてのヨーロッパツアーで、ロンドン市内はざっと観光済み。どこがいいかなー、と考えたとき、真っ先に思いついたのが、ロンドン市内を見渡すことのできるロンドン・アイだった。
 インターネットでロンドン・アイのHPをのぞいてみたら、ネットでチケットを予約するとチケット代が5%安くなるらしい。万が一、混んでいたとしても、予約を入れておけばすんなり入れるから安心かも・・と、早速、予約を入れた。
 以前、ウォーター・ルー駅から歩いたときは、駅からロンドン・アイが見えなかったので、どちらの方向に行くべきなのか、すぐにはわからず、しばし地図を眺めたのを思い出し、ちょっと心配になった。「もっとわかりやすく行ける駅はないのかなぁ・・?」。
 ヒースロー空港に着いたあと、「ロンドン・アイって、ウォータ・ルーから行くんでしたよね?」、と、ホテルまで送迎してくれたツアー会社の現地添乗員さんに聞いてみた。。「確か、ウエストミンスターからだったと思いますよ。行ったことないけど、そう聞いた気がします。橋を渡るとすぐだったんじゃないかなぁ・・・」。
 地図を見てみると、なーるほど、ウエストミンスターからだとロンドンアイは橋を渡った所にある。ビッグベンを見ることもできるので、ウエストミンスターから歩いてみることにした。
 そして当日。30分前にはチケットを引き取っておかなければならないようだったので、早めにでかけた。ウエストミンスター駅を降り立つと、簡単にロンドン・アイ方面の出口がみつかった。そして出口から外に出てみると、もう、そこに、ロンドン・アイの姿が見えた(下の左)。「おぉ、これなら、迷うこともない!」
 まずはビッグベンの前で記念撮影。そして、橋を渡ってロンドン・アイをめざした。添乗員さんが言っていたとおり、どうやら最寄り駅はウエストミンスターだったようである。

 ロンドン・アイに乗り込む前には手荷物チェックを受けた。父のかばんの中には、飲みかけの水のペットボトル1本と、その朝、買い込んだ父と母、2人分の新しい水のペットボトル2本が入っていた。
 「たくさんの水を持っているねぇ・・・?」。1人で3本も水のペットボトルを持ち込んでいる不思議な日本人に、荷物チェックした警備員さんもちょっとびっくりしてクスリ。
 そして乗船。私たちはゆっくりとカプセル内を移動し、四方八方からロンドンを見渡した。父は、さかんに持ってきたカメラのシャッターを切っている。
 「あそこに見えるのはたぶん、バッキンガム宮殿みたいだねぇ・・。だって、近くにヴィクトリア女王の像らしきものが見えるもん(下の右)」。「あれは何だろうねぇ・・」。乗っている間中、3人で、あちらこちらを指差しながら、ロンドンの景色を楽しんだ。
 曇り空だったのは残念だが、30分のフライトは、父と母にも好評だったようである。

右:奥にバッキンガム宮殿が見える(矢印)。

 降りたあと、2年前のように、テムズ河沿いに、オクソタワー、テートモダン、グローブ座を通りながら、ミレニアムブリッジをめざして歩いた。
 「今日は、どうやら、雨が降り出すことなく、ゆっくりと橋を渡ることができそうだ」。
 ミレニアムブリッジに差し掛かった。進行方向にはセントポール(左)、振り返るとテートモダン(中央)が見えた。

ロンドン・アイを出てすぐのところで、先生と一緒の子どもたち
をみかけた。学校の遠足か、課外授業なのか。
そのほか、歩く道すがら、もっと大きい子どもたちにもであっ
た。秋は気候もいいから、外に出ての授業が多いのかも。

 ちょっと歩き疲れてしまったが、ウエストミンスターからロンドン・アイ、そしてセントポール寺院までの道のりは、本当に楽しい河沿いの散歩であった。

(2002.4.19作成、2004.12.18修正)
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