ケンジントン宮殿

Kensington Palace


ケンジントン宮殿の前のビクトリア女王像


 ケンジントン宮殿はケンジントン・ガーデンズの西の端にあり、もともとはノッティンガムハウスと呼ばれていたらしい。
 1689年に、王の喘息管理のため、ウイリアムとメアリーがホワイトホールから移り住んだのが始まり。そのときには、クリストファー・レンが改築に当たった。以来、多くの王室のメンバーたちがここに住んだ。なかでも、ビクトリア女王は、ここで生まれ、子供時代を過ごし、王位を継承した。
 最近では、プリンセス・ダイアナがここに住んでいたことで有名で、彼女が亡くなったとき、この宮殿の前に、彼女の死を悼む多くの人々から送られた花が飾られていたのが記憶に新しい。
 彼女は、第1子であるウィリアム王子を出産する5週間前に、宮殿内の8号室と9号室に移り住んだ。ケンジントン宮殿はとても広く、彼女がここに住み始めたときには、プリンセス・マーガレットやグロスター公夫妻、Prince and Princess Michael of Kentらが同じくここに住んでいたようだ。彼女が住んだ部屋は、ここで、チャールズ王子と暮らし始めたときと、チャールズ王子が出て行ったときの2回ほど改装された。
 私がこの宮殿を初めて訪れたのは、今から約15年ほど前のこと。初めての個人旅行のときだった。
 ピーターパンの像がどうしても見たいという私のリクエストでケンジントン・ガーデンズにでかけ、偶然みつけたのがこの宮殿。今のように多くの観光客が訪れる場所ではなく、入り口も、今とは違う場所だったと記憶している。門番らしき2人の人々にどうぞ、どうぞ、と招かれて入ったのだが、そのときの入場料はなんと2.5ポンド、つまり、今の1/4で、500円ぐらいだったから、気軽に入れる値段であった。「イギリスは初めてですか?」と聞かれ、「(一度、ツアー旅行で来ているので)2度目です」と答えると、僕らはこの年になっても日本になんか行ったことないよ、お金持ちだねー、なんてからかわれたのを覚えている。
 それから、私は、毎年のように、ピーターパンの像に会いに、ケンジントン・ガーデンズを訪れるようになった。最初のうちは、一度入ったことがあるから、と、素通りしていたが、久しぶり入ってみようかな、と思ったのは2002年のこと。が、入場料が約10ポンド。ちょっと高いな、と思ってやめてしまった。


 そして、2004年、父と母とケンジントン・ガーデンズを訪れた。せっかくだから、ちょっと高めだけど、ケンジントン宮殿に入ってみる?、と両親を誘い、久々に中に入ってみた。

左:ケンジントン宮殿の入口;中央&右:庭の風景。

 初めて入ったときの記憶は、たくさんの宮廷衣装が飾られていたのを覚えているぐらい。が、今回、改めて中に入ってみると、それらの衣装のほかに、プリンセス・ダイアナが着た数々衣装が飾られており、宮廷内の一部も見学することができた。これで約10ポンドなら納得!の充実度であった。

(2005.4.2)
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