コッツウオルズ 1

Cotswolds


Chipping Camdenにあるかやぶき屋根の家


その1
けっこう穴場のMoreton-in-Marsh
 1度目のときは、電車でMoreton-in-Marshまで行き、ここを拠点にすることにした。Moreton-in-Marshからだと、Chipping CamdenやStow-on the-Wold、Bourton-on-the Waterが近い。
 「地球の歩き方」でみつけた、小さな農場がやっているB&Bに泊まることにしたのだが、この農場、駅から少し離れた所にあった。着いたときは、荷物があったのでタクシーで行ったのだけれど、そうそうタクシーも使っていられないからと、道を聞いて駅まで歩いて、町へ繰り出すことにした。
 ところが、近道を教えてくれたのが仇で、人気もない畑の真中を歩かされる羽目になり、道を聞こうにも人影さえない。私たちはすっかり心細くなってしまった。徒歩で20分のはずの駅は全然、見えてこない。「こんな私有地みたいな所を横切って行って、しかられたりしないかなぁ・・」と友が言い出した。着いた早々、すっかり途方にくれ、ふたりともいらだち始め、ため息が出てきた。
 そのまま途方にくれていたなら、きっとふたりで喧嘩を始めてしまったに違いない。
 2時間も歩いたころだったろうか。ようやく1件のレストランが見えてきた。
 うん、そうだよ、もうお昼をずいぶん過ぎてるし、いらいらするのはお腹がすいているせいかもしれないね。何か食べて、道を聞こう!
  ふたり、へとへとな気分で入ったレストランには、とても素敵な奥様.がいて、庭のテーブルに席をせしめたとき、なんだか、とってもほっとした気分になった。
 あっ、7月なのに、満開のアジサイが咲いてるねぇ・・。きれいだねー。と、ふたりともすっかりリラックスムードになってきた。
 そんな気分で、ふと見ると、すぐ近くに駅が見えるじゃないか。はぁ、助かったなー、とお互いほっとした。


友がオーダーしたfish&chips。皮がパリパリでとってもおいしいわよー、と友。

 Morton-in-Marshには2泊したのだが、3日のうち2日は、素敵な奥様のいる、上に述べたレストランで昼食をとった。いいと思ったらとことん、がふたりのモットーっていうんでしょうか。このレストランは、B&Bもやっていたので、すっかり気に入ってしまった私たちは、また、来ます!と、口を揃えて彼女に言った。友はお母さんと、私は未来のだんなさまと、と約束したのだが、うーん、悲しいかな。ふたりとも、約束が果たせないままだ。

この旅の間中、Takiさんは、ずっとハイテンションだった。毎朝、早起きを自認する私よりも、早く起きて朝の散歩。上の写真はすべて、Takiさんが撮った、早朝のB&Bのショットである。うーん。動物たちも、朝日を浴びて、幸せそうですねぇ・・。やっぱ早起きは三文の徳・・なのでありました!

 そして、なんでかな。コッツウォルズに行ったというのに、私たちは、2夜とも、同じインド料理屋で晩御飯を食べてしまった。味がけっこういけたのも確かだけれど、実は、とてもかわいい男の子のウエイターがいて、私がちょっと惚れこんでしまい、友がそれに付き合わされた、というのが正しい。
 記念に彼の写真を撮って帰ろう!と思って、店内で何枚か写真を撮った私に、店の宣伝になる、と思ったのか、オーナーが、ぜひぜひ焼き増して送ってくれ、と熱心に頼んできた。もちろん!、と力強く答え、帰ってから、すぐ焼き増しはしたのだが、手紙を書かなくっちゃなー、とずるずるしているうちに、住所を書いた紙をなくしてしまった。そして、1年後ぐらいにやっと住所をみつけたのだけれど、いまさらなぁ・・と思ってしまい、とうとう送れなかった。今でもたまに、日本人は信用できない、と思われてしまっただろうなぁ・・と思い出すのだけれど、はてさて。今となっては、ほーんと、どうしようもありませんよねー。ごめんなさい。とても、feel guiltyの気分です。


毎週火曜日には、駅前で市場が開かれるという。


Stow-on-the-wold

 第1日めは、畑の中を道に迷って、とほほ気分だった都合上(?)、あまり時間がなくなってしまい、バスでStow-on-the woldに繰り出しただけで終わってしまった。とはいえ、季節がら、通りや家々に飾られている花がとても美しく、私たちは「きれいだねー」、を連発しながら、初夏の空気のなか、街並みを楽しんだ。

Stow-on-the-wold、そこには冷たい風が吹く・・と言われるのは、コッツウォルズでいちばん標高の高い、240 m(800フィート)に位置しているかららしい。


Bourton-onthe Water
 第2日めのメインはここ! 今、写真を見返してみても、どれをとっても絵になる場所だなぁ・・としみじみ思う。

 この村には、1/9サイズで村をつくったというModel Villageなるものがあった。中に入って、ミニチュアの中に立つと、へっへっへー、ちょっと、ガリバーになったような感じ。

Model Villageは、村を、正確に1/9サイズで再現したもの。1937年につくられた。

 Mortor Museumにも入ってしまった。というのも、イヌを連れていた人のよさそうなおじさんに、ふたりで並んだ写真を撮ってもらったら、のぞいていけー、のぞいていけー、としつこく誘われてしまい、断りきれなくって・・。でも、本音を言えば、どうってことはない、ガラクタの山?って感じのMuseum。古きよきものを大切にするイギリス人にとっては、何でも展示品になってしまうんでしょうか、ね?

Mortor Museumの中では、40種以上の汽車のミニチュアが走っている。


Chipping Camden
 この町で、ぜひ見たいと思っていたのがかやぶき屋根の家。そんな家々がたくさん立ち並んでいるのかと思いきや、はて、影も形もなしだったので、果物屋さんでチェリーを買って、こんな感じのうちを見に行きたいんですが・・と聞いてみたけれど、店の人は、うーん、どっかで見たような・・と首をかしげてしまった。 日本のガイドブックで紹介されていても、町の人には、何のことやら・・ってこと、やはりあるんですねー。

上段:かやぶき屋根の家。右の写真のように、きちんと手入れしてるんですねー。
下段:マーケット・ホール。

(2001.10.19作成、2003.6.9更新)
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