ロンドンの近くのお城

Castle

 イギリスには、お城がたくさんある。日本でも、京都や奈良へ出かければ、はるか昔の建造物にたくさんお目にかかれるが、イギリスでは、ロンドンからそれほど遠くない距離でも、都会の雑踏を忘れさせてくれるような、大昔の空間にお目にかかれるのだから素晴らしい。古いものを大切にするイギリス人ならではのことなのか、それとも、かつては木造建築が主流であった、地震国である日本とは異なる風土のおかげなのか・・。
 ここでは、3つほど、2時間足らずで行くことができる、素敵なお城を紹介しましょう。

アランデル城 Arundel Castle

  ヴィクトリアから電車で約1時間半のところにあるアランデル。駅を降りると、もう、遠くにアランデル城が見えている。
 昔は城下町だったという雰囲気を、そのまま残した町並みで、なんだかとっても、のんびりした気分になった。ほぉーっと、うなるようなすごさはないけれど、こじんまりとしたところがとてもいい。
 お城を見た帰り、何軒かのお店をぶらぶら。立ち寄った小物屋さんで、私は、布でできたエンジェルの人形をみつけた。きゃーっ、これって、Takiさん(前の年に一緒にイギリスを旅した友)にとってもよく似ている。うん、見ればみるほどよく似ている。私は、そのエンジェルを彼女へのお土産にすることにした。これを渡したら、絶対、本人も、似てるって言うだろうなー、と、リアクションを想像して、なんだかとっても満足感を覚えた私である。


左:駅から少し行ったところから見えるアランデル城;右:アランデル城から見える町並み






ウインザー城 Windsor Castle

 ロンドン、ヴィクトリアからバス(グリーンライン)で1時間足らず。午前中たっぷりロンドン見物をしてからでもひょいと出かけられる、そんな近場にあるお城。現に私たちも、午前中はピカデリーで買い物をし、収穫品の入った大きな袋を抱えて、ウインザーにでかけた。
 現在、夏の間だけ、バッキンガム宮殿が公開されているのも、火事で被害を受けたこのお城を修復するためだった。
 女王様がよく訪れるせいか、お城は、バッキンガムのように、衛兵さんたちに守られている。私たちが行った日は、女王様がいらしたらしく、旗が揚がっていたので、見れない所もあったようで残念!
 イートン校に行く途中、ものすごくかわいいイートン校生に遭遇したのだけれど、お願い!を連発しても、とてもシャイで、写真を撮らせてもらえなかった。これまた、残念!


リーズ城 Leeds Castle

 ひとり旅のとき、よく使うバスツアー(午後の半日コース)に参加した。というのも、ロンドンから2時間ぐらいの距離にあるわりに、電車で行けばバスに乗り換えなくてはならず、はたまた、バスで行けば、便数が少なく、思った時間に帰ってこれないとアドバイスされたからだ。
 バスツアーに参加したもう1つの理由は、誰かしら、同じように一人で旅をしている人と仲良くなって、話をできるかと期待したからだが、行きは残念かな、隣に座ったのは60代と思われる気難しげな女性で、何も口をきかずに終わってしまった。
 そしてお城に到着。水辺にそびえるお城の写真にうっとりして、ぜひ行きたいと思っていたのだが、当日は、あいにくの小雨模様で、ぼーっと霞むなかに浮かぶお城の姿となった。それでも、城内を散策しながら、湖に囲まれた、広大な敷地内の風景には、うっとり・・。
 ツアーに含まれていたお茶券を使って、城内のティールームでアフタヌーンティーをし、集合時間にバスに戻った。
 帰りのバスでは、隣は、行きの女性のお嫁さんか娘さんとおぼしき若い女性に選手交代していた。どこから来たの?、誰と来たの?、そんな話をしたと思う。そして、彼女が買ったお城のパンフレットを一緒に見させてもらって、ここはきれいだったねー、なんて、言葉を交わした。
 ロンドンに戻ってから、あのパンフレットを買えばよかったなぁ・・と思って、当時、ヴィクトリアにあったtourist informationのショップを訪ねてみたが、リーズ城のパンフレットは置いてないという。がっかりしながら、迷ったときは買っといたほうが無難だなー、だって、遠くから来てるんだもん、と思った私である。



(2001.11.29、2002.5.1)
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