2006年8月19日(土)〜20日(日)
東京ビッグサイト 西2ホール 

 アマチュア無線最大の祭典「ハムフェア2006」が8月19・20日の2日間、東京ビッグサイト西2ホールで開催されました。
 JARLコーナーでは特別記念局8J1Aや工作教室、各種アワード受付などの恒例イベントに加えて、今回はハムフェア30回記念ということで、「アイボール30アワード」「集まれヤングハム!スピーチコンテスト」など特別企画もありました。例年と同じくビジネスコーナーでは無線機器メーカーの展示や販売、クラブコーナーでは活動紹介やジャンク品・中古品の販売などが賑やかに行われました。
 来場者は19日(土)が17,000名、20日(日)が12,000名の合計29,000名でした。従来の小中学生無料に加えて、今年は高校生も入場無料でしたが、昨年と同じ入場者で期待された来場者増にはつながりませんでした。

 来年の「ハムフェア2007」も2007年8月25日(土)・26日(日)、今年と同じ東京ビッグサイト西2ホールで開催予定です。
 
ハムフェアの様子をデジカメで撮りました。
写真は PhotoHighway Japan のアルバム に掲載しています。

★ハムフェア2006(ビッグサイト)のようす★

★ハムフェア特別記念局 QSLカード


過去30回のハムフェアの略歴(会場、期間、来場者数など)はこちら
 
●感想…
 今年は2日間とも自家用車で行きました。1日目はハムフェア以外に大きなイベントは無く、どの駐車場も余裕で入庫できました。ハムフェア会場上階の西4ホールでは東京国際芸術博覧会が開催されており、19日が最終日で、ハムフェアチケット持参で無料招待ということでした。でも訪れる人は殆どなく、閑散としていました。
 ハムフェア会場の各ブースは昨年とほぼ同じ配置でした。ビジネスコーナーの出展が今年も減少しました。マガジンランドも出展がなかったので、書籍関係はCQ出版社のみとなりました。ハムフェアに行く目的の一つが販売店の特売品だという人も多いと思われるので、ビジネスコーナーの衰退がハムフェアの活気低下に拍車をかけている感じです。下の表に示したように、ビッグサイトに移転した1996年のビジネスコーナーの出展が56ブースだったのに対して、今年は21ブースですから・・。  
ハムフェア 出展ブースの数
  1996年
東京ビッグサイト
1999年
パシフィコ横浜
2006年
東京ビッグサイト
JARL コーナー 28 23 14
JAIA フェア 12 9 5
ビジネス コーナー 56 42 21
クラブ コーナー 198 189 156
※JAIAフェアは2001年よりJAIAコーナーに格下げ
 
 2日目は昨年と同じく東ホール全フロアでガレージキットのワンダーフェスティバルが開催されていました。コミケほどの混雑ではありませんが、オタク文化の象徴みたいなイベントですから、入場列が西ホールを越えて国際展示場駅まで続いていました。駐車場の混雑を警戒して8時にビッグサイトに到着したら、まだ会議棟の地下駐車場も空いてました。9時頃には東ホールの駐車場が満杯になり、ワンダーフェスタ参加者の車が西駐車場と北駐車場に流れてました。
 ハムフェア会場は初日よりも人出が少なく、メーカーブースもクラブコーナーも余裕で見学できました。ここ数年、二日目が少ないのは、規模の縮小で一日で容易に見ることができるので、リピーターが少ないのだと思われます。初日にクラブコーナーの掘出し物を物色した後は用がないということなのでしょう。

 2003年から高校生の入場料を800円に割引しましたが、さほどの効果がなく、今年は高校生も入場無料にしました。しかし、高校生以下の姿は相変わらず少なかったようです。やはり どの分野でも若い世代が少ないと年々衰退していくことになります。人気低迷の抜本的対策は難しいと思いますが、ハムフェアのあり方は工夫の余地があると思います。
 今回は30回記念ということで、ハムフェアの歴史展示やアイボール30アワードなどの特別企画がありました。その一つに、イベントコーナーで「集まれヤングハム!スピーチコンテスト」が開催され、8名の小中学生がハムに対する想いを語りました。8名の殆どが同じ中学校の無線部でしたけど・・。スピーチで印象的だったのは、「無線を始めたものの、同年代の仲間が非常に少ない」ことを嘆いていたことです。確かに多くの仲間と喋ろうと思っていても、交信相手が中高年のおじさんばかりでは新鮮味を感じないでしょう。青少年の来場者を増やす努力をして、ハムフェアを通じてハムの楽しさを知ってもらえるように工夫してもらいたいと思います。

 19日会議棟において、恒例となった当日受付・即日発表の3級と4級の臨時国家試験も行われました。今年は389名(3級:148名/4級:241名)が受験し、217名(3級:70名/4級:148名)が合格しました。合格率は3級が47%、4級が61%と通常の国試よりも若干低かったようですが、この日だけで200名を超えるハムが誕生しました。
 
★アマチュア無線落語★

 イベントコーナーでは笑福亭鶴瓶師匠のお弟子さんである笑福亭瓶太さんが、アマチュア無線落語「寄り合い無線」を披露しました。
 瓶太さんは関東では決して知名度は高くありませんが、昨年の関ハムで落語「アマチュア無線じゅげむ」を披露して好評を得ました。今年の関ハムにも出演し、今回ハムフェア初登場となりました。
 なお、瓶太さんは先日ハムの免許を取得し個人局(JO3KHA)も開局しました。初運用が落語の後の8J1Aのオペレートで、個人コールでは会場内よりD-STARで初交信しました。