第8回 : Library of Congress Online Catalog (1999年9月23日)

6月に「Webで情報検索」の@〜Fを書きました。あの記事を書き上げたあと、役立つホームページを少しずつ探してレパートリーを増やしていき、その結果を書いていければいいなと考えるようになりました。今回は、たぶん6回前後の連載になると思いますが、アメリカの議会図書館(Library of Congress)の蔵書検索システム2種類(!!)と、RISM Onlineから3種類を取り上げる予定です。

Library of Congress
世界有数の蔵書規模を誇るアメリカ合衆国の議会図書館ですが、私たち図書館員は、LC[エル・シー]と略して呼びます。そのLCのホームページを呼び出すと美しいトップページが表示されますが、そこに盛られた情報量はけっこう多く、どこを操作して次へ進んだら良いのか迷ってしまうことがあります。
( ⇒⇒⇒ 「どれどれ?」という方は、こちら へ。)

私は商売柄、蔵書の検索はどこから入っていったらいいんだろうと思うわけです。いま見ていただいたトップページの上のほうに、小さい文字 SEARCH THE CATALOG というのが見えます。ここをクリックすると、いよいよOnline Catalog の画面が現れます。

Library of Copngress Online Catalog
http://lcweb.loc.gov/catalog/

使い方
◆この画面にある USE THE ONLINE CATALOG の箇所をクリック!
次の画面が表示されます。検索の方法を選びクリック
選択肢
Subj - Name - Title - Call #
Guided Keyword
Command Keyword
Keyword
その他、Set Search Limits が用意されています
◆今回はSubj - Name - Title - Call # をクリックして検索画面を呼び出します
Name の欄をクリックして、下のボックスにskriabin と入力します
(⇒⇒⇒ 今回の検索例。スペリングはまだ2通りくらいあります !!)
結果が表示されます

検索結果について(1)
これまで取り上げてきたものは、通常、著者=書名などの一覧リストが表示されるのが常でした。しかし、ここに表示されるのはLCの「件名標目表」がもっている人名件名のようで、どうして同じような人名のリストが出てくるの?と思う方もいらっしゃるでしょう。
そして、skriabinで探せる範囲は割と狭いこともわかります。Titlesの項目にある件数が「0」でも ”more info”と書いてあればクリックします。
すると、skriabin ではなく scriabin で探せる資料があることもわかってきます。
同様のことを skrjabin についても試しましょう。

このように見ていくと、通常の一覧リストに導かれます。そこから選んで、詳細表示へ行くことももちろん可能です。

検索結果について(2)
・資料の種別(媒体)がわかったり、請求記号がわかったりします。
・Plain Text−−ASCII に印が付いているのを確かめ(あるいは付け)、自分のE-mailアドレスを記入して、これぞと思うデータを自宅のPCに送信することだってできます。うまく送信できると画面に「〜successfully」の文字が読み取れます!!

使ってみて思うのは、
(1)何度もクリックする必要に迫られること。
(2)検索結果の表示から選んで、ようやく一覧表示に行きつける
など、LCの歴史や豊富な蔵書量がそうさせているのでしょうが、操作が面倒だという印象は正直なところぬぐえません。

実は、もう一つ蔵書検索のシステムが用意されています。
それは次回とりあげましょう。


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