第5回 : BVBのOPAC(1999年6月25日)

ミュンヘンにあるバイエルン国立図書館(Bayern Staatsbibliothek)は、音楽関係の資料を多く持つことでも有名です。1996年頃、この図書館のホームページを探したところ、蔵書検索システムはTelnetで提供されていました。画面が表示されると、その片隅にBitte Eingabeというコトバがあり、こちらが文字を入力するのです。しかし、そのレスポンスが極めて遅く、いらいらしました。ほどなく、私はこのシステムを使わなくなりました。
一年ほどして、その後進展はないのだろうかと思い、探してみました。見ると、蔵書検索システムがWWWで提供されるようになっていました。さらに良く見ていくと、Bayern Staatsbibliothekを含む図書館ネットワーク全体の蔵書検索システムまであるのです。これには驚きました。

BVB。正式名称はBibliotheks-Verbund Bayern。バイエルン地方の図書館ネットワークのようですが、Bayern Staatsbibliothekだけでなく、周辺の各都市にある大学図書館その他が含まれています。こうなると、BVBの蔵書検索は、ますます威力を増すのです。

BVB OPAC
http://www-opac.bib-bvb.de/

使い方は次のとおりです。
◆トップページが表示されたらOPACの個所をクリックします
次のページが表示されたら、Recherche startをクリックします
◆次のページが表示されたら、コトバを入力してsucheをクリックします
# 項目名は、ボックス右の▼をクリックして別の項目に変えることができます
# 一番右のボックス右の▼をクリックすると、or検索、not検索も選択できます
◆簡略表示が示されます(該当の結果がない場合は、検索をやり直します)
◆簡略表示の青い文字をクリックすると詳しい表示が示されます

音楽関係の資料でも、けっこう期待に応えてくれるように思います。詳しい表示で所蔵館がわかると、一部の図書館では、その先のコピー依頼のフォームまでWeb上に用意されています。初めてこれを見たときは「ここまで来たか」と感心したものです。
こうした場合、必要な項目に入力してメールで送信するだけでいいようですが、請求記号を確認したり、料金について書かれていないか、よーく確認してください。私自身も、この辺りの事情になると、まだよく理解できていないため、申し訳ありませんが、断定的に書けません。

いいことづくめかと言えば、少々問題も感じています。この蔵書検索システムは、図書、楽譜、録音資料の区別がつけにくいので、詳しい表示まで一点一点開いてみないといけないのです。また、楽譜や録音資料の曲集など、何が収められているかわかりません。まあ、普通はそういうものなのでしょうが、若干不満が残ります。

そうはいっても、強力な蔵書検索システムであることには違いないと確信しています。



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