第3回 : 音楽図書館協議会(2000年4月28日)

今回は「音楽図書館協議会」のホームページを取り上げます。
音楽図書館協議会(略して「音図協」=オントキョー)。私が初めてこの団体の名前を知ったのは1974年、大学4年の時でした。卒論作成で、遠山音楽図書館(当時)や南葵音楽文庫(当時)に出入りした私でしたが、ある日、『逐次刊行物所在目録』という薄手の冊子が目に止まりました。何だろうと思って見ると、音楽雑誌の所在を記した目録だったのです。音楽関係の図書館が協力し合う団体を持っていることも初めて知りました。当時の私には、これはありがたい資料だったので早速入手し、役立てたことを思い出します。
では、紹介を始めましょう。

音楽図書館協議会 ホームページ
http://www.kunitachi.ac.jp/mlaj/

トップページは地味めのデザインです。メンバーズリストを丹念に見ていくと、Web上に蔵書検索ができるOPACを公開しているのは、残念ながら、愛知芸術文化センターと活水女子大,、それとリンク集に見出だせる東京藝術大学附属図書館など、ごく少数しかありません。音楽図書館に関するニュースも読めます。その項目名が<ad notitiam>とラテン語で、最初、目の玉が飛び出る思いでした。目録クリニックは、まあギョーカイ向きの専門的な内容といっていいでしょう。IAMLという国際的な団体の日本支部のホームページも項目にありますよ。

私のお奨めは、よく集められた「Links」。
http://www.kunitachi.ac.jp/mlaj/jp/links_j.html

ここは、12のカテゴリーに分かれています。
<音楽図書館員必見サイト> <資料検索> <サーチエンジンと音楽リンク集> <日本の伝統音楽> <演奏会、演奏家、演奏会場> <ポピュラー音楽関係> <音楽療法サイト> <これは凄い、敬服個人サイト集> <世界のオペラ> <楽器博物館> <知的所有権、著作権><図書館など>
使い方:
◆どこかのカテゴリーをクリックすると、右側に関連するサイトが表示されます。
◆「これ」と思ったサイトをクリックします
◆目的のサイトが表示されるはずです

どれも個性的なサイト揃いですが、<サーチエンジンと音楽リンク集><これは凄い、敬服個人サイト集>の両方に登場する、「飯尾さんの音楽だったらなんでも来いリンク集」というのがあります。これは名高い”Classica”のリンク集を切り出して、オントキョーのリンク集にもってきたものです。私も外国のある出版社の楽譜の情報を調べたことがありました。私の例では、外国のリンク集と比べても、”Classica”のそれは、使いやすくできていました。このリンク集は、大勢の皆さんが、本当に凄いと実感できることがあると思いますよ。
<サーチエンジンと音楽リンク集>にある「AMS(アメリカ音楽学会)の包括的かつ専門的な音楽リンク集」も見落とせません(ただ、スリープしているサイトや死んだサイトが、けっこう放ったらかしにされていますけれども・・・)。
さて、外国の音楽図書館の蔵書検索を試みたいときは、カテゴリーの資料検索からアプローチする方法もありますが、なにせ数が少ない。むしろ「AMS(アメリカ音楽学会)の包括的かつ専門的な音楽リンク集」の中にある、MUSIC LIBRARIES, ARCHIVES and ONLINE CATALOGUES から入っていくといいでしょう。
いろいろ試してみると楽しいですよ。
【更新記録: 1999年6月23日+2000年4月28日+2000年8月31日URLその他のミニ修正。】


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