第16回 : Webで情報検索F MELVYL / CDL(1999年6月27日)

以前、同僚から教わって「いける」と思ったものがあります。カリフォルニア大学図書館のMELVYLという検索システムです。今回も前置きぬきで、さっそく本題に入ります。

MELVYL
http://library.ucr.edu/

使い方:
◆ トップページが表示されたら、MELVYL / CDLをクリックします
◆ 次のページが表示されたら、MELVYL Catalog / CDL-hosted Databasesをクリックします
◆ 次のページが表示されたら、To Searchの2.(Title やAuthorなど)から任意に選んでクリックします
◆ 検索画面にコトバを入力したら、Submit searchをクリックします
# Enterキーで代用することはできませんでした
◆ 検索結果の件数が表示されたら「Display」をクリックして簡略表示を見ます
# その際、1ページに何件表示するか▼をクリックして選べます。1ページ20件が最高ですが、件数が多いときなどはこれをお奨めします。次のページを表示させる回数が減って、時間と通話料金の節約にもつながりますから。
◆ 簡略表示の項目から[Long Display]をクリックすると詳しい表示が見られます
◆ 簡略表示の項目から[Long Display]の右の(xxx )をクリックすると、所蔵館と請求記号がわかります

こうやって書くと面倒くさいのではないかと思われそうですが、実際に試してみると、そうでもないと思います。使ってみて「いいぞ」と思ったのは、楽譜や録音資料で曲集を扱ったものを見ると、Notes[注記]やContents[内容]の記述が類例を見ないほど充実していたことでした。この点は、音楽関係の調べものをする皆さんには、ありがたいことです。

簡略表示と詳しい表示の両方で、ページの先頭に(簡略表示ではページの最後にも)、
Print | Mail | Download | Save | Request | Clear Checkbox | Modify Search |
Another xxx search
といった項目が用意されています。
「これは」と思うデータは、簡略表示の左端にあるボックスをクリックしてレ点を打ちましょう(「やっぱり要らない」と思ったら、もう一度クリック。今度はレ点が消えます)。
こうしておくと、プリントアウトしたいときやダウンロードしたいときに便利です。
たとえばPrintボタンをクリックします。まず、レ点を付けた件数をプリントアウトするがいいかと聞かれます。もしイヤだと思えば、打ち出すのは、すべて(All)か指定したナンバー(表示結果の左から2番目の数字)かを指定します。次に、打ち出す形式を決めましょう。初めは「short」と表示されていますが、▼をクリックして他の形式を選ぶこともできます。あとは、要約やテキストを打ち出すか、さらに所蔵に関するデータを打ち出すかどうかを決めます。よければ、メニューバーから「印刷」を選んで「OK」をクリックですね。
ダウンロードも似たりよったりの手順です。
リクエストについては、私たちは使えないようです。カリフォルニア大学にはいくつものキャンパスがありますから、同じ大学の別の館で持っている資料を、他の図書館から送ってくれと依頼するときのフォームみたいですから。
よくできたシステムですね。

さて前々回はドイツで、図書館ネットワークを単位にしたホームページでした。ドイツには、ほかにも図書館ネットワークを単位としたサイトがいくつかあるようです。個人的には、こうしたあり方が一つの理想形です。でも、前回と今回ご紹介したアメリカの図書館のように、個別の図書館で個性豊かなホームページを作るのも、悪くありません(館内の合意のとりやすさ、維持・管理のしやすさといった点でも優るかもしれませんし)。
アメリカについては議会図書館をはじめ、まだ触れなくてはいけない図書館があることは百も承知。また、ヨーロッパのドイツ以外の図書館にも、もっとアクセスする機会が増えればいいなとも考えますが、未だそこまでいたっていません。

とりあえず、このシリーズの幕を降ろして、他日を待つことにしましょう。



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