Shops for Fun

Shops for Fun
(12.13.P49.1999)

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今回は ASIA から
  坂本さんのサマリーです。お楽しみ下さい。こういう店が地方にあってもいいんだけ どね〜

楽しむための店


語彙は主に『英辞郎』Ver.28から抜粋

By SACHIKO SAKAMAKI Tokyo
 

大意

語彙

P13 日本の景気後退は新しい小売業界の戦略を産み出した−商売と楽しさのミックスであ る  
1 午後11時をとうに回っていても東京の北部にあるディスカウントストア、ドンキ ホーテの売場ではそんな感じは受けない。夜遅い時間にもかかわらずこの店は人であ ふれているのだ。若いカップルが、通路に所狭しと積み上げられたバドミントンの セットや歯ブラシ、テレビ、クリスマスの飾り、クリスチャンディオールの口紅、お せんべいなどを物色している。22才のソネ・ケンジが明るい照明で照らし出された カナリヤのような黄色の建物から楽器のキーボードと数個のキャンディー・バーを 持って出てきた。彼はこの店に2週間に1度、友達と来て数時間を過ごす。ただ見て 回るだけのことも時々ある。「この店は楽しいよ。」流行に敏感な若者の間で流行っ ているグレーに髪を染めたソネは言う。「この時間にこんなに安い値段でいろんなも のを売っている店は他には無いからね。」 wall-to-wall:いっぱいに埋め尽くした stack:積み重ねる hip:流行に敏感な
2 旧態依然とした日本の小売業界で何か革命的なことが起こりつつある。秩序は失せ、 混沌が生まれてきているのだ。低価格と楽しさを提供する店舗は今や最も人気のある ショッピングスポットだ。これは好況時には起こり得ないだろう。経済はまだ回復途 上にあり、毎週のように大企業が解雇を発表する中、今までの小売業者は悪戦苦闘し ている。例えばスーパーの最大手であるダイエーは、年間売上の300億ドルにほぼ 匹敵する負債を抱えているのだ。ところが新しいタイプの店が−外国のGAPやイギリ スの薬局のチェーン店であるBOOTSのような日本に進出してきている企業と共に−現 在日本を支配している小売店に対してゲリラ戦を挑んでいる。ドンキホーテの社長ヤ スダ・タカオは言う。「日本の小売業界は内戦状態だ。」 stodgy:古くさい is saddled with debts:負債を抱えている civil war:内戦
3 勝者は驚く事なかれ、彼の会社のような現状に積極的に挑戦しようとしている新興企 業なのだ。日本では大抵の店が夜9時までには閉店してしまう中、ヤスダの会社のよ うに様々な物を置いて余分なサービスを省いた実質本位の店は、夜型の人間を真夜中 に歓迎する−ドンキホーテのほとんどの店舗は早いところでも午前2時まで開いてい るのだ。全ての商品を100円(約1ドル)で売っているチェーン店は商店街やスー パーマーケット、豪華なデパートの一角にさえ急速に進出してきている。これらの新 興企業は皆、今までの店舗が提供してこなかったものを提供している。それは安い商 品であり、楽しさであり、がらくたの山から掘り出し物を探し当てるスリルなのであ る。それではこれらの会社はどうやってそんな低価格でやりくりしているのだろう か。主にそれは、在庫を抱えた休業状態の会社を利用しているのだ。つまり小売業者 は彼らの顧客と同じように、自らメーカーや卸売業者に赴き特売品を探しているの だ。 no-frills:余分なサービスを省いた、実質本位の ritzy:豪華な、高級な bargain-hunting:特売品を漁ること
4 例えばダイソー産業は、仲介業者を経ずに直接メーカーと交渉することによって割安 に仕入れをしている。ダイソーは広島を基盤にしている100円ショップで、昨年 もっとも急成長した小売業者である。日本経済新聞の調査で業界全体の売上が1.3 %しか伸びていないときに、ダイソーの売上は69%も伸びた。この会社は毎日2店 舗近く新規開店させて、今年は8億1800万ドルから14億ドルにさらに売上を伸 ばしたいと考えている。ダイソーの成功の秘訣は商品そのものにあるのではなく、品 揃えの豊富さにあるのだと社長のヤノ・ヒロタケは言う。「うちの店で買い物をする のはゲームをしているようなものなんだ。お客さんは楽しんで、そして買ったもの全 てが景品なんだ。」 middlemen:仲介業者
5 彼の店はプラスチックのゴミ箱からマニキュア、パンツ、プライヤー、拡大鏡、ワイ ン用のグラス、陶磁器の壷に至るまで4万個の商品を置いてある。普通の店舗ではこ れらの商品は15倍以上もの値段になってしまうだろう。東京在住の主婦、タカス・ カズエが渋谷の人気スポットにあるダイソーの店から白いビニールの買い物袋を抱 え、顔を大きくほころばせて出てきた。彼女が買ったのはサンダルや化粧品ポーチな どで他の物も含めて全部でたったの8ドルだ。「ほんとに楽しいわ。もう宝探しみた い。」とタカスは言う。 nail polish:マニキュア
6 最近、ドラッグストアのチェーン店であるマツモトキヨシは、店頭市場からいきなり 優良企業がひしめく東証第一部に上場した初めての会社となった。社長のマツモト・ カズナは万引きを誘発してでも店をできるだけ利用しやすくしたいと考えている。消 費者は新しい口紅やアイシャドーやその他の化粧品を自由に試用できる。その結果、 ティーンエージャーの女の子の行きつけの店となる。マツモトキヨシはドンキホーテ のように、若いカップルの人気のデートスポットとなっているのだ。マツモトは言 う。女子高生がたくさん店にやって来て試用品で完全に変身してしまうんだ。万引き だってある−その損失は比較的高く、チェーン店全体の売上の2%に達する。でも彼 は気にしていないようである。「うちは盗みのスリルも提供しているんだ。」と彼は 笑う。 makeover:改装、改造
7 しかしこれは実行できるようなビジネス哲学には聞こえないし、マツモトキヨシのよ うな店がそんな戦略を果たしていつまで続けることができるのか疑問を持つ人も多 い。日本の消費者は気まぐれでディスカウントストアの以前の試みが初期は成功した ものの、その後失敗に終わっている、と東京のウオーバーグ・ディロン・リード証券 の小売業界のアナリスト、マツオカ・マサヒロは言う。「一時的なものなのかどうか を判断するのはまだ早すぎるが、現在のように拡大し続けることはできないと私は思 う。」とマツオカは言う。メンズスーツのディスカウント店である青山商事は、19 90年代の初期には成功したが、最近東京にある店舗のうち6店舗を閉鎖した。そし てその場所に、100円ショップのダイソーが移ってきている。 stab:試しにやってみること fizzle:失敗に終わる
8 一方ドンキホーテはあまりに成功したために望みもしない注意を引いてしまってい る。夜遅くまで騒がしい、と近隣の住民が苦情を言い出したのだ。東京の中流階級の 居住地である杉並区の掲示板では「ドンキホーテ、出店反対!」と警告している。し かし少なくともこれらの店は、日本の政治が景気刺激策や地域振興券の配布を行って もできなかったことをしたのだ。彼らは消費者の財布の口を緩めたのである。 racket:騒音、大騒ぎ giveaway:景品


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