Meet the Mediator

Meet the Mediator
(12.13.P41.1999)

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今回は LAW かな?
  Jayさんのサマリーです。お楽しみ下さい。それにしてもマイクロソフト独占の問題 は長いですね。

まとめ役との接触


語彙は主に『英辞郎』Ver.28から抜粋

By ADAM COHEN
 

大意

語彙

P41 リチャード・ポズナーはアメリカの最も優れた法学者の1人である。しかし,彼はマ イクロソフトの訴訟をうまく治めることができるであろうか  
1 先週,シカゴ郊外の名高きスタンダードクラブに集まった,マイクロソフト訴 訟の報道陣は通常では考えられないくらいの数であった。彼らのターゲットはリチャ ード・ポズナー判事である−政府による画期的な反トラスト訴訟で近頃任命された調 停者だ。彼が関係者との初めての会談の直前,報道陣がポズナーに質問攻めを行なう と,彼はそっけない返答を行なった−「ちょっと,どいてもらえないかね」。 語彙 media pack: = reporters assigned to this story out in force: = a large number of reporters prestigious: 世評の高い Standard Club: カントリークラブ judge: 裁判官  appoint: 任命する landmark: 将来における判決の先例となる antitrust: 独占禁止法 の lawsuit: 訴訟 fire: (質問などを)浴びせる crisp: そっけない
2 マイクロソフト訴訟で新たな日である。トーマス・ペンフィールド・ジャクソ ン判事は,この訴訟を調停しようとしてポズナーを任命したのだ。そして舞台は,今 やワシントンにあるジャクソンの裁判所からシカゴへと移っている。そこで,ポズナ ーは,マイクロソフトと司法省を和解へ導くことを意図した非公開の会議で議長を務 めているのだ。それは非常に骨の折れる仕事である−政府は,マイクロソフトが断念 するよりももっと大きなものを求めているようなのである。しかし,見解の一致を見 出せるものがいるとするならば,才気溢れ気が触れたように働くポズナーであるかも しれない。 語彙 case: (個々の具体的な)場合 judge: 裁判官,判事 appoint: 任命する mediate: 調停する courthouse: 裁判所 preside: 議長を務める closed-door conference: 非公 開の会議 intend: 意図する Justice Department: (アメリカ)司法省 settlement: 解決, 和解 daunting task: 困難な仕事,やる気を削がれるような仕事 government: 政府  brilliant: 立派な,華々しい insanely: 気が狂ったような workaholic: 仕事中毒の
3 マイクロソフト訴訟の決着など,言うなればクリスマス休暇にやりきれるもの のように思わせる,目を疑うくらいの経歴をポズナーは有している。彼はシカゴにあ る連邦上訴裁判所の裁判所長なのだ。そこで彼は年間100に及ぶ判決書を書いており, シカゴ大学で法律を教えている。また,ものすごい数の法律評論記事を執筆し,公演 を行ない,個人名のもと社説を書き,そうそう,年間に1〜2冊の割合で本を出版す る時間を割いている。(最近の出版物:「アメリカにおける問題−ビル・クリントン大 統領の弾劾問題に関する厳しい報告」・やや難解な出版物「倫理と法理論における問 題の多い事柄」)「ディックは名高き知性人なんです」と語るのは,法学部の同僚の ランドル・ピッカー。「彼は20世紀を代表する偉大なる法律家の一人と言えます」 語彙 jaw-dropping: びっくりするような resume: 履歴書 resolve: 解決する  plausible: ありそうな chief judge: 裁判所長 federal appeals court: 連邦上訴裁判所  pen: 〜をペンで書く decision: 判決書 churn out: 大量生産する scores of: 多数の  law-review article: 法律評論記事 op-ed: = opinion editorial(社説;署名入りの記事が多 い) affair: 職務,業務 scathing: 痛烈な account: (詳しい)話 impeachment: 非難  woe: 苦悩,災難 the less reader-friendly: 読者には分かりにくい problematics: 問題 の多い事柄 legendary: 名高い intellect: 識者 colleague: 同僚 legal mind: 法律上 の知識を十分に持ち得た人間
4 彼は最も保守的な人間の一人と言える。法経済学部の筆頭としてポズナーは, 市場に社会的に争点の多い問題の多くの解決を任せるべきであると考えている。彼の 金銭面だけを考慮に入れた提案は,幾つかの点で彼を物議をかもす方向へと導いてき ている。ポズナーの有名な提案に次のようなものがある−養子縁組のシステムは子供 が売られることを認めることによって改善されるかもしれない。そして彼は(最近), 次のように書き記した―堕胎が禁止されるべきかどうかは,Vが胎児の命の値段で, Nが禁止されることがない場合に行われるであろう堕胎の平均指数とする,ある種数 学的な公式に基づいて評価することができるのだと。 語彙 conservative: 保守的な人 thorny: (問題が)争点の多い dollars-and-cents: 金銭 面だけを考慮に入れた controversial: 論議を呼ぶ adoption: 養子縁組 improve: 改 善する abortion: 堕胎 ban: 禁ずる evaluate: 評価する mathematical formula: 数 学的な公式 fetus: (妊娠3ヶ月以降の)胎児
5 ポズナーの迷いのない自由市場に関する見解は,反トラストへ懐疑的な人間と して(今回の訴訟解決に)乗り出すことを意味している。独占に関する規制はしばしば 誤りであり,多くの場合,政府介入は害の方が多いと強い口調で語る。しかし彼は, 既成の法律に理解を示す傾向をも示しており,AT&Tの解体に関しては好意的な書き 方をしている。彼に対して好意的な人間は言う−彼は今までの流れに沿う考え方で今 回の訴訟を扱うつもりはないと。「今までの訴訟に関する経歴は関係ないんです」と 主張するのは,シカゴ大学法学部ディーン・ダニエル・フィシェル。「彼がどのよう な見解を持ち得るかは誰にも予測できないのです」 語彙 decidedly: 迷いのない free-market: (自由競争によって価格が決まる)自由市場  antitrust: 反トラスト skeptic: 懐疑論者 regulation: 規制 monopoly: 独占  intervention: 介入 inclination: 傾向,好み approvingly: 賛成して AT&T: アメリカ 最大の電話会社 breakup: 解体 admirer: ファン ideological: イデオロギーの  preconception: 先入見,偏見 unpredictable: 予測できない
6 ポズナーを任命することでジャクソンは,両者に良い面を与えた。マイクロソ フトは政府干渉に関する考え方で自分達に近い調停者を得ている。ポズナーは,マイ クロソフトの企業姿勢に否定的な人達が望むような,過激な改善法のすべてを後押し する気はないようだ。先月の事実認定では徹底した拒絶の姿勢を示していたジャクソ ンより,少なくとも彼は,このソフトウェアーの巨大企業へ,好意的な審理を与える ようである。 語彙 appoint: 任命する mediator: 調停する intervention: 介入,干渉 reluctant: 気 の進まない extreme: 極度の remedy: 改善法 critic: 評論家 call for: 要請する  finding of fact: 事実認定 down-the-line: 徹底的な rebuff: 拒絶
7 一方司法省は,マイクロソフトへ法を下してくれる,信頼できる調停者を得て いる。ビルゲイツの法人はもうすでにジャクソンの前に裁判での勝利を諦めている可 能性があり,彼に上訴で今までの流れを変えてくれることを期待しているのかもしれ ないと今回の裁判に関心を寄せている者は推測している。保守的なポズナーは,上訴 に耳を傾けるワシントンの判事の多くと協調姿勢にある。「もし彼らが,嫌疑を完全 に晴らすことを控訴裁判所や最高裁判所に期待しているのであれば,それは起こり得 ないことであると,彼はマイクロソフトに伝えられるでしょう」というのはジョージ ワシントン大学法学部教授ウイリアム・カヴァックである。 語彙 Justice Department: アメリカ司法省 mediator: まとめ役 credibility: 信頼性  conjecture: 推測する prevail: 勝つ count on: 期待する reverse: 一変させる on appeal: 上訴で conservative: 保守的な in sync with: = agree with Court of Appeals: 控訴裁判所 Supreme Court: 最高裁判所 vindicate: 〜の正当さを立証する
8 言い方を変えるならば,彼は申し分のない調停者であるといえるかもしれない −どちら側も恐れる要因の少ない人物という意味である。何が次に待ち構えているで あろうか。ポズナーはおそらくここの妥協点を見出すために関係者と会うであろう。 (一つ問題がある−ポズナーとビル・ゲイツが席に付いて話し合うであろうか)関係者 は話し合いが集結するまで何も語らないものと思われる。「何を食べたかを話すつも りもないよ」と司法省側の弁護士デビッド・ボーエイが初日の話し合いの後に語った。 話し合いがうまく行かなければ,第2段階として2月後半の法廷へ持ちこまれる−ジ ャクソン判事の法的な結論に関する論争,改善への模索,一番起こり得ることは何年 にも渡る上訴である。 語彙 hunt for: 探索する common ground: 妥協点 Count on: You can expect…  closemouthed: 口の堅い negotiation: 話し合い Justice Department: 司法省 remedy: 救済策
9 ポズナーがそれらすべてを不必要なものとすることは考えられることだ。話し 合いによって模索されるであろう道はマイクロソフトの(ウィンドウズを法人へ組み こんでいる)OS部門を分離独立させることである。それはジャクソン判事の事実認定 のロジックを踏むこととなるであろう−マイクロソフトがOSを独占することに違法 性はないであろうが,他の市場で不正な形で優位な位置を得るために独占状態を利用 することが違法なのだ。マイクロソフトからウィンドウズを分離させることは,司法 省を喜ばせるのに十分なくらい劇的なものである。それはマイクロソフトをゾクっと させるものではなく,むしろ,マイクロソフトの行動や製品が引き続き政府監督下に 置かれる必要が出るいかなる改善策よりも好ましいものなのだ。しかもそれはポズナ ーが好みそうな解決策である−さらなる競争市場を作り上げる政府の局部攻撃とな るものなのだ。 語彙 path: 進路,経路,方針 spin off: 分離独立させる operating-systems division: OS部門 monopoly: 独占 leverage: 利用する gain an advantage: 優勢になる carve out: 切り取る Justice Department: 司法省 preferable: むしろ好ましい remedy: 救 済策 require: 必要とする ongoing: 継続中の government supervision: 政府の監督  find favor with: 〜の愛顧を得る surgical strike: 局部攻撃 competitive market: 競争市 場


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