A Portrait of the Killer

A Portrait of the Killer
(8.9.P24.1999)

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今回は UNITED STATES から
  Boo-Booさんのサマリーです(^o^;

殺人鬼の肖像


語彙は主に『英辞郎』Ver.17から抜粋

BY ADAM COHEN
 

大意

語彙

P24 この蛮行のきっかけは何だったのか?1995年の一つの書類が、マーク・バートンの謎 を解く鍵になるかもしれない  
1 先週の木曜日(1999.7.29)の午後、マーク・バートンがオールテック・インベス トメント・グループのアトランタ支店に歩いて入って来た時、支店長と秘書は、この 男を知っていると思った。彼らはそのデイ・トレーダーに名前を呼び合って挨拶を交 わし、彼の方はトレーダー全員の端末に流れているニュース「ダウは約200ポイント の下落」のことで、同情するよと言った。彼はなじみのある、昔からの顧客のように 思われた。バートンが2丁の拳銃を携行しているなどとは、誰にも分からなかった。 火曜日には妻を殺し、水曜日には息子と娘を殺し、たった今通りの向かいにあるビル の証券会社、モーメンタム証券からやって来たところで、そこでも証券市場の下落に ついて少し話をしてから、9ミリのグロックと45口径のコルトを撃ち始め、4人の人間 を殺したことも分からなかった。オール・テックでも、お遊びは終わりを迎えるとこ ろだった。 語彙 by name: 名前で day trader: インターネットで株取引をする人のこと。 9割が損をしているとも言われ、社会問題化している commiserate: 同情する terminal: (パソコンの)端末 Dow: ダウ(ジョーンズ平均株価) brokerage: 証券会社 Glock: グロック(アメリカの銃製造会社グロック社の銃) .45-cal. : 45口径の (caliber) Colt: コルト(コルト式の自動拳銃) pleasantry: おふざけ
2 会議室から5発の銃声が聞こえてきた。そして支店長と彼のアシスタントが重傷を 負って床に倒れていた。バートンは片手にコルトを持ち、もう片手にはグロックを持っ て、メイン・トレーディング・フロアへと歩を進めた。ネル・ジョーンズ(53)はパ ソコンから視線を上げた。「私が最初に彼と目が合ったんです」と彼女は言う。10フ ィートの距離から、彼はピストルを構え、彼女に狙いをつけ、そして発射した。彼女 の額から数インチのところではずれ、彼女の端末に当たった。彼は撃ち続けたが、 「とても冷静で、毅然としていました」と彼女は言う。「何の感情も表していなかっ たわ」悪魔的な感情以外は。彼はオール・テックを立ち去る時にこう言っている。 「すまんな。これでおたくの今日の取引は台無しにならないといいのだがね」 語彙 trading floor: 株取引(trading)を行っている部屋 ghoulish: (東 方イスラム教国で, 墓をあばいて死人を食うという) 悪鬼
3 オール・テックでは5人が亡くなることになる。そしてバートン(44)は、夕暮れ までには、アトランタの郊外のガソリンスタンドで警察に追いつめられ、グロックと コルトを自分に向けることになった。その時にはもう何時間も、アメリカ中の人が、 アトランタの街がパニックに陥ったり、街の金融センターが戒厳令下のようになって いるテレビ映像を見ていた。犠牲となった人々に哀悼が捧げられている間に、死んだ 殺人犯の恐怖の物語が次々と姿を見せ、このような詳細が明らかになる。金に狂った 側面、感傷的な遺書、不義、暴力、詐欺容疑、そして以前の一連の殺人容疑も。この ような銃撃騒動に対する人々の不安が増している時には、彼は切断されたゴルゴーの 首になり、見ている者たちを恐怖で震え上がらせる。マーク・オーリン・バートンと は何者だったのだろうか。凶暴になったのはなぜだろうか。 語彙 dusk: 夕暮れ corner: 追いつめる martial rule: 戒厳令 mourn: 哀悼する grim: ぞっとするような unfold: 分かってくる maudlin: 感傷的な adultery: 不義 brutality: 残忍な行為 fraud: 詐欺 spree: ばか騒ぎ severed: 切断された Gorgon: ゴルゴー(ン)(頭髪に数匹のヘビがからみつき黄金の大翼をもち目に は見る人を石に化す力をもった 3 人姉妹の一人, 特に Medusa)
4 バートンは妻のリー・アン(27)と娘のミシェル(8)と息子のマシュー(12)を 殺して、その死体を顔だけが見えるようにしてタオルやシーツでくるんだが、彼らの 死体の上に置いてあったメモで彼は語りかけている。彼はまた別のメモにはこう書い ていた。「私はあまり長くは生きるつもりはない。ただ欲にかられて私を破滅させよ うとした連中をできるだけたくさん殺せるくらいには生きる」しかしバートンはまた、 タイム誌が入手した1995年の宣誓供述書でも語っているのだが、穏やかに計算ずくの 調子で、自分の人生について述べている。バートンの最初の妻とその母親は1993年に アラバマで殺害されたのだが、その数ヶ月前に彼が妻に掛けておいた60万ドルの保険 を引き出そうとしていたのだった。警察はバートンを容疑者だと見なしており、保険 会社は支払いを保留し、彼に6時間の審問を課した。 語彙 corpse: 死体 shroud: (特に死体を)包む deposition: 宣誓証言 sober: まじめな take out: (保険に)入る balk: ためらう subject A to: Aを?の目に遭わせる
5 彼は自分の事件を、自分の人生を語ることで論じた。自分の人生は確固たるよりど ころのない人生であること、最初の妻デブラ・スパイビーとの結婚生活の破綻、リー・ アン・ラングとの関係を、率直に述べているようにも思える。空軍で働く両親の一人っ 子として育ったバートンは、肉体労働者として働いていたが、一時ある大学でぶらぶ らとしていたが、やがてサウス・カロライナ大学に落ち着き、そこで1979年に化学の 学位を取って卒業している。その年、夜間聴講生として地元のホテルで働いている時 に知り合った同級生の、スパイビーと結婚した。バートンはアトランタで暮らしたが、 そこでは掃除用の合成薬品を実験している。その後彼らはテキサス州のテクサカーナ に引っ越している。1988年、彼は友人数名と設立した会社、TLCマニュファクチャリ ングの社長に就任した。年収は約8万6千ドルだった。 語彙 candidly: 率直に rootlessness: 社会から疎外されていること deterioration: 悪化 Air Force: 空軍 manual laborer: 肉体労働者 drift through: 当てもなく?を過ごす night auditor: 夜間聴講生 compound: 合成物 Texarkana: テクサーカナ (Texas 州と Arkansas 州の 州境部にある同名の双子市 (twin cities); 市名は両州および Louisiana 州の 3 州名の合成による; Texas 州 Texarkana 市, 3.2 万; Arkansas 州 Texarkana 市, 2.3 万)
6 それから1990年、彼は会社から謎めいた別れ方をする。「公式には、私は解雇され たのです」とバートンは供述書で語った。そしてそれは会社が面目を保ち、取引業者 を怖がらせて追い払わないようにする方法だったのです」しかし彼のTLCでの最後の 日の後、何者かがオフィスに押し入り、秘密の製造法を盗み、コンピュータのファイ ルを消去した。警察はバートンの家に行き、強盗容疑で逮捕した。しかしながら当時 の報告書によれば、この事件を担当した刑事の考えでは、この強盗事件は、「製品の 製造法を盗むのが目的ではなく、リベートや在庫の計算が合わないことや、おそらく は麻薬製造のために薬品を売りさばこうとしたことを隠すためだった」同日、TLCの 取締役の一人が警察に電話をかけ、詳細は述べなかったが、会社側としては、バート ンと合意に達した、と言った。告発は取り下げられたのだ。 語彙 scare off : 脅して追い払う supplier: 納入業者 formula: 製法 kickback: リベート discrepancy: (計算の)不一致 inventory: 在 庫 board member: 取締会のメンバー elaboration: 詳細
7 バートンは妻と共にジョージアに移り、「新聞配達」となぞらえた会社を設立した後、 化学会社のセールスマンの職を得た。新たな職場で、彼は若い受付嬢のリー・アン・ ラングと知り合う。当時彼女は結婚していたが、幸せな生活ではないようだった。 「彼女は年上好みでした」とバートンは述べている。「しかも皆にそれを知らせてい たんです」1993年の5月までに、バートンとラングは関係を持つようになっている。 彼は服を全部新調し、肌を焼いて黒くし始めた。デブラは疑いを持つようになった。 「全ての鍵は、日焼けサロンに通い始めたことでした。妻はそれが気に入らなかった のです」と彼は言った。妻は嫉妬深かった、と彼は付け加えて言った。「結婚してい る間ずっとです。(中略)私は外でセールスをしていたものだから。ある時、妻が私 の体に自分の犬の毛がついているのを見つけて、他の女性の髪の毛ではないかと尋ね ました。(中略)もちろん私はきっぱり否定しましたが」それと同時に、バートンは デブラに生命保険をかける。彼は100万ドルの保険をかけたかったが、掛け金を払え なかったので、60万ドルに落ち着いた。彼女がそうしようと言ったんだ、と彼は保険 屋にもっともらしく言った。デブラは社長夫人であることを楽しんでいた。「彼女は 時が経つにつれて、自分も私と同じくらい重要人物なんだと思いこんだ。そして彼女 は極端なまでの自尊心を持つに至ったのだ」 語彙 paper route: 新聞配達(のルート) tan: 日焼け tanning bed: 日 焼け用ベッド(上下に太陽灯のついたプラスチック製ベッド; 人工的に均等な 日焼をつくる) take out a life-insurance policy on: ?を生命保険に入れ る premium: (保険の)掛け金 rationalize: もっともらしく 説明する self-worth: 自尊心
8 1993年の6月、バートンとリー・アンはノースカロライナ州のシャーロットに旅行に 出かけ、そこで彼女の友人たちと夕食をともにしている。食事の際、バートンはリー・ アンほど愛した人はいない、10月1日までには彼女と自由に結婚できるようになる、 と言った。8月の末には、リー・アンは自分の方の結婚に終止符を打つ準備が整った。 彼女はアパートを探し、妹とそこへ引っ越した。 語彙 Charlotte, N.C.: ノースカロライナ州のシャーロット(都市名)
9 数日後、デブラ・バートンは労働者の日の週末を母親と湖畔のトレーラーで過ごす ために、アラバマへ行った。バートンは彼らの子どもたち、ミシェルとマシューとと もに家にとどまった。少なくとも、捜査当局にはそう語った。 週末が終わるまでに、デブラ・バートンとその母親のエロイーズ・スパイビーの死体 が発見された。二人は斧のような凶器で惨殺されていたが、警察は凶器を見つけるこ とはできなかった。 語彙 Labor Day: 労働者の日(米国の多くの州・カナダ・豪州・ニュージーラン ドで 9 月の第 1 月曜日) authorities: 当局 bodies: 死体 hack: めった切りにする axlike: 斧のような
10 妻の葬儀から1時間も経たないうちに、警察はバートンの家に来て証拠を探した。 彼は捜査官を弄んでいた。捜査官は彼の所持品を調べて、暗闇で血液を光らせる化学 薬品であるルミノールを家にスプレーで吹きかけた。バートンは化学が専門だったが、 その薬品は聞いたことがないと主張した。しかし付け加えてこう言った。「コロンボ で一度見たことがあった」警察はバートンの車の、点火スイッチとシートベルトに陽 性反応を得た。バートンはそんなところに血液がついているのはなぜか、説明ができ なかったが、逆に彼らに挑発的な態度を示したのだ。。「そんなに大量の血液が私の 車にあるんなら、なぜ私を逮捕しないのかね」彼は言った。「さあ、私にはなぜ手錠 がかかっていないのだ」警察は、逮捕を請求できるほどの血液の証拠はないと認めた。 語彙 Luminol: ルミノール(アルカリ性で過酸化水素などの酸化剤があると紫 青色に発光する。過酸化水素、シアンイオンの定量、血痕の検出に用いられる) glow: 光を放つ episode: (続き物の放送番組・映画などの) 一回分の 話 Columbo: コロンボ Lieutenant ? (米国のテレビシリーズの主人公の 刑事; よれよれのレインコートを着, given name 不詳) positive reaction: 陽性反応 ignition switch: 点火スイッチ challenge: 説 明の要求 handcuffs: 手錠
11 バートンは後に、車に血液があった理由を述べるためにアラバマまで足を運んでい る。彼は地元の警察にこう語った。思い出したことがあるのだが、妻が殺害される前 の夏に、彼は自分の指を骨が見えるまで切ってしまった。彼はさらにこう主張した。 もし車の中に血痕があるのなら、それは自分のものだと。しかしバートンは、DNAテ ストのために血液や唾液を提供したり、ウソ発見器のテストは拒否した。結局のとこ ろ、捜査当局としてはバートンが犯人ではないかという感触が強かったが、キャンプ 場で彼を見たという証人もいず指紋もなく、法医学的な、それも不十分な証拠しかな かった。警察が車の血痕の再検査をする前に、バートンの言によると、そこにソフト ドリンクをこぼしてしまい、証拠を台無しにしてしまった。 語彙 to the bone: 骨まで saliva: 唾液 lie-detector test: 嘘発見器に よるテスト inconclusive: 決定的ではない forensic: 法廷の
12 デブラの死から1週間も経たないうちに、リー・アンはその家でバートンと子ども たちと暮らすようになる。デブラ殺害の翌月、リー・アンの離婚が成立し、その6ヶ 月後、リー・アンは妹と揃って引っ越して来る。その時までに、バートンはジョージ ア州モローで暮らすようになっている。そこの近所の人々は、最初の妻の殺人のこと は何も知らなかった。先週までは。しかしながら彼の2番目の結婚は、めでたしめで たし、ということになる見込みはほとんどなかった。リー・アンは荷物を持って出て いくことがよくあり、近所の人々は家庭にいろいろと問題があるのだと噂し合った。 それから1994年の2月には家族のトラブルもあった。当時2歳半だったミシェルが託児 所の職員に、父親が彼女に性的ないたずらをする、と言ったのだ。その後に行われた 精神分析で心理学の専門家は、バートンは殺人を犯す「可能性が十分にある」と語っ た。しかしながら、ミシェルの年齢を考えると、州の検事がバートンに対して彼女に 関する勝ち目のある裁判をしたり、子どもたちの養育権を彼から剥奪したりするのは 困難だった。「あの時は、経験豊かな心理学者や有能な検察官がこういったことを我々 に報告して来て、平穏がすっかり乱されました」と語るのは、1994年の保護者審理を 再検査したダグラス郡の地方検事のデビッド・マクデイドである。「今となっては考 えるだに身の毛もよだつほどです」 語彙 Morrow, Ga.: ジョージア州モロー(町の名前) give promise of: ?の 見込みがある happily-ever-after: めでたしめでたし(昔話などで、 終わりに用いられる言葉) pick up and leave: 荷物をまとめて帰る day-care: 託児所 molest: いたずらをする homicide: 殺人 given: ?を考えると attorney: 弁護士、検事 solid case : 確 実に相手に勝ち目のない事例 keeping custody of: ?の保護をする disturbing: 不安な Douglas County: ダグラス郡
13 それから1997年には、保険会社は45万ドルで折り合いをつけることにした。このケー スは裁判になると、バートンの子どもたちの現状に陪審の同情が集まるのではないか、 と考えたのだ。しかしながら会社は、15万ドルはミシェルとマシューの信託財産とす るよう明記した。保険金を思いがけず手にしたバートンは、やがてデイ・トレーダー というリスクを愛する集団に飲み込まれるように加わる。彼らは背中を丸めてコンピ ュータ端末に向かい、日々渦のごとく変動する、個々の株式への投資に金を賭けて生 計を立てようとしている人々である(関連記事を参照)。今年までに、バートンはデ イ・トレイダーという仕事にかかりきりになった。。しかしこの夏、事態は暗転した。 バートンは6月から約10万5千ドルを失っているが、モーメンタム証券によると、その ほとんどは予測しがたいインターネット株式での損失である。モーメンタム証券は彼 がごく最近まで取引をしていた証券会社である。報告書によれば、マージン・コール をまかなえなくなってから、彼の口座は火曜日に取引停止になっている。マージン・ コールとは、株式の下落による損失の補填をするために、証券会社が顧客に求める積 立金のことである。口座を再開するためには、彼は5万ドルの小切手を切らなければ ならなかったようである。その小切手は不渡りになり、水曜日と木曜日は取引の売買 権を拒否された。モーメンタムは木曜日に彼が銃の乱射をした際に、最初に立ち寄っ たところである。オールテックは、バートンは顧客の一人ではあったが、もう何ヶ月 も取り引きをしていないと言っている。この会社は彼の取引記録を明らかにしていな いが、いくつかを計算してみると、ここ1年でバートンが株式市場で出した損失の合 計は、30万ドルにも上る可能性もある。 語彙 jury: 陪審 plight: (通例悪い)状態 stipulate: 明記する trust: 信託(財産) windfall: 思いがけず手に入れたもの allow oneself: 思い切って?する fraternity: 団体 hunched: 背中を丸めている gyration: 旋回 individual stock: 個人株投資 volatile: 不安 定な margin call : マージン・コール、証拠金請求 brokerage firm: brokerage firm : ブローカ商社、株式仲買業者 bounce: (小切 手が)不渡りで戻ってくる privilege: 選択売買権 divulge: 漏らす account: 計算
14 バートンの自殺の遺書に書かれている言葉は、いくつか興味深い謎を示している。 「欲にかられて私を破滅させた連中」に対する怒りがある。それがデイ・トレーダー の世界だったのだろうか。それから家族に関する非難、後悔、絶縁がある。「私がリー ・アンを殺したのは、私が破滅した原因の一つだったからだ。(中略)彼女はこれを 避け得なかったのだ。でも私は彼女を心から愛している」彼女は棍棒で殴り殺された。 そして死体は子どもの目に触れないようにクローゼットに隠された。彼はこう主張し た。ミシェル「私のスウィートハート」とマシュー「私のバディー」は「痛みをほと んど感じないで」死んだ。彼は子どもたちが眠っている間に、頭をハンマーで殴った。 それから確実に息絶えるように、風呂の水につけた。彼はミシェルの死体にはテディー ・ベアを、マシューの死体にはゲーム・ボーイを置いた。「3人の死と私の最初の妻、 デブラ・スパイビーの死には類似点があるかもしれない」彼はこう書いている。「し かし、私は彼女とその母親の殺人は否認する。今となっては嘘をつく理由もない」 語彙 tantalizing: 興味をそそる、じれったい enigma: なぞ bludgeon: 棍棒で殴る bash: 殴る
15 彼は手がかりはいろいろと残すものの、事件解決に結びつきそうなものは残さない。 こう書いている。「去年の10月からずっと、私は死にそうな思いをしてきた。夜にな るととてつもない不安と恐怖とで目が覚め、起きている間は損害が出たのではないか と怖がることもそんなになかった。こんな世の中もこんな道理もうんざりだ。希望も すべて失った。(中略)父親の恐怖は息子に受け継がれるものだ。私の父親から私へ、 そして私から息子へと。(中略)きっと細かい点はどうでもいいのだろう。弁解の余 地はない。きっと誰かが理解できるようなきちんとした理由もないのだろう。もし理 解出来るとしても、私はそうしてもらいたくない。(中略)出来ることなら、私を殺 せ」その点については彼は自分で自分のことはやった。しかしそうしたのは、200発 の弾丸と収集したわずかな銃(そのうち2丁は何年も前から所有していた)で武装し、 9人の人間を道連れにした後だった。 語彙 scatter: まきちらす clue: 手がかり take its toll: 被害を もたらす no one will understand: anyone will understandとすべきところ arm oneself with: ?で武装する round:(弾薬の) 一発分 ammo: 弾薬
16 木曜日の夜、8歳になるティファニー・デフリーズは坂になっている草地に一人き りで座っていた。むきだしの両脚を黄色い警察のテープの下に投げ出し、二つの目 は150フィート離れた開けっ放しのドアを見つめていた。「私ね、お友達がいないか と思って、こっそりのぞこうと思っていただけなの」彼女はミシェルのことをこう語 る。「あの人たちが袋を持って出ていくのを見たわ。大きな袋だった。きっとお母さ んが入っていたのね」 語彙 I'm just trying?: I was just tryingという意味 so I can see ?: so I could see?のつもり
17 「こんなこと起こらなければよかったのに。彼女ともうガールスカウトに行けない から、怒っちゃうわ」ティファニーは言う。「私がいろんなことで助けが欲しい時に はね、彼女がいろいろとこっそり教えてくれたのよ」彼女は一呼吸おく。「たぶんお 花を買うわ」彼女は言う。「彼女の物を何かもらえるといいのだけれど」彼女は続け て言う。「彼女、あんなところにいなければよかったのにね。あの晩は、うちに来て いればよかったのに。本当にひどいわ」彼女はこう思っている。「たぶん彼女の猫を もらえるわね。でも猫も死んじゃったの?」 語彙 cause: becauseのこと I wish she wasn't even there.: I wish she hadn't even been there.のこと I wish she was spending?: I wish she had been spending ?のこと


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