Of Corn and Butterflies

Of Corn and Butterflies
(5.31.P34.1999)

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今回は SCIENCE から
  まだまだ遺伝子関連技術は不完全ということでしょうか?そう言えば、ドリーも老化が激しそうだしね。

コーンと蝶々から


語彙は主に『英辞郎』Ver.17から抜粋

BY FREDERIC GOLDEN
 

大意

語彙

P34 アメリカの農民達は、2,000万エイカーにも及ぶ農地で遺伝子操作を施した 穀物を栽培している。この穀物はオオカバマダラ蝶にとり毒性の害がある のだろうか? acre : エーカー,約4046.8平方メートル/約1224坪、 bioengineer : 生物工学によって作る、 corn : 穀草,穀粒、
1 色鮮やかなオレンジと黒の羽をもち、1,000マイルも移動するオオカバマダラ 蝶は、世界でも最も知られまた好まれる昆虫のひとつである。また、それは 炭坑におけるカナリアと同様に、一種の生物学的早期警戒システムともなって いる。つまり人間が気づくよりもはるかに早く環境の変化により死亡するの である。先週オオカバマダラはまたも警報をだした──遺伝子操作を施した 穀物に関する新たな恐怖を煽ったのだ。 flamboyant : 豪華絢爛たる,色鮮やかな、 wing : 羽、 migratory : 移住する、 monarch butterfly : オオカバマダラ (=milkweed butterfly) 《北米の移動チョウ》、 beloved : 最愛の、 canary : カナリア、 biological : 生物学的、 early-warning system : (レーダーによる)早期警戒方式、 succumb to : 〜で死ぬ、 fan :あおる
2 ネイチャーに発表された研究では、コーネル大学の昆虫学者ジョン・ロゼイ と彼の同僚達は、細菌の遺伝子を付加することで病虫害の抵抗をもつように なった穀物の花粉により、オオカバマダラが被害を被る可能性があると報告 した。その実験では、ロゼイは遺伝子操作をした穀物の花粉をトウワタ── この蝶々が幼虫つまり毛虫のときに食べる唯一の食べ物──に散布し、オオ カバマダラがどうなるか不安な面持ちで観察した。この葉を食べた毛虫の大 部分が死ぬかまたは発育が止まった。 entomologist : 昆虫学者、 pollen : 花粉、 pest resistance :病虫害抵抗性、 bacterial : 細菌性の、 gene : 遺伝子、 spell : 意味する,きたす,伴う、 genetically modified : 遺伝子操作された、 milkweed :トウワタ,乳液を分泌する草,白い乳液を出す植物、 larval : 幼虫の,幼生の、 caterpillar : 毛虫、 stunt : 〜を妨げる,発育を止める
3 コーネル大学の実験によって、オオカバマダラの存続──メキシコシティの 西の山脈がこの蝶の冬の棲家であるのだが、そこが伐木搬出されることで、 また、繁殖の地である穀物地帯での農薬によって、既にその生存が脅かされ ているのだが──だけではなく、私たちがますますハイテクの、遺伝子操作 された食用作物に依存していることに関しての懸念が引き起こされた。「こ れはほんの手始めだ」と、ノースカロライナ州立大学の昆虫学者フレッド・ グールドは警告する。 set off : 引き起こす,促す、 flutter : はためき,動揺、 logging : 伐木搬出、 roost : 休み場所、 pesticide : 農芸用化学薬剤,農薬、 breed : 繁殖する、 high-tech : ハイテクの,高度技術の、 genetically : 遺伝学的に、 engineered food : 加工保存食料,強化食品、 food crop : 食用作物、 heads-up : 機敏な,抜け目のない、 entomologist : 昆虫学者
4 1996年に米環境保護局に認可されたいわゆるBt穀物は、農民の間で非常な人 気を得、今ではおよそ2,000万エイカー、アメリカの穀物生産の25%までを 占めるほどである。よくある土壌細菌、バシラス・スリンジエンシスのDNA を穀物の遺伝子につなぎ合わせることで、細菌同様の毒素を生み出す植物を 作り出したのである。この毒素はアワノメイガという、アメリカの生産者が 年間10億ドル以上の損害を被っている幼虫には致命的であるが、人間には無 害である──てんとう虫とかミツバチといった益虫にも無害。実のところ、 有機農業では、長い間Bt散布を天然の殺虫剤として使用してきたのである。 approved by : 〜の承認済みで、 Environmental Protection Agency :【米】環境保護局《略 EPA》、 account for :割合を占める、 splice : つなぎ合わせる,重ね継ぐ、 soil bacterium : 土壌細菌、 Bacillus thuringiensis : バシラス・スリンジエンシス,土壌細菌,【略】BT、 toxin : 毒素、 bug : 昆虫,ばい菌、 corn borer : アワノメイガの幼虫、 beneficial insect : 益虫、 ladybug : てんとう虫、 honeybee : ミツバチ、 organic : 有機の、 natural pesticide : 天然殺虫剤
5 何億ドルもの利益がかかっているため、コーネル大学の実験から全面的な結 論を引き出すことには農業技術会社は熱心ではない。「明らかにこの実験は 予備的なものであり結論を出すことはできません」とモンサントのスポーク スマン、ランディ・クロツは言い、穀物の花粉が遠くにまで運ばれてオオカ バマダラの生息地に影響を与える可能性を軽視しようとする。しかし、そも そもロゼイが研究を始めたのはまさにそのような発見──つまり穀物畑の境 界から200フィート離れたところでトウワタに花粉が積もっていた──による。 彼に言わせれば:「こう自問するのです。もしトウワタがBt [穀物花粉]に 覆われればどうなるのだろうと」実験の結果はすぐに出た:4日も経たないう ちに花粉に覆われた葉の上に置かれたオオカバマダラの幼虫の44%は死亡 したが、対照グループは無傷であった。 at stake : 〜が危険に瀕して、 sweeping : 全面的な,徹底的な、 preliminary : 予備的な、 inconclusive : 結論に到達しない、 Monsanto :【商標】モンサント《米国 St. Louis にある大手総合化学メーカー Monsanto Co. (1933 年設立) の略・通称, そのブランド; 同社傘下には New York に Monsanto Textile Co. があり, Monsanto は同社のナイロンやポリエステル繊維 のブランドでもある》、 minimize : 軽視する,最小限にする、 pollen : 花粉、 habitat : 生息地、 larvae : larvaの複数形,幼生,幼虫、 unscathed : 無傷の
6 ロゼイはこの実験を現地で行おうとしている。オオカバマダラの幼虫への危 険性を調べるために、穀物からの距離による花粉の密度を各場所で測定しよ うというのだ。ロゼイはこう言う:「[Bt穀物の]コストと恩恵を測りにかけ なくてはなりません。そして、社会としては何が望ましいかを決定しなくて はならないのです」しかし、この決定というのは既になされているのかもし れない。Bt遺伝子は本格的にジャガイモに(ジャガイモムシへの抵抗力とし て)や、綿(メキシコワタミゾウムシに対抗するため)に組み込まれている のである。 site : 場所、 weigh : 比較検討する,よく考える、 regularly : 正規に,本式に、 potato beetle :ジャガイモムシ、 boll weevil :【昆】メキシコワタミゾウムシ《綿花の害虫》
7 アメリカの監督機関が始めて遺伝子操作をした食物作物、"FlavrSavr"トマト を認可して5年、あらゆる種類の素晴らしい食物がそれに続いている:より蛋 白質を含む豆や穀物、カフェインを含まないコーヒー豆、天然の砂糖をより 多く含んだイチゴ、炒めるときに脂肪を吸収しにくいポテト。現在、カボチャ、 メロン、ニンジン、玉ねぎ、コショウ、りんご、パパイヤを含めて、約50種 類ほどの遺伝子操作の食物作物が圃場試験されている、とオハイオ州立大学 の食物生態学者アリソン・スノー。 regulator : 監督機関、 all manner of : あらゆる種類の、 brave new world :すばらしい新世界、 grain : 穀物、 protein : 蛋白質、 coffee bean : コーヒー豆、 packed : 〜がいっぱい詰まった、 soak up : を吸収する、 fry : 油で揚げる,炒める、 ecologist : 生態学者、 field trial : 現地試験,圃場試験、 food plant : 食餌植物,食用植物、 squash : カボチャ、 pepper : コショウ,唐辛子、 papaya : パパイヤ
8 だがこうした操作は問題を起こす可能性もある。遺伝子操作に賛成するもの も認めるところなのだが、どの遺伝子の場合とも同じく、このつなぎ合わさ れた遺伝子も野生種が取り込む可能性がある。リバーサイドにあるカリフォ ルニア大学の遺伝学者ノーム・エルストランドが言うところの「手におえな い雑草」を作り出す恐怖がある──どういうものかというと、フランスで、 テンサイが野生の近種とたまたま交配して現れた超雑種のような種のことで あり、これは抑制することも難しいし生態的にはこれまでのものより破壊的 である。さらに、科学者が恐れるのは、Bt穀物が増えてくると、対象として いる害虫の抵抗力が強まり、有機農業を営む人達が頼りにしてきた天然殺虫 剤を奪うことになること。 tinker : いじくりまわすこと、 go awry : しくじる,つまずく,失敗する、 proponent : 弁護者,擁護者、 concede : 真実と認める,与える、 wild species : 野生種、 geneticist : 遺伝学者、 turn up in : 〜に登場する、 sugar beet : テンサイ,砂糖大根、 disruptive : 破壊的な,混乱を起こさせる、 resistance : 抵抗力、 deprive : 奪う,剥奪する
9 そうした被害を避けるべく対策が考えられている──例えば、全ての害虫が 抵抗力をもたないようにと、完全に昔ながらの穀物を周囲に植えた畑とか。 しかしこうした努力も非難をかわすことはできない。特にイギリスではだめ である。ここでは、ロンドンのタブロイド紙が「フランケンシュタインの食 べ物版」と呼ぶところのものに関して、騒々しい議論が吹き荒れている。先 週英国の医学協会は、安全性について科学者が合意するまで、商品となるあ らゆる遺伝子操作穀物を育てるのを一時停止しようと呼びかけた。インドで は、ボルガードと呼ばれるBt綿を導入しようとして、モンサントはPR活動に 支障をきたしている──いわゆるターミネーター技術を新しい穀物を組み 込む計画が行き詰まっているのだが、それに対する絶え間ない抵抗と取り組 んでいるときにである。この技術を使うと、農夫は植え付けの度に新しい種 を購入しなくてはならないのだ。 calamity :災難、 ringing : 響きわたる、 cornfield : トウモロコシ畑,小麦畑,麦畑、 old-fashioned : 旧式な,古風な、 pest : 害虫、 resistant : 抵抗力のある、 rage :盛んである,猛威を振るう、 tabloid : タブロイド新聞《普通の新聞紙の半ページ大;写真が多く記事は短くて, しばしば いかがわしく煽情的》、 British Medical Association : 《英》医学協会、 moratorium : 一時停止、 transgenic : 遺伝形質を転換した,遺伝子を導入した、 run into :遭遇する、 cotton : 綿,綿布、 wrestle with : 〜に取り組む、 stall : 立ち往生させる,行き詰まらせる、 new crop : 新作柄、 compel : を強要する
10 新しい穀物を農薬に変わる有効な代替案と見ることに関しては、もっと用心 深くなる必要があるにしても、ほとんどの科学者は続けていきたいと考えて いる。当面、オオカバマダラのメッセージは、よかれと思われたバイオテク ノロジーといえども危険を伴わないことはない、ということを示している。 alternative to : 代わるもの,代替案、 pesticide : 農芸用化学薬剤,農薬、 well-intentioned : よかれと思ってなされた、 risk-free : 危険を伴わない


疑問

第3段落
This is a heads-up

この a head-upは headupdisplayのことではないかと思います。   n.【空】ヘッドアップディスプレー 《透過性の反射鏡を用いてパイロットの 注視している前方視野内に計器などの示す情報を表示する装置》 .(リーダスプ ラス)
つまり危険信号が店頭しているのは明白だというような感じでは。
By 金野さん


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