Changing for the Better

Changing for the Better
(3.8.P34.1999)

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今回は VIEWPOINT から
  久しぶりというか、始めてというか、日本経済への楽観論ですね。

より良き変化


語彙は主に『英辞郎』Ver.17から抜粋

 

大意

語彙

P34 大々的なリストラにより、日本は今より強力でさらに競争力をもつようになる competitive : 競争力のある
1 日本の企業は変化への圧力にさらされている。デフレ、不景気、世界的な競 争、そして台頭している情報化技術が合わさって、大胆な構造改革を余儀な くされている。こうした圧力の中には新しいものもあるが、変化自体は新 しいわけではない。日本は、ずっと安定した商業国家であったわけではない のだ。貧困から豊かな国へ、小作農から勤勉な産業国家へと変身したように、 日本は絶えず変化している。時代遅れの産業は新しい産業が優位を占めるよ うになると完全に消えていくように──恐ろしいまでに競争力のある経済の 中で、企業は勝者も敗者も互いに競い合っているのだ。 deflation : デフレ,収縮、 recession : 景気後退、 global competition : 地球規模的競争、 combine :協力する、 static : 静止した,静的な、 mercantile : 重商主義の,商業の,商人の、 monolith : 一枚岩、 agriculture : 農業、 prowess : 武勇, 勇敢、 continual : とどまることのない、 outmoded : 時代遅れの、 jostle : 競い合う、 fiercely : 猛烈に、 competitive : 競争力のある
2 炭坑やアルミ精錬といった重要な基幹産業は消えていってしまった。自動車 のような成熟した産業も悲痛な変化を経験してきた。急速な市場の成長は生 産者の数を増やし;成熟した市場では合併が重要となる。敗者は片隅に追い やられる。経営失敗の日産は動きが取れなくなり、問題を抱えた三菱自動車 は外国にパートナーを求めることとなった。トヨタやホンダといったどこか らみても世界に通用する勝者は、国内外で投資を増やしている。 basic industries : 基幹産業、 coal mining : 石炭鉱業、 aluminum : アルミニウム、 smelt : 精練する、 wrench : に悲痛な思いをさせる、 market growth : 市場成長、 mature market : 十分に成長した市場、 concentration: (特定産業の会社 工場などの)合併、 basket case : 全くの無能力者,手も足も出ない人
3 日本の自動車業界の再編成は今に始まったことではない。早くも1971年には、 ゼネラル・モーターズがいすずの株を取得。いすずはトラックで成功したが その後乗用車部門で倒産したのである。1970年代の自動車戦争では、フォー ドがマツダの株を取得。いずれの場合もうまくはいかなかった:いすずは乗 用車の生産を諦めたし、マツダは依然問題を抱えたままである。外国企業へ 身売りすることは、当時は新しい思い付きであった(うさんくさいものでも あったが);だが、産業再編成は新しいものではない。 is nothing new : 〜は今に始まったことではない、 go broke : 倒産する、 save the day : を困難から救う,窮地を脱す、 notion : 考え、 dubious : うさんくさい,疑わしい
4 しかし、今起こっていることは本当の意味で新しい。巨大で、多様化が行き 過ぎた企業──特に、日立やNEC、東芝といった電化企業──は力点を絞る必 要がある。「昔は成長部門に身を置いていればよかったのです、なんとか利 益を出すことができました」と東芝社長、西村泰三。「今ではどの部門でも 世界的に通用しなくては生延びられません」西村はその言葉どおり、市場占 有率の低い事業を切り捨て──ATMを沖電気に、小型モーターをデンサンに ──さらに他と提携を組む:エアコンはキャリアーと、タービン・ブレード はGEと、という風に。一番凄いのは、東芝の大型モータ部門で、最大の競争 相手である三菱電気と提携し世界的な合弁企業を作ったことだ。日立のよう な競争相手もこれに倣っている。ここには新しいタイプの再編成がある、つ まり、持ち株会社を合法化することで再編を加速し、企業の建て直しを容易 にすること。 sharpen : をはっきりさせる、 growing sector : 成長部門、 rank high : 相当いい線までいく、 as good as…:に忠実な[で]、 divest : 奪う、 forge :築く、 alliance : 提携、 turbine blade : タービン・ブレード、 arch-rival : 最大のライバル、 joint venture : ジョイントベンチャー,合弁企業、 holding company :持株会社,親会社、 legalization : 合法化
5 これと同じく真新しいのが規制緩和の効果だ。例えば、最近日本は石油の輸 入の規制を排除したが、これにより、効率の悪い石油産業は精油所を閉鎖し たり子会社を合併吸収したり、ガソリンスタンドを半分近く閉鎖した。一番 いいことは、ガソリンの値段を3分の1ほど安くしたことだ。また、35年ぶり に新規航空会社が認められた──そして、北海道までの航空運賃が半額以下 になっている。 deregulation : 規制緩和、 dismantle : 取り除く、 barrier : 障害、 petroleum import : 石油輸入、 inefficient : 役に立たない,もたもたしている、 oil industry : 石油産業,採油業,製油業,石油工業、 refinery :精油所、 filling station : ガソリンスタンド,給油所、 airfare : 航空運賃
6 しかし最も劇的とも言える規制緩和は日本のビッグバンに伴うもの、金融部 門の開放である。日本の銀行、証券会社、保険会社が無能であり再編の必要 があるということは秘密でもなんでもない。日本における銀行の合併吸収に は長い歴史があるが、現在の危機はますますそれを促すこととなろう。敗者 の銀行はGE資本が先導する外国企業に買収されている。彼らに病んだ組織の 建て直しができるだろうか?間違いなく、金融部門では外国企業の持ち株が 増え、コストパフォーマンスを要求する圧力が高まり金融界全体が再編を余 儀なくされるだろう。自動車産業と同じく、生き残った会社は世界に通用す る競争相手として浮上してくる可能性がある。 accompany :に伴って起こる、 financial sector : 金融部門、 Japanese bank : 邦銀、 brokerage :証券会社、 insurance company :保険会社、 merger : 合併、 turn around :建て直す、 foreign share : 外国株、 world-class : 世界に通用する
7 再編は従業員にも影響を与える。ここでも変化は進行中であり、給与や昇進 の際に能力が年功に取って代わったりする。膨れ上がった重役の数を減らし たり、残業を減らして人件費を削減したり、パートの人員を削減したり、ま た、正社員に早めの退職を強制したりする会社も多い──これは、日本にお いても、斜陽産業や、落ち目の会社では昔から行われていた習慣である。 underway : 進行中で、 performance : 業績,実績、 seniority : 年功、 promotion : 昇進、 board of directors : 重役、 personnel cost : 人件費、 slash : 削減する、 overtime : 残業、 part-time worker : パート従業員,パート、 full-timer : 常勤者
8 こうした変化があるにしても、企業と従業員との社会的な関係は変わらない。 日本の企業は単に人やお金が集まったものではない。一つの社会的な組織な のである。会社というのはその従業員やそこの共同体に属すものであり、企 業が最優先するのは従業員のことである。重役というのは、その会社内の役 付きから選ばれるのであり、外部から重役になることはまれである。会社と いうのはひとえに株主の所有することろである、といった英米人の典型的な 考えは日本ではまだほとんど通用しない。株主は投資家として投資の見返り を享受することはできるが、会社は主として従業員の福祉と安定のために機 能している。日本の企業の英雄には「Neutron Jacks」も「Chainsaw Als」 もいない。現在のこうしたすべての問題にも関わらず、大量解雇はこれまで なかった。 social contract : 社会契約,社会的契約、 endure : 持ちこたえる、 financial asset : 金融資産、 social organization : 社会組織,社会機構、 outside director : 外部重役,社外重役、 rarity : まれなこと、 peculiar : 独特の、 Anglo-American : 英米の、 exclusive : 閉鎖的な、 shareholder : 株主、 currency : 通用すること、 investor : 投資者、 entitle to : 〜に対する権利を与える、 return on investment : 投資効率,投資利益、 well-being : 福祉、 layoff : 解雇
9 今が日本の試練のとき。世界でもっとも要求の厳しい市場への輸出が増え続 けているように、日本の競争力は依然強い。日本の産業は、以前試されそし て再編してきた──例えばオイルショック後の70年代半ば。そのときやり遂 げたように、日本の企業のうちで優れた企業は、会社に対する評価を損なう ことなく、また競争力を一層強めて、こうした問題や変化に対処して新生し てくるだろう。 test time : 試練の時、 competitive strength : 競争力、 demanding : 厳しい,要求の多い、 challenged : 困難に立ち向かう、 oil crisis : オイルショック,石油危機、 change with : 〜と取り替える,交換する、 intact : 無傷で、 competitive strength : 競争力


疑問

第8段落
「Neutron Jacks」「Chainsaw Als」

中性子爆弾やチェンソーのように仮借なく人員整理をして、会社を立て直した、 外部から招いたCEOの例ではないでしょうか?でも詳しいことはわかりません。
By 金野さん

第9段落
values:
何の価値?会社に対する価値かな?

社員を第1に考えるとかいった日本企業の良い点は残したままということでは。 オイルショックの時でもそういうところは残したまま改革に成功したのだから今 度もそうできるといっているのだと思いました。
By 金野さん


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