Close Encounter with a Comet

Close Encounter with a Comet
(2.8.P46.1999)

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今回は SPACE から
  同じく科学関連記事です。これも雑誌からです。US版に載ることを期待しましょう

彗星との近接遭遇


語彙は主に『英辞郎』Ver.17から抜粋

 

大意

語彙

P46 彗星に接近した探査機もあるにはあったが、今回は彗星の塵埃を始めて持ち帰る comet :彗星、 probe : 調査
1 見かけは壮大なだが彗星のしっぽはほとんど空っぽであり、たなびく塵埃は 極めて希薄で、1立方マイル集めても靴箱一杯にはならない。だがこの空虚 とも言えるところに多くの謎がある。彗星は45億年前に太陽系ができたとき の名残である;若い地球に有機化合物と水−−生命が生まれるのに重要な要 素−−をもたらしてもいるのだ。だからこそ、科学者は彗星のかけらを実験 室に持ち帰り分析したいのである。 spectral : スペクトルの,怪奇の、 magnificence : 壮大,荘厳な雰囲気、 banner : 旗、 tenuous : 希薄な、 cubic : 立方体(の)、 shoebox : 靴箱、 nothingness : 空虚、 leftover : 残り物、 creation : 創作物,創造、 organic chemical :有機化合物,有機薬品、 crucial : 極めて重大な、 building block : 基礎(単位),基礎的要素、 lab : 実験室、 analysis : 分析
2 まさに今、それが可能となりそうだ。2月6日、スターダストと呼ばれる素晴 らしい宇宙探査機が、2004年1月に彗星Wild(発音はビルト)2と遭遇するた めに飛び立つ予定である。彗星の側を通り過ぎるとき、テニスラケット大の 集塵機でスターダストは彗星のしっぽから塵粒をつかみとり、2年後には地球 に戻ってきてその貴重品をパラシュートで落とす。 remarkable : 驚くべき,注目に値する、 space probe : 宇宙探査機,宇宙探査ロケット、 take off : 飛び立つ、 collector : コレクタ,光捕集器、 snatch : を素早くつかむ、 dust particle : 塵粒,塵片、 precious cargo : 貴重品
3 おまけにこの計画全体が驚くべき安さ(NASAにとって)の1億6,560万ドルだ。 スターダストは、NASAの「早く安い」ディスカバリーシリーズ(ロボットロー バーを使った火星探査機パスファインダーもそれであった)のひとつである。 パスファインダーと同様に(つまり、1970年代や80年代の、機械を詰め込ん だ何10億ドルもの探査機とは違って)、スターダストはでき得る限り簡略化 されている。この重さ385Kgの探査機には、太陽電池板、カメラ1台、無 線機1台、彗星からの太陽の反射光を分析する分光計、いくつかのセンサー、 それに非常に重要な標本採集機だけしかない。 absurdly cheap : 話にならないほど安い、 National Aeronautics and Space Administration :NASA,アメリカ航空宇宙局、 rover : ローヴァー《英国 BL 製の中上級乗用車》、 strip down :解体する、 spacecraft : 宇宙船,宇宙機、 solar panel : 太陽電池板,太陽電池パネル、 spectrometer : 分光計、 bounce off : 〜に当って跳ね返る、 sensor : 感知装置,センサー、 all-important : 極めて重要な
4 他の道具も軽くなくてはだめだが、集塵機には独創性が要求された。彗星と の軌道を合わせるために、探査機は太陽の周りを2回周るのだが、スターダ ストとビルト2はそれでも秒速6Kmですれ違う。弾丸の10倍の速度である。 塵粒が損傷しないように集めるために、JPLの技師ピーター・ゾウは発砲ポ リスチレンで罠を作ることを考えた;塵粒がその中に勝手に入っていくと考 えたのである。残念なことに、「宇宙塵は小さすぎるので発砲ポリスチレン だと見ることもできないでしょう」とゾウは言う。 ingenious : 精巧な、 loop :輪[弧]を描いて動く、 orbit : 軌道、 bullet : 銃弾,弾丸、 dust particle : 塵粒,塵片、 disintegrate : 崩壊させる、 Jet Propulsion Laboratory :《米》ジェット推進研究所、 trap : 罠、 Styrofoam : スタイロフォーム《発泡ポリスチレン》、 figure :見積もる,考える、 cosmic dust : 宇宙塵,宇宙じん
5 そこで彼はエーロゲルに切り替えた。99.8%が空気でできている極軽量のガラス の泡である。煙を固めたようなものだ。このエーロゲルが、差し渡し1フィート の円形の角氷に似た集塵機に詰め込まれる。ビルト2に行く途中、片面は太陽 系外から来る塵−−天文学者にとってはもう一つ興味のあるもの−−を集め、 一旦彗星に接近すると向きを変えその彗星の塵を掬い取る。 switch to : に切り換える、 aerogel :エーロゲル《液体を気体で置き換えたゲル》、 foam : 泡,発泡体、 solidify :凝固する,固める、 aerogel : エーロゲル、 pack :を詰め込む、 circular : 円形の,丸い、 ice cube :アイスキューブ,角氷、 tray : 受け皿,盆、 en route : 途中で,途上で、 waft : 漂う,浮動する、 flip : ひっくり返す、 scoop : すくい取る
6 スターダストが無事にやり遂げて戻ってくれば、標本持ち帰りカプセルに納 まっている集塵機は大気中に投下し、パラシュートでユタ州の塩類湖底に着 地する。科学者達はまだ、粒子を抽出する技術を完成してはいない。粒子の 中には、人間の髪の太さよりも小さいものがあるだろう。だが、2006年まで には完成する予定だ。純粋な標本を得られないかもしれない:というのも完 全な密封というのは高く付き過ぎるからであり、そのため地球の塵が再突入 の再にエーロゲルを汚染し、分析が困難になる可能性もないとはいえないの だ。 make it : うまくやり遂げる、 nestle in : くるまって寝る、 salt flat :ソールトフラット《湖・池の水が蒸発してできた塩分の沈積した平 地》,塩類湖底、 extract : 抽出する、 luxury : 贅沢、 seal : (封)印、 remote : 望み薄の,とても起こりそうにない、 earthly : 地球の、 contaminate : 汚染する、 reentry : 再突入、 complicate : 複雑な
7 途中でエーロゲルに引っかかるものがあるかもしれない。天文学者の中には、 彗星にはバクテリアやウイルスが存在しているかもしれないと指摘するもの もいるが、スターダスト関係の科学者は心配していない。360,000トンほどの 地球外粒子が毎年地球にやってきている。こうしたことは、どれが彗星から のもので、どれがそうでないかははっきりしないので、研究には理想的とは 言えない。しかし、私たちは何百万年ものあいだそれらにさらされており、 今まで何の害もなかった。スターダストチームのリーダーで、ワシントン大 学のドン・ブランリーはこう言っている:「今晩レタスを食べれば、彗星の 粒子をきっと食べることになりますよ。」 conceivable : 考えられる、 hitch a ride :車に乗せてもらう、 astronomer : 天文学者、 bacteria : 細菌,バクテリア、 extraterrestrial : 地球外の,宇宙からの、 drift to : 流れ着く、 expose : さらす,浴びせる


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