Deadly Sacrifice

Deadly Sacrifice
(1.25.P14.1999)

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今回は ASIA から
  インドは分らん(^^;

死を招くほどの献身


語彙は主に『英辞郎』Ver.17から抜粋

 

大意

語彙

P14 過激なヒンズー国家主義者が脆弱な少数派のキリスト教徒を度重なって攻撃 しており、連立与党の信頼性と、非宗教の文化に対するインドの評判を危う くしている spate of : 相次ぐ,続発する、 radical : 過激な、 Hindu : ヒンドゥー教徒、 nationalist : 国家主義者、 vulnerable : 脆弱な、 credibility : 信頼性、 secular : 宗教に関係ない、 civility :礼儀,文化
1 独立国家インドの自慢は民主主義である:自由奔放で、多元的かつ広い基盤 をもつ。(1988年の総選挙では、3億7,500万人以上のインド人が投票した。) 自由で定期的に行われる選挙が、半世紀の間、異質の国を結び付ける接着剤 の役割を果たしたと言われている。 freewheel : 自由奔放な、 pluralistic : 多元論の,多元的、 broad-based : 広い基盤を持つ,広域的な、 general election : 総選挙、 glue : 接着剤、 heterogeneous : 異質の,異種の
2 だが、選挙戦の駆け引きのやり方はといえば、他の国と同様にインドでも国 家の恥となりうる。西方のクジャラート州の町、アワ(人口10,000人)で最 近起きた出来事を考えてみよう。地元当局の許可を得た何千人もの人達が、 クリスマスの日、その町のキリスト教徒の活動を非難するために街頭デモを したのである。張り上げられた声は集団暴行に変わり、群集は尼僧が運営す るディープ・ダーシャン高校を襲撃。石を投げつけ、幾棟かの建物に損傷を 与えた。その日遅く、イエズス会が運営する近くの村の学校が同じように暴 徒に襲われた−−司祭2人が怪我をした−−翌週には、さらに20のキリスト 教徒の施設が襲われた。 electoral politics :選挙戦の駆け引き、 emblem : 象徴,記章、 shame : 恥,不名誉、 recent event : 近頃の出来事,最近の出来事、 township : 郡区,町区、 Gujarat : グジャラート,インド、 permission : 認可,承認、 local authorities : 地元当局、 take to the streets :街頭演説をする,街頭でデモを繰り広げる、 denounce : 公然と非難する、 mob violence : 集団暴行、 descend on : 襲う,襲撃する、 nun : 修道女,尼僧、 pelt : を強く打つ,〜を投げつける、 Jesuit :イエズス会士、 nearby village : 隣村、 besiege : 包囲攻撃する,包囲する、 establishment :施設
3 辺鄙な地域、少数民族−−キリスト教徒はアワの人口の5%、インド全体で は3%を占める−−棒、石、不快なシュプレヒコール:そこに現れる見出し は、始めのうちはインドの多様な社会に慢性的に起こっている地方の小競合 いの現れと思えた。インドの大物政治家があとから主張したように、そんな ものではなかった。アタル・ベハリ・ヴァジュパイー首相は、被災地を視察 したあと、ほとんどがヒンズー教徒のインドにおいて起きている改宗につい て、「国家的論争」を呼びかけた。強大なヒンズー教徒のグループであるヴィ シュワ・ヒンズー・パリシャドの指導者アショク・シンハは、次のように非 難したと新聞で伝えられた、「キリスト教を広め、この国からヒンズー教を 一掃しようとするキリスト教徒の陰謀。」(VHPはまた、キリスト教の伝道に 対抗し、キリスト教徒をヒンズー教徒に「再改宗」させる3ヶ年計画を発表し た。)高位の勲章を授かった元インド空軍元帥で、自分もキリスト教徒であ るデンジル・キーローはこう言っている:「私は、現政府が暴力の拡大を放 置しているのを心配し嫌になってます。」 obscure :辺鄙な、 locale : 場所、 masses : 大衆、 chant : シュプレヒコール、 skirmish : 小ぜりあい、 chronically : 慢性的に、 roil : かき乱す、 diverse : 様々な,多種多様の、 follow-up : 追加,続いてやること、 proclamation : 宣言、 bigwig : 大物、 affected area : 被災地域、 religious conversion : 改宗、 Parishad :《インドの》集会,議会、 quote : を引用する、 decry : 非難する、 conspiracy : 陰謀、 wipe out : 一掃する、 decorate : 勲章を授ける,飾る、 Air Force : 空軍、 marshal : 元帥,司令官、 disgust : 嫌にならせる,うんざりさせる
4 国家への予期せぬ脅威と高まりゆく暴力が意味するものは一つ:政治がその 醜い頭をもたげていること。今回は、インド人民党という脆くて手探り状態 で進む政府とその支持者が、断固として、インドのヒンズー教徒の支持を集 める計画を実行しようとしているようだ。ヒンズー教徒は人口の82%を占 める宗教である。その目的は権力に留まるというよりは、次回の総選 挙までに失地を回復しようというもの。総選挙は今年行われるかもしれない という分析もある。キリスト教社会がその戦場となってしまったのである。 ニューデリーに本拠を置く人権United Christian Forumによると、1997年に はインドのキリスト教徒への暴力行為はわずか15件であった;BJPが政権につ き、ソニア・ガンジーが政界に身を投じた1998年は、そうした暴力行為は108 件にのぼった。キリスト教徒は数も少ないし、平和的だし、これまで脅威と 考えられたこともなかったので、ヒンズーグループやその同盟者が彼らを襲う のは矛盾しているように思えるが、その事がまさに大事なのだ。「もし権力 の座にいれば、ヒンズーの過激軍を動員する安全な方法はなんであろうか?」 と、ニューデリーにあるジャワハラル・ネルー大学の政府及び政治学教授の バルビール・アロラは尋ねる。「小数派を選び出すのです。暴力はコントロ ールしやすいし、政府を危険に陥らせることもありません。」しかし、防ぐ 手段を持たない教団には、それは危険となります。「ヒンズー教徒の集団は、 キリスト教徒を追い出すと公然と言っています」と、42歳になるカーメン・ ボーグは言う。彼女はゴア出身のベドルナイトの尼僧で、クリスマスに襲わ れた高校、ディープ・ダーシャンを運営している。「私たちは今、はらはら しながら暮らしています。」 rear : 育てる,立てる、 fragile : もろい、 fumble :不器用に手で捜す,手探りする、 Bharatiya Janata Party : インド人民党、 sympathizer : 支持者、 fabricate : 組み立てる,作る、 rally : 再結集させる、 recover lost ground : 失地を回復する、 general election : 総選挙、 cross-hair : 十字線、 human rights : 人権、 enter politics : 政界に身を投じる、 paradoxical : 逆説的な,矛盾した、 unaggressive : 非攻撃的な,平和な、 precisely : 正確に、 mobilize : 動員する,集結する、 militant : 攻撃的な,過激派,闘士、 cadre : 幹部,幹部候補生、 manageable : 扱いやすい,御しやすい、 peril : 危難、 religious community : 教団、 openly : 公然と,率直に、 in constant fear : ハラハラしながら
5 2,300万のインドのキリスト教徒は小数派であるが、BJPにとっては、極めて 大きな政治的標的である:イタリア生まれのソニア・ガンジー、元首相ラジ ブ・ガンジーの未亡人で、夫の国民会議派を活性化しBJPを追い落とす人物、 彼女に対する攻撃となる。与党の戦略は、キリスト教徒であり、外国人であ り、もし彼女が首相となれば(ますます可能性が高くなっている)、「ローマ の支配」機関を設ける人物として、ソニアを貶めることである。「長い間ずっ と、ソニア・ガンジーがキリスト教徒の偏見を持っていると非難する人はい なかった」と、政治学者ラジニ・コタリは指摘する。「つまり、BJPは、国民 会議派が権力の座に戻ってくるのを暗に認めていることに他ならないのです。」 bull's-eye :急所,標的、 widow : 未亡人、 rejuvenate : 元気を回復させる,若返らせる、 Congress Party : 国民会議派、 boot : 追い出す、 tar :を汚す,〜に汚名を着せる、 raj :支配、 prime ministership : 首相の地位,総理大臣の地位、 bias : 偏見,偏向、 political scientist : 政治学者、 nothing but : に過ぎない、 tacit :暗黙の
6 キリスト叩きの傾向は、インドの政治がますます不和と暴力への道を下って いる更なる証拠である。国政の場では、その悲しい転回点は1980年代にやっ てきた。何十年もの間、国政と州政の両者で優位であった国民会議派がその 優位性を失ったときである。その時までは、国政選挙は国民会議派への信任 投票であった。1970年代半ばの、インディラ・ガンジーの19ヶ月にわたる非 常統治のあと、それに反対する投票があった。ガンジー婦人とその息子のラ ジブの暗殺があったあとの選挙では同情票が集まり何度か振り子がもとに戻っ たが、明らかに国民会議派は大衆の支持を失っていた。 divisiveness :不和,分裂、 lugubrious : 痛ましい,悲しげな、 turning : 曲がり角、 dominate : 支配力を振るう,優位を占める、 preeminence : 卓越,抜群、 national election : 国政選挙、 vote of confidence : 信任投票、 pendulum : 振り子、 sympathy vote : 同情票、 assassination : 暗殺、 popular support : 大衆の支持
7 BJP指導者は、政治的空白ができるのを見た−−そして、インドの国民は5年 毎に国民会議派を信任したり拒否したりする以外に別の事を受け入れる用意 ができていると考えた。彼らの戦略はヒンズー教徒の有権者にヒンズー教徒 たることを訴えるということだった。この国の1億2,000万人のイスラム教徒 が攻撃目標となった。彼らが最大の小数派だからというだけではなく、イス ラム国家パキスタンができた1947年の亜大陸分裂以来残っている彼らに対す る憎しみからである。1981年には、ミーナクシプラムという南部インドの村 で、300人ほどの下層カーストのヒンズー教徒がイスラム教に改宗、それに反 対するVHPの巧みな宣伝のために、このグループは国中の注目を浴びた。1980年 代の終わりには、BJPはアヨーディヤーという北インドの門前町にある不法建 築モスクに焦点を当て、その場所にあったとされている古代ヒンズー教寺院 の礎石発掘のためにそのモスクを打ち壊すよう要求。ヒンズー教徒のプライ ドを回復するように叱咤し、同時にイスラム教徒への攻撃を約束するBJPは、 1984年にわずか2議席だった議席を1989年には86議席に伸ばした。1992年、当 時のBJP党首が出席するなか、組織化されたヒンズー教徒集団がモスクを破壊 −−小数派に対する暴力キャンペーンと国政政党が関与した最初の例となった。 BJP曰く、それはインド文化におけるわざと曖昧化された概念である「Hindutva (ヒンズー主義?)」を擁護するものだった。宗教多数派の専制が、インド の非宗教政治システムに取って代わろうとしていると多くの人達が感じている。 political vacuum : 政治的空白、 ethos : 気風,精神、 embrace : 受け入れる、 residual : 残りの,未解決の、 animus : 憎しみ、 partition : 分裂、 subcontinent : 亜大陸、 convert to : 改宗する,変換する、 voluble : 口達者な,弁舌のさわやかな、 prominence : 突出,目立つこと,顕著、 squat :《他人の土地[官有地]に》無断居住[定住]する,不法居住向きの空き家、 mosque : イスラム教寺院,モスク、 temple town : 門前町、 Ayodhya : アヨーディヤー、 allegedly : 〜したとされている、 thump :を打つ、 drum : 太鼓、 whack :殴打,強打、 in attendance : 出席して、 mob : 群衆,暴徒、 political party : 政党、 campaign : 運動、 purposely : わざと、 vague : あいまいな、 tyranny : 圧制,専制,暴虐行為、 poise to : 〜する態勢になっている、 secular : 宗教に関係ない,非宗教的な
8 アヨーディヤーの運動は、国民会議派の絶え間ない分裂と相俟って、1997年 にはBJPをわずかだが13日間権力の座につかせることとなった。さらに去年の 2月には不格好ながらも連立政権で政権を握り長持ちしている。だがアヨーディ ヤーは反発も招いた。少数派イスラム教徒はモスク破壊のあと、反政府暴動 や、1993年3月にはインド企業資本を震撼させたボンベイでの一連の爆弾事件 で反撃。イスラム教徒は、戦いが長引くことを覚悟していることを示した−− そして、彼らに対する組織的攻撃はそれ以来試みられてはいない。 Ayodhya : アヨーディヤー、 disintegration : 分裂,崩壊、 BJP : インド人民党、 durably : 永続的に、 unwieldy : 不格好な、 coalition : 連立、 rein : 支配権、 backlash : 激しい反発、 demolition : 取り壊し,破壊、 riot : 暴動、 bomb blast : 爆風、 terrorize : 恐れさせる、 business capital : 企業資本、 sustain : を維持する
9 今日、ヴァジュパイー政府は大衆受けのすることを一つ、つまり5月に5つの 核爆弾をテストすること、それと多数の失策、なかでも急激なインフレを犯し た。そのためか、政府は次の選挙に向けての運動体制に入っている。突如、 国政の焦点が多数のヒンズー教徒に対するキリスト教徒の脅威となった。 「キリスト教は新しいタイプの帝国主義である」と、VHPの中央書記である モハン・ジョシはわめく。彼の上役であるアショク・シンハは12月のVHP支持 者の集会でこう語った。ノーベル賞受賞者である経済学者アマチャ・センは 読み書きを広める事を主張し、インドがキリスト教化することを助けている −−キリスト教の学校がこうした役目を果たしているのだろう−−また、 ノーベル委員会は、有名なキリスト教徒で悩みの種であったマザーテレサに 既に平和賞を与えたことでその計画に加わっていると(シンハはあとで、そ の声明を否定した)。BJPは最終的に伝道師の手に渡る外資を調査するよう 公に要求している。ここに暗に意図されている非難は、キリスト教の学校は、 強制的な改宗、特に下層カーストのヒンズー教徒とか、地方のグジャラット で起きた場合などは、原ヒンズー系部族民に対する改宗の前線基地となって いるというもの。16,500の学校、6,500の病院、孤児院、老人ホームを運営し ているキリスト教伝道師の指導者等は、その告発にうんざりして首を振る。 「もし学校を通じて改宗させようとしていたのであれば、現在インドに5億人 以上のキリスト教徒がいることでしょう」と、デリーの大司祭アラン・デ・ ラスティックは言う。 to one's credit : (人)のために,(人)の名誉となるように、 nuclear device : 核爆弾、 myriad : 無数の、 notably : 著しく、 out of the blue :いきなり,突然、 Christianity : キリスト教、 type of : 〜の型、 imperialism : 帝国主義、 thunder : を大声で言う、 gathering : 集会、 faithful : 忠実な支持者、 advocate : を主張する,支持する、 literacy :読み書きの能力,識字能力、 subsequently : その後、 foreign fund : 外資、 underlying : 裏に潜んだ、 conversion : 転向、 Gujarat : グジャラート,インド、 orphanage : 孤児院、 old-age home : 老人ホーム、 wearily : うんざりして、 archbishop : 大司教,大監督
10 キリスト教の脅威と、クリスマスを祝わず絶えずインドへの愛着を強調する ことで根気強く出生を重要視しないようにしているソニア・ガンジーとを結 びつけることは決して理解し難いことではない。「キリスト教への改宗の割 合は、去年始め、ソニア・ガンジーが国民会議派党首になってから増加した」 とVHPの国際書記官プラビーン・トガディアは主張する。「キリスト教徒は自 己主張を強めてもいる。」これには国民会議派も首を傾げている。党のスポ ークスパーソンであるギリジャ・ビヤスはこう言っている:馬鹿げたことだ。 彼らの言うことに反論することすら時には気が引けるのです。」 assiduously :根気強く,勤勉に、 downplay : 重要視しない、 constantly : 絶えず、 stress : を強調する、 attachment : 愛情を持つこと、 subtle : わずかな、 Congress Party : 国民会議派、 assertive : 独断的な,自己主張する、 spokesperson : スポークスパーソン,代弁者、 nonsensical : ばかげた,途方もない、 feel ashamed : 気が引ける,赤面する
11 12月の、キリスト教徒への攻撃に対するソニアの対応は、最初は黙秘だった :党内では、彼女がBJPの罠にはまるのではないかと恐れるものもいた。だが、 結局彼女は攻撃が行われた場所を訪れ、先週は、「私たちの社会にいる嫌悪 と敵意に満ちた政争を広めるある集団」を非難する演説を行った。彼女は昔 のサンスクリットの言葉を引用した:真実は一つであり、賢者はそれを様々 な方法で追求する。」グジャラトの無防備なキリスト教徒は、その追求が如 何に危険であるかを知ったし、反キリスト教徒的緊張感は、ビハールなどの 暴力に走りがちな州に広まりつつある。「苦しむのは恐らく私たちの運命で す」と、デ・ラスティック大司祭は言う−−少なくとも次の選挙が終わるま では。 mute : 黙秘の、 criticize : 非難する、 antagonism : 抗争,敵意、 Sanskrit : サンスクリット語,サンスクリット、 variously : いろいろに、 vulnerable : 脆弱な


疑問

第3段落
Vedrunite

第7段落
a squat mosque

Hindutva


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