What Good Did It Do?

What Good Did It Do?
(12.28.P28.1998)

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今回は MIDDLE EAST から
  金野さんのサマリーです。お楽しみを!

イラク空爆は何になったのか?


語彙は主に『英辞郎』Ver.17から抜粋

 

大意

語彙

P28 イラクを空爆したが、フセインが密かに開発している死の兵器の脅威は払拭さ れていない assault : 襲撃、 batter : 叩きつぶす、 wipe out : 一掃する、 pose : (問題などを)引き起こす、 lethal : 死をもたらす、 arsenal : 兵器
1 攻撃の開始の光景は寒気がするほどなじみのものだった。空襲警報、断続的な 対空放射の爆音、バグダッドの夜空を明るくするトレーサー。そして遠くにミサ イルの炸裂音がし、地平線にオレンジ色の閃光が走る。砂漠のきつね作戦の最初 の夜だけで、アメリカの艦船と爆撃機は、巡航ミサイル280発でイラクを攻撃 した。これは1991年の湾岸戦争全体で使われた巡航ミサイルの数とほぼ同じ だった。夜な夜な、B52、F14、F18、イギリスのトルネイドなどの戦闘 機が波状的な空爆を加えた。冷戦の遺物のB1戦闘機まで作戦に加わった。B1 戦闘機は1機2億8千万ドルもしたのだが、これまで実戦に使われることはなか った。作戦の第1夜、ペンタゴンは、「イラクの防空網を解除し、軍情報本部を つぶし、特別共和国防衛隊兵舎を破壊した」と発表した。統合参謀本部長 ヒュー・シェルトン将軍は、壊滅された目標物の写真を報道陣に見せながら成功 を宣言していった。「瓦礫しか残っていませんよ。」 wail : 声を上げて泣く、 staccato : 断音の、 blast : 爆風、 antiaircraft fire : 対空砲火、 tracer: 【軍】トレーサー《米海軍の艦上早期警戒管制機 E-1 [WF-2] の愛称; Grumman 社製の双発プロペラ機; 対潜哨戒機 S-2 Tracker を基にその 背中に大型レドーム (radome) を取り付けたもの》、 send up : 打ち上げる、 glow : 輝き、 bomber : 爆撃機、 pound : 猛攻撃する、 warplane : 戦闘機、 B-52 : 《米戦略空軍 (SAC)の重爆撃機; Boeing社製;愛称 `Stratofortress'; 原型初飛行は 1952 年で, 元来 核攻撃用の戦略爆撃機; ヴェトナム戦争では 通常爆弾を搭載してじゅうたん爆撃に用いられ, 延べ出撃回数は 126,000 回を超える》、 B-1 : B-1戦略爆撃機、 relic : 遺物,記念品、 price tag : 値札,価格、 Pentagon : 米国国防総省、 disarm : 武装を解除する、 flatten : 打ちひしぐ、 barrack : 兵舎,兵営、 security force : 治安部隊、 Chief of Staff : 幕僚長
2 クリントン大統領が空爆の終了を告げた先週の土曜までには、イラクが手痛い 損害を受けたことは明らかだった。だがこの空爆は他の災いももたらした。国連 安保理の信望を傷つけ、いくつかの国々ではアメリカの評判を落とした。弾劾を 避けようとする筋違いのごまかしで、クリントンは攻撃命令を出したのだろうといっ たのは共和党だけではなかった。そのような理論--間違った理論なのだが-- は英国議 会、 フランスの論説、アラブ世界で繰り返し主張されたのだった。カイロのモスクで のデモでは、「モニカのために、イラクの子供達が死んでいる」というスローガンが、 揺れていた。ロシアと中国からはアメリカはいきすぎだと強い非難があがった。 「アメリカとイギリスは、国連憲章、一般に是認された国際法の原則、国家の責 任ある行動の規範と規則を露骨に破った。」とエリツィンは語った。 casualties : 犠牲者、 stature : 偉大さ、 United Nation : 国際連合、 Security Council : 安全保障理事会、 reputation : 評判、 Republican : 共和党員、 assault : 襲撃、 Wag the Dog :ワグ・ザ・ドッグ / 1998年、日本未公開。,【語源】the tail wags the dog(本末転倒)に由来する、 avert : 避ける、 impeachment : 弾劾、 mosque : イスラム教寺院,モスク、 grumbling : 不平をこぼす、 crudely : 露骨に、 charter : 憲章、 international law : 国際法、 norm : 規範
3 そしてこの戦闘は何を成し遂げえたのか?アメリカの軍部でさえ、今回の作戦 では、イラクに貯蔵されている化学生物兵器を一掃できなかったことを認めてい る。国連の査察団が撤退したので、フセインは、大量破壊兵器の開発のスピード をあげるかも知れない。空爆が終わっても、我々があのいまわしい問いをまた発 しているだろうことは初めから分かり切っていた。「フセインはいつ倒れるのか? どうすれば良いのか?」と。 accomplish : 成し遂げる、 campaign : 軍事行動,作戦行動、 agents : 医薬品、 nagging : 苦しめる
4 空爆の時を予告したい者は、ただリチャード・バトラーの予定表を調べればそ れで良かったのだ。UNSCOM(国連大量破壊兵器廃棄特別委員会)として知られる 国連のイラク査察団の委員長であるバトラーは、12月15日までにイラクの査 察受け入れに関する重大な報告書を安保理に提出するつもりだと、ここ数週間外 交官たちに語っていた。そして予定通りに報告書を提出した。報告書には、イラ クがいつもの策略を弄していることが書かれていた。生物兵器の生産能力のある 設備は隠し、疑わしい施設で働いている人々へのインタビューは妨げ、軍部が過 去に使用した化学物質について記述してある封印された文書については嘘をつく のだ。 air strike : 空爆、 diplomat : 外交官、 Security Council : 安全保障理事会、 compliance : 従順,服従、 on schedule : スケジュールどおり、 conceal : 隠す,隠匿する、 suspicious : 怪しい,疑わしい、 site : 現場,場所、 documents : 文書、 chemical agent : 化学兵器
5 戦争の準備はできていた。1ヶ月前、クリントン大統領は細部までつめて計画 した攻撃を命令した。だがフセインが UNSCOMの査察の無条件受け入れを約束し たので、土壇場で攻撃を中止した。その時、今度フセインが約束を守らない時は、 警告なしに攻撃すると宣言していた。ホワイトハウスは、数ヶ月の間イラクの二 枚舌をみてきたので、イラクは約束に従わないだろうと確信していた。それで、 12月13日の日曜、バトラー報告書の内容を事前に知った時、中東訪問の最初 の地エルサレムにいたクリントン大統領には行動を起こす以外の選択枝はなかっ た。クリントン大統領はペンタゴンに攻撃準備のため72時間を与えた。「別の 決定をした場合の結果や損害は想像もできないし、そんなことをする意義もない。 大統領には前進する以外道はありえただろうか?」とホワイトハウスの高官はい う。 prod :をつつく,駆り立てる、 meticulously :細心の、 full cooperation : 全力をあげての協力、 misbehave : 不正を働く、 duplicity : 偽り,二枚舌、 compliance : 服従,承諾、 Pentagon : 米国国防総省、 consequence : 結果、 significance : 意義,重要性
6 バトラー報告書がコフィン・アナン国連事務総長及び安全保障理事国のもとに 届いた火曜の午後には、アメリカは静かにではあるが、既に戦争に向けて加速し 始めていた。火曜の朝、中東から帰国する途中、エアフォース・1の機中-- オ ルブライト国務長官とサンディ・バーガ補佐官は同行していた-- から、クリン トンは軍事顧問とアル・ゴア副大統領に電話をかけ、バトラー報告書について協 議した。彼らは空爆は妥当な措置であるとの結論に達した。それからクリントン はトニー・ブレア首相から、イギリスも攻撃に参加するとの確証を得た。火曜の 午後10時、アメリカの国連代理大使ピーター・バーリーは、 イラクから国連職 員をひきあげるよう、電話でアナンに勧告した。水曜の朝、アナンはバーガー補 佐官に相談した。バーガーは、事態は極めて深刻だ、とは言ったが、クリントン が既に攻撃を命令したとは言わなかった。イギリス以外の安全保障理事国は、 差し迫った攻撃について電話連絡さえ受けていなかった。 Secretary-General : 事務総長、 Security Council : 安全保障理事会、 accelerate : 促進する,速める、 Air Force One : 《米》エアフォースワン,大統領専用機、 flank : 側面を守る、 Secretary of State : 国務長官、 National Security Adviser : 国家安全保陣担当大統領補佐官、 military adviser : 軍事顧問、 assurance : 保証、 personnel : 職員
7 バグダッドの時刻で木曜午前1時6分にミサイルが飛び立った時、疑義と非難 も飛び立った。爆撃はとりわけアナンにはむごい一撃となった。アナンは、 これまで軍事行動を防ぐため、次から次へと協定を斡旋してきたのだった。「一 個の人間として言わせて頂ければ、今日は私にとりましては悲しい日です。しか し、起きたことは取り消せません。」とアナンは語った。バトラー報告書が新鮮味を 失わないうちにイラクを打たなければならないし、「ラマダン(週末から始まる断食 月)中に軍事作戦を開始すれば、イスラム世界に無礼だと考えた」とクリントン は、国民に向けて語った。だが軍内部にさえ、作戦のタイミングのまずさに対す る兵士たちの不満の声があった。「フセインは5年以上もクリントンの手をやか せてきたんだぜ。で今度はクリントンの弾劾の前夜に出撃ときてる。ちょっとは 休ませてくれよ。」とある陸軍の兵士はいう。イラクのタリク・アジズ副首相は、 バトラーをアメリカの安っぽい手先「と呼び、UNSCOM が事前に報告書をアメリ カにみせたことを激しく非難した。 recrimination : 逆襲、 bombing : 爆撃、 ward off : 避ける,防ぐ、 military action : 軍事行動、 reverse : 破棄する,を反対にする、 Ramadan : ラマダン,イスラム教徒の断食、 profoundly : 深く,大いに、 offensive : 侮辱的な,無礼な、 awkward : ぶざまな,不器用な、 in the teeth : 公然と,面と向かって、 army officer : 陸軍士官,陸軍将校、 impeachment : 弾劾、 lash out at : 〜を厳しく非難する、 pawn : 人の手先
8 攻撃のタイミングについては一つのことが言えるだろう。アメリカが目論んだ 通り、攻撃はイラクの虚をついた。作動した防空レーダーはほとんどなかった。 おそらく、フセインは、査察の拒否がこんなにはやく、完全な軍事攻撃をもたら すとは考えていなかった。先週ペルシャ湾に集結したアメリカ軍--軍勢 24、100、 戦闘機201、艦船21-- は湾岸戦争の時の兵力に比べると小規 模なものだった。だが、イラクの軍部の組織編成や最新兵器に関する詳細で多量 の情報があったので、砂漠のきつねでの1回1回の出撃は湾岸戦争の時よりも懲 罰的になるだろうと軍部は考えていた。「我々は、軍事目標物だけを攻撃してい るのであって、イラク国民へは攻撃していない」とコーエン国防長官は語った。 彼は後にタイムにこうも語った。「我々はイラク全土を破壊することもできる。 だが、そのようなことをするつもりはない。」 offensive : 攻撃、 antiaircraft : 対空の、 notion : 考え、 meddle : 干渉する、 assault : 襲撃、 arsenal : 兵器、 Gulf War : 湾岸戦争、 extensive : 広範囲に渡る、 smart weapon :ハイテク兵器、 sortie : 出撃、 military target : 軍事目標
9 木曜の朝、バグダッドで大がかりな破壊を見ることは困難だった。イラク政府 は民間人の犠牲者(イラクは死者は25名と発表した)が出たことを示す証拠を 集めるのにも事欠いてか、できたのはせいぜいのところ住宅地にある20フィー トの下水だめを見せることだけだった。アメリカの第1次攻撃の目標は、イラク 南部だった。そこはイラク機の飛行禁止区域だ。そして作戦が進むにつれて、ア メリカとイギリスはバグダッド周辺の目標物とフセインの故郷ティムリトを狙っ た。 destruction : 破壊、 hard pressed : せっぱ詰まった,難境にある、 muster : 集める、 civilian : 民間人、 casualties : 犠牲者、 regime : 政権、 sinkhole : 下水だめ,下水口、 residential street : 住宅街、 initial run : 試運転、 zero in on : 〜に焦点を絞る,〜に的を絞る
10 イラクの軍事基幹施設は打撃を受けた。バグダッドでは、特別共和国防衛隊兵 舎が大破したとの知らせが飛んだ。最初の二日間で、軍事指令施設18、大量破 壊兵器製造関連施設 19、兵器製造施設 11、攻撃用ヘリ格納庫  5、を攻撃した。金曜の夜、与党バース党本部と考えられるバグダッドの施設 を40分に渡り5回攻撃したが持ちこたえた。90数カ所を対象に攻撃し たが、そのうち全壊あるいは大破したものは少数にすぎなかったとシェルトンと コーエンは認めた。「全てが計画通りにいったわけではない。」とシェルトンは 語った。スマート爆弾が空の貯蔵所や工場をとらえる可能性は十分あった。「私 は、あそこ(情報本部や特別共和国防衛隊兵舎)を歩いて隅々まで調べましたが、 重要なものは何もありませんでした。私には大統領がとてもばかげたことをした ようにみえます。」と、8月に国連査察官として退職した元海兵隊員スコット・ リッターはタイムに語った。 infrastructure : 経済基盤,構造基盤,社会資本、 barrack : 兵舎,兵営、 concede that : をしぶしぶ認める、 small number of : わずかな〜,少数の〜、 smart bomb : スマート爆弾《飛行機などからテレビ[レーザー光線]で誘導する》,高性能爆弾、 empty warehouse : 空き倉庫、 marine : 海兵隊員
11 外国の反応は様々だった。ドイツ、スペイン、カナダは攻撃を支持した。フラ ンスは遺憾の意を表したが、同時に、攻撃は自ら招いたものだとフセインを非難 した。アラブ諸国の多くは、空爆の即時停止を求めたが、フセインへの不信から、 あまり大きな声はあげなかった。最も怒った国は、ロシアと中国だった。ロシア は安保理でアメリカは攻撃を停止すべきだと主張した後、アメリカとイギリスか ら大使を引き上げた。驚くほど時代錯誤の抗議だ。先月アメリカがイラクを攻撃 しようとしていた時には、中国は内々に「理解」を示していた。だが先週、江沢 民は砂漠のきつね作戦を非難したのだ。オルブライトが中国指導部を懐柔するた め、ホットラインを使うかも知れないので、ペキンのアメリカ大使館職員は、木 曜の夜遅くまで待機を命じられた。オルブライトは電話しなかった。後にオルブ ライトは、1月下旬、ロシアと協議するためモスクワを訪れると発表した。 diverse : 様々な、 endorse : 是認する,支持する、 lament : 嘆く、 raid : 襲撃、 distrust of : 〜に対する不信、 anachronistic : 時代錯誤の、 Security Council : 安全保障理事会、 halt : 停止する、 Jiang Zemin : 江沢民、 denounce : 糾弾する、 hot line : ホットライン,緊急用直通電話、 assuage : 緩和する,鎮める
12 先週の軍事行動の深刻な結果の一つは、イラク制裁合意の瓦解、少なくともそ の緩やかな腐食だ。中国は長い間、イラクから輸入する石油がとぎれないよう、 通商停止を解除するよう求めていた。ロシアの国会議員たちも、表立ってではな いが、通商制限の片務的解除について口にしている。たとえ、制裁が続いたとし ても、フセインが危険でなくなる保証はない。決定的な拘束力のないUNSCOMがフ セインをおさえられなかったように。 consequence : 結果、 consensus : 合意,総意、 sanction : 制裁措置、 embargo : 通商禁止、 ensure : を確実にする、 uninterrupted : 途切れずに、 lawmaker : (国会)議員、 mutter : つぶやく、 darkly : そっと,密かに、 unilateral : 一方的な、 trade restriction : 貿易制限、 toothless : 決定的拘束力にかけた
13 アメリカの目的は単純だ。それはイラクの大量破壊兵器の開発を封じることだ。 生物、化学兵器は簡単に作れるので、ペンタゴンは、ミサイル工場や特別共和国 防衛隊のように、もっと大きな施設を狙った。それらは生物、化学兵器の防護と 製造に極めて重要だからだ。だがこれにはもう一つわけがあった。ペンタゴンは、 極めて有害な毒素をまき散らさないために貯蔵庫の攻撃は避けたのだと発表した が、内々には、攻撃しようにも、生物、化学兵器の貯蔵庫がどこにあるのか分か らないと認めている。 cripple : 不具にする、 brew : 計画する,醸成する、 chemical weapon : 化学兵器、 Pentagon : 米国国防総省、 wrinkle : 難点,問題、 storage site : 置き場、 spew : 噴出する、 plume : 《原爆の水中爆発による》水柱、 toxin : 毒素、 stockpile : 貯蔵
14 クリントン政権の最良のシナリオでは、爆撃の結果、フセインが失脚するか、 懲罰を受けたイラクが UNSCOMの完全な査察を無条件で受け入れることになる。 最悪の場合は、死の兵器の製造を止めるために大したことも出来ないまま、 UNSCOMの査察は終わる。UNSCOMはフセインに妨害されて機能してこなかったのだ が、制裁解除の方法と時期を評価するための手順だけは与えてきた。UNSCOMが消 滅すれば、アラブ諸国では通商禁止解除の機運が高まるだろうし、おそらく、ロ シアと中国も解除するだろう。そしてUNSCOMが解散すれば、アメリカには、独裁 者フセインと戦い続ける以外に道はなくなる。イラクが行動を誤った時には、イ ラクを爆撃することになるだろう。 best-case : 最高の条件[状態]の、 downfall : 失脚、 chasten : を懲らしめる、 at worst : 最悪の場合は、 for good : 永久に、 debilitate : 弱らせる、 lethal weapon : 凶器、 stymie : 妨害する、 mechanism : 手段、 demise : 消滅、 dissolve : 解散する、 alternative to : 代わるもの,代替案、 dictator : 独裁者、 out of line : 言うことをきかない
15 それはアメリカのイメージにはあまり影響しないだろうが、フセンインのイメ ージを一際際だたせることになるだろう。フセインは、激しい軍事攻撃の中生き 残るには、不屈の抵抗が最善の策であり賞賛をもたらすと信じている。そういう 訳で、アメリカの最終目的であるフセイン打倒は、いつも成し遂げ得られないの だ。既に弱体化している反対勢力 --これは、アメリカの支持を得てきた-- は、 先週の攻撃を懸念を深めながら見ていた。アメリカはこれまでゲリラ作戦へのあ からさまな軍事援助は控えてきた。反体制勢力は、爆撃が、フセイン放逐に向け て前進したという誤った印象を産み出しはしないかと危惧している。「フセンイ ンはアメリカ帝国主義と敢然と闘った英雄として現れることができるのです。フ セインはイスラム世界からこれまで以上に共感を得るでしょう。フセイン体制を 打倒するという政治戦略のない攻撃は逆効果になりかねないのです。」とイラン の支援を受けている反体制グループ、イラクイスラム革命最高評議会のハミド・ バヤチ報道官は語る。 bolster : 強める、 defiance : 果敢な抵抗、 onslaught : 突撃、 ultimate goal : 最終目的、 elusive : うまく逃げる、 dread : 心配,不安、 so far : これまでは、 outright : あからさまな、 military assistance : 軍事援助、 would-be : なりたいがなれない,自称〜、 recipient : 受取人、 false impression : 間違った印象、 emerge as : 〜として現れる、 face down : 威圧する,やっつける、 imperialism : 帝国主義、 political strategy : 政治上の戦略、 overthrow : 転覆させる、 counterproductive : 逆効果の
16  先週の週末、世界は動揺した。イラクは、あまり防戦もせずに、容赦のない攻 撃の日々を切り抜けた。UNSCOMが引き上げ、イラクはより自由に破壊的目的を追 求するだろう。イラクは何ヶ月も、国際社会の意志を公然と無視してきた。しか し今はアメリカが国際社会の意志を無視しようとしている。ほとんどアメリカだ けがと言って良い。そして最大の皮肉は、クリントン政権の最も断固たる軍事作 戦の後、フセインの運命よりもクリントンの運命のほうが危うくみえることだ。 turn upside down : 〜をひっくり返す、 weather :切り抜ける、 relentless : 容赦のない,冷酷な、 defense : 防衛、 international community : 国際社会、 irony : 皮肉,風刺、 precarious : おぼつかない


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