Ministries of Shame

Ministries of Shame
(3.23.P35.1998)

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今回は BUSINESS から
  連日、新聞等をにぎわしている記事ですね。といってもそんなに真剣に見ているわけではないので、 固有名詞がいい加減です(^^; その辺は大目にみてね(^o^;

恥ずべき省庁


語彙は主に英辞朗から抜粋

 

大意

語彙

P35 新たなスキャンダルが日本のトップ官庁の信用を落としめる。だが、当局が 今まで取り締まりをためらったのはなぜか? discredit : 〜の信用を落とす、 crack down : 厳しく取り締まる
1 昨今、官僚はつらいものだ。日銀総裁松下に聞いてみるとよい。33,000ドル 相当の食事やゴルフ招待と引き換えに内部情報を漏らした疑いで日銀上級 職員を逮捕するため、黒っぽい背広を着た厳しい顔つきの何十人もの東京地方 検察官が日銀にやってきたのである。調査官は証拠書類をダンボールに詰め 込んだものの、松下は当初辞任を拒否。だが度重なる高官の汚職に苛立つ 国民を前にして、彼は辞任に同意した。エリートにとってはこれまでにない ほどの処置である。1979年の大蔵省中間管理職が接待を受けたときは、 トップ官僚二人が懲戒を受けたものの出世コースを歩み続けた。一人は 東京証券取引所長になり、もう一人が松下だ。 mandarin : 官吏、 prosecutors : 検察当局、 grim : 厳しい、 senior official : 上級職員、 inside information : 内部情報、 dining :正餐、 cardboard : ダンボール、 step down : 辞任する、 be fed up with :〜にはうんざりだ、 serial : 連続的な、 corruption : 汚職、 goodies : うまいもの、 reprimand : 懲戒する、 dazzle : 目が眩む、 Tokyo Stock Exchange : 東京証券取引所
2 検察局の手入れは日銀116年の歴史で初めてのこと。それも、世界第二位の経済 の中心である大蔵省の手入れから2ヶ月も経っていなかった。4人の大蔵官僚は 接待を受けた見返りに銀行に便宜を図ったかどで今は刑務所にいる。今回検察 が逮捕したのは日本の金融市場において短期金利を指導する部の部長吉沢だ。 嫌疑は日本興業銀行と三和銀行に内部情報を漏らしたこと。日本のマスコミよる と、彼はさくら銀行からも接待を受けたと言われている。松下は日銀に入る前は そこの頭取であった。 raid : 手入れ、 unprecedented : 先例のない、 languish : 苦しい生活を送る、 lavish : 贅沢な、 short-term interest rate :短期金利、 Industrial Bank of Japan :日本興業銀行、 wine and dine:大いにもてなす,饗応
3 何が起きているのだろう?日本では銀行と官僚の癒着は今に始まったことでは ない。だが眠れる検察局は、事態が収拾がつかなくなったと判断した。手入れは 去年の総会屋につながる銀行と証券会社の一斉調査に始まる。その調査により、 高官への汚職の証拠が明らかになってくると、検察側は書類を追跡し大蔵省と 中央銀行まで辿った。「汚職はあまりにひどくて無視できなかったのです」 と弁護士で元検察官の川上は言う。 cozy ties : 癒着、 out of hand : 手がつけられない状態で、 crackdown : 手入れ、 sweeping : 全面的な、 brokerage : 仲買、 racketeer : 脅迫者,恐喝団、 turn up : (証拠・事実・情報を)見つけ出す、 paper trail : 文書足跡
4 検察側のやる気満々の態度の裏には、「省の中の省」と言われた大蔵省の権力の 凋落がある。米財務省、証券取引委員会、国税局が一つになっていると考えれば よい。この強力な省は、日銀を効果的にコントロールする陰の連邦準備制度の 役割も果たしている:松下は大蔵省によって選ばれたのである。だが1990年代 の経済運営の失敗と次々と起こるスキャンダルにより、大蔵省は政治家や新聞、 国民から非難を浴びてきた。国民が味方につくや、検察は行動を起こした。 大蔵省は「威光も尊敬も影響力も失ない、そのため脆弱になってしまった」 とピーター・ハーチャーは言う。「影響が大きくないのであれば、こっけい だね。」 backdrop : 背景、 gung-ho : 熱狂的な,やる気満々の、 wane :衰える、 Treasury Department : 財務省、 Securities and Exchange Commission :《米》証券取引委員会、 Internal Revenue Service : 国税局、 roll into one : 合わせて1つにする、 act as : 役割を果たす、 Federal Reserve : 連邦準備制度、 handpick :自分の都合の良いように選ぶ、 fumble : いじくり回す、 embroil : 巻き込む、 irate : 怒った,怒りに駆られた、 on one's side : 〜に味方して、 prestige : 威光、 vulnerable : 攻撃されやすい、 stake : 賭け金
5 今回の汚職の告発は極めて深刻なものだろう。吉沢の影響力は絶大であった: 金利への彼の指示は国債から銀行ローンに至るあらゆるもののコストに影響 したのである。また、彼が経済指標である短観を前もって知っていた のは間違いない。国債や通貨の価格がしばしば短観の発表前に変動すると いう不満が市場関係者から出ており、これは高官からの情報漏れを意味して いた。吉沢の部から情報を得れば誰でも金融市場で大もうけできたのである。 日本の不透明性にいらつく国際投資家達にとり、逮捕は警告となった。 「国際的には、このスキャンダルは日本の金融市場の信用を完全に失墜 させた」と関西大学の盛岡は言う。 directive :指令、 government bonds : 国債,政府債、 preview : 予告編、 economic indicator : 経済指標、 ahead of : 〜に先んじて、 high-level : 高官の,高水準の、 tip :情報、 make a killing :大金をつかむ,大儲けする、 vexed : イライラして,困って、 transparency : 透明性
6 中央銀行では、接待を受けるのが通例化しており、官僚達はそのための符牒さえ 持っていた、と元上役の石井は言う。符牒の一つはドボンといい、銀行の大物 の接待する時に使われる。その時の食事は一人当たり400ドルで、着物を着た 魅力的な女性が酌をするのである。「接待を受けるのは問題だとは思われて いなかった」と石井は毎日新聞に語った。だが、部下は「やり過ぎたのかも しれない」と言った。 night out : 外出して楽しむ夜、 commonplace : 普通の、 argot : 隠語,符牒、 code word : 隠語、 literally : 文字どおり、 heavy hitter :重鎮,大物、 subordinate : 部下
7 日銀の名誉はあまりに地に落ちたので、次の総裁は恐らく外部からくるだろう。 だが問題は、彼が銀行を浄化できるほどの影響力を持っているかどうかである。 橋本首相は、官僚の行状を改善すべく新しく法律を作ることを約束したものの、 酒や女性やカラオケなどの禁止については何も言っていない。真に必要なのは、 システムの徹底改革である−−定年退職した官僚が、以前規制をしていた会社 の重要ポストに天下りするという慣習を禁止すること。今のところ、大蔵省は そのような大胆な手段には抵抗している。「関係者がまずやろうとしている ことはタライ回しだ」とロン・ベバクアは言う。省の中の省である大蔵省は 地位が落ちるかもしれないが、無くなることは決してない。 tarnish :〈名誉などを〉汚す、 may well be : おそらく,たぶん、 outsider : 外部者、 clean up : 浄化する、 overhaul : 徹底的調査,見直し、 parachute into : 〜に天下りする、 cushy : 楽しい、 descent from heaven : 天下り、 inclination : 傾向,意向、


疑問
第4段落
If the stakes weren't so high, it would be comical.
"stakes"はここでは大蔵省の汚職が明るみに出ることによる影響? この"comical"の語はかなり皮肉が入っているのでしょうね

第5段落
Tankan:短観(?)

金野孝 さんから”日銀短観〔経済社会統計用語〕”という指摘をいただきました

第7段落
The ministry of ministries may be down, but it's far from out.
"out"はここでは省から出ていく=消える、かな?あるいは解体を意味している かもしれないです。


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