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| P45 | ことによるとそうかもしれないが、可能性は極めて低い、とクローンの 産みの親は言う | odds : 可能性,確率、 million to one : 絶対ありそうもない、 |
| 1 | 画期的な事柄には画期的な証明が必要だと科学者は言うが、イアン・ウィルマット の主張ほど近年画期的な事柄はない。彼のチームは、雌ヒツジの乳房細胞から ドリーという名のクローンを作ったというのである。1年以上経っても、ドリー の実験を再現できてはおらず、ウィルマットは、このクローンヒツジが本物 であることを証明することを迫られている。先週の遺伝子会議で、彼は、 「万に一つ」の間違いの可能性を認めた、つまり、ドリーは成体の雌ヒツジ からのクローンではなく、その雌ヒツジの胎児のクローンかもしれないという こと。 | embryologist : 発生学者、 clone : クローン化する,無性的に繁殖させる、 mammary : 乳房の、 ewe : 雌ヒツジ、 reproduce : 再生する、 genetics : 遺伝子(学)、 blandly : そっけなく,おざなりに、 concede : 真実と認める、 remote possibility : ありそうもないこと、 mix-up :混乱、 fetus : (妊娠3ヶ月以後の)胎児 |
| 2 | というと、ドリーが引き起こした騒ぎは無駄なことだったの?そうでもない。 ウィルマットが認めたのは、ドリーの母親の血流に胎児の細胞が混じっており、 そのうちの一つが実験室の培養液に入り込みドリーが生まれたかもしれない、 ということである。胎児の細胞からクローンを作るのは難しくはない。 ドリーの実験で画期的なのは、成体のDNAを初期の胚芽状態に戻した ことで、これが成人の細胞からクローンを作る可能性に道を開いたこと である。 | hoopla : 大騒ぎ、 set off : 引き起こす,誘発する、 all for naught :いたずらに,無駄に、 fetal : 胎児の,胎児の状態の、 circulate : 循環する、 bloodstream : 血流,血液循環、 conceivably : 想像では,たぶん、 culture :培養液、 big deal : 大したもの,重大事、 DNA : デオキシリボ核酸、 revert : 戻る、 embryonic : 胎児の、 full-grown : 完全に成長した,十分成長した |
| 3 | 先週ウィルマットは、ドリーがある種のありそうもない汚染による可能性を 示唆さた。だが、彼と同僚達は遺伝子テストをするためにドリーの母親から 採取された組織標本を追跡中。それにより、ドリーのDNAと母親のDNA が全く同じかどうかが判別できるだろう。 | some sort of : ある種の、 contamination : 汚染、 scramble : はい進む,先を争って〜する、 track down : 突きとめる、 tissue : (細胞の)組織、 once and for all : きっぱりと,思い切って、 identical : まったく相等しい,一卵性の |
| 4 | 一方、別のドリー−−牛のクローン−−を作ろうとしている科学者は成功寸前 のところまでやってきている。例えば、ジェイムズ・ロブル達は、地元の屠殺場 の雌牛の成体細胞からクローン胎児を作るのに成功している。今までに、 何百もの細胞からクローンを作り何十ものくローンが胎児に育ったが、 妊娠60日まで生存したものはいない。 | bovine : 牛の、 intriguingly :興味をそそって、 calf : 子牛、 hoofed : 蹄{ひづめ}のある、 slaughterhouse : 屠殺場、 so far : 今日まで、 nurture : 育てる、 to date : 今までのところ、 gestation : 妊娠期間 |
| 5 | 成体細胞からクローンを作るのはなぜそれほど難しいのか?細胞クローン 技術にカギがありそうだ。通常、胎児であろうと成体であろうと、ドナー 細胞の核が、核を取り除かれた未受精卵に移される。まだ分かっていない 未知の方法で、卵の細胞質の何かがドナー細胞のDNAをリセットする ように思われる。成体細胞を使うと、このリセットが行われるかどうかが はるかに不確かなものとなる。 | clue : 手がかり,端緒、 nucleus : (細胞)核、 donor : 臓器提供者、 unfertilized egg : 未受精卵、 cytoplasm : 細胞質、 reset : をリセットする、 immature : 未熟な、 fibroblast : 繊維芽細胞 |
| 6 | しかしこれは驚くことではない、とスタイスは言う。結局のところ、ウィルマット のチームはドリーを作るのに400回の実験をした。実験を再現しようとする者は 6,000回以上しなくてはならないだろう。言い換えれば、ドリーは、いかさま ではなく、幸運のたまものということがわかるかもしれない。ドリーが何で あれ、近い将来にビル・ゲイツやマイケル・ジョーダンのクローンを見る可能性 はなさそうである。 | in other words : 換言すれば,言い換えれば、 fluke : まぐれ,まぐれ当たり,(思わぬ)幸運、 fake : いかさま、 less likely : あまり〜しそうにない |
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