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| 1 | 空軍でも、1991年時の湾岸戦争で世界をあっと言わせた「スマート」爆弾は 評判ほどではないことを認めている。悪天候ではだめだし、遠距離からも 無理、攻撃にはパイロットの誘導が必要で、そのため乗員は対空砲火に身を さらすことになる。だが、敵の工場をやっつける爆弾やミサイルの映像は、 空から戦争を行うという新しい方法に道を開いた。絶えず精度を増していく 新兵器により、国防省は、「付帯的損害」−−無関係な市民の死、が少なく なるという確信をもっている。 | wow : あっと言わせる、 Gulf War : 湾岸戦争、 live up to : (期待)に応える、 publicity : 評判、 grainy : 〈画像が〉粒子の粗い《不鮮明な》、 rivet : 《他動》〜を釘付けにする,注意を集中する、 missile : ミスル,ミッスィル飛び道具、 smokestack : (大)煙突,重工業の、 herald : 先触れする,前触れをする、 Pentagon : 米国国防総省、 stray : 道[コース]から逸れる、 euphemist :婉曲語法;婉曲語句、 collateral damage :【軍】付帯的損害《軍事行動によって民間人が受ける 人的および物的被害》 |
| 2 | 湾岸戦争で使われた爆弾のわずか９％がスマート爆弾であり、B52による じゅうたん爆撃や失敗したスマート爆弾などの映像は公表されていない。 米国のスマート爆弾が真価を発揮したのは1995年9月のことであった。 爆弾の７０％がスマート爆弾という、3週間にわたる軍事行動によって、 ボスニアのセルビア人勢力を交渉のテーブルにつかせて、3年にわたる バルカン戦争を終結させたのだ。空軍によると、目標の９７％に命中、 そのうち８０％を破壊したという。国防省はそれをイラク戦に模倣しよう としている。 | barely : かろうじて,わずかに、 B-52 :《米戦略空軍 (SAC)の重爆撃機; Boeing社製;愛称 `Stratofortress'; 原型初飛行は 1952 年で, 元来 核攻撃用の戦略爆撃機; ヴェトナム戦争では 通常爆弾を搭載してじゅうたん爆撃に用いられ, 延べ出撃回数は 126,000 回 を超える》、 troops : 軍隊、 triumph : 勝利、 campaign : 軍事行動、 Bosnian Serb :ボスニアのセルビア人勢力、 emulate : 熱心に見習う,まねる |
| 3 | 今回の米国の武器はほとんどがGPSを使っているので撃ちっぱなしでいいのだ。 つまり、パイロットは爆弾を落とせばさっさと家に帰れるわけ。中には、 もっと高感度の信管がついているものもあり、階数を数えて、設定した階で 爆発するものもある。 | fire-and-forget :【軍】ファイア アンド フォーゲットの,射ちっぱなしの (＝launch-and-leave) 《目標を自動的に探知･識別し, 目標捕捉後は射手が 誘導しなくとも突入して行く型のミサイルについていう; ミリ波を利用した 火器管制レーダーとレーダーシーカーにより, 発射後ミサイル射手は誘導を 忘れてよいことから》、 Global Positioning System :全地球位置把握システム《略 GPS》、 head for home : 帰途につく、 payload :爆撃機の搭載爆弾、 sensitive : 敏感に反応する、 fuse : 信管、 accelerometer : 加速度計 |
| 4 | それほどの正確さだと一つ問題がある：武器の有効さは目標の設定に使われる 情報の質に比例するということ。イラクへの攻撃目標は増えていくのだが、 その多くの場所は情報が不足しているのである。まもなく戦争が起きるとすると、 米国のスマート爆弾が破壊する多くの建物は、最近引き払われた建物という ことになるだろう。 | highlight :強調する、 precision : 正確、 effectiveness : 有効性、 directly proportional : 正比例する、 intelligence :情報,諜報、 scant : 十分でない,乏しい、 bet :確かに〜だ,きっと〜だと思う、 blow up : 爆破する、 vacate : 明け渡す |
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