HOT AIR IN KYOTO

HOT AIR IN KYOTO
(12.8.P44.1997)

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今回は ENVIRONMENT から
  さて、地球温暖化の京都会議の話です。連日TVなどでも放送されてますから、なじみの ある記事ではありますね。事態はかなり深刻なようです。誰しも今の生活を維持したいし、身近に迫らないと真剣には取り組めないということでしょうか?

京都での激論


語彙は主に英辞朗から抜粋

 

大意

語彙

P44 サミットが成功しなければ、もっと温暖な気候に邁進することになる
1 ほんの10年前には、地球温暖化というのは現実に起きるかどうかというのが 問題であった。理論的には、石炭や石油を燃やせば二酸化炭素が排出され、 それは温室のように太陽からの熱を閉じ込める。つまり、理論上は地球の 温度は上昇し、海面の上昇や気候の変動、農作物への影響とか熱帯の病気が 他の地域へ広がるなどの結果を生み出す可能性がある。だが、その影響は 測定できるほどには大きくなっていない。1987年にジェームス・ハンセン が「温暖化が始まった」と主張したときも、同僚達は時機尚早だと言っていた。 global warming : 地球温暖化,地球の温暖化、 chicken :憶病者、 scare : 怖い,おどす、 make sense :筋が通っている、 carbon dioxide : 二酸化炭素、 greenhouse : 温室、 potentially : もしかすると〜かも知れない、 inundated : 水浸しになった、 drastically : 激しく、 proclaim : 公表する、 colleague : 仲間,同僚、 threat : 脅威,脅迫,兆し、 premature : 時期尚早の
2 今週、170カ国の代表団が京都に集まり、地球温暖化の対策を打ち出そうとして いる。それまでの慎重な態度が一変したことは明らかだ。氷河が溶け出すとか 以前より夏が暑くなるなど、人類の活動が地球を温暖化させ始めたことはどの 気候学者も認めている。経営者や労働者でさえこの問題を認識している。 「科学のいうところでは、ここで何かが進行中だ」とUnited Mine Workers の議長セシル・ロバートは述べ、American Electric Powerの会長は「二酸化 炭素の増加は明らかであり、良くない結果となるだろう。何かしなくては ならない」と言う。 delegate : 代表団、 hammer out :(政策を)打ち出す、 turn around :一変する、 glaciers : 氷河、 migration : 移動、 microbe : 細菌、 virtually : ほとんど,事実上、 labor leaders : 労働界の指導者、 livelihood : 生計,暮らし、 fossil fuels :化石燃料、 CEO : chief executive officer,最高経営責任者、 quote : を引用する
3 しかし、地球温暖化を真剣に考えることとそれについて何かをなすこととは 全く別のことである。京都に集まる国々はいくつかのグループに分かれ、 それぞれ自分達の提案に固執している。「京都で何からかの協定が結ばれる と確信している」とToshiaki Tanabeは言うが、本質的なことが何も達成 されない可能性もある。 proposition : 事柄、 impending : 差し迫った、 spate of : 相次ぐ,多数の、 preconference : 予備会談、 workshop : セミナー,研修会、 stick to one's gun :自説に固執する,主張を曲げない、 likelihood : 可能性,見込み、 accomplish nothing : まったく完成していない、 substantive :本質的な,実体の
4 不一致の理由は主として各国の思惑によるもの。例えば、EUは工業先進国には 炭酸ガス排出を12年以内に1990年時の85%に削減するよう求めている。 self-interest : 私利私欲,利己主義
5 それは野心的な目標だがEUにとってはたやすいことでもある。1990年の東ドイツ 崩壊は汚染物質を吐き出す工場や発電所を廃業に追い込んだし、1985年の サッチャーの炭坑労働組合つぶしにより、イギリスは汚染の少ない天然ガスに 切り替えることができた。フランスは元々石炭があまりないので今では 原子力発電が主である。またこうしたことに関心の高いGreen partiesなども いるので、EUとしては環境保全に強い立場を取らざるを得ない。 ambitious : 野心的な、 head start :さい先のよいスタート,、 collapse : 崩壊、 belch :吐き出す、 power plant :電所、 out of business :倒産して,破産して、 side benefit : 役得、 for one's part :〜としては、 reliant : 頼って
6 アメリカにとっては事態ははるかに厳しい。近年の好況のお陰でアメリカでは 排出が増大しているのである。こうした傾向を逆転させるには車や工場の 効率を上げて石油や石炭の使用を削減すればいいのだが、そうした転換は 高くつきしかも失業者が大勢出るだろう。 reverse : 逆さにする、 trend : 傾向,趨勢、 slash : 削減する、 upgrade : 向上させる、 conversion : 転換
7 大統領は政治的に自滅しようとは思っていないし、副大統領も同じだ。彼らは EUよりはるかに後退した提案をもたせて代表団を送り出した。それは2008年から 2012年までの間に1990年レベルまでに排出を抑えようというもの。削減の一部は 国際間の排出売買によるものでもかまわないというものだ。排出売買とは、 アメリカに本拠を置く電力会社が中国の発電所の性能を向上できれば、それに よる排出削減は国内目標にまわすことができるというものである。 reduction : 削減、 come through :で要求にこたえる、 power company :電力会社、 domestic : 自国の
8 だがその案はヨーロッパから既に避難を浴びている。おまけに大統領は議会から の制約を受けており立場ははるかに弱くなっている。温室効果ガスに関する これまでの協定は中国やインドなどの発展途上国には負担を軽くしようという ものだ。世界の排出の大部分はアメリカとヨーロッパからのもであり、発展途上 国に比べれば豊かな国は削減も簡単だろうから。 denounce : 公然と非難する、 saddle with :を背負い込む、 restriction : 制限,拘束、 tenable :攻撃に耐えられる
9 議会は反対である。経済的な観点と、発展途上国の排出量が急激に増加している ことから、発展途上国に有利となる条約は批准しないと議会は8月に満場一致で 宣言した。10月のボンの予備会談では、G77がこれ見よがしにヨーロッパ案に調印 した。 sway :を揺すぶる,支配する、 unanimously : 満場一致で、 ratify : (条約を)批准する、 thumb one's nose at :軽蔑する,あざける
10 さらに幾つかの案が京都会議に持ち込まれている。これほど多くの意見の異なる グループが何らかの意見の一致をみることができるかどうかは疑問だ。万一、 170カ国すべてがもっとも厳しい案を採用したとしても地球温暖化現象を減速 できるだけである。「温室効果ガスの排出を今止めても、温度はあと数度上昇 するだろう」とクリントンの科学顧問は言う。 contentious : 係争の、 so many : こんなにたくさん、 endorse : 是認する,支持する
11 逆にアメリカの甘い案が通ったとしても、アメリカがそれを遵守するのは難しい。 「適切に行えば、繁栄を損なうことはなく、さらに繁栄するだろう」と 大統領は10月に発表した。 conversely : 逆に、 go through :(案が)通る、 abide by :守る、 jeopardize : 危険にさらす,脅かす
12 将来はそうかもしれない。だが、まず省エネルギー技術に投資しなくてはなら ない。経済的な観点からは、長期的には金とエネルギーを節約する新しい車 や太陽電池板に金を出すのは理に適っているが、将来のために現在の利益を 犠牲にするのは個人にも会社にも苦しいことだ。 energy-saving : 省エネルギー、 furnace :溶鉱炉、 solar panel :太陽電池板,ソーラ・パネル、 in the long run :長い目で見れば結局
13 クリントンの案の中には、生産コスト削減のためにそうした技術への投資とか、 それをする企業に対して税の優遇措置を政府に求めているものがある。だが、 そのような法案はそれに反対の議会の承認を得なければならない。アメリカ人 がエネルギーの効率に関心を示すのは価格が上がったときである。温室効果 ガスの排出を抑えることができるとしたらそれは市場における石油の値段な のだが、それは1950年代とほとんど変わらずしかも下がりそうなのだ。 solar cell :太陽電池、 tax break :優遇税制措置、 hostile : 敵意に満ちた、 curb : 抑制する、 constant dollar : 恒常ドル
14 こうしたことから、子供たちが極めて温暖な、しかもどのように変化するか 予測し難い世界で育つことは避けられない。何はともあれ、この変化を制御 しうる希望は今週の会議の結果如何にかかっている。どれほど不十分なもの でもないよりましだ、とマイケル・モリナは言う。「大事なことはこの過程 が始まっていることを確信することだ。直ちに取りかかるべきだ」 inevitable : 不可避の、 unpredictable : 予測できない,気紛れな、 feeble :不十分な、 unravel : 解明する、 tangentially :付随的に,本題を離れて、 ozone : オゾン、 depletion : 枯渇


疑問
第1段落
Chicken Little:
大文字になっているので、何か特別の意味があるのではないでしょうか?

Chicken Little :ドングリが落ちてきたのを天が落ちてきたと勘違いする鶏の話しらしく、そこから転じて、(だと思う)災害が間近であると絶えず警告する人物,別名は CHICKEN-LICKEN (By つくちゃん&TATA-Boxさん)

第13段落
the price of oil in constant dollars is close to what it was in the car-happy 1950s:
"in constant dollars"とは要するにどういう意味なのでしょう?

constant dollars :n. pl. 【経】 恒常[不変]ドル 《GNP などの時系列比較においてインフレの影響を除いたドル数値; 各時点の現実のドルで表示された (in current dollars) 数値を, 基準年を 1 とした物価指数で割って得た値》 (By つくちゃん)


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