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| p59 | テクノの吟遊詩人・トム・クランシー、インターネットには興味ないと不機嫌 に語る。 | |
| 1 | インタービューのアポをやっと取り付けた時に、クランシーの宣伝担当から、さりげな く、「家庭の事を聞いてはだめよ。出ていちゃうから。」と忠告があったが、これが 先行きを暗示していた。問題は無いはずであった。予定では、個人的な事情に迫るので はなく、彼がインターネットをどう思っているかを知る事が目的だった。最初の「レッ ドオクトバーを追え」(1984)は、500万部を売り、その後、原潜、レーダ、攻撃シス テムの蘊蓄の詰まった8冊の小説を書いた彼に、質問する以外に、他に良い人がいるだ ろうか? 最近では、一億ドルにも値する、2つの新たな小説と、Net Forceシリーズ 著作と、4年間の本とマルチメディアを結びつけた事業(Red Storm Entertainment扱 い、最近でたペーパーブックとTom Clacy's PlitikaのCD−ROMゲームも含む)の 契約を結んだばかり。 |
grumpy:気むずかしい,不機嫌な◆【文語頻度】38546【口語頻度】14926
bard:詩人,吟唱詩人,中世の馬よろい publicist (puble sist) n. 1a student of or specialist in public or international law 2[Rare] a journalist who writes about politics and public affairs 3a person whose business is to publicize persons, organizations, etc. [public(iz e) + -ist] |
| 2 | インタビューは、バルチモアの彼のコンドミニアムで、朝の10時からの予定だった。 28年連れ添ったワンダと仲違いして、クランシーはチェスピーク湾を見渡せる24部 屋もある豪邸を出ていた。95年にも、妻によればインターネットで知り合った女性が 原因で一度別居しているが、この4月にまた別居した。 | estrangement: 仲たがい,離間,疎外,疎遠 |
| 3 | 10時になったが、管理人によれば気が向かないとの事で、10時35分にやっと呼ば れた。何回かノックしたが返事が無く、やっとおなじみの飛行機乗り用のサングラスで 現れ招きいれてくれた。電話があったが、「成功がおまえの人生を台無しにした。」と 急にどなった。電話の後、不機嫌そうに、ヴォリュームを一杯に上げたワイドスクリー ンTVで、古いイギリスの時代劇を見ていた。我々は、AOLに入っているクランシー がインターネットをどの位使うか尋ねた。また、原爆の製造法が手には入るWEBが危 険かどうか、また、ネットワークが今後どう進化するかも尋ねた。 | indisposed:気が向かない usher in:案内して通す,先触れする,〜の到来を告げる,迎え入れる bellow:どなる,〜もーと鳴く,大声でどなる,怒鳴る |
| 4 | クランシーは質問に対し、顔をしかめた。そんなに興味もなく、「情報を手に入れる為 のひとつの形態でしかない。」AOLは主にメールの為に使い、「それは、能率的な道 具だ。」と、無愛想に答えた。勉強は、主に本と紙でやるし、原爆の製造法なんかは、 20年も前から本にでていると答えた。 | frown : しかめ面,眉を寄せること◆不満・怒りを表す,しかめっ面をする,まゆをひそめる,顔をし かめる,難色を示す,眉をひそめる modality : 《文法》(叙)法性,様相 |
| 5 | JAVAを使ったゲームの一つの、Politikaについて尋ねられると、新聞発表原稿を見せて、 これに書いてあるよと、またTVに向かった。デモをお願いすると、なんと同意して、 PCに向かったが、メークアップ担当が髪を直しても良いかと聞くと駄目と却下した。 CDをセットしても、機嫌は良くならず、なんと軍事技術の大家は、ゲームをスタート 出来ずにいる。 | |
| 6 | ゲームは、クランシーが架空のエルチンが死んでのインタビューを受けているところか ら始まる。(名前がついてるが、実はスパイ活動について少しアイデアを貸しただけだ とか) ところが、その先へなかなか進めない、彼によれば、ネットワークにつながっ てないからだとかで、最後には、「マックユーザなんで、ウインドウの事はさっぱり」 と。 | faux (fo) adj. false or artificial purportedly 噂によれば,その称するところによれば |
| 7 | インタビューはこれでお終い。カメラマンは写真を取り、作家はソファに戻った。 部屋には、読む物は何も無く、写真が終わると、クランシーはTVをぼんやり眺め ていた。写真器材を片づけている間も沈黙が続き、クランシーがさよならを言う為に 立ち上がった時初めて笑いがもれた。 |
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