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| P84 | テロと暴力をもたらす相手と、イスラエルはなぜ交渉しないといけないのか? | diplomacy : 外交上の駆け引き,外交的手腕、 obscene :なんとも我慢のならない,不快な、 deploy :散開させる |
| 1 | 哀悼の言葉が各国から漏れ聞こえてくるとき、つい最近エルサレムで虐殺された 無垢な人々の遺体の断片は、すべてが回収されたわけではなかった。しかし、漏れ聞こえ てくるのは哀悼だけではなかった。忠告も伴っていたのである。国連から英国政府 まで言うことは同じで、誠に遺憾に思うけれど、イスラエルは平和の話し合いを 続けるべきだと。実際、交渉の席に戻るのが早ければ早いほどよろしい、と。 | massacre :大虐殺、 condolence :哀悼,弔辞,お悔やみ、 filter : 濾過する、 admonition :勧告,忠告、 Turtle Bay :タートルベイ《New York 市の East River に臨むManhattan 中東部地区; 国連本部の所在地》、 Downing Street :ダウニング街 《London の Whitehall から St. James's Park までの官庁街; 10 番地 (No. 10) に首相公邸, 11 番地に大蔵大臣公邸がある》,英国政府,ダウニング街、 tenor :趣旨, |
| 2 | 国連事務総長、コフィ・アナンいわく:「関係者全員に、爆弾及び暴力の使用を 避け交渉のテーブルに戻るように訴える」(避ける?「クーナナンに、 人を殺すのを避けるよう訴える」って言うのか?) | secretary-general :事務局長,事務総長、 U.N. : 国際連合,国連、 Cunanan:先日、イタリアのデザイナー、Versaceを殺害、他4人を殺害したとされている 容疑者(犯人)(情報 by つくちゃん) |
| 3 | 英国の外部大臣ロビン・クックは:「この破壊的な爆弾テロに慄然とし、亡くなれた 方々に深く如何の意を表明する」などと言う。「この悲劇的な出来事により、対話と 交渉の再開が急務である。」 | devastating : 破壊的な、 reinforce :強化する,〜を補強する,〜を強める |
| 4 | さらにブリュッセルからは次のごとき有用な忠告だ:「欧州連合大統領は 平和をだいなしにしたい人々の挑発に乗らないよう、イスラエル政府及び イスラエル国民に要求する。」 | European Union :EU,欧州連合、 call on :要求する、 torpedo : 水雷で破壊する |
| 5 | ここからはっきりと分かるのは、おざなりの同情の言葉は単に外交上のことに すぎず、本当に言いたいことは:イスラエルに告ぐ、女性や子供が何人路上 で吹き飛ばされようとも、こうした殺戮をかばい扇動する輩と交渉を続けろ。 さらに、彼らを敬え:特攻爆弾テロリストは聖なる殉教者である。事実、 ウエストバンクに住むパレスチナ住民の世論調査によると、以前の特攻爆弾 テロであるテルアビブのレストランでの3月大殺戮では、49%対38%で 是認しているのである。 | distinct :はっきりと識別する明確な、 perfunctory : いい加減な,おざなりの、 diplomatic : 外交の,如才ない、 harbor :かばう,をかくまう、 abet : 煽動する、 hail : (〜として)認める、 martyr :殉教者、 poll : 世論調査,投票 |
| 6 | てきぱきとお人好しの忠告を与えること自体、第一に我慢ならないものだ。 何千マイルも離れたところでぬくぬくと安全に太っている人は、こうした ことにもかかわらず、イスラエル人を吹き飛ばそうとする人々の力と影響力 を増大させる話し合いを続けるべきだ、と説得する立場にはない。 | alacrity : 機敏さ,敏活さ、 gratuitous : 好意からの,よけいな,無償の、 obscene : なんとも我慢のならない,不快な、 standing : 状態,身分,地位、 relentlessly : 冷酷に |
| 7 | 道義的面は別にして、実際の政治的効果はこうだ。それはパレスチナ人に 向かってはっきりこういっている:どれほど怒りを招こうと、世界は容認 している。事実、圧力−−テーブルに戻り妥協を続けるべきだという圧力 −−はイスラエル側にかかっている、例えまだ死者を埋葬する前であって もだ。 | apart from :はともかく,別にして、 outrage :激怒、 perpetrate :犯す,悪事を行う,しでかす、 exert : 及ぼす,発揮する,使う,力を出す,感化を及ぼす,働かせる,揮う |
| 8 | 他方で、このテロの後で、平和を追求するようにパレスチナ、イスラエル双方 に断固たる決意を求めた米国大統領が、逆のメッセージを伝えたならどうなる か想像してみよう。つまり、「米国はイスラエル国民に深い遺憾の意を表明し、 平和への道は、こうした状況の下では継続できないことを確信する」と 伝えたなら。 | condolences : (複)お悔やみ,お悔み、 convinced : 確信している |
| 9 | これが中東に与える電撃ショック、パレスチナ人民や穏健派や過激派にじわりと 与える効果を考えてみよ。そうした姿勢は、パレスチナ指導者に、遂に選択 の時がきたことを告げるだろう。自分達内部のテロリスト達を、見て見ぬ ふりをしたり、暗黙のうちに手を結んだり、時に野放しにしたり、よく やってきた脅迫に使ったりはもはやできなくなるだろう。遂に暴力か平和 のいずれかを選択しなくてはならない。 | moderate : 穏健派、 stance : 姿勢、 wink at :〜を見て見ぬふりをする、 tacit :暗黙の、 alliance : 同盟、 periodically :周期的に,定期的に、 unleash : 放つ、 blackmail :脅迫、 |
| 10 | この選択は、恐らく、1993年9月、ホワイトハウスの庭で握手をしたときに パレスチナ人が決定したこと。オスロ協定での基本的な取引というのは、 イスラエルがパレスチナ人に広範囲の譲歩−−P.L.Oの認知、パレスチナの 都市をすべてP.L.Oが管理、イスラエル占拠の撤去(今ではウエストバンク 98%とガザ地区ではパレスチナ人はアラファト支配の下で生活している)、 パレスチナの歴史始まって以来の自由選挙、国際支援−−み返りはただ ひとつ:暴力を止めるという誓約。 | presumably :おそらく,たぶん,恐らく,思うには、 wide-ranging : 広範囲にわたる,広範囲の、 solemn :正式な,正式の、 pledge : 誓約 |
| 11 | だが暴力は続く。エルサレムでの爆弾(これをアラファトは、見てみぬふりを し、違う人間を逮捕させたりもしたが、少なくとも形式的には非難せざるを 得なかった)以上に政治レベルで理不尽なことは、アラファトがヘブロンに おいて何週間も奨励してきた日常茶飯事の暴力である。アラファトは隠そう ともせずに、エルサレムに関してイスラエルに圧力をかけるため、ヘブロン でミニ−インティファーダを行ってきた。世界−−特に米国−−は非難する こともなく彼を支持した。 | for all :にもかかわらず,幾ら〜しても、 compell : 〜を強いる、 denounce : 糾弾する、 pro forma :形式上、 nary : 少しも〜でない、 fig leaf :イチジクの葉,くさいものにするふた、 stand by :を支持する |
| 12 | 1965年以来暴力を使ってきたアラファトがこういう手段をとることは 驚くことでもない。驚くのは、世界−−特に米国−−が彼のしたいまま にさせてきたことだ。 | get away with it :処罰を免れる、 |
| 13 | 近東政策研究のワシントン協会のロバート・サトロフによると、「アラファト にとって、路上の暴力、デモ、ハマスのテロ作戦の容認は、手段は違うが 政策なのである。オスロでパレスチナ人が否定したもの−−暴力−−が、 今では再びおおっぴらになってきた。 | green light :許可,ゴーサイン、 repudiate :否認する,拒む、 legitimate : 合法の,適法の,正当な |
| 14 | これが、オスロ平和過程の終焉の背後にある真の姿である:基本的な(唯一の!) パレスチナ人の誓約−−非暴力−−は偽物であり、皇帝が衣装を代えても、 世界は何事もないかのように進んでいく。 | mock :にせの,まがいの |
| 15 | ヘブロン暴動?無視。エルサレムの爆弾テロ?イスラエルの肩には手が かけられ−−交渉テーブルを厳しく指が指し示す。 | stern : 厳格な, 断固たる |
| 16 | これほど悲劇的でなければ、茶番となるものを。 | farce : 笑劇,茶番劇,ばかげたもの |
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