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大意
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語彙
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給料の少なさに不満を抱いているのであれば、小学校のときにあまり注意を払っていなかったのかもしれない。サイエンス誌に掲載された新たな研究によれば、他人よりももっと多くお金を得るに値するという概念を初めとして、公平性の観念や経済的不平等の観念が発達し始めるのがこの年齢であるという。
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disgruntled : 不満な
measly : わずかな
paycheck : 給与
attention : 注意
grade school : 小学校
according to :〜によれば
concept of fairness : 公平性の観念
economic inequality : 経済的不平等
notion : 観念
deserve : 〜を受けるに値する
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11歳から19歳のノルウェーの学生500人を対象にした調査で、ノルウェー経済経営大学の研究者は次のようなことを発見した。子どもたちは厳格な平等主義者として人生を始める、つまり仲間内で公平に物を分け合うのだ。しかし大きくなるにつれて、思春期の後半ごろまでには、個々の貢献度や能力に基づいて得たものを再配分するという、より能力主義的手法を好むようになる。
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Norwegian School of Economics and Business Administration : ノルウェー経済経営大start out : 人生を始める
strict : 几帳面な
egalitarian : 平等主義者
divide : 分け合う
resource : 資源
peer : 仲間
grow older : 年を取る
adolescence : 思春期
come to : 〜になる
prefer : 好む
meritocratic : 能力主義的
method : 方式,手法
resource distribution : 資金配分
based on : 〜に基づいて
individual : 個々の
contribution : 貢献
performance : 能力
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論文の著者の一人であるアレクサンダー・カプレンは、考え方の変化が何によって生じるのかは不明だが、スポーツや共通テストといった業績主義を目にすることが多くなることが理由かもしれないと信じている。「個人で達成したことに対して、小さな子どもたちが報酬を得ることはめったにない。学校生活には極度の平等主義の文化があります。しかし成長するにつれ、能力主義の社会を目にするようになり、平等に対する見方を変えるのかもしれません」と彼は言う。
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author : 執筆者
trigger : 誘発する,招く
philosophy : 考え方
exposure : さらすこと
such as : 例えば〜
standardized test : 共通テスト
rarely : めったに〜しない
reward : 報酬を与える
extremely : 極度に
egalitarian : 平等主義の
school life : 学校生活
institutions : 社会体制
view on : 〜に対する見方
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しかしながら同時に、調査の参加者たちが自分たちが公平と考えることを喜んで行うということに関しては、年齢とともに変化することはなかった。つまり、子どもたちは年齢とともに利己的になることも、またならないこともなかったのである。
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willingness : いとわずにすること
fair : 公平な
that is : すなわち
self-interested : 自己本位の,利己的な
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調査に用いられたのは、公平さの態度を測るために用いられた古典的な実験である独裁者ゲームの修正版だ。子どもたちは年齢別に無作為にペアーに分けられた。ペアーのうちの一人にお金が割り当てられて、自分と相手にそれを分配する。平均として、独裁者が相手に渡すお金は45%で、年齢や性別に関わらず同じであることがわかった。「それは、19歳が13歳と同じく所得の分配の公平さを考慮していることを示しています。それは変化しないようです」と、サイエンスのウェブサイトにおけるオンラインインタビューに答えて、共著者のバーティル・ツンゴデンは語っている。
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modified version of : 〜の修正版
dictator : 独裁者
classic experiment : 古典的な実験
measure : 測定する
attitude : 性格
randomly : 無作為に
divided : 分けられた
age-group : 年齢層
assigned : 割り当てられた
amount of money : 金額
distribute : 分配する
partner : 相手
on average : 平均して,概して
proportion : 割合
remain constant : 依然として変わらないままである
gender : 性別
concerned : 気遣う
distribution of income : 所得の分配
online : オンライン
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しかし他ならぬこの実験の重要な点は、「成果の段階」を付け加えていることだ。それによって、独裁者が個々の業績に基づいてお金を分配する理由を与えている。45分間の生産活動で、学生はコンピュータを使った仕事を与えられる。数字がずらっと並んだ画面から特定の番号が現れるとチェックする作業で、それによってポイントを稼ぐわけだ。学生たちはまた、コンピュータの仕事から娯楽のサイトに変更する選択肢も与えられており、娯楽サイトでは作業の代わりにアニメを見たりゲームをしたりすることができる。
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feature of : 〜の特徴
this particular : 他ならぬこの〜
experiment : 実験
addition : 付加
production : 生産
phase : 段階
motivate : に〜する動機を与える
production : 生産
session : 活動
task : 仕事
tick off : チェックする
appearance : 出現
sequence : 列
screen : 画面,モニター
option : 選択肢
entertainment : 娯楽
cartoon : アニメ,マンガ
computer game : コンピュータゲーム
instead : 代わりに
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その後そのゲームでお金の配分の場面になると、独裁者は相手が仕事に費やした時間と獲得したポイントについて知らされる。そこで明らかになったのは、お金の配分になると小さな子どもよりも年齢の高い子どもの方が個々の成果を重要視していることだった。5年生から7年生のどこかの時点で、子どもたちは成果の違いを反映した収入の不平等を受け入れるようになる。「5年生の大多数は厳格な平等主義者で、驚くのはこの学年にはほとんど能力主義者はいない」と著者らは書いている。「それに比べて、思春期後半になると能力主義が支配的になり、厳格な平等主義は劇的に低下する」
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distribution : 分配
phase : 段階
dictator : 独裁者
achievement : 成果
distribution of resources : 資源配分
grade : 学年
accept : 受け入れる
income : 収入
reflect : 反映する
production : 生産
large majority of : 大多数の
strict : 厳格な
egalitarian : 平等主義者
remarkably : 際立って
meritocrat : 実力者
cin contrast : 対照的に
dominant position : 支配的な地位
adolescence : 思春期
share : 割り当て
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それは次の問題を提起している:私たちはみな生まれながらの共産主義者なのか? 結局のところ、生まれながらの性向は所得の平等を好んでいるが、それが市場の価値に影響を受けた時にのみ変化すると、この結果は示しているようだ。厳格な平等主義は、何もない自然な状態なら好まれるものなのか? 「そうは思いません」とカプレンは言う。「見回してみると、共産主義的な見方をする人たちは大人になりきっておらず子どもっぽい見方のままです。恐らく、共産主義的考えの人は、異なる平等性に対してその区別をする能力に欠けているのです」
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beg the question : 疑問を投げ掛ける
communist : 共産主義者
innate : 生まれながらの
inclination : 性向
income equality : 所得の均等
view : 物の見方
influence : 〜に影響を与える
market-based : 市場を基盤とした,市場本位の
values : 価値観
preference : 好み
lack maturity : 成熟していない
childish : 子どもじみた
cognitive : 認識の
ability : 能力
distinction : 区別,差異
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この研究は、「能力主義的公平さの見解は、関係のある情報と無関係の情報とを区別する能力という、思春期の間に成熟していく認知能力を前提としている」と指摘している。一方で、平等主義は極めて分かり易く、異なる種類の不平等を理解することも正当化することも必要としない。言い換えれば、大人になるにつれて、人は不平等が必ずしも不公平を意味しない理由を理解するようになる:「例えば職場では、生産性の高い同僚の給料が高いのを公平だと見るかもしれないし、公共資金を配分する際に、全体として住民に最大の利益を生み出す事業に配慮することは公平だと考えるかもしれない」
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fairness : 公平
presuppose : 〜することを前提とする
relevant : 関係のある
irrelevant : 関係のない
mature : 成熟する
egalitarian : 平等主義者
on the other : 他方では
straightforward : わかりやすい
require : 要求する
justification : 正当化
learn to : 〜し始める
appreciate : 理解する
not necessarily : 必ずしも〜でない
workplace : 職場
colleague : 同僚
wage : 給料
allocate : 割り当てる
public fund : 公的資金
attention : 配慮
project : 計画,事業
population : 住民
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しかしカプレンは、社会の価値観が公平さの見方を形成する際に大きな影響を持ちうるし、それゆえに経済的な信念に影響を持つことを認めている。この研究がノルウェーよりも所得の不均衡が大きくても許容されるアメリカで行われたなら、結果は間違いなく異なったものになるだろうともカプレンは言う。「同様な傾向は見られるだろうが、程度の違いや変化が起こる年齢の違いが見られるだろう。11歳の子どもがこれほど平等主義なのは、ノルウェーが極めて平等主義の国だからかもしれない」
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acknowledge that : that 以下のことを認める
values : 価値観
profound : 激しい
impact on : 〜に対する影響
formation : 形成
almost certainly : 九分九厘
tolerate : 許容する
income inequality : 所得の不均衡
trend : 傾向
take place : 起こる
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道徳的な考慮が経済的な判断にどれほど影響するかという研究が増えているが、この研究はこれらの研究を支持しているとカプレンは付け加えた。経済理論の主流は、人は常に自己の利益のために行動するという原則に基づいて予測されていることを考えると、これは画期的な発見である。しかし独裁ゲームの純正品はこれに異を唱えている:様々な設定や、年齢およびグループの違いにおいても、人はほとんど常にすべてのお金を独り占めすることはない。
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bolster : 支持する
growing : 増大する
body of : 多数の
research : 調査,研究
moral consideration : 道徳約因
affect : 〜に影響する
decision : 判断
breakthrough : 大発見
mainstream : 主流の
predicated on : 〜を前提とする
self-interest : 自己利益
version : 版
dispute : 反論する
setting : 設定
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自分の研究についてカプレンは、この結果が教育方針にどのように影響を与えるべきかについて安易な結論を引き出さないように警告しているが、「子どもたちに対処する場合に、彼らが公平をどう考えているか、またそれが年齢とともに変わることをを考慮すべきです。教師と教育者はこのことを直感的に知っていると思います。しかし、そうでない私たちもこのことを心に留めておくのは悪いことではありません」と言っている。
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regarding : 〜に関して
warn against : 〜に強くくぎを刺す
draw : 引き出す
facile : 安易な
educational policy : 教育方針
treat : 取り扱う
take into account : 〜に気を配る
educator : 教育者,教師
intuitive : 直感的に認識する
remind : 〜に気付かせる
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