(香港)−英国キャンデーメーカーのキャドベリーは月曜、中国製チョコレート11種類をメラミン混入により回収すると発表した。中国北部で、ミルクに禁止化学物質が混入していると告発された組織を警察が強制捜査した際に分かったことである。 |
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キャドベリーの広報担当者によると、北京の工場で作られたチョコレートにこの化学物質がどれほど混入しているかはまだ分かっていないということだ。また別の担当者によれば、この工場の製品は世界全体の売り上げのわずかに0.5%であり、供給先はオーストラリア、台湾、ナウル、香港そしてクリスマス島とのことだった。 |
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「仕入先がどこで、どの程度仕入れているかを発表するのは時期尚早です」と広報担当者は述べた。また会社の方針から、自分の名前は出さなかった。 |
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キャドベリーによると、乳製品の仕入先ほとんどが政府のミルク検査は通っているということだ。 |
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一方、新華社通信の公式報道によると、河北省の警察は強制捜査をして、22人を逮捕しプラスチックに使用されるこの化学物質480ポンドを押収した。 |
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メラミンは違法な工場で生産され、飼育場や購買所に売られたらしい。 |
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抑留者22人のうち19人が、牧場、飼育場、購買所のマネージャーだと新華社通信は言っているが、強制捜査がいつ行われたかについては発表していない。 | |
不祥事が発覚したのは、今月サンル製の粉ミルクを飲んだ赤ちゃんや幼い子どもたちに腎臓結石が出来ていると発表されたからだ。汚染ミルクを飲み、幼児4人が死亡、5,4000人が不調を訴えている。 |
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その後に行われた検査によって、メラミン汚染がヨーグルトやキャンディ、ねり菓子にまで及んでいることがわかった。 |
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タンパク質の適性検査をごまかすために、水で薄めたミルクに窒素を豊富に含んだメラミンを納入業者が加えたのだろうと当局は見ている。 |
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キャドベリーロンドン支局の別の広報担当者は、その工場の供給先はオーストラリア、台湾、ナウル、香港、クリスマス島だけなので、汚染チョコレートがその他の国に出回ることはないと語っている。 | |
「北京の工場が出荷しているのはそのような市場だけです。本当に小さな工場なのです」とキャドベリー担当者は言うが、自分の名前を明かすことも、なぜ名前を公表しないかを説明することも拒否した。 | |
「中国製品は世界中の販売の0.5%を占めていますが、回収品であるこの製品はチョコレートなのでそれよりも少ないのです」とその担当者は述べた。 |
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米国におけるキャドベリー製チョコレートの販売は、このリコールで影響を受けることはないと語るのは、米国でキャドベリーを扱う唯一の代理店であるハーシーの担当者カーク・サビールだ。 |
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さらに、ハーシーの納入業者は中国から乳製品を仕入れていないので製品は安全だと確信しているとも言った。 | |
これとは別に、オレオクッキーのクラフト社と、エムアンドエムズやスニッカーズの製造メーカーであるマーズ社は、中国製の両社の製品の抜き取り検査でメラミンを発見したと発表したインドネシア当局は誤解していると語っている。 |
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「どのオレオ製品も、それがどこで作られるものであれまた売られるものであれ、中国の乳原料はまったく使用していません」とクラフト社の広報担当者クレア・リーガンは反論する。 |
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マーズ社は、自社のサイトで次のような記事を載せた。中国製のチョコレートやキャンディにはどれにもメラミンが混入していないことを確信しており、インドネシアの結果はアジアとヨーロッパの他の独立機関による検査結果と「完全に相反する」という記事だ。 | |
現在のところ、メラミンの検査を行ったのは地元の機関だけだが、その数値はかなり高いと考えられている。 | |
香港の保健機関によると、食品に含まれるメラミンの安全基準は2.5PPM以下だということである。 |
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香港のスーパーマーケットチェーンのパークン・ショップも予防措置として、中国製のオレオ、エムアンドエム、スニッカーズを撤収したと、広報官のピンキィ・チャンが語った。 |
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世界中の国が、中国の乳原料を含む品目を店の棚から撤収したり、または完全に禁止したりしている。 | |
中国当局はこれまでにも、少なくとも18人を逮捕し、醜聞に関係した容疑で20人以上の容疑者を拘留してことがあった。 |