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大意
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語彙
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By TAKASHI YOKOTA Miyake Island
| P25 |
もう勘弁!日本の伊豆諸島は次々起こる信じがたいほどの災害に揺れ動いて
いる。
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Give me a break! :(冗談・悪ふざけ・嘘は)もうやめてくれ,勘弁してくれ
mind-boggling : 肝をつぶすような
series of : 一連の,重ね重ねの
natural disaster : 自然災害
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いつもは三宅島には自然の恵みがある。東京から飛行機で45分、伊豆諸島最
大のこの島は、サファイア色の太平洋の海、サンゴ礁、イルカ、それに温泉
に惹かれて毎年何千人もの日本人観光客がやってくる行楽地だ。しかし今年
の夏、自然は気が変わったらしい。ありとあらゆる災害がこの島を襲った:
地震、火山の噴火、台風、土石流──ないのはイナゴの大発生だけ。立て続
けに起きる災害に島民は疲れ果て、経済は悲鳴をあげている。先月、最悪の
事態は終わったと地元民が思ったまさにそのとき、再び災害が起きた。異常
に活発な雄山が4回爆発し、爆発はこの夏6回となった。「みんな後始末で
疲れているんだよ」と27歳になる食料品店の店員Go Asanuma。「心配はなく
ならないよ」
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playground : 行楽地,活動の場
sapphire : サファイア色(の)
coral reef : サンゴ礁
dolphin : イルカ
hot spring : 温泉,温泉場,温泉地
swing : 回転,旋回
pummel : さんざんに打ちのめす,猛撃する
natural calamity : 自然災害,天災
earthquake : 地震
volcanic eruption : 火山爆発,火山噴火
mud slide :土砂崩れ,土石流、
plague of locusts : イナゴの異常大発生
hyperactive : 異常に活発な
outburst : 噴出
aftereffect : 後遺症
free from : 〜がない
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| 2 |
火山のふもとで生活するというのはこんなものだろう。6月の末から火山活
動によって13,000回以上の地震が伊豆諸島を揺さぶっており、島民は不安で
夜も寝られない。活動が始まったのは6月で、小さな揺れがあったが、伊豆
諸島の三宅島他6島ではいつものことであった。約2,200人の住民──島民
の58%──が、2時間以内に大爆発が起きそうだという当局の警告があり避難
した。数日後、それは当局の過剰反応だと思われたため、避難した人たちは
家に戻ったが、さらに大きな揺れがあった;7月8日、雄山の山頂が吹き飛
んだ。
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tremor : 弱い地震
volcanic activity : 火山活動
jolt : 急に揺さぶる
anxiety : 懸念
insomnia : 不眠(症)
archipelago : 群島
evacuate : 避難する
authorities : 当局
overreact : 過剰反応する
evacuee : 疎開者,避難者
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| 3 |
次週も噴火が続き、野球場の8倍の広さに一杯になるほどの噴煙と灰、それ
に岩屑を吐き出した。「灰の世界に住んでいるようだった」とAsanuma。10日
後に大雨が降り、堆積した灰が膨大な土石流に変わって、森林、電柱、それ
にガードレールを帯状に破壊し、海岸まで巨礫を押し流した。そして8月10日。
島民がやっと土石流の後始末をつけたそのとき、さらに大きな爆発が起こり、
またもや634人が避難を余儀なくされた。
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spew : 噴出する
fume : 煙,煙霧
debris : 岩屑,崩壊堆積物
baseball stadium : 野球場
heavy rain : 豪雨
mud slide :土砂崩れ,土石流
swath :一区画,帯状を成すもの,特定の地域
telephone pole : 電柱
guardrail : ガードレール
wash away : 押し流す
boulder : 巨礫,岩石
resident : 在住者
clean up : 後片付けをする
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| 4 |
「これがいつ終わるかわからないのでは希望も持てないよ」とHukue Hayakawa。
65歳になる彼女は、新たな不安を抑えるために夜寝るときは睡眠薬に頼って
いる。泥流はHayakawaの家を襲い、裏庭は灰で埋め尽くされ、家ももう少し
で押し流されるところだった。良い面はと言えば、次の災害時に備えて残さ
れた泥で土嚢を何百個も作れること。8月18日、再び火山が爆発。Hayakawa
は隣人と共に東京に避難することとなる。先週、教育委員会は生徒児童327人
を避難させると発表
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keep up :保持する,維持する
resort to : 手段として〜に訴える
sleeping pill : 睡眠薬
newfound : 最近著しくなった,新発見の
mud slide : 土砂崩れ,土石流
inundate : 氾濫させる
backyard : 裏庭
sandbag : サンドバッグ
calamity : 災難,不幸な出来事
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島民にとって地震は珍しいものではない。また雄山は20年間という半周期的
サイクルで活動してきた。最近の本格的爆発は1983年に起こり、そのときは
溶岩が山腹を流れ落ち建物400棟を飲み込んだ。今回の火山活動では、地下の
マグマ──溶けた岩──は山頂に向かって登ったものの爆発せずに沈下した。
このため山の一部が陥没。科学者は混乱し、頻繁に起きる地震と造構運動を
この異常なマグマの活動によるものとした:つまり、次に何が起きるか予想
は難しいというのだ。気象庁火山部次長のHitoshi Yamasatoはこういう:
「これほど長く続く理由が分かりません。いつ終焉するか分からないのです」
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act up : 再発する
cycle : 周期
full-scale : 完全な,徹底的な
lava : 溶岩
pour down : 土砂降りに降る,吹き出る
engulf : 飲み込む
volcanic activity : 火山活動
recede : 引込む,退く
spill over : 溢れ出る
cave in : 陥没する
tectonic movement : 造構運動
deputy director : 次長
meteorology : 気象学
figure out : 理解する,見当がつく
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三宅島の経済にとってはこれは追打ちをかけるニュースだ。普通なら今は観
光シーズンで掻きいれどき。去年までこの海岸には7月、8月で30,000人もの
行楽者を集めていた。しかし相次ぐ災害で観光客は恐れをなしてしまった。
島の観光協会によれば、観光客の減少は90%という。
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rake in : (金を)かき集める
previous year : 前年
as many as : 〜もの数の
vacationer : 行楽客,休暇を過ごす人
spate of : 相次ぐ,続発する
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まさかと思うだろうが、事態はさらに悪化するかもしれない。伊豆諸島で更
なる地震が起きる可能性を否定できないし、その地震は震度6という大きな
ものとなるかもしれない。台風シーズンが間近であり、泥流の脅威が増して
いる。これを最後に島を離れるには十分すぎるほどの理由だ。だが、三宅島
の住民は聞き入れないだろう。「私は離れません。ずっと島から出るってこ
とは少なくともありません」と62歳になるKanemoto Ikedaは言う。「自分が
育ったところなんです。違う土地で一から始めることはできません」
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rule out : 除外する
quake : 地震
Richter scale : リヒタースケール,リヒター値,マグニチュード表示用
threat : 脅威
mud slide : 土砂崩れ,土石流
for good : いつまでも,これを最後に
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次々と起こる災害にもめげず、伊豆諸島のひとたちは互いに助け合って苦難
を乗り越えようとしている。島の北部がもっともひどく被害を受けたのだが、
その厚く積もった粘土のような灰を取り除く手伝いをしようと、島全体から
人々が集まってきた。神津島では、住民2,277人の10分の1に避難命令がでた。
しかし実際に災害対策センターに行ったのはほんのわずか;友人や親戚と共
に、島の安全な場所で過ごしている人が多い。新島の避難民52人も大体そう
である。「島というのは大規模な家族のようなものです」と神津島の村民ホ
ールの職員Yoshiyuki Umeda。「お互い見捨てたりしません。どこか他の土地
で新しくやり直すのが難しいと分かっていればなおさらです」浜辺や温泉だ
けで人々が島に残るのではないのである。
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multiple : 複数の,複合的な
make it through : 何とか〜を切り抜ける
ordeal : 試練
hard-hit : ひどい打撃を受けた,被害の大きかった
clay :粘土
emergency center : 非常災害対策本部
hot spring : 温泉
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