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大意
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語彙
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惑星間旅行は星間旅行に比べたら子供だまし。とはいえできるかも──今す
ぐってわけではないけど。
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interplanetary travel : 宇宙旅行,惑星間旅行、
compared with : 比較して、
interstellar travel : 恒星間旅行
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星間旅行ができるかどうかと尋ねられれば答えはイエスだ。時間はかかるだ
ろうが。500年ぐらいかかるかな。21世紀のうちに人類が星間旅行を成
し遂げるかどうかと尋ねられれば答えはノーとなるだろう。最寄の星に到達
するのと太陽系の惑星を巡る違いは、大西洋を泳いで横断するのとポトマック
川を横断するぐらいの違いがある。大西洋を横断するには船とか飛行機が必
要。最寄の星に行くのには宇宙船が必要なのだが、それを作るには100年
以上かかる。
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human being : 人,人間、
Potomac : ポトマク川、
aircraft : 航空機、
spacecraft : 宇宙船
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太陽系を巡り数年で帰ってくるには、毎秒100マイルの速さの宇宙船が必
要。その速度だと、火星には10日で着くし、冥王星までは16ヶ月だ。想
像だが、この宇宙船は太陽エネルギーを集める巨大な薄膜を搭載し、推進力
にはイオンジェットエンジンを使い宇宙船の速度を毎秒100マイルにまで
あげる。同じことは原子力ジェットでもできるのだが、それは原子力宇宙船
への反対がなくなったときだろう。太陽及び原子炉から利用できるエネルギ
ー量は、太陽系を巡る旅行には十分なほどである。その気になってお金を出
しさえすればだが。100年以内に、秒速100マイルの宇宙船を建造する
かもしれないし、しないかもしれない。だが技術的に可能なことは分かって
いる。秒速100マイルの宇宙船建造費用は莫大であるが、途方もないこと
というわけではない。
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scoot : 駈け出す,走り去る、
cruise : 周遊観光船、
Pluto : 冥王星、
thin film : 薄膜、
produce thrust : 推力を出す、
boost : 高める、
nuclear-powered : 原子力を利用した、
objection : 反対、
nuclear reactor : 原子炉、
technically : 技術的に、
absurd : 不合理な,不条理な,さたの限りの
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他方、最寄の星は冥王星までの距離の1万倍。人が生きている間にそうした
星にたどり着くには毎秒1万マイルの速度の宇宙船が必要でありさらに、10
年以内にその速度に達しなければならない。宇宙船のエンジンは、重さ1ポ
ンド当たり100万ワットのエネルギーを必要とする。それほど小さく、また
強力なエンジンを加熱させないですむ方法はない。例え燃料が反物質といった
太陽光やウランよりもはるかに多くのエネルギーとなる魅力的なものを使った
としても、エンジン冷却の問題は未解決のままである。21世紀中に他の星
に行くのは、現在知られているどのエンジンを使ってもあり得ない。
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on the other : 他方では、
accelerate : 加速する、
megawatt : メガワット,100万ワット、
fuel : 燃料、
exotic : 魅惑的な、
antimatter : 反物質、
uranium : ウラニウム、
cooling : 冷却、
insuperable : 克服できない
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無人探査機で他の星へ行くのはどうだろうか? 無人探査機は有人宇宙船よ
りはるかに小さく軽量にできる。言いかえれば、星に行くのに探査機が必要
とするエネルギーははるかに小さいということ。とはいうものの、無人探査
機でも1ポンド当たりの重量に対して100万ワットを生み出すエンジンが
必要である。エンジン冷却の問題は、有人であろうが無人であろうが同じで
あり、結論も同様。無人探査機も21世紀中に星に行くことはない。
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unmanned : 無人の、
space probe : 宇宙探査機、
conclusion : 結論
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ロバート・フォワードは技師であり以前はヒューズ航空会社に勤めていたが、
今は独立して宇宙探査機を設計している。その探査機は21世紀中というわ
けではないが、それよりももう少し後に、星に到達できるかもしれない。エ
ンジン冷却の問題は、エンジンを搭載しないことで解決している。帆船であ
り蒸気船ではないのだ。彼はそれをスターウイスプと呼んでいる。細い針金
でできた魚網であり重さは1オンスに満たない。網が帆の役目を果たし、巨
大な無線送信機から生み出される電波の圧力によって推進する。送信機は固
定されており、電波は探査したい方向に向けられている。帆船は電波に沿っ
て走り電波から推進力を得るのだ。理論としてこれは素晴らしいが、現実問
題としてはまだ克服すべき難問がある。送信機は巨大でなくてはならないし、
帆船が加速するときにはエネルギービームの焦点を魚網に合わせなくてはな
らない。魚網の吸収するエネルギーは電波のほんの一部でなくてはならない、
蒸発してしまうのを避けるためだ。探査機は情報を収集し地球に信号を送り
帰す装置を搭載する必要がある。またこの装置の重さは1オンス以下でない
といけない。ここには数世紀の間技師がかかりっきりになるに十分な問題が
ある。しかし、いつの日かこのような船が飛ぶ日がくるだろう。
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Hughes :{人名}《地名》ヒューズ《米国のヘリコプター・航空電子機器・ミサイ
ル・機関砲・自動車用エレクトロニクスなどのメーカー Hughes Aircraft Co. の
略・通称; 億万長者 Howard Hughes が前身の会社を買い取り, 1950 年代からヘ
リコプターの開発に力を注ぎ, Hughes 300, Hughes 500 (OH-6 Cayuse) 小型ヘ
リコプター, AH-64 Apache 最新鋭攻撃ヘリコプターなどを設計・製造; 80 年代
前半にヘリコプター部門は McDonnell Douglas 社に売却され, 社自体は 1985
年に GM が買収し, GM Hughes Electronics Corp. となった》、
independently : 【独立して、
sailing ship : 帆船、
steamship : 蒸気船、
wisp :小束、
fishnet : 漁網、
fine wire :細い針金、
radio wave : 電磁波,電波、
radio transmitter : 無線送信機、
stay put : じっとしている、
radio beam : 電波ビーム,誘導無線、
momentum : 推進力、
in theory : 原理的には,理論上、
vaporize : 蒸発する、
instrument : 器具,機器
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最終的には、スターウイスプを100万倍拡大することも想像でき、そうす
れば、魚網は乗客を乗せて星にいけるほど大きくなる。その推進力となる無
線送信機のパワーは、現在地球上で使われているすべての発電所で使用して
いるものよりはるかに大きくなる。いつの日か、こうした莫大なパワーを探
査の旅にまわすことができるようになるかもしれない。しかし当分は無理。
第三千年紀の頃には可能かも。
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scale up : 拡大する、
factor :係数,率、
radio transmitter : 無線送信機、
power station : 発電所、
voyage of exploration : 探検航海
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