原文
The luckless Improvers expected that Avonlea would be more prejudiced
than ever against them; but instead, public sympathy veered around in
their favor. People thought the eager, enthusiastic little band who had
worked so hard for their object had been badly used. Mrs. Lynde told
them to keep on and show the Pyes that there really were people in the
world who could do things without making a muddle of them. Mr. Major
Spencer sent them word that he would clean out all the stumps along the
road front of his farm and seed it down with grass at his own expense;
and Mrs. Hiram Sloane called at the school one day and beckoned Anne
mysteriously out into the porch to tell her that if the "Sassiety"
wanted to make a geranium bed at the crossroads in the spring they
needn't be afraid of her cow, for she would see that the marauding
animal was kept within safe bounds. Even Mr. Harrison chuckled, if he
chuckled at all, in private, and was all sympathy outwardly.
語彙など
- luckless:不運な
- be prejudiced:偏見を持つ,毛嫌いする
- instead:それどころか
- sympathy:同情
- veer around:引き返す,U ターンする
- in one's favor:有利で[な]
- enthusiastic:熱心な
- band:群,一団
- keep on:そのまま続ける
- make a muddle of:〜でへまをやる,〜を台無しにする
- clean out:一掃する
- stump:切り株
- seed:種をまく
- expense:費用
- beckon:手招きする
- mysteriously:意味ありげに
- geranium:ゼラニウム
- bed:苗床,花壇
- crossroad:十字路,交差路
- maraud:襲撃する
- bound:境界,範囲
- chuckle:くすくすと笑う
- in private:こっそりと
- outwardly:表向きは
運の悪い改善者たちは、アヴォンリーの人たちがこれまでにもまして自分たちに偏見を持つだろうと予想していた;だがそうではなく、それどころか人々の同情が回りまわって自分たちに良いように働いた。熱心で頑張り屋たちからなる小さな団体が目的に向かって一生懸命やってきたのに利用されてしまったと思われたのだ。リンド婦人は改善者たちに続けるように、そして世の中には面倒事を起こさずに物事をやってのける人たちが実際にいるということをパイ家の人たちに示してやりなさいと言った。メジャー・スペンサーさんは、道路沿いの切り株をすべて除去し自分のお金で芝生の種をまいたと知らせてきた;またヒラム・スローン夫人はある日学校にやってくると意味ありげに玄関まで出てくるようにアンを手招きこう言った。もしも春になって「きょう会」が交差路にゼラニウムの花壇を作りたいのなら、夫人の牛のことは心配いらない、花壇を襲う牛は花壇に入らない場所に置いておくからと話した。ハリソンさんさえくすっと笑った、くすっとすればだが、こっそりと笑った。そして同情を表に出すとしてもそれぐらいだ。
運の悪い改善者たちは、アヴォンリーの人たちがこれまでにもまして自分たちに偏見を持つだろうと予想していた;だがそうではなく、それどころか人々の同情が回りまわって自分たちに良いように働いた。熱心で頑張り屋たちからなる小さな団体が目的に向かって一生懸命やってきたのに利用されてしまったと思われたのだ。リンド婦人は改善者たちに続けるように、そして世の中には面倒事を起こさずに物事をやってのける人たちが実際にいるということをパイ家の人たちに示してやりなさいと言った。メジャー・スペンサーさんは、道路沿いの切り株をすべて除去し自分のお金で芝生の種をまいたと知らせてきた;またヒラム・スローン夫人はある日学校にやってくると意味ありげに玄関まで出てくるようにアンを手招きこう言った。もしも春になって「きょう会」が交差路にゼラニウムの花壇を作りたいのなら、夫人の牛のことは心配いらない、花壇を襲う牛は花壇に入らない場所に置いておくからと話した。ハリソンさんさえくすっと笑った、くすっとすればだが、こっそりと笑った。そして同情を表に出すとしてもそれぐらいだ。