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Star Trek Writers(スタートレック作家)

Voyager

  1. Lifeline#1(Voyager) By Boggi JG Welss and David Cody Welss P116
  2. The Chance Factor #2(Voyager) By Diana G. Gallagher and Martin R. Burke P115
  3. Quarantine #3(Voyager) By Patricia Banes-Savrney P114
  4. Violations #4(Voyager) By Susan Wright P279
  5. Incident At Arbuk #5(Voyager) By John Greggory Betancourt P214
  6. The Murdered Sun #6(Voyager) By Christie golden P277
  7. Ghost of A Chance #7(Voyager) By Mark A. Garland and Charles G. Mcgraw P276
  8. Cybersong #8(Voyager) By S.N.Lewitt P277
  9. Invasion!The Final Fury #9(Voyager) By Dafydd AB Hugh P283
  10. Bless the Beasts #10(Voyager) By Karen Haber P274
  11. The Garden #11(Voyager) By Melissa Scott P278
  12. Chrysalis #12(Voyager) By David Niall Wilson P279
  13. The Black Shore #13(Voyager) By Greg Cox P278
  14. Marooned #14(Voyager) By Christie Golden P276
  15. Echoes #15(Voyager) By Dean Wesley Smith, Kristine Kathryn Rusch & Nina Kiriki Hoffman P278
  16. Seven of Nine #16(Voyager) By Christie Golden P233
  17. Death of A Neutron Star#17(Star Trek Voyager) By Eric Kotani P263
  18. Battle Lines #18(Voyager) By Dave Galanter and Greg Brodeur P264
  19. Cloak and Dagger #19(Voyager) By Christiei Golden P250
  20. Ghost Dance(Voyager #20) By Christiei Golden P265
  21. Shadow of Heaven(Voyager #21) By Christiei Golden P261
  22. The Nanotech War(Star Trek Voyager) by Steven Piziks P330 2002 アマゾンへ

Section 31
  1. Shadow(Voyager) by Dean Wesley Smith and Kristine Kathryn Rusch 2001 P250
TNG

  1. Ghost Ship #1(TNG) By Diane Carey P258
  2. The Peacekeepers #2(TNG) By Gene Deweese P310
  3. The Children of Hamlin #3(TNG) By Carmen Carter P252
  4. A Call to darkness #4(TNG) By Michael Jan Friedman P274
  5. Strike Zone #5(TNG) By Peter David P275
  6. Masks #7(TNG) By John Vornholt P277
  7. The Captain's Honor #8(TNG) By David and Daniel Dvorkin P255
  8. A Rock and A Hard Place #10(TNG) By Peter David P244
  9. Gulliver's Fugitives #11(TNG) By Keith Sharee P282
  10. Doomsday World #12(TNG) By Carmen Carter, Peter David, Machael Jan Friedman and Robert Greenberger P276
  11. The Eyes of The Beholders#13(TNG) By A.C. Crispin P243
  12. Exiles#14(TNG) By Howard Weinstein P271
  13. Fortune's Light#15(TNG) By Michael Jan Friedman P278
  14. Boogeymen #17(TNG) By Mel Gilden P244
  15. Q-In-Law #18(TNG) By Peter David P252
  16. Perchance to Dream #19(TNG) By Howard Weinstein P242
  17. Spartacus #20(TNG) By T.L. Mancour P276
  18. War Drumse #23(TNG) By John Vornholt P276
  19. Blaze of Glory #34(TNG) By Simon Hawke P277

OST

  1. Startrek By James Blish P136


・James Blish "Startrek"(A Corgi Book 1967 P136)
ISBN:0-552-09080-8
旧スタートレックです。カーク船長やスポックが出てきますね
さて、このPBは7つのエピソードからなっています。そのうちのひとつを
紹介。
エンタープライズ号には400人ほどの乗員と、絶えず乗り降りする乗客が何人
かいる。今回の悩みの種はチャールズという17歳の少年。両親の調査船があ
る惑星で破損したあと14年間一人で生き延びてきた少年である。救助され、
今はエンタープライズ号にいるのだが、彼が生命のない惑星でどうやって
生き延びてきたのかは謎である。やがて不可解なことが起こる。

相当古いエピソードだが、古さをあまり感じさせない。カーク船長は、TNG
のピカードやVoyagerのジェンウェイに比べると、艦長らしからぬ色気を
持っている。それがまた、当時の人気の一旦でもあったのだろう。
いずれのエピソードも見た記憶があります。

2000.6.11〜2000.6.14: 1回目

・A.C. Crispin "The Eyes of The Beholders#13(TNG)"(Pocket Books 1990 P243)
ISBN:0-671-70010-3
TNGシリーズの13巻目。
連邦とクリンゴンの宇宙船が何隻か行方不明。宙域は3SR-5-42という新たに開拓
された貿易航路である。消えた船の中に、特に高価でもなく特定の地域でしか
役立たない積み荷を運んでいた船があったことを知り、ピカードは嫌な予感が
する。海賊のはずもなく、ロミュラン帝国からははるかに離れた地域、とする
と、まだ出会ったことのない異星人の仕業か?それも敵対心を持った異星人?
問題の宙域に近づくと、これまで知られていないトラクタービームにエンター
プライズも捕まってしまいます。

ここでは、新しい航行法とか、各乗員の過去の思い出などが語られてますね。
データに感情らしきものを与えているのにも興味が惹かれます。

99.6.21〜99.6.25: 1回目

・Howard Weinstein "Exiles #14(TNG)"(Pocket Books 1990 P271)
ISBN:0-671-70560-1
TNGシリーズの14巻目。
300年に渡り敵対してきたAlajとEtolos。当然のことながら外交関係など
ないのだが、ここにきて突如危機的状況が発生。関係を回復しようと考え
連邦にその仲介を要請して来た。なぜ今頃?というのも、Etolos人と
いうのは、Alaj政府反抗したために流刑とされた人々の子孫。その恨み
がそうた易くなくなるはずもない。危機的状況とは惑星そのものが生存
に適さなくなるほどのものなのだが、それにも関わらず、関係改善に反
対するものがいるらしい(^^;

それにしてもちょっとこの本は教育的観点が強すぎるような気もします。
要は環境問題なんだけど、それに対しても不平を述べることはあっても
改善しようとはしてこなかった世界。地球を省みて、こういう世界もない
ことはないかな?でも情けないね、ちょっと。

99.6.28〜99.7.2: 1回目


・Boggi JG Welss and David Cody Welss "Fortune's Light#15(TNG)"
(Pocket Books 1991 P278) ISBN:0-671-70836-8
スタートレック、TNGシリーズの第15作。
エンタープライズ副長ライカーのもとに極秘文書が届く。ピカードをさしおいて
の極秘文書とは、ライカーの親友Teller Conlonに関するもの。彼とライカーは
Dante Maxima Sevenが連邦と通商を開くのに一役買ったのだが、その後ライカー
と彼は違う道を歩くこととなった。その彼が貴重な宝石を盗んだかどで告発
されているという。

話はライカーの探索だけではなく、データの野球とか、ライカーの極秘任務
をウエスリーが推測調査するとか、色々なテーマがあり、悪く言えばまとまり
のない小話がダラダラ続く。特に野球のカーブを科学的に説明できない、
なんていうのは余りにも情けない話です。TNGの凡作の一つと言えるかも。

99.7.12〜99.7.27: 1回目


・Mel Gilden "Boogeymen #17(TNG)"(Pocket Books 1991 P244)
ISBN:0-671-70970-4
自分には果たしてコマンダーになり得る素質があるかどうか、ウェスリーは
疑問に感じている。そこでデータとラフォージに頼んでホログラムのプログ
ラムを作ってもらう。ピカードとデータとともにウェスリーはそのプログラム
を実行するのだが、そこで作られたBoogeymenはどうやらホログラムデッキを
占領したようだ。彼らはそこに閉じ込められてしまった。
ところで、このBoogeymenの話は、サブです。これだけでもかなり面白いの
だが、これがメインの話と絡んでくると非常に興味深いことになります

この中で未知のワープ航法が出てきます。ま、SFでは珍しくはないものの、
TNGとしては新しい航法ですね(^o^; また、生命体としても比較的珍しい
ものが登場してきます。

TNGの中ではお薦めの本ですね。

99.8.21〜99.8.30: 1回目

・Peter David "Q-In-Law #18(TNG)"(Pocket Books 1991 P252)
ISBN:0-671-73389-3
宇宙のジプシー商人と目される種族Tizarin、その中でも強力かつ競い合っ
ている2つの家系があるのだが、その娘と息子が結婚するという。
ピカード艦長はその儀式を取り仕切ることとなった。新しい門出に立ち会
えることで喜んでいたピカードだが、ゲスト名にロクサナの名を見つけ、
落ち込んでしまう。
結婚パーティ会場に突如Qが出現。改心したというQだが、ピカードは
Qの本心を疑っている。そんな中、ロクサナがQに歓心を抱く。この二人
が出会うとどうなるのか?ピカードも、ロクサナの娘ディアナも気が気
ではない。

始めのほうで、メランコリーが感染していく話はさして面白くはないな。
さほどの必然性がない。
また、ディアナのロクサナに対する心配などもやや不自然に感じる。情け
ないほど乱れるからね〜。

99.10.11〜99.10.16: 1回目

・Mel Gilden "Perchance to Dream #19(TNG)"(Pocket Books 1991 P242)
ISBN:0-671-70837-6
データ、ディアナ、ウエスリー等が惑星ドモラス4の調査にでかける。ここは
既に調査済みで新しいことはほとんどないのだが、新人の教育も兼ねたもの。
調査が終わり、シャトルに乗って惑星を離れ、エンタープライズと合流する予
定だったのだが、その途中で、この宙域の権利を主張するテニランに捕まって
しまう。合流地点に現れたエンタープライズは、テニランと交渉しシャトルの
返還を主張するが、突如そのシャトルは消える。
さらにテニラン船の艦長とピカードは何者かによってドモラス4に強制転送
される。

ちょっと珍しい生命体が登場します。こういった生命体自体は時々みかける
ものの、その意識とか周囲に対する認識力に驚かされますね。
強大な能力を持ちながら、外界への認識を持たない生命体!

読後感はかなり満足(^o^;

99.10.18〜99.10.23: 1回目


・T.L. Mancour "Spartacus #20(TNG)"(Pocket Books 1992 P276)
ISBN:0-671-76051-3
既知銀河周辺を調査していたエンタープライズは、ガブリエル効果と呼ばれる
嵐に遭遇。なんとか持ちこたえたところ、同様に嵐でエンジンが破損した
宇宙船に出会う。様々な援助をしたあと、彼らは実はアンドロイドである
ことが判明。アンドロイドのみからなる宇宙船であり、移住先を探している
という。生まれ故郷はVemla。そこにVemlaからの艦隊がやってきて、彼ら
アンドロイドの所有権を主張。

アンドロイドは所有物かそれともひとつの生命体か?またデータの思いは?
奴隷を禁止している連邦ではあるが、内政干渉もまたプライムディレクティブ
により厳しく禁じられている。果たしてエンタープライズはこの問題に
関わるべきか否か、また関わるとしたら如何に関わるべきか?

生命体とは何か?データは果たしてピカードに背いたのか?連邦の真の
存在意義はどこにあるのか?
これはかなりのお薦め作品です(^o^;

99.10.29〜99.11.2: 1回目

・John Vornholt "War Drums #23(TNG)"(Pocket Books 1992 P276)
ISBN:0-671-79236-9
惑星セルバ。そこは人類の新しい植民惑星であり、人類が200人ほど定住し
ている。だが、なぜか若いクリンゴン人が野生に近い状態で既に生存して
いることが判明。人類の植民者はそのクリンゴン人から襲撃され、食物そ
の他の必要物資を盗まれ、また死亡者も出ている。問題解決のためにエン
タープライズが派遣され、彼らクリンゴン人はロミュランとの戦いで非難
した難民であり孤児であることがわかる。

作者はJohn Vornholt。第7巻のMasksを書いた作者なんでよね。しかし、
今回はちょっとお粗末だったような気がします。
まず第一になぜウォーフが弱いのか?ストーリー上やむをえないとはいえ、
ちょっと戦闘の専門化としては情けないですね。
第二に、ディアナのエンパスとしての役割が全く意味をなしてないこと。
この作品ではaway teamに参加しているにも関わらず、彼女のエンパスと
しての能力が発揮されてない、というか作者がディアナの能力をうまく
使いこなしていないようです。
他にもいくつか不自然な展開があります。でもまあ、部分的には面白いとこ
ろもあるので、全体評価としては並か、またはやや低いぐらいでしょうか。

99.11.4〜99.11.7: 1回目

・John Vornholt "Blaze of Glory #34(TNG)"(Pocket Books 1995 P276)
ISBN:0-671-88045-4
エンタープライズは惑星K'Trallに派遣される。そこには海賊船が現
れ、連邦の商船がしばしば襲われるというのだが、実はその海賊船が、
惑星K'Trallの支配者の援助を受けている可能性があるという。

惑星K'Trallはロミュランとバルカンとの縁戚関係にあり、資質はそ
の中間。また、この惑星はロミュランとの中立ゾーンに近く、今回の
事件はロミュランの陰謀のにおいがする。そもそも、この海賊船は連
邦の船でありながら、ロミュランのクローキングデバイスを装備して
いるのだ。

今回のJohn Vornholtのこの作品。光ってますね〜(^o^;
展開に無理がなく、しかもテンポがいい。なんで?って疑問を抱かす
ことがなく、なるほどとうならせるほど戦略も緻密ですね。
お勧め品です。

99.11.15〜99.11.22: 1回目

・Boggi JG Welss and David Cody Welss "Lifeline#1(Voyager)"
(Pocket Books 1997 P116) ISBN:0-671-00845-5
スタートレック、ボイジャーシリーズの第一作。
キャサリン・ジェンウェイがアカデミーに入学するところから始まる。
スタートレックを見たり読んだりしたことがあれば、知ってる人物がちょく
ちょく出てきて面白い。突如Rikerが出てきたり、ジェンウェイの憧れの
人物がAmeria Earhartだったことがわかったりする。このAmeria Earhart
というのは、後のエピソードに関係してくるのですよね(^o^;
さて、アカデミーに入学したジェンウェイはすべてにおいて最優秀であろう
とするのだが、彼女には自分でも気づかない欠点があった。。。

99.7.9〜99.7.11: 1回目

・Diana G. Gallagher and Aartin R. Burke "The Chance Factor #2(Voyager)"
(A Minstrel Books 1997 P115) ISBN:0-671-00732-7
スタートレック、ボイジャーシリーズの第二作。
ここでもKobayashi Maru Exerciseが出てくる。つまり成功する見込みのない
シミュレーションです。キャサリン・ジェンウェイの最大の弱点とは、自分の
完全主義。それは言いかえれば、不完全な他人のミスに自分が依存している
いることへの嫌悪となる。これに対してアカデミーが彼女に与えた課題は、
ある星における動物を使った実験。同行するのはKlingon,Talarian,Batazoid,
それにVulcan。いずれも協調性皆無の人たちです。


99.9.7〜99.9.10: 1回目

・Patricia Banes-Savrney "Quarantine #3(Voyager)"
(A Minstrel Books 1997 P114) ISBN:0-671-00733-5
スタートレック、ボイジャーシリーズの第三作。
この作品にはジョーディとかデータもちょこっと顔を出します。
前回のいわば試験的ミッションとは異なり、キャサリンは初のミッションに
同じCadet達4人と出発します。目的は、惑星Chatoobに医療器具を届けること。

医療器具を届けた際、トリコーダーに不審なデータが現れキャサリン達は、
その周辺を調査していたのだが、突如隔離されてしまう。Cillion Plague
に感染したというのだが、母船との連絡も禁止される。

子供向きに書かれた本ながら、キャサリンの行動、考えというのは
味わい深いものがあります。

99.9.13〜99.9.17: 1回目

・Susan Wright "Violations #4(Voyager)"(Pocket Books 1995 P279)
ISBN:0-671-52046-6
スタートレック、ボイジャーシリーズの第4作。
何者か、友好を装った種族にコンピュータの核を盗まれてしまう。シャトル
でボイジャーに乗船してきた際にウイルスをばらまき、その間にコンピュータ
の核を盗んだのだ。コンピュータなしのボイジャーはもはや宇宙船とは言えな
いのだが、なんとかノロノロ運転だけはできるようになり、盗賊団を追跡する
こととなる。彼らはHubと呼ばれる宇宙ステーションに逃げ込んでしまった。

ボイジャーのコンピュータはどうやらバイオコンピュータのようですね。
コアを盗まれたことによって、ある種のショック状態が生じたという設定
になってます。

途中中だるみの感はあるけども、まずまずの出来かな(^o^;

99.12.4〜99.12.11: 1回目

・John Greggory Betancourt "Incident At Arbuk #5(Voyager)"
(Pocket Books 1995 P214) ISBN:0-671-52048-2
スタートレック、ボイジャーシリーズの第5作。
ディストレスコールを受けたボイジャーはArbuk星系に救出に向かう。ニー
リックスの話によればスペリアンと呼ばれる、デルタ宙域では誰も相手に
しない種族が住んでいる区域であり、資源も近くに星系があるわけでも
ない。救難信号の地点に到着すると都市とも思われる驚くべき巨大な
ステーションが、これまた異常なエネルギー砲により破壊されつつあった。
誰が、何のために、このような辺鄙な場所にこれほどの武器(?)を設置し
たのか?

満足度はかなり高く、お薦め品といってもいいですね。

99.12.20〜99.12.26: 1回目

・Christie Golden "The Murdered Sun #6(Voyager)"(Pocket Books 1996 P277)
ISBN:0-671-53783-0
スタートレック、ボイジャーシリーズの第6作。
戦闘的なAkerians星系にワームホールがあるらしい。この種族は極めて好戦的
らしいのだが、アルファ星域に戻るひとつの方法がこのワームホールの利用。
しかし、詳しく調べるには、この星域に入って近くから調べるしかない。
調べてみると、この赤色歪星には不自然なところがある。またこの巨星の
崩壊によって近隣の惑星の住民は助からないとみられている。住民に残され
た時間はわずかに20年ほど。何かがこの巨星の老齢化を早めているのだ。

さて、この作品、かなりの質で面白いのだが、戦闘時におけるジェンウェ
イの決断力がちょっと問題。それ以外は申し分ない出来だけに、艦長たる決
断力があれば良かったのだが。

99.12.28〜2000.1.3: 1回目

・Mark A. Garland and Charles G. Mcgraw "Ghost of A Chance #7(Voyager)"
(Pocket Books 1996 P276) ISBN:0-671-56798-5
スタートレック、ボイジャーシリーズの第7作。
宇宙空間から貴重なデリリウムをかき集める実験をするため、ボイジャーは
Drenar星系にやってきた。ワープから抜け出したとたんに、燃え尽きた小さ
な星に遭遇しその重力に捕まってしまう。なんとか逃れたものの、ボイジャ
ーの機器はワープ、フェイザーを含めほとんど駄目になってしまう。そんな
なか未知の宇宙船が現れ、突如攻撃してくるのだが、彼らの目的はなんなの
か?

ケスの寿命が7年と書かれている。これって本当のことかな?で、現在ケス
は1歳でほぼ大人になりかけているところらしい。この、1年というのは
どの1年?地球年だとすると、ケスの寿命はあと6年しかないのよね。
それとP42に書かれてある、seventy-five million light-yearsってのは
seventy thousand light-yearsだよね。このあたり数字がちょっと不安
ですね、この作者。
とはいえ、この作品はスケールが大きく面白い作品でした。

2000.1.13〜2000.1.15: 1回目

・S.N.Lewitt "Cybersong #8(Voyager)"(Pocket Books 1996 P274)
ISBN:0-671-56783-7
スタートレック、ボイジャーシリーズの第8作。
航路の関係から、ニーリックスの反対を押し切ってほとんど何もないと
いっていい宙域を航行。このとき、タキオン粒子が時間を追って増加し
ていることに気づくが、航路変更をしようとしてもなぜか変更できない。
また、遭難信号がそのタキオン粒子の中心部から聞こえてくる。なぜ
航路変更ができないのか?艦長は乗員のサボタージュを考えてみるが、
副長は外界からの干渉ではないかと疑いをもつ。タキオン粒子と、コ
ンピュータとの関係は、また遭難信号との関連性ははたしてあるのか?
実のところ、副長とケスにはこの事象の前兆あるいは影響を受けている
のです。彼らだけ影響を受けるのはなぜか?

それにしてもボイジャーの食生活は以前として貧しいようですね。
なんでボイジャーにはレプリケーターがないのでしょう?ないこと
もないようなんですけど、どうも割り当てになってるみたいですね。
いずれにせよ、この第8作はお薦めです。

2000.1.27〜2000.1.31: 1回目

・S.N.Lewitt "Invasion!The Final Fury #9(Voyager)"
(Pocket Books 1996 P283) ISBN:0-671-54181-1
スタートレック、ボイジャーシリーズの第9作。
補修機器の乏しいボイジャーにまたもや故障が起こり、重力調整がおかしく
なって乗員は船酔いに苦しんでいます。そんなとき、救難信号を受け取ります。
それもスターフリートからの救難信号とは!ボイジャーと同じく、アルファ
宙域からこのデルタ宙域に迷い込んできたものか?
発信源では悪魔が出迎えます。地球人およびバルカン人の記憶の奥深く、
DNAに刻み込まれた恐怖が彼らを迎えるわけです。彼らは一体何者なのか?
彼らの目的が明らかになり、移動方法がわかってくるあたりから俄然面白く
なります。ボーグ以上に危険な彼らにどう対処するのか?

2000.2.29〜2000.3.7: 1回目

・Karen Haber "Bless the Beasts #10(Voyager)"
(Pocket Books 1996 P274) ISBN:0-671-56780-2
スタートレック、ボイジャーシリーズの第10作。
相変わらずボイジャーは部品の交換に困っています。今回はワープ燃料と
なるべきディリチュームが不足。そこに運良くサルダリアという惑星が
見つかり、資源の補給をしようとする。サルダリアは文化的で極めて友好
的な人種だと分かったのだが、あまりにも友好的すぎることに不安を感じ
るジェンウェイであった。
一方トーレスはサルダリアからのエンジニアに苛々しながらも復旧作業を
続けるのだが、その間に、医療室からはトライコーダが、その後、パリス
の医療記録がなくなる。
さて、今回は本来プライムディレクティブで禁止されている惑星との接触
が行われるのですが、今回の論理にはところどころに若干無理がありそう
ですね。
全体的にはまずまずの面白さでしょうか。

2000.3.17〜2000.3.20: 1回目

・Melissa Scott "The Garden #11(Voyager)"
(Pocket Books 1996 P278) ISBN:0-671-56799-3
スタートレック、ボイジャーシリーズの第11作。
食料を十分に調達したはずのボイジャー乗員が壊血病。調達した食料は加熱すると
ビタミンCが壊れるのみならず、摂取を阻害する働きをするらしい。現在ボイジャー
はデルタ宙域でも極めて希薄な領域を飛行中であり、簡単に食料を調達できるよう
な惑星はない。ニーリックスの話では、お薦めはできないが惑星があるにはあると
いうことで、選択の余地はなくそこに向かう。
それはKirseという惑星なのだが、スキャンしても知的生命体が存在するようすは
ない。しかし防衛システムは作動しているし、地表面には作物が整然と作られて
いる。上陸班が遭遇したのは一体なにか?

ボイジャー乗員が心の中で思っていることをイタリックで書いているのだが、こ
れがちょっとわずらわしい。同じ心の中で思うにしても、もう少しポジティブな
表現の方がいいと思うのだけどね。「こんなことを言わなければよかった」なん
てのが続くのはいただけません。
それを別にすれば、この作品はまずまずの出来でしょうか。
最後はちょっと意表をつきますね。

2000.3.22〜2000.3.26: 1回目

・David Niall Wilson "Chrysalis #12(Voyager)"
(Pocket Books 1997 P279) ISBN:0-671-00150-7
スタートレック、ボイジャーシリーズの第12作。
またもや食料等が不足。あと1週間、せいぜい2週間分の食料しかないという
状況。ニーリックスの情報からウリサンという惑星で食料を調達することに
なる。惑星をスキャンしてみると、なぜか生き物の存在があるようなないよう
な、不可思議な結果が出てくる。この惑星は古代文明が存在していたという
ことであり、上陸班もそれに遭遇。忽然と上陸班の目の前に現れた。
上陸班の一人が、ある植物の化学物質が原因で昏睡状態に陥る。彼女の種族
がとりわけこの化学物質に敏感だったためではあるが、あとの上陸班も全員
この化学物質に汚染されていることには間違いない。そして次々と昏睡状態
に陥る。

資源不足というのがここんとこ続いていまして、また? という状態ではあ
るのですが、読み進めていくうちに、これはなかなかどうして面白いじゃな
い、ということになりました。

2000.4.8〜2000.4.12: 1回目

・Greg Cox "The Black Shor #13(Voyager)"
(Pocket Books 1997 P278) ISBN:0-671-56061-1
 スタートレック、ボイジャーシリーズの第13作。
 恐るべき陰謀を持つケイゾン宙域をあとにして、ボイジャーはまたまたほ
とんど何もない宙域を航行。事件も何もないことに乗員はストレスを感じ始
めている。
 そんなときにある惑星からの歓迎メッセージを受け取る。ボイジャー乗員
は休暇をとり上陸するのだが、ケスとチャコテは謎のあるいは不愉快な経験
をする。ケスは海で溺れそうになるのだが、それは悲痛な叫びを聞いたから
であり、チャコテはこの惑星で使役されている生き物に対する扱いに不審を
抱いたからである。その間も乗員は上陸し休暇を楽しむのだが、職務が徐々
におろそかになっていく。疲れがたまっているらしい。

 スターフリートの乗員といえば、ある種のエリート集団。それにしてはや
や情けないような気もするけど、実際はこんなものかもしれませんね。色々
な兆候はあったものの結局その陰謀に引っかかってしまいました(^^;。しか
しそれでもなお、この巻は面白いです。お薦め品です(^o^;
最後の結末はやや唐突な感じがしましたけどね。

2000.4.18〜2000.4.22: 1回目

・Christie Golden "Marooned #14(Voyager)"
(Pocket Books 1997 P276) ISBN:0-671-01423-4
 スタートレック、ボイジャーシリーズの第14作。
 オアシスと呼ばれる宇宙ステーションにボイジャーは招かれる。大歓迎の
はずだったのだが、ニーリックスは毒を盛られ、パリスは酒とともに薬をの
まされ、ベラナは頭をなぐられそれぞれ失神。ジェンウェイは幸いにも、
アベックの様子がおかしいことからこれがホログラムであると疑い、全員を
ボイジャーに帰還させる。しかし一人ケスが行方不明。どうやら誘拐された
らしい。しかも、このおおがかりなしかけそのものが、ケス一人を誘拐する
ものだとすると、その捜索は困難を極めそうだ。

 内容はかなり良い出来だと思う。残念なのは、ジェンウェイの判断にや
や不満が残る個所があるところ。それとパリスの判断にもちょっと不満が残
る。もしも正しく判断していれば仲間が死なずにすんだかもしれないのに。
この時代だとそういった判断はきっちりと叩きこまれているのではなかった
かな?

2000.4.27〜2000.4.30: 1回目

・Dean Wesley Smith, Kristine Kathryn Rusch & Nina Kiriki Hoffman
"Echoes #15(Voyager)"(Pocket Books 1997 P276) ISBN:0-671-01423-4
 スタートレック、ボイジャーシリーズの第15作。
 奇妙な亜空間パルスを受けるボイジャー。久しぶりに休養を取っていたジェ
ンウェイだが、このパルスに何か異変を感じる。亜空間パルスを調べている
とき、微かに救難信号も混じっていることがわかり、ボイジャーは問題の空域
に立ち寄る。そこでは2時間半毎に亜空間パルスが発生しており、35億もの命
が失われていくのだ。冷静なキムすら言葉を失う事態とは一体なんなのか?
果してボイジャーは如何にしてこの状況を打破するのか?

 本当にSFらしいSFですね。いわゆる並行宇宙論なのでしょうが、設定が
非常にユニークです。この理論をどう展開し、どう解決していくか、それだけ
でも興味が沸くところです。なお、テレビの「二つのボイジャー」も関連して
おり、ことはさらに複雑になっています。
 英文が読みやすいこともあり、本格的SFという点でもまさにお薦めの作品
です。並行宇宙論ということで、話が少しくどい点がちょっと難点です。

2000.5.6〜2000.5.10: 1回目

・Christie Golden "Seven of Nine #1(Voyager)"(Pocket Books 1998 P233)
ISBN:0-671-02491-4
スタートレック、ボイジャーシリーズの第16作。

題名通りセブン登場です。ケスはもういないみたい。

今ボイジャーは膨大な帝国の宙域を目の前にして迷っている。迂回していく
べきか、それとも帝国の領域を許可を得て通行するべきか。許可を得るには
延々たる手続きが必要なのだが、そこにSkedansが現れ、手続きを簡単に交渉
してくれる。彼らはほとんど絶滅した種族でわずかに生き残ったのは、現在
ボイジャーに搭乗している人数のみ。彼等の目的は何か、また彼等の能力は
なにか? 彼等を執拗に追っているTuktakとは? セブンは激しい精神的
苦痛を受けるのだが、一体それはなぜなのか?

これもまた、お薦めの作品です。

2000.5.19〜2000.5.22: 1回目

・Eric Kotani "Death of A Neutron Star#17"(Pocket Books 1999 P263)
ISBN:0-671-00425-5
 スタートレック、ボイジャーシリーズの第17作。
ふとした事件により地球から7万光年空域に飛ばされたボイジャーが、地球に
帰還しようとする旅の途中に出会う様々な事件。今回の事件は中性子星爆発が
からんだものです。
登場する種族はQavok、Lekk、それにXorm。Qavokとは言ってみれば昔のクリンゴン
のような感じでしょうか。戦闘を好む種族です。それの圧迫を受けているのが
Lekk族。ここではXormは一体どのような役割を果たすのでしょう。読んでの
お楽しみってところですね。
読後感としては全く持って不満がありません。まとめて10冊ぐらい読みたく
なるほどの出来のよさです。これは今までのTNGに比べてもはるかに面白い
といってもいいでしょう(^o^;
特に艦長Katheryn Janewayのキャラクターはなんとも読み応えのある、魅力
あるものですね。

99.5.8〜99.5.14: 1回目

・Dave Galanter and Greg Brodeur "Battle Lines#18" (Pocket Books 1999 P264) ISBN:0-671-00259-7
スタートレック、ボイジャーシリーズの第18作。
未知宙域を航行中に突如ボイジャーは襲われる。相手はEdesian艦隊で、
ボイジャーを徴用しようというのだ。現在EdesianはGimlonと交戦中で
あり、優秀な艦であるボイジャーを利用してGimlon旗艦を殲滅させよう
と考えている。

かなりのお薦め品です。ロジックがちょっとおかしいな〜、と思っても
あとでちゃんとそれなりの説明があるのですね。
それにしても今回も大勢のヒューマノイドが亡くなりました。

2000.6.1〜2000.6.5: 1回目

・Christiei Golden "Cloak and Dagger#19" (Pocket Books 2000 P250) ISBN:0-671-03582-7
スタートレック、ボイジャーシリーズの第19作で、"Dark Matters"三部作
の第1作。
以前ワームホールで連絡をとったことのあるロミュラン人が再びボイジャー
に連絡をしてきた。アルファ宙域にいる彼はボイジャーのいるデルタ宙域
とは空間も時間も異なる世界に住んでいる。その彼がボイジャーに危険を
知らせてきたのだ。ボイジャーを捕らえその進んだ科学技術を奪って、ロ
ミュランは宇宙を支配しようとしていると。

後半の戦闘部分がちょっとロジックがおかしい。Janewayの決断は納得しか
ねるところがあります。でも全体としては面白い部類に入りますね。続きを
読みたくなります(^o^;

難易度★★☆

2000.12.4〜2000.12.8: 1回目

・Christiei Golden "Ghost Dance#20" (Pocket Books 2000 P265) ISBN:0-671-03583-5
スタートレック、ボイジャーシリーズの第20作で、"Dark Matters"三部作
の第2作。
ロミュラン帝国に逃げ帰ったJekri。そこでは、Lhiauが更なる陰謀を企て
ている模様。心を読むことができ、はるかに進んだ技術をもつLhiauに
彼女はどう対処するのか?
また、Dark Mattersを取り除くことができたボイジャーは、宇宙からMutated
Dark Matterを除去する使命を引きうける。
さらにさらに、突然別の世界に連れ去られたChakotayとParisの運命は?
謎のEntityとは?

4つの世界が書かれていますが、それぞれがどう収斂していくのか、どう
関わっていくのか、非常に興味のあるところです。

2000.12.8〜2000.12.10: 1回目

難易度★★★


・Christiei Golden "Shadow of Heaven#21" (Pocket Books 2000 P261) ISBN:0-671-03584-3
スタートレック、ボイジャーシリーズの第21作で、"Dark Matters"三部作
の第3作。

第2部で解決されなかったCulilannとAliannの世界。実際、この世界が
ここに出てくる必然性ってのが全然2部では明らかにされなくて不満が
残ったのですが、どうやら徐々にあちこちにヒントが散りばめられていま
すね。それとEntity。これは読者サービスだな〜(^o^;

Voyager三部作、久し振りに楽しみました。

2000.12.10〜2000.12.12: 1回目



・Christiei Golden "The Nanotech War" (Pocket Books 2002 P330) ISBN:0-7434-3646-6
記録的なイオン嵐に遭遇したVoyager、シールドもみるみる
うちに下がっていく。まさにそのとき、ワープ航法から通常
航法に移行した宇宙船がVoyagerを通りすぎていった。イオン
嵐によるその船のダメージは相当なもので、ワープコアは今
にも爆発しそうである。やむなくVoyagerのシールドをその
船まで延長せざるをえなかった。

宇宙船は惑星Chiのもので、どうやらこれはFirst Contact。
その船の様子にやや不信を抱きながらも、Voyagerの損傷を直
すべく惑星Chiに向う。

ナノテクノロジーに依存しすぎた世界。基本的な技術、道具を
を使うことすら忘れてしまったChiの世界。さて、そんな世界
が外宇宙と接触するとどうなるのか。最後は予想通りの結末に
落ちつきました。

今回はParisとSevenが主役といってもいいです。そのSeven
がホロデッキでの体験からこういってます。
Children had fewer responsibilities, were forgiven
for transgressions that would land an adult in a great
deal of trouble, and could play games while others
were working.(P106)
Perhaps it was that a child was in a position to meet
challenges without having to warry about the consequences.
If she lost the game, nothing would happen to her,
and win or lose, she stood to gain a certain amount of
personal growth.(P107)

登場人物
Kathryn Janeway: Captain
Chakotay: First Officer
Tuvok: Tactical/Security Officer
B'Elanna Torres: chief engineer
Tom Paris: Pilot
Harry Kim: Ops/Communications Officer
Seven of Nine: ex-Vorg
Doctor: holographic doctor
Neelix: Talaxian
Zedrel Vu: Engineer from planet Chi
Nashi Ki: Secretary of State
Pek: leader of the Ushek-Sherekti Freedom Movement

難易度 ★★
お薦め度★★★☆

2002.12.19〜2002.12.30: 1回目



・Dean Wesley Smith and Kristine Kathryn Rusch "Shadow"
(Pocket Books 2001 P250) ISBN:0-671-77478-6
これはボイジャーシリーズ番外編でしょうか。と思ったらどうやら
Star Trek:Section 31シリーズというのがあるらしい。
それ以外にもPBは色んなシリーズが出てますね。

さて、今回はSevenが主役です。カバーの表紙はSevenの顔です。
Seven Of Nineファンにはたまらん本かもしれません。

2つの太陽が衝突するという宇宙でも珍しい現象を観察しようと
ボイジャーは接近します。ところがこの太陽には惑星があり、
しかもヒューマノイドが住んでいた。そして衝突を知り、非ワープ
の巨大な宇宙船で脱出をはかっていたようです。がいかんせん、
あまりにスピードが遅く衝突の影響を受けて蒸発する運命にありま
す。
一方、ボイジャーの何者かがセブンの命を狙っており、何度か
奇跡的に彼女は助かっています。
宇宙船の救出とセブンを狙う何者かの捜査を同時に行なわなくては
ならないキャサリンはどうするか?

難易度  ★★
お勧め度 ★★★★

2001.08.30〜2001.09.02: 1回目