はるか未来の話。 70万年間続いた地球の冬の時代が終わりを告げる。 4万7千世代に渡って、ひっそりと洞窟で冬をしのい でいた部族が、外界に出て、失われた遺産を受け継 ぐという話。 しかし不思議なのは、この部族、体には毛が生えて いるし、尻尾があり、おまけにこの尻尾はある種の 知覚を備えているようだ。 一体これは人間なのか? SFにありがちな、完全に異なる世界を構築して、 読者には理解不能、という状況をうまく避けながら、 独自の世界を築くことに成功はしているようだ。 主人公たちの世界を描きすぎているのが難点か。 詳しく描き出しているために、ストーリーの展開が 遅い。 登場人物 Koshmar: chieftain Torlyri: twining partner of Koshmar Thaggoran: tribe's old man Hresh: chronicler Harruel: 難易度 ★★☆ お薦め度★★ 2009.07.13〜2009.07.21: 1回目