・Daniel Silva "The Mark of the Assassin"(Fawcett Crest 1998 P416)
ISBN:0-449-22531-3 The Mark of the Assassin(アマゾン)
002便がスティンガーミサイルによりアメリカ東海岸沖で撃墜され
る。犯人はアラブのテロリストだが、その犯人もまた顔に3発の
銃弾を打ち込まれ死亡。
一方、2期目の選出を狙う大統領は、このテロを利用し、テロ基地
を攻撃することで一気に選挙を優勢にしようと目論む。
様々な人物像が次々と描かれるという手法で、徐々に主役が浮き上
がってくる。当然ながら最初は誰が主役で、誰が敵だかわからない
状況が続くのだが、これがこの本の狙い?
いずれにせよ、黒幕が誰かは解き明かされずCIA内に巣食う人物も
巧みに関係をもみ消したのは次作品でもまた対決するということな
のでしょうか。
登場人物
Michael Osbourne:
Elizabeth Osbourne:
Susanna Dayton:
Sarah Randolph:
Mitchell Elliott: president of missile guidance company
Jean-Paul Delaroche:
難易度 ★★☆
お勧め度★★★☆
2002.7.28〜2002.7.31 : 1回目
・Daniel Silva "The Marching Season"(Ballantine Books 2000 P364)
ISBN:0-449-00211-X The Marching Season(アマゾン)
アイルランド平和協定に不満を感じるUlster Freedom Brigadeは、
協定に関わるすべての勢力にテロをしかける。
一方、世界の不安定を願うSocietyはこのUFBを支援することを決
める。アイルランドの平和協定が、他の紛争国に与える悪影響を
心配し、ここらで紛争へ投資しようというのである。
平和協定を願うイギリス首相Blairは米大統領に、次期イギリス大
使には力のある人物を欲しいと言い、大統領はDouglas Canonすな
わちElizabethの父親をそれにあてる。
The Mark of Assassinの続編である。今回は北アイルランドが当
面の舞台になりつつも、やはり世界に不安定を供給し利益を得よ
うとするSocietyがそれに一役買おうとしている。すなわち、暗殺
者OctoberとMichaelとの対決は必死ということだ。
誰が味方で誰が敵か分からなかった前作に比べ、今回は敵味方その
ものははっきりしており、読みやすいと言えば読みやすい。しかし
その分、ストーリーそのものは単純化している。シリーズものなの
で、それを良しとするか不満とみるかは意見の分かれるところだろ
う。
登場人物
Michael Osbourne:
Elizabeth Osbourne:
James Beckwith: president
Douglas Cannon: senator, Elizabeth's father
Rebecca Wells: Brigade's intelligence chief
Director: former chief of MI6
Monet: Ari Shamron, chief of Mossad
Jean-Paul Delaroche: October
難易度 ★★☆
お勧め度★★★☆
2002.8.18〜2002.8.20 : 1回目