・Robert Sawyer "Starplex"(Ace Books 1996 P289)
ISBN:0-441-00372-9 アマゾンへ
21世紀の後半だったか、人類は超光速旅行を可能にした。
それだけではない、銀河の至る所にshortcutなるものを
発見した。それは人工のもので、誰が作ったかは不明だ
が、そこを通ることで一瞬にして何千光年も離れたとこ
ろへ行くことができる。現在そのshortcutが活動してい
るのはわずかだが、それと使って、地球以外の知的生命
体と接触し、惑星連合を形成する。
主人公Keithは、惑星連合の調査船の艦長。shortcutの
調査をしているときに、なんとそのshortcutから恒星が
出現する。
規模の大きい話です。宇宙の始まりから終わりまで。ま
た、銀河の端から端まで。膨張宇宙という宇宙の終わり
を阻止する手段とは?けっこう面白かったです。
登場人物
Keith Lansing: Director
Rissa Cervantes: Life Sciences, wife of Keith
Jag Kandaro em-Pelsh: Physical Sciences
Lianne Karendaughter: Internal Operations
Thorald Magnor: Helm
Rhombus: External Operations
Longbottle: dolphine
気になる表現
難易度 ★★★☆
お薦め度★★★☆
2004.04.25〜2004.05.02: 1回目
・Robert Sawyer "Calculating God"(A TOM DOHERTY ASSOCIATES BOOK 2000 P352)
ISBN:0-812-58035-4 Calculating God(アマゾン)
博物館に宇宙人がやってきた。目的は古生物学者に会うこと。
その宇宙人の名前はHollus、彼に会った古生物学者はJericho。
その宇宙人の惑星と地球、それにもうひとつの惑星がなぜか似た
ような経験をしているというのである。過去に5度、ほぼ同時期
に大災害にあっているのである。彼はそれを調べに地球にやって
きた。
あちこちで最新の科学知識に基づいた議論がなされているものの、
とくに目新しいわけではない。ああ、こういう話があったな、と
思いつつ読めばいいわけね。なんとなくSFという名を借りた啓蒙
書のようにも思えます。今はこれぐらいまで科学が進んでいるん
だよという具合です。
ただし、全体としては話にあちこち無理があるのが残念なところ
で、SFならばそこら辺は論理矛盾がないように設定して欲しかっ
た。本筋にまったく関係ないストーリーもあったし。
この作品のオリジナリティは幾つかの惑星が同時期に災害を経験
しているということと、癌の位置付けぐらいでしょうか。
楽しめる啓蒙書が考えればそれなりに面白い。純粋のSFと考えれ
ば物足りない。
登場人物
難易度 ★★★
お薦め度★★★
2002.1.10〜2002.1.20: 1回目