出版は1988年とありますから、10年前。実際に作者が癌にかかったのはもっと 前なのでしょうね。喉の具合が悪いが原因不明の状態が続きます。8ヶ月も 色んな検査をし、心理的なものが原因とさえいわれて発声のトレーニングを 受けたりもしますが、喉の奥をファイバースコープですか、それで直接見て 初めて癌であることが発覚。 著者は医者なのですが、患者の立場に回ったわけです。そして、医者が如何に 患者を理不尽に扱っているかに気づくわけですね。 さて、話は、癌と分かるまで、癌の治療、その後と分かれています。それぞれ の場面で、自分が患者に対してとった態度を患者はどのような気持ちで受け取った かが書かれています。 "Modern autopsy studies show that, in the best hopitals, good physicians miss the diagnosis in one patient out of four, and in one case out of ten the patient would have survivied if the right diagnosis had been made." なんと恐ろしい言葉でしょう(^^; 日本でも医者はかなり権威主義でして、自分の言ってることは絶対正しい、 なんて顔をしているようです。これは自分の知識の無さを隠しているのでしょうか? 98.7.9〜7.12 : 2回目かな