<代表作>
訳書のタイトルは「黄金の羅針盤」 日本では児童書に分類されているものの、内容は極めて複雑で、現在の世界と この本書の世界が微妙に入り組んでいる。deamonの存在も不可思議なもので、 これの実体を理解するだけでも相当読みこまないと難しいだろう。 内容は、主人公Lyraの冒険といってもいい。自由奔放な少女、およそ年齢は 10歳前後かな。世界で子どもが誘拐される事件が起きる。Lyraのまわりでも 親友が誘拐され、Lyra自身も一種拘束状態に陥る。なんとか逃げ出したLyra はジプシーに助けられ、北極圏に誘拐された子どもたち救出に向かう。 実に面白く、内容が濃い。お薦め品です。・Philip Pullman "The Subtle Knife"(Ballantine Books 1997 P288)2000.5.10〜2000.6.19: 1回目
The Golden Compassを第1作とする3部作の2冊目 前作で別の世界に足を踏み入れたライラはどうなったのか? この作品はその世界とも異なる世界に住むWillの話から始まる。10年ほど 前に父は探検の途中で行方不明。どうやら別の世界への入り口を知ってい たらしいのだが、それについて書かれた母親に宛てた手紙を探す連中がい る。母親は心労からか少し頭がおかしくなっている。父を探さなくては、 という悲痛な思いで母をかくまい、家を飛び出したWillは、彼自身別の 世界への入り口を偶然にも見つけ、そこでライラと出会う。 これこそファンタジー!と言いたくなる作品。色々な生き物、魔女、Specter はもちろんのこと、不思議な道具が実にいい。今回のタイトルにある Subtle Knifeもいいね(^o^;なるほど、こういう風に使われて、この話が こうつながってくるのか、と考えるだけでも楽しい作品。・Philip Pullman "The Amber Spyglass"(Ballantine Books 2000 P465)2000.10.10〜2000.10.13: 1回目
The Golden Compassを第1作とする3部作の3冊目 Golden Compass, Sutle Knifeに続く最終巻。それだけに内容は濃く、 これまでの2作が様々に伏線となっている。 いずれによせ、Dustの意味、angelの立場などが明らかになり、最終戦 争が近づいているようだ。そこでLyraとWillの役割はなんなのか? Lyraの決断に世界の存続が関わっているというのだが、それは一体 どのような形で関わってくるのだろうか? 最後はちょっとつらい話になってます。 登場人物 Lyra: owner of golden compass Pantalaimon: Lyra's damon Will: owner of subtle knife Mary Malone: carrying Book of Changes Marisa Coulter: Lyra's mother Lord Asriel: Lord Roke: spy captain Serafina Pekkala: queen of the witch clan Iorek Byrnison: armored bear Authority: first angel formed of Dust Metatron: Authority's regent 難易度 ★★★ お薦め度★★★★ 2001.12.9〜2001.12.: 1回目・Philip Pullman "The White Mercedes"(A Knopf Paperback 1997 P170)ISBN:0-679-88623-0
高校生クリスの両親は離婚。今では父親も母親もそれぞれ相手がいる。クリスは 母親とその恋人と3人で暮らしているのだが、居心地のいいはずはない。家に いるよりはまし、と夏休みはアルバイトをしていた。一方、ジェニーは父親に 虐待を受け家を飛び出し放浪していた。そんな二人が変わった出会いをし、 クリスはジェニーと出会い一目ぼれ。しかし運命は非情だね〜! 雇い主のバリーは何やら危ない橋を渡って来た男らしく、クリスに人目につか ない隠れ家らしき家の内装を頼む。このバリー、厄介な男で、この男がすべて を台無しにしてしまったとも言えるのだが(^^;99.4.29〜99.5.1: 1回目