スペンサーシリーズ
スペンサーシリーズの第1巻らしい。大学から彩色写本が盗まれた。大学当 局はSCACEという反体制派学生グループの仕業ではないかと考え、スペンサー に依頼、そしてグループの一人テリーを紹介。テリーと話をしたその夜、 彼女の恋人が殺される。スペンサーはテリーの疑惑を晴らすことと、写本 の捜査を兼ねて調査をするが、地元のボスから手を引くように脅迫される。 この作品は1973年に書かれたわけで、当時の大学ってのはこういう感じ だったのね。学生運動というのはもう今では考えられないね〜 99.6.10〜99.6.16: 1回目
スペンサーシリーズの第2巻。 親元から逃げ出した子供の捜索をその両親から依頼される。子供の性格など を知るため家に出向いたスペンサーだが、そこで見たのは、自信のない父親 と、家庭を顧みない自己本位の母親の姿であった。次にスペンサーが出向い たのは子供が通っていた高校。カウンセラーはスペンサーとほぼ同様の印象 を両親に持っているらしく、子供には見本となるべき大人がいないことが指 摘される。 スーザンとの出会いはちょいと印象的ですね。なるほど、こういう風に出会っ たのか、と変に納得しております(^o^;なんせスペンサーシリーズの魅力は 探偵ものというよりは人間関係が面白いものですから。 スーザンを食事に招待したスペンサーは、彼女がレシピを聞かないことがま た気にいったようです。料理はおいしければおいしい、というだけの方がい いという考えなのね。 2000.8.26〜2000.8.31: 1回目
スペンサーシリーズの第3巻。 ロブ投手が八百長をしているのではないかとの疑惑から調査を依頼された スペンサー。ライターという触れ込みでチーム内を取材する。 早速ロブに彼の家でインタビューし、ロブの妻リンダにもロブとの出会い を聞いたのだが、ちょっとしたことに違和感を感じるスペンサー。不信に 思ってリンダを調べていくと、そもそも名前が違っているし色々な過去が あるのが分かってくる。果して彼女は八百長に絡んでいるのか? 今回の相手はかなり厄介そうです。といってそこはスペンサー、引き下が るわけにはいかないのですね。彼の生き方に関わってくるから。 2000.9.6〜2000.9.10: 1回目
スペンサーシリーズの第4巻。 逃げた妻を捜して欲しいと言う依頼をスペンサーは引き受ける。よくある話 で、ほとんどの場合は厳しい現実に直面した妻は元に戻るきっかけを待って いるものだ。そこに探偵が現れれば万事はめでたしめでたし。ところが妻パ ムは容易に見つかったものの、なにやら複雑な様子にスペンサーは依頼主ハ ービィにパムの居場所を告げるのを断ってしまう。ハービィはハービィで金 銭トラブルで脅迫を受けているらしいのだが、スペンサーに話すのを嫌がっ ている。 夫婦ともに悪い人間ではなさそうだが、なんだか泥沼に陥っていきそう。と ころが自分にはどうすることもできない。スペンサー自身戸惑いを感じてい るようだ。 ホークが登場します。bodyguardというよりenforcerという言葉を使ってます ね。危険な男みたいです。 2000.9.18〜2000.9.22: 1回目
スペンサーシリーズの第5巻。 過激派の無差別爆弾テロによりロンドンで妻子をなくした男から依頼を受け る。彼、Dixon自身、奇跡的に命は助かったものの下半身付随となった。そ のDixonの望みは、テロリストに合法であり違法であれ、罪の報いを受けさ せたいということだ。依頼を引き受けたスペンサーは単身ロンドンに乗り込 む。 出だしから今回は重いテーマとなってます。もしDixonの身になってみれば、 誰しも復讐を誓うところでしょうが、果してスペンサーはどうやってテロ 犯を見つけ出し、罪の償いをさせるのでしょう? 今回はハードですね。プロとアマの差とは何かってのを教えてくれるような 気もします。 2000.10.8〜2000.10.10: 1回目
スペンサーシリーズの第6巻。 女性解放運動の作家でレズであることを公表しているRachelは、新作の 発表を前にして脅迫されている。出版される本は、各分野でいかに女性 が差別されているか、とくにレズの女性が差別されているかを具体的に 書いたもの。 依頼を受けたスペンサーだが、彼はRachelがもっとも嫌う人種、男らし さを売り物にし暴力を好む男とみなされる。スペンサーは無論、生き方 を依頼者に合わせて変えるはずもなく、Rachelもはっきりとした意見を もつたくましい女性。相反する考えをもつ両者はうまくやっていけず、 Rachelはスペンサーのボディガードを断る。 1980年の作品ということで、差別はまだかなりある時代なのですね。今 ではこういう差別をするだけで問題にされそうだけど、裏ではやはり差 別はしているのでしょう。 難易度★☆ 2000.11.12〜2000.11.13: 1回目
スペンサーシリーズの第7巻。ポールの話です。 スペンサーの所に、Patty Giacominが依頼にきます。ポールを探して連れて 来て欲しいというものだ。PattyはMelと離婚し、ポールを引きとっていた のだが、Melが勝手にポールを連れてどこかに行ってしまったという。 依頼を引きうけたスペンサーは簡単にMelの居場所を探し、ポールを連れ帰る。 依頼はこれで終わったかにみえたのだが、3ヶ月後、再びPattyより緊急の 呼び出しがあった。ポールが誘拐されそうになったという。Pattyはスペンサー に泊まりこみのボディーガードを依頼。 服装の描写がなんといっても面白い。描写通りに想像するのは、服装に苦手 な私としては良い経験になりますね。 英文も易しく、また短めだし、気楽に読める本です。 2000.7.3〜2000.7.6: 1回目
スペンサーシリーズ第8巻。 シリーズ第6巻でRachel Wallaceの依頼をこなしたスペンサーですが、 今度はそのRachel の紹介。ロサンジェルスのレポーターCandy Sloan の依頼で、同じくボディガード。Candyはハリウッドにlabor racketeer (労働者への恐喝)がはびこっていることを嗅ぎ取り調査を始めたが、 彼女のもとに調査を中止するよう脅迫が舞い込む。 スペンサーを迎えに行き、ホテルまで送ったChandyは事態を楽観しし、 ボディガードは明日からと言って別れるが、その晩襲われる。 はて、スペンサーの女性観というかなんというか、ちょっと意外でした ね。スーザンも納得するのかな〜。"Early Autumn"では誘惑されても 拒否しましたよね。今回はあっさりと(^^; さて、食事にKirin beerが出てきますが、これは日本のメーカーの ビールなんでしょうかね。 最後は何だか辛い結末。 難易度 ★★ 2000.11.17〜2000.11.18: 1回目
スペンサーシリーズ第9巻。 Kyle一家は父親のHarryのワンマン一家といっていいだろう。ある意味自分 勝手な像を娘に押し付けるタイプ。それに絶えきれない娘は放蕩を繰り返し 最後には家を出る。その娘の捜索を成り行き上引き受けたのがスペンサー。 娘が二度と家に戻って来ないことを願う父親の態度に業を煮やし、それなら 俺が見つけようというわけだ。なんとほとんど無料で引き受けてします。 しかし捜索は難航する。スペンサーが探し始めたときにその娘Aprilは売春 からさらに一段下の仕事へと移っていた。なぜ短期間にそんな変化が起きた のか? 最後の結論はこのシリーズ特有の現実感あるものです。それがまた、読者を 惹きつけるんでしょうね(^o^; それにしてもこのタイトル、Ceremonyは一体何を意味しているのでしょう? それを想像するのも面白いかも 英語難易度 ★★ 2000.12.2〜2000.12.3: 1回目
スペンサーシリーズ第10巻。 上院議員に打ってでようというMeade Alexanderのボディガードに雇われた スペンサー。そのMeadeの妻Ronniには問題があった。政治家の妻であるこ とからのストレスからか、若い男とのsexをし、それをビデオに密かに撮ら れていた。そのコピーがMeadeのところに送られてきたのだ。立候補を取り やめ、対抗馬を応援するようにという脅迫だ。 この巻の読みどころは恐らくスペンサーとスーザンの会話でしょう。スーザ ンが自己を確立しようとワシントンに行ったあと、スペンサーはこの状況を 深く考えていきます。でそれは? 難易度★★ 2000.12.20〜2000.12.23: 1回目
他のペーパーバックを読んでからこれを読むと、活字の大きさにびっくり。 さて、これはSpenserという私立探偵の話ですが、よくあるようにシリーズもの。 だからいきなりこれを読むと、流れが分からないところが出てきますね。 ストーリーはある意味で単純。恋人がある宗教団体に連れ去られた、という ことで彼女を連れ戻すよう依頼されます。その宗教団体に関与していくうちに、 そこはどうやらお金の洗濯場所になっていることがわかります。ありがちな話 かもしれません。最後のドンデン返しは無論ありますけどね。 でもこの本はそういった探偵稼業というより、男女の関係、それも心理的な 関係を書いているようにも思われます。また、ちょっとした描写、通りのの 描写とかね。そういったものを楽しむ本と考えてもいいでしょうか。 つまり、この本を本当に楽しみたければ語彙力が相当いるってことね。 98.7.27〜98.8.4 : 2回目
スペンサーシリーズ第12巻。 スーザンから手紙がくる。彼女は今カリフォルニアにいること、ホークが 刑務所に入っており、彼女自身も困っているという内容だ。 急ぎカリフォルニアに行き、ホークを刑務所から出したスペンサーだが、 事態はかなり困難。相手はこの地方の名士であり、すべてを牛耳っている 大物。 ちょいとスーザンが情けない。過去のトラウマが原因とはいうものの、 この年齢にしてはね〜。彼女のために何人もの人間が死んでいるのです ね(^^; 難易度★★☆ 2000.12.28〜2001.1.4: 1回目
スペンサーシリーズ第13巻。 今回の依頼者はPatricia Utley。第3巻で出てきた女性、ニューヨークで 売春斡旋をしてます。依頼は人探し。探すのはApril Kyleで、彼女はまた 第9巻で登場し、そのときPatriciaに預けられたのでした。そのAprilが突 然失踪。 なんの言伝も、挨拶もなしにいなくなったのです。恐らくポン引きに引っか かったのだろうと考え、スペンサーに依頼したわけです。 出てくるのは売春婦とポン引きばかり。スペンサーならずともうんざりする かもしれないが、そこはスペンサー。最後はぐっと締めてます。 難易度 ★☆ 2001.1.5〜2001.1.8: 1回目
スペンサーシリーズ第14巻。 Wheatonでコカインを調査していたレポーターが殺害される。ところが当地の 警察は事件の真相を探ろうとする気配すらない。そこで新聞社主である、 Garrett Kingsleyがスペンサーにその殺人事件の調査を依頼。 調査を開始したスペンサーには厚い壁が立ちはだかる。誰もが何も話そうと はしないのだ。すべては「Maybe」の世界。そう、この作品には「Maybe」の 言葉がやたらと出てくる。推測、推測、恐らくは、そういいつつ更なる殺人 が起きてしまう。 スペンサーの倫理観がよく現れている作品です。そこが彼の魅力でもある のでしょう(^o^; スーザンも落ち着いてきたな〜 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 Garrett Kingsley:依頼主、新聞社主 Eric Valdez:レポーター、殺害される Bailey Rogers:Chief of Police Caroline Rogers:Baileyの妻 Felipe Esteva:Wheatonの大物 Emmy Esteva:Felipeの妻 2001.2.12〜2001.2.18: 1回目
スペンサーシリーズではかなり後の方かな?発売年からしても、登場人物から してもそうですね。 さて、話は連続殺人に絡むのですが、今回はQuirk警部の自宅に犯行を知らせる 手紙が届きます。そこには犯人が警察官であると書いてあるのですが、その 意図は?警察内部に不審の目を向けるQuirk警部はスペンサーに協力を依頼。 犠牲者はいずれも黒人女性、殺害方法はいずれも同様で、現場には赤いバラ が残されている。 そして依頼されたスペンサーのところにも犯人からの手紙が。Quirkの場合 と違って、こちらは何やら脅迫めいた言葉が並んでいる。なぜなのか? スーザンとの関連なのか?スーザンの患者? このシリーズの特徴ってのは、スペンサーとスーザンとの会話かな〜。 どういう関係だと、こんな会話をするのでしょうか? 99.6.17〜99.6.21: 1回目
スペンサーシリーズ第16巻。 大学のバスケットバールの八百長が行われているという噂が流れている。そ の真偽を確かめるために大学が依頼したのがスペンサーだ。調査を始めてま もなく、噂が事実であり、八百長をしているプレーヤーも判明する。だが、 事態はこれから面白くなる、というかスペンサーならではの解決へと模索が 始まる。 大人になりきっていない大学生Dwayne Woodcock。バスケットが優れているた め、また体が大きいだけに、嫌なことはやったことがない彼。誰も欠点を指摘 し、直そうとする者はいない。各自が自分の利益のためにこの未熟な学生をあ る意味利用していることに対して、スペンサーはなんとか救おうとするのだが 個人的には、シリーズの中でもお薦めの作品です 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 Vince Haller: Baron Morton:Chairman of the Board of Trustees at Taft Madelaine Roth:Ph.D. Dixie Dunham:coach Adrian Cort:president Barry Ames:student reporter Dwayne Woodcock:best player Chantel DeRosier:Dwayne's girlfriend Danny Davis:player Lennie Seltzer:bookie Bobby Deegan:point shaving側の一人 Gerry Broz]second generation thug 難易度 ★★ 2001.3.15〜2001.3.19: 1回目
スペンサーシリーズ第17巻。 テレビドラマのコンサルタントとしてSusanが働いている。そのドラマの ヒロインJoyceが何者かに嫌がらせを受けているということで、スペンサー が雇われる。しかし、誰が、あるいはどんな嫌がらせなのか、過去の 人間関係はどうなっているのか、Joyceはいずれに対しても具体的な事実 をあげることをせず非協力的。嫌がらせの事実はあったのかだろうか、 それとも単に女優のわがままなのか。 明らかな悪人というのがいるわけじゃない。そういう状況でスペンサー 流の調査が進んでいきます。魅力はなんといってもスペンサーとSusan の関係と生き方でしょう。これも文句なくいい作品でした。 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 Marty Riggs: senior vice president Jill Joyce: America's honeybun Sandy Salzman: line producer Milo Nogarian: executive producer 難易度 ★★ 2001.5.12〜2001.5.15: 1回目
スペンサーシリーズ第18巻。 確かにこれはEarly Autumnの続編といってもいい。Paulがやってきて 母親のPattyと連絡が取れないという。スペンサーはPattyを捜索に乗 り出す。なぜPaulは母親を今になって心配するのか。どうやら過去を 清算し、未来に踏み出したいようだ。つまり結婚するかもしれないと いうこと。 今回の読みどころは、ひとつにはスペンサーの過去。そしてもうひと つは、子供の成長、といったところでしょうか。悪人は悪人なりに子 供の欠点がわかっているのはある意味辛いようです。 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 Paul Giacomin: dancer Martin Quirk: homicide commnader Patty Giacomin: Paul's mother Rich Beaumont: Patty's boyfriend Martin Martinelli: Vinnie Morris: Joe Broz's executive officer Gerry: Joe's son 難易度 ★★ 2001.5.16〜2001.5.20: 1回目
スペンサーシリーズ第19巻。 珍しくも今回はHawkがスペンサーに協力を頼んでいる。頼むときのやり とりも性格が出ていて面白い。 さて今回の依頼というのはDouble Deuceとして知られる地域における ギャング団の一掃と殺人犯を見つけること。この区域は住民からギャン グ団まで黒人で、協力しようというスペンサーに対して、住民も牧師も 冷たい視線を向ける(実際は顔も向けず、直接話しかけることもないの だけど) プロローグがなんともはや。15歳の少女とその子供が出てくるので 今回は一体どんなストーリーかなっと思いつつ読んでいくと(^^; ショッキングでした。 スーザンが同居を提案します。何年か前にはスペンサーからの結婚の 申し出を断った彼女ですが、今回はどういう心境の変化なのでしょう。 また、スペンサーはどうなの?うまくいくのでしょうか? Hawkの生きざまが渋いね。 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 Hawk: Jackie Raines: producer for The Marge Eagen Show Major Johnson: gang 難易度 ★☆ 2001.6.29〜2001.7.1: 1回目
スペンサーシリーズ第20巻。 Loudon Trippの妻Olivia Nelsonが大ハンマーで5回も頭を殴られ殺さ れる。その殺し方からして無差別殺人とは思われないが警察の捜査は 行き詰まり、それに不満を感じるTrippはスペンサーに捜査を依頼す る。既に警察で詳しく捜査されているにも関わらず一人の容疑者も 浮かび上がってこないとすると、残るはOliviaの過去を調査するしか ない、とスペンサーは考えるのだが。 これまた面白い。今回はQuirkの渋さもいいですね。 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 Loudon Tripp:依頼人 Olivia Nelson: murdered Cheryl Anne rankin: looks like Olivia 難易度 ★★ 2001.7.1〜2001.7.4: 1回目
スペンサーシリーズ第21巻。 俳優がステージ上で撃たれる。スーザンがこの劇場の理事に名を連ねて いる関係で、スペンサーはディレクターのストーカー調査を頼まれてい たのだ。その場に居合せたスペンサーは、ストーカー行為とこの殺人と の関連を考え関係者に話しを聞いてまわった。そのうちの一人、Rikki に話しを聞いた途端にその夫から命を狙われるはめに陥る。 今回の話しは複雑でした。本文中にもありますが、依頼主が誰かが分か らなくなってしまいます。ストーカー調査から殺人事件、命を狙われ、 またまた違う人間のストーカー調査と延々と事件が広がっていきます。 最後はちょっと辛い結末かもしれません。悲哀というべきか? 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 Hawk: Vinnie Morris: Craig Sampson: murdered Demetrius Christopholous: the Artistic Director of Port City Theather Company Rikki: Lonnie Wu: Rikki's husbandJocelyn Colby: DeSpain: Chief of Police 難易度 ★★ お薦め度★★★★ 2001.9.2〜2001.9.11: 1回目
スペンサーシリーズ第22巻。 刑事Frankの妻Lisaが失踪した。スペンサーも似た経験があるためか、 Frankは彼のところにやってくる。そのFrankが背後から撃たれ重傷。 スペンサーに妻の捜索を依頼する。 Frankに出会うまでのLisaの経歴はまったく不明であり、友人も夫も 彼女の過去を知らない。ただ、Luisという名の男と付き合っていたこ とだけがわかる。 舞台はヒスパニック系住民が大半を占める地域。驚くべきことか、 アメリカではよくあることなのか、英語が全く通じない世界だ。そう いう点では日本のミステリーにはない面白さはある。ただ、スペンサ ーの特徴はあまり出てない。もうぼつぼつ年齢的なものもあるのでしょ うか?スーザンとの関係もマンネリ化しているようにも思う。 今回はホークもいないしね 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 難易度 ★★ お薦め度★★★ 2001.10.8〜2001.10.12: 1回目
スペンサーシリーズ第23巻。 Shirleyの夫が失踪し、妻のShirleyが父親とともにSpenser に捜索を依頼する。父親とはMafiaのボス。詳しい事情がわ からないまま、興味にかられて依頼を引きうけるSpenser。 依頼主のShirleyは殺され、夫は再び姿を消す。既に依頼主 もいないのに、なぜかすっきりしないSpenserは調査を続ける。 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 Hawk: Shirley Meeker: Anthony Meeker: Julius Ventura: Marty Anaheim: 難易度 ★★ お薦め度★★ 2002.5.1〜2002.5.5: 1回目
スペンサーシリーズ第24巻。 白人女子学生Melissa Hnedersonを殺害したかどで逮捕され有罪判 決を受けた黒人Ellis Alves。すでに1年半の時間が経過している のだが、Alvesははめられたのではないかという疑問が生じスペン サーに依頼がくる。 はめられたとしても、Alvesは根っからの悪人であることは誰しも 認めるところであり、そういった彼を出所させて何の利益がある のかと誰しも思うだが。 例のごとくあちこち訪ねて質問をするスペンサーに対し、脅しをか ける者が出てきた。 スーザンは養子をもらうことを考えているようです。はて、今更と いう気もしますが、実は今回の事件と関係があるようです。 さて、年齢的に衰えてきたと思われたスペンサーですが、この作品 では年齢を感じさせませんでした。かなりの満足(^o^; 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 難易度 ★★ お薦め度★★★ 2002.1.15〜2002.1.19: 1回目
スペンサーシリーズ第25巻。 スーザンの元夫がセクシャルハラスメントで訴えられている。 彼が破滅するのを見るに忍びないスーザンは、スペンサーに 訴えが根拠のないものであることを立証するよう依頼する。 訴えている女性の一人は、夫が暗黒街にも顔のきく弁護士で、 訴えの事実を確認しに行ったスペンサーは警告を受ける。 シリーズの25冊目としてはまずまずできではないでしょうか? ハードボイルド系が少しだけですが感じられました。もう少し あってもいいと思うのですけどね。 また、今回はスーザンの性格を分析するって感じの作品になって ます。スーザンってもともと私には嫌いなタイプなのですが、 それが今回は全面的に出てきております。どこがいいのかね〜。 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 難易度 ★★ お薦め度★★★ 2002.5.19〜2002.5.23: 1回目
スペンサーシリーズ第26巻。 Hawkが依頼者を連れてやってきた。大学の職を失ったことに対 する調査依頼。一方、スーザンの離婚した友人がストーカーに 付きまとわれているという。スペンサーは2つの調査を同時進 行させる。 このシリーズも26巻、完全にマンネリ化しているような気がす る。スペンサーシリーズは一応そこそこの面白さがあるのだが、 この作品はそこまでいってません。なぜでしょう?何しろ主人 公とその周辺人物は常に同じなので、何らかの変化がないと期 待外れということになります。 スペンサーシリーズもこれで最後にしよう。 登場人物 Spenser:私立探偵 Susan Silverman:Spenserの恋人 難易度 ★★ お薦め度★★ 2002.6.3〜2002.6.6: 1回目
サニーシリーズ第1巻。 私立探偵Sunnyの父親は刑事、Richieの父親はギャング。 結婚はしたものの、二人は離婚。それでも互いに惹かれ あっている。 大金持ちPattonから、家出をした娘を探して欲しいとい う依頼をSunnyは受ける。娘を見つけたものの、彼女が 家出をした理由が分からない。そうこうしているうちに、 何者かが彼女を殺しにやってくる。 スペンサーシリーズにもある家出ものかと思ったら、少 しばかり設定が違うようです。両親の問題+アルファで すね。 面白かったことは面白かったが、評価がそれほどではな いのは、事件の解決の仕方です。女性探偵の限界を感じ させますね。 登場人物 Sunny Randall: Rosie: dog Richie Burke: ex-husband Julie: friend Spike: friend Tom Marcus: Brock Patton: Betty Patton: wife Millicent Patton: daughter Brian Kelly: detective Cathal Kragan: Albert Antonioni: 気になる表現 難易度 ★★ お薦め度★★★ 2004.08.20〜2004.08.26: 1回目