赤毛のアンシリーズの第一作目。アンがカスバード家にもらわれるところから 始まります。年齢は11歳。極めて想像力の豊かな少女。 残念ながら文章はちょっと(^^; 私の好みではないようです。でも、描かれている 自然は素晴らしいもので、こういった自然が身近にあれば想像もしたくなるので は、と感じたりします。もし、アンが現代の日本に住んでいればどうなるのだろう、 などと余計なことまで考えちゃいますね。彼女の想像力を育む自然はないし、規則 はたくさんあるし、うまく適応できるのだろうか?逆に、想像力を駆使して、今の 日本の閉塞状況を打破していくのかもしれません。 98.9.7〜98.9.19: 1回目
父親は既に亡くなっている。思い通りに事を運ばないと機嫌が 悪くなる母親。おまけに周囲には親戚が一杯。そのいずれもが 自分のことを愛しているわけでもなく、軽く見ている。29歳に なる今、未だに母親からすべてを指図される日々。息詰まる生 活に未来は見えず、これまで過ごしてきた過去も自分の意志が なかったと言う点では、過去すらなかったといえる。 そんなある日、胸の痛みを感じ、母に内緒で医者にみてもらう と、心臓病。長くてあと1年の命だと告げられる。 全く考えの違う母親や親戚に囲まれ、息詰る生活をおくってい た主人公Valancy。あと1年の寿命と知ったとき、自分の意志で 生きようと決意する。ある意味で自立の問題でもあり、また、 逆から見れば子供に自分の意志を押し付けていいものかどうか と考えさせられる本でもある。テーマは深刻なものがあるが、 軽いタッチで書かれているので気楽に読め、楽しめる本である。 登場人物 Valancy Jane Stirling: 29 Barney Snaith: 難易度 ★★ お勧め度★★★★☆ 2003.2.17〜2003.2.20: 1回目